50年の歴史に幕を下ろす中野サンプラザ。同ホールにゆかりの深い超豪華アーティスト達が“聖地”に集結し、2023年5月~7月という異例の長期間にわたり開催される「さよなら中野サンプラザ音楽祭」の出演者に名を連ねたのは……ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』(以下、JB)のチームブラックのメンバーとして出会った4人、その名も“JBB”。名だたるアーティストの中にミュージカルでも活躍されるみなさんがいらっしゃるのはミュージカルファンにとっても嬉しいサプライズ! そんなJBBメンバーの中川晃教さん、藤岡正明さん、東啓介さん、大山真志さんにお話を伺いました。
JBB :大山真志さん、藤岡正明さん、中川晃教さん、東啓介さん
【その名も“JBB”】
──さよなら中野サンプラザ音楽祭での「JBBコンサート2023」開催、おめでとうございます! こうして4人が揃ったのは?中川さん)4人で会うのは『ジャージー・ボーイズ』の千穐楽以来ですね。
藤岡さん)僕とトン(東さん)は、時々会っているんだよね。
東さん)歌を教えてもらいにマサさん(藤岡さん)の自宅へ伺ったりして。
藤岡さん)この間は手土産に美味しい焼酎をもってきてくれて。僕のことをよくわかっているなと(笑)。
中川さん)そうなんだ! JBの世界では思いっきり決別していた二人が(笑)。
大山さん)あんな喧嘩していたのに(笑)。
東さん)そこがまさかのタッグを組んでいるという。
中川さん)そういう僕らもね。真志くんとマサと僕の3人は暮れから一月にかけてのそれぞれの明治座公演の稽古場が同じ建物だったんです。そうやってJB後も個々に顔を合わせることはありましたが、こうしてまた4人が揃い、共に歌う機会をいただいたことはとても嬉しいことです。
藤岡さん)しかもそれが中野サンプラザのさよならコンサートって! アッキー(中川さん)は歌手活動でも立っていると思うんだけど。数多くのミュージシャンに愛されたホールで、グループとしてはまったく実績のないJBBが初めてのコンサートをできるなんて本当にありがたいことです!
中川さん)そもそも今回のコンサートは、JB公演中から「4人でコンサートができたら面白いよね」と話していたところから始まり、ちょうど「さよなら中野サンプラザ音楽祭」開催のタイミングと僕らのスケジュールが合って実現したんです。
大山さん)JB千穐楽の幕間にちらっとそんな話をしたのですが、まさかこんなに早く実現するなんて! 本当にビックリしましたよ!
中川さん)一方、東さんは渋々参加という感じでね(笑)
東さん)ちょっと待ってください! 僕もノリノリでしたよ! いつもこんな扱いなんです(笑)!!
一同)笑!
中川さん)こうしてJBという作品をきっかけに集まった4人が作品を離れても縁を育んでいくというのは、簡単なことではありません。そんな僕らがJBBとして、音楽の聖地“中野サンプラザ”がその歴史の幕を下ろす音楽祭でデビューするというのは奇跡のような出来事だと改めて思っています。
【4人のハーモニーを大切に】
──今日はリハーサル二日目ということですが、昨日の手応えは。藤岡さん)昨日は14曲ほどハーモニーを作っていきましたが、みんな疲労困憊だったようです(笑)。
大山さん)最後のほうは意識朦朧(笑)。
中川さん)僕も昨日の夕食に何を食べたか記憶があいまいなほどには疲労していた(笑)。キムチは食べたんだよね。
東さん)それ以外の食事を思い出せないって相当です(笑)!!
中川さん)このリハーサルは、それくらい集中力をはじめとした頭の中のいろんなものを使うんだよね。自分の音と周りの音の両方に感覚を研ぎ澄ますというか。それはすごく大変だけどすごく楽しい。
東さん)わかります! だからこそ、そこがバチっとハマった時は最高に気持ちいいし、カッコいいです。昨日、最初にジャージー・ボーイズメドレーを合わせましたが、その瞬間に僕の中で「おー!!」ってなりました。久しぶりに4人で声を合わせて、やっぱり僕はこの4人のハーモニーを好きなんだということを再認識しました。
中川さん)ちなみに今回は、マサがすべての曲のアレンジやハーモニーを作ってくれています。かなりの曲数あるよね…?
藤岡さん)それぞれの声の魅力はもちろん、それが化学反応を起こした結果として、聴いてくださるお客様が「最高だったね」と感じられる楽曲にする。そこを一番大切にしました。
中川さん)それはしっかりとハーモニーにも表れているよ。昨日のリハーサルの音源を聴いて「さすがマサだな」って思った。僕たちの声のことをすごくよくわかってくれているし、尚且つマサが一番難しいパートを歌っているよね。
藤岡さん)基本はアッキーが主メロを歌うんです。それよりもっと高いパートを作るとなると、やっぱりそこは高音が響くアッキーに歌って欲しい。そういう時にはスライドして僕が主メロになるというわけ。そうやって一曲の中でいくつかのパートを行き来するという、割と複雑なことはやっています。
大山さん)さらに中音域、低音域は僕とトンちゃんが歌うんですけど、僕らがソロパートを歌うところもあり、そこではマサさんが僕らのパートにスイッチして入ってくれる。
藤岡さん)そこをみんなでやりくりすると、それぞれが複数パートを担っていくようになるでしょ。それを減らすために自分で歌うというか。
中川さん)その優しさもすごく感じる。
藤岡さん)言うなれば、隙間産業ってやつですよ(笑)。実は、ここまでは完全に自分の頭の中だけで組み立てていたので正直不安もありました。でも、昨日、みんなの声を聴いてハーモニーとしてちゃんとハマっていたので、そこはよかったなって。もちろん微調整は必要だったけど。
中川さん)ここからはその精度を上げていくってことですね。
藤岡さん)そう!
【『ジャージー・ボーイズ』がもたらしたもの】
大山さん)昨日のリハーサルでも、アッキーさんとマサさんというアーティストのお二人がいなかったらこういうコンサートはなかっただろうということを痛感しました。自分たちのハーモニーを作っていくってそれくらいすごいことなんです。
東さん)僕らはただただ「すごい!」って言いながら食らいついているだけですが、JBBのメンバーとしてこうして歌っていること、それ自体が貴重な経験だと感じています。
中川さん)二人はこれからミュージカルでどんどん活躍して、カンパニーを引っ張る存在になっていくべき人。それくらいすごく良い声をもっているんです。今回のセットリストにあるような幅広い楽曲にトライすることで、歌の引き出しがどんどん増えていくはず! 自分たちの素晴らしい声を信じて、今回の経験も糧にしてほしいと思います。
東さん)アッキーさんにそう言ってもらえるのがすごく嬉しいです。
大山さん)2020年のコンサート版の時には、こんな未来が待っているなんて夢にも思っていませんでした。ただただ歌うことに追われていたので。今のリハーサルでもアッキーさんやマサさんについていくのは大変ですが、心の余裕というか、そこに挑む気持ちは全然違うんです。
中川さん)そういえば真志くんが「JBの公演が終わり、次の現場に行った時、歌に対する捉え方が変わった」というようなことをSNSで発信していた記憶があるんだけど。
大山さん)はい。歌への意識は明らかにJBで変わりました。ハーモニーを作る上ではピッチの甘さが許されないじゃないですか。それまではどこかで甘えがあったように思います。
東さん)確かに。僕も以前はソロで歌うことが多かったので、JBでピッチの精度を上げていくことの大切さや4人で合わせることの素晴らしさを学びました。それは僕にとって大きな財産です。
──今度はJBの役を離れた4人で歌うことになるかと思いますが、その辺りはいかがですか。東さん)僕自身はそこはあまり意識しないですね。とにかくこの4人で歌うということが僕にとって大きくて。
藤岡さん)でもやっぱり4人で会った瞬間、意識せずともそれぞれの役の立ち位置に近い感じになるんですよね。そんなJBを通して築いた関係性って僕らの中に確実にあるんです。たとえば僕と真志は、それまでは簡単に言うと先輩後輩のような感じだったのが、JBによって対等になったというか。僕は自然と何かを真志に委ねるようになり、真志はそれを受け止めてくれた。真志がニックをやっていたからこそ、自分はトミーとしてあの芝居ができたと思っています。
大山さん)これまではお兄ちゃん的存在で、いつも甘えさせてもらっていたマサさんと仕事で対等に話をする。僕の中での意識改革も大きかったと思います。歌に対しても、仕事というものに対してもようやく大人になれたというか。それがあってマサさんとの関係性も変わったのかな。
藤岡さん)トンともこの3年でかなり深まったし。ここは劇中とはちょっと違う関係ではあるけど(笑)。
東さん)最初は周りの人からも「マサくんは怖いから気をつけて」なんて言われていましたが(笑)。
藤岡さん)なんだよそれ!!
東さん)ほら怖い! でも実際は、稽古に入ったらチームとして温かく受け入れてくれましたし、僕は僕で持ち前のマイペースぶりを発揮して、余計なストレスも感じることもなく……。
中川さん)確かに超マイペースだよね! そこがいいところ!
──東さんのどっしりとした感じは歌声にも表れていて、JB本公演の初日の段階で、すでに何回かやっていらっしゃるような印象でした。東さん)なぜか稽古場から「ブラックチームは、一度やっている」という謎の空気感があったんですよね。本公演は初めてなのに。
大山さん)二人してずっと言っていたよね、「僕らはまだやってないんです」って。
東さん)そこではやはりコンサート版の経験が大きかったのかな。芝居については初めてだったけど、確かにチーム感はある程度出来上がっていたように思います。
藤岡さん)あのコンサートは“単なるコンサート”じゃなかったからね。
【JBBの歴史】
──JBBの出会い、2020年の『ジャージー・ボーイズ イン コンサート』についてお聞かせください。 藤岡さん)2020年、コロナ禍ですべてが止まり、世の中全体が失意のどん底にいるような状況下での帝劇の再開という大役を担ったのが『ジャージー・ボーイズ イン コンサート』でした。演者にとっても、おそらくお客様にとってもひとつの希望になったんじゃないかな。
中川さん)その通りだね。あと、正直に言うと、僕個人としては帝国劇場での公演が決まった時からいろんな思いがあったんだよね。このメンバーで帝劇を埋めるということ、あの大きな劇場でお客様をどう巻き込んでいくのか、コーラスワークはどうなるのか……、それまでに高い評価をいただいていた作品だからこそ、僕自身大きなプレッシャーを感じていた。それに加えてコロナ禍となり様々な制約の中でコンサート版となった。そこでは僕だけではなく、初めて参加するトンちゃんや真志くんも音楽的にも役に対しても不確かな状況下で不安やプレッシャーを感じていたと思います。そういう特殊な状況だったからこそ育まれた信頼関係や、コンサート版ができた喜びや感謝、一方で本公演が叶わなかった悔しさ。その延長線上にあったのが2022年の公演。だから、稽古場で本公演に向けてチームブラックが再集結した瞬間から「さぁ、いよいよだ!」という強い絆を感じました。
──それが稽古場でのチーム感につながったのですね。そこから日生劇場での本公演、ツアー公演と勢いを増して迎えた大千穐楽。それにとどまらずこうして活動(物語)が続いているというのは本当に素敵なことです。藤岡さん)こういう機会をいただけたことをご褒美と捉えている部分もありますが、同時にご褒美で終わらせてはいけないとも思っています。お客様とどんな時間を共有するのか、JBBとしてどんな世界へいざなっていくのか。それが今回のコンサートの課題であり、僕らが目指すべき頂なのかなって。だからセットリストはフォー・シーズンズが活躍した1960年代のいわゆるオールディーズから現代の音楽まで幅広く、そして何よりも4人で歌うことで素敵に聴こえる楽曲で構成しています。全曲、4人で歌います!
中川さん)その中でマサが個人的に楽しみにしている曲は?
藤岡さん)意外性もあって面白いと思うのはSEKAI NO OWARIの「Habit」かな。そもそもコーラスありきの楽曲ではないんだけどね。オリジナルを超えていくぐらいの意気込みでお届けします。
中川さん)大山さんが振付もありでいきましょうと言っていました(笑)
東さん)それもできたらカッコいいですよね。
藤岡さん)それは無理。
大山さん)やっぱり踊らないと超えられませんよ。
藤岡さん)ハーモニーで超えようよ。そもそも僕らを見に来てくれるお客様でダンスを期待している方は、ほぼいないから(笑)!
中川さん)でも、「Habit」だったら見たいんじゃないかな(笑)。さてどうなるか?! マサが楽しみなのは、ほかには?
藤岡さん)「君の瞳に恋してる」も楽しみ。ミュージカルではフランキーのソロですが、今回は4人のハーモニーでこの曲をお楽しみいただきます。コードがきれいなので、4人(の声)がいい具合に動けるんです。
東さん)4人で歌った時、本当に気持ちよかったー!
中川さん)JBのカーテンコールでも、マサが1コーラスだけハモってくれていたよね。
藤岡さん)そうそう、あれを4声に再構築してお届けします! 真志が楽しみなのは?
大山さん)僕は昨日からずっと言っていますが、スペクトラムの「ACT SHOW」が好きすぎて! もともと米米CLUBや在日ファンク、古くはスライ&ザ・ファミリー・ストーンのようなホーンセクションのカッコいいサウンドが好きなんです。今回初めてスペクトラムを知り、即ハマりました。マジでかっこいい! ちなみにここ数日で調べまくって、スタン・ハンセンのテーマもスペクトラムの楽曲であることを知りました。
藤岡さん)ここでまさかのスタン・ハンセン!
中川さん)真志くんの“好き”が「ACT SHOW」での歌声に出ていたよ。それを聴いて、ずっと親しんできた音楽が大山真志の歌声を作っているんだなって改めて思った。だからニック・マッシとはまた違う色が生まれるし、それが僕らと化学反応を起こしてコンサートならではの魅力が生まれるんだなって。
大山さん)あれはJBでは絶対にしていなかった歌い方ですからね。トンちゃんはどう?
東さん)僕は「明日があるさ」です。昨日、みんなで合わせた時、とにかく最高だったので!! みんなで歌い継いでいき、サビで4声になるところがおしゃれ! “4人のハーモニー”を存分に味わっていただける1曲になっています。本当に、あんなに素敵な「明日があるさ」は聴いたことがありません! あと、楽曲の中で「I Love You」と言う、すごくカワイイところもあるので、お楽しみに。
中川さん)でも、昨日はちょっと荒っぽい「I Love You」が聴こえてきた気がするんだけど。
藤岡さん)一人、ジャイアンがいたよね?
大山さん)はい、僕です! もう音取るのに必死で(笑)。本番ではキラキラした感じで言えるように頑張ります!
東さん)ではお待たせしました! アッキーさんの楽しみな曲は?
中川さん)The Manhattan Transferの「Route 66」です。
一同)おお!!
中川さん)もとはNat King Coleが歌った楽曲ですが、今回はこちらのバージョンで。このスタンダードナンバーをこの4人が歌ったらどうなるのか、ご期待ください。そして、同じくThe Manhattan Transferの楽曲で、彼らの名を広く知らしめた「Twilight Zone/Twilight Tone」にも挑戦します。挑戦という言葉がここまで似合う曲はないだろうというくらいの難曲になると思いますが、4人で力を合わせて高い山にも挑んでいきたいと思います! 今日これからリハーサルなので、みんなで頑張ろう!
──お話してくださった曲だけでもバラエティ豊かでワクワクしてきます。それも4人ならではのハーモニーでという、とても贅沢な作りというところにも惹かれます。中川さん)期待してください。最後に未来への野望をひとつお話させていただいてもいいでしょうか。「さよなら中野サンプラザ音楽祭」でスタートを切る僕らJBBというグループ、今後、ターニングポイントを迎える劇場やホールでも、その節目に何かできないかという思いを抱いています。関係者の皆様、その際はぜひお声がけください。そのためにも、まずは中野サンプラザでの公演を成功させることが第一! JBBのデビューコンサートを、ぜひお楽しみに!
【リハーサルプチレポ】
インタビュー後には、前日から引き続き熱い濃いリハーサルがスタート。リハーサルにはアレンジと演奏をご担当される園田涼さんも加わり、その才能、音楽性、そして耳がJBBサウンドの強い味方に! 園田さんの客観的な意見が新たな発見を与える場面も多々ありました。
3曲ほどリハーサルを拝見しましたが、まずは1960年代から活躍した4人編成の日本の音楽グループ、ザ・キング・トーンズの代表曲「グッド・ナイト・ベイビー」。いきなり中川さんのハイトーンがさく裂です!そしてもともと4人編成のコーラスグループの楽曲ということもあり、心地よいハーモニーにもうっとりでした。 その中でもここはアカペラで歌ってみよう、ここを繰り返すとどうなるだろうかなど試していくことで楽曲はさらに豊かさを増し、4人ならではの一曲になっていきます。それがあまりにもしっくりときていて、あれこの曲はJBでも歌ったことのあるフォー・シーズンズの楽曲だったかな?と思えてくるほど。
さらには前奏や後奏などをどのような雰囲気にするのかなど、その場でアイデアを出しながら作っていきます。その様子を見ていると、フォー・シーズンズのメンバーもこんな風に音楽を創作していたのかなと、まるでJBドキュメンタリーを見ているかのような気分に。いつの間にか虚実の境目がわからなくなるような不思議な感覚。
続いては、お話にもあった「Twilight Zone/Twilight Tone」。あの印象的なイントロにテンションが上がり、難解なメロディにさらにハーモニーが付けられていく様子にゾクゾクします。時にオリジナル音源も確認しながら、このボーカルの細かなニュアンスは取り入れる?どうする?と本当に作業が細かい! その過程でも、「ちょっとフラットしやすいから意識的に上げて」「十分に息を吸い込んでいれば、(喉の)ポジションを変えずに歌えるよ」「大変だけど、ここがハマるとすごくかっこいいから」……中川さんと藤岡さんから次々と具体的なアドバイスが飛び出します。そして東さん、大山さんがそれを受けてぐんぐん変わるのがこれまたすごい! 「もっともっと精度は上げていきますからね」と藤岡さんはおっしゃいますが、それでも4人の歌声がハマった時の「これか!」という気持ちよさは何度も感じられました。鳥肌モノ、まさに「ビンゴ!」。
もう一曲は、みなさんおなじみのJBの楽曲でもある「Who Loves You」です。思わず「ただいまー」という安心感、ホーム感に包まれるひとときでもありますが、ミュージカルではアンサンブルの方も含めて構成されたハーモニーなので、やはりここでも4人の歌声に合わせた調整が必要。だれがどう繋ぐかを検証しながら、コーラスがさみしくなるところは歌いながらどんどんハーモニーを足していくという藤岡さんの離れ業も飛び出しました。
歌い終えた時に「さっきマサが譜面にないハモリをいれてくれたの、すごくよかった。あそこちょっとハーモニーが薄くなってさみしかったよね」……しっかりと加わったハーモニーをキャッチしジャッジする中川さん!! お二人にとっては当たり前なのかもしれませんが、目の前で繰り広げられるやり取りの一つひとつに内心では驚愕し続けたおけぴスタッフでした。ちなみにリハーサルでどんどん変わるハーモニーを記録する“書記係”を務めるのは中川さん! 歌って、記録して、アレンジのアイデアも出して……それは夕食の記憶もおぼろげになるわけです。
このように一曲一曲がオーダーメイドで作られていくというなんとも贅沢なコンサート。セットリストも古今東西、コーラスグループからソロの名曲まで多彩です。ハーモニーの魅力がギュギュッと詰まったJBBコンサート2023は5月24日(水)中野サンプラザにて! 伝説の始まりをお見逃しなく!
おけぴ取材班:chiaki(インタビュー・撮影)監修:おけぴ管理人