これまでも舞台『バリーターク』や『アーリントン』の作劇、映画「ONCE ダブリンの街角で」舞台版でのトニー賞ミュージカル脚本賞受賞や、デヴィッド・ボウイの遺作のミュージカル『ラザルス』の脚本執筆などで、日本でも注目されてきたアイルランド生まれの
劇作家・脚本家のエンダ・ウォルシュ。
そのエンダ・ウォルシュによる
最新作『メディスン』は、2021年8月にエディンバラ国際フェスティバルで初演、9月にはゴルウェイ国際アーツフェスティバルで上演されると、11月にはニューヨークでも上演。イギリスの新聞各紙に絶賛のレビューが掲載され、瞬く間に演劇界を席巻しました。
そして2024年、
『Medicine メディスン』がついに日本初演を迎えます。演出はこれまでも『バリーターク』『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕を手掛けた
白井晃。
出演には、田中圭、奈緒、富山えり子 と魅力的なキャストが揃いました。出演者は3人の俳優と、
1人のドラム演奏者(荒井康太)のみ。シアタートラムで繰り広げられるユーモアと不安が混在する世界にどうぞご期待ください。
エンダ・ウォルシュ について
「僕の戯曲はどれも、愛されなかったり、
ちゃんと見守られなかった人たちを書いてきた。」
― エンダ・ウォルシュ
1967年アイルランド・ダブリン生まれの劇作家、脚本家のエンダ・ウォルシュ。
『Disco Pigs』をきっかけに注目され、現在エンダ・ウォルシュの作品はアイルランドやイギリスはもとより、20を越える言語に翻訳されるなど世界的に上演されています。近年ではニューヨークでも活躍し、映画「ONCE ダブリンの街角で」のミュージカル版の脚本でトニー賞最優秀脚本賞を受賞。またデヴィッド・ボウイの音楽によるミュージカル『ラザルス』の脚本も執筆し、さらにその名を広めました。2018年3月には、イギリスの作家マックス・ポーターのデビュー小説「Grief is the Thing with Feathers」の舞台版で脚本と演出を手がけ、コンプリシテの制作により、アイルランドのダブリンで初演。翌2019年3月にはイギリスのバービカン・センター、同年4~5月にはニューヨークのセント・アンズ・ウェアハウスで再演。また、オペラの脚本・演出家としても活躍しています。
『Medicine メディスン』 について
エンダ・ウォルシュによる最新作『メディスン』は、2021年8月にエディンバラ国際フェスティバルで初演、9月には ゴルウェイ国際アーツフェスティバルで上演されると、11月にはニューヨークでも上演。イギリスの新聞各紙に絶賛のレビューが掲載され、瞬く間に演劇界を席巻しました。
演出はエンダ・ウォルシュ。ジョン・ケイン役をアイルランドの俳優、ドーナル・グリーソン(「ハリー・ポッター」「エクス・マキナ」「スター・ウォーズ」)が演じました。
エンダ・ウォルシュは『メディスン』を書くにあたって、アイルランドの精神病院で患者とみなされた人たちがどう扱われて来たかを読んだこと、そして老人ホームへ移った自身の母親とアルツハイマー病を見て、大きな影響を受けたといいます。
「僕の戯曲はどれも、愛されなかったり、ちゃんと見守られなかった人たちを書いてきた。この劇は、施設やホームにいたり中毒者だったり、見守られることが必要な人たちについての物語、そして私たちが彼らを見放したらどうなるかを描いている」とエンダ・ウォルシュは初演時のインタビューで語っています。
エンダ・ウォルシュ×白井晃
白井が初めてエンダ・ウォルシュの作品を手掛けたのは、2018 年上演の KAAT 神奈川芸術劇場×世田谷パブリックシアター 『バリーターク』。ある部屋で日常的な営みを繰り返し、バリータークという村の話を語りつづける2人の男、そして、その2人の奇妙な生活に大きく関与する第3の男を、草彅剛、松尾諭、小林勝也という個性溢れる俳優陣で上演しました。
2021年には『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕を上演。時も所もわからない、ある待合室のなか。そこで自分の名前が呼ばれるのを待つ若い女アイーラと、隣の部屋でモニター越しにアイーラを見ている“若い男”を、南沢奈央と平埜生成が、またダンサー・振付家の入手杏奈も出演しました。
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました