【愛とハッピーと笑いを届ける】ミュージカル『トッツィー』開幕! 初日前日囲み取材&公開ゲネプロレポート

ミュージカル『トッツィー』が日生劇場にて開幕!
原作は、1982年公開、ダスティン・ホフマン主演の映画「トッツィー」。売れない俳優が女装をしたところ一躍人気者になるというアメリカン・ジョークたっぷりの映画が、時と場所を現代のブロードウェイの舞台に置き換えたミュージカル・コメディとして生まれ変わった! ブロードウェイでは2019年のトニー賞ミュージカル部門最優秀脚本賞、主演男優賞受賞(11部門ノミネート)のミュージカル『トッツィー』が、ついに日本に初上陸。



後列:おばたのお兄さん エハラマサヒロ 金井勇太 岡田亮輔
前列:昆夏美 愛希れいか 山崎育三郎 キムラ緑子 羽場裕一


初日に先立って、囲み取材&公開ゲネプロが行われました。

──いよいよ初日を迎える、今の心境や意気込みをお聞かせください。

山崎育三郎さん)
みんなが「この作品はいけるぞ!」「 絶対お客様に楽しんでもらえる!」という確信をもって、今日まで稽古をしてきました。そしてここから実際にお客様が入って、舞台は完成します。みなさんがこの作品をどのように受けて止めてくださるか、今から楽しみです。

愛希れいかさん)
みんなで意見を出し合い、話し合いながら稽古をしてきましたので、私もお客様の反応がとても楽しみです。私自身は役を丁寧に演じていきたいと思います。

昆夏美さん)
稽古場でこんなにずっと笑っている作品はなかなかないと思うくらい面白い作品です。稽古で何回も見ているはずなのに、それでも面白くて笑っちゃう! お客様の笑いや反応でさらに面白さが増していく、ある意味、参加型ミュージカルです!ぜひ参加してください!

金井勇太さん)
とっても楽しくて華やかなお話なので、早くみなさんに披露したい気持ちです。そして、ここにいるプリンシパルとともにアンサンブルのみんなもとっても素敵なので、そこも楽しみにしていただけたらと思います。

岡田亮輔さん)
明日、初日を迎えることにとてもワクワクしています。お客様も、僕たちと一緒に『トッツィー』を楽しんでください!

おばたのお兄さん)
心の底から見てほしいと思う作品です。小さいお子さんや中高生が見たときに「こんな舞台に立ちたい!」と憧れを抱き、この世界を目指すようになるんじゃないかと思える舞台です。

エハラマサヒロさん)
気合、入りまくっております! 芸人としてやっぱりちょっと気合を見せようと思いパーマをバシッとかけました。そして眼鏡をかけたら……ちょっと韓流ドラマの上司みたいになって(笑)。そのくらい気合い入っています! 声を出して笑って楽しんでください!



羽場裕一さん)
若い頃、ブロードウェイでミュージカルを見たときのスピード感やキレ味が、この舞台にも満ちあふれています。この作品に参加できることを嬉しく思います。ただ、ミュージカルと言いながら、私は歌も踊りもありません(笑)。

山崎さん)
でも、最後に!

羽場さん)
ちょっとやらせていただきます(笑)、よろしくお願いします!

キムラ緑子さん)
私も、気合入っております!頑張ります!
今年1本目のお芝居がこれでよかったなと心から思っています。私自身、この芝居を見ていると本当に元気になります。みなさんのエネルギーが満ち満ちていて、きっと誰をも元気に、幸せにし、明日も頑張ろうと思える作品です。


──この作品はブロードウェイ発のミュージカル・コメディ。海外の演出家による日本初演の大変さはどのあたりに感じましたか。



山崎さん)
コメディの難しさは、英語をそのまま日本語訳しただけでは日本の観客に(面白さが)伝わりにくいところにあります。それについてみんなで何回も話し合い、また、こちらに日本を代表する芸人さんがいらっしゃるので、間の取り方のアドバイスやお笑いはどう作っていくのかの講義も──

エハラさん)
いやいや、ちょっとユニークなことも言うミュージカル俳優です。変なこと言わないでください(笑)。台本は山崎育三郎監修です! 育三郎さんはお笑いがめっちゃお好きなので、センスがイイ! そのうちルミネの舞台に立つのでは、というくらいです。

おばたのお兄さん)
本当にコメディが上手すぎて、僕ら引いています(笑)。もう、そこも必見です!

山崎さん)
もっと言って!!

みなさん)
そういうところとか!!(笑)

──海外ものは、台本の変更に制約があるイメージですが。

山崎さん)
今回は演出のデイヴ(・ソロモン)と一緒に、まるで劇団のようにみんなでテーブルを囲んでディスカッションをして、一つずつ組み立てていきました。

エハラさん)
演出家さんが、これってどう? 日本でも面白い? と僕らに聞いてくださって、僕らの意見を取り入れてくださったんですよね。

山崎さん)
否定しないというか、僕らの考えを一度受け止めて、その上で採用したり、でも設定がニューヨークなのでそこは変えずにいこうと決めたり、その都度ジャッジしてくださいました。

──具体的にはどんなところが変わりましたか。

キムラさん)
会話の中で出てくる女優さんの名前とかですね。日本ではあんまりピンとこなかったら変えようとか。具体的には見てのお楽しみで!

──山崎さん、改めて女装されたご自身を見てどう思いますか。

山崎さん)
改めてご自身を見てどう思うか──ですか?

みなさん)
綺麗よ!綺麗よ!



山崎さん)
ですって(ドロシーモード)

──日常生活への影響は?

山崎さん)
ちょっとあるの
脚がやっぱりちょっと……なんでしょう、ガニ股ではいられなくなっています。脚がね。



山崎さん:脚綺麗でしょ!
みなさん:脚綺麗だよ!脚綺麗だよ!


──育三郎さんは出ずっぱりというお話も耳にしました。



山崎さん)
そうですね。早替えをしているか、舞台上にいます。早替えは30回くらいあり、早替えの最速時間は約40秒!舞台上にいない時間は長くて1分30秒程度。みなさんにも、ぜひ舞台裏を見てほしいと思うくらい、まるでF1のピットインのようです。僕は立ったままの状態で、着替えだけでなくメイク、ネイル、アクセサリーもスタッフさんにつけていただいて舞台上に出ていきます。


──愛希さんや昆さんのお役もこれまでにない雰囲気ですが。(ここでひときわ輝く愛希さんの瞳)




愛希さん)
弾けた昆ちゃんが見られます! とってもキュートですし、言葉はあれですが“ぶっ飛んでる”というか(笑)。でも、わーっとしている姿にグッとくる瞬間があるんです。稽古場でも、泣くような場面ではないのに、サンディの必死で一生懸命なところにうるっとしていました。

山崎さん)
お二人の役もそうですし、こんなにもそれぞれのキャラクターが立っている作品はなかなかないと思えるくらい、みんなが魅力的に舞台上に存在しています。

──キムラさん、敏腕プロデューサー(役)として、このカンパニーをひと言で言うと?

キムラさん)
めちゃめちゃ愛にあふれたカンパニーだと思います。今のお話にあったように、キャラクターそれぞれが強烈に誰かを愛していたり、一生懸命もがいていたり、すったもんだしている人々。そんな人間のエネルギーが満ちたカンパニーです!


──最後に山崎さんからみなさんにメッセージを。

山崎さん)
2024年、年明け早々に震災がありました。被災者のみなさんに一日も早く心おだやかに過ごせる日々がくることを心から祈っております。

僕たちは明日、公演の初日を迎えますが、それも当たり前ではない。1回1回、すべて出し切った、やり切ったと思えるような公演を目指して、大切に演じていきたいと思っています。また、『トッツィー』カンパニーとして、日生劇場に募金箱を置かせていただきます。少しでもお心を寄せていただけたらと思っております。

3月30日、岡山での大千穐楽まで、みなさんにたくさんの愛とハッピーと笑いを届けたいと思います。みんなで走り抜けられるように、ぜひ最後まで応援してください!


【公開ゲネプロ】

続いて公開ゲネプロ(一幕)の模様をレポートいたします。マックス役は岡田亮輔さん(おばたのお兄さんとのWキャスト)です。



マイケル・ドーシー(山崎育三郎さん)

演技へのこだわりが強く、完璧主義があだとなり演出家やスタッフともめてしまう俳優のマイケル・ドーシー。踊るミュージカル演出家ロン・カーライルの現場でも衝突し仕事の機会を失う。腕は悪くないのに、周囲から面倒な俳優とみなされるのですが、マイケルの芝居への情熱は本物。そこにしっかりと説得力を持たせる山崎さん。



サンディ(昆夏美さん)ジェフ(金井勇太さん)


マイケルの40歳の誕生日をサプライズで祝ってくれるのは、同居している親友、劇作家のジェフ・スレーターとマイケルの元カノで女優のサンディ・レスター。ジェフの冷静で的確なアドバイスの甲斐もなく、マイケルは我が道を行く。一方、なにかと情緒不安定なサンディはブロードウェイの臨時オーディションを前にマイケルの指導を仰ぐ。そこから物語は急展開!

会見でもお話があったように、個性派キャラクター目白押しの本作の中でもかなりインパクトの強いサンディを昆さんがブレナイ歌唱と振り切った芝居で魅力的に立ち上げます。サンディのナンバーがリプライズされるたびに「キタ!」とこちらまでテンションが上がります。
一方で、マイケルの親友ジェフは客観的に物ごとを見つめ、普通の感覚をもった人物。金井さんの確かな役作りで、“普通”をこのクセの強い登場人物の中でのひとつの個性として際立たせます。そして、そこはかとなくにじみ出る面白さ!



マイケルとスタン(羽場裕一さん)

こちらはマイケルのエージェントのスタン・フィールズのオフィス。マイケルのこだわりの強さについにスタンも匙を投げる。羽場さんと山崎さんのやりとりで、問題児マイケルと彼に手を焼いているスタン、短いシーンながらも二人の長きにわたる関係が印象づけられます。



演出家ロイ(エハラマサヒロさん)、プロデューサー・リタ(キムラ緑子さん)、ドロシー


エージェントにも見放されたマイケル。仕事が欲しい一心で、なんとマイケルは女性になりきって“ドロシー・マイケルズ”と名乗り、サンディと同じオーディションを受けてしまうのです!しかも、敏腕プロデューサーのリタ・マーシャルの鶴の一声で合格!

山崎さんの情感たっぷりに歌い上げるドロシーとしての歌唱もマイケルの強く響く歌唱も、どちらも芝居としてしっかりと伝わります。



マイケル=ドロシーの秘密を知るのはジェフだけ!
この状況を、女性から仕事を奪う行為だと苦言を呈するジェフの言葉も心に響きます。でもこのときのマイケルには届かず。


ドロシーとジュリー(愛希れいかさん)


マックス(岡田亮輔さん)とドロシー


マックス(おばたのお兄さん)、ジュリー、ドロシー


マイケルの宿敵でもある演出家ロン(エハラマサヒロさん)はジュリーに言い寄る

舞台の稽古でドロシーが出会うのは、ヒロイン役のジュリー・ニコルズ、こちらも共演者でマッチョでイケメンだがちょっと抜けているマックス・ヴァン・ホーン。愛希さんの清潔感と強さが、マイケルも恋に落ちてしまう素敵なジュリー像を作ります。俳優としての成功か恋か、ひとつを選択しなければならない、言い寄ってくる演出家に対する毅然とした態度をとる……ジュリーを取り巻く様々な事情も語られます。

マックスの純粋過ぎるやる気! 岡田さんの溌剌とした芝居に、マックスはだいぶ風変わりだけど愛すべき存在だと確信。ビジュアルや人気先行という立ち位置のマックスももしかしたら人知れず悩んでいるかもしれないし、いないかもしれない。思わず心を寄せてしまうキャラクターです。だいぶ風変わりですが(二度目)! おばたのお兄さんバージョンも気になります!



踊る演出家ロン

エハラさんの絶妙なふてぶてしさと嫌なヤツっぷりが見事。独特の言葉に乗せて踊るダンスシーンも見どころ。エハラさんキレキレです。クセになる!!




稽古を進めつつも、マイケルから見ると(観客からもですが)稽古中の作品はかなり微妙な香りが漂います。そこで“女性”としてドロシーがあれこれ提案すると次々に採用され、ドロシーは周囲の人望も集めるまでに。ついには主役になってしまう!

プロデューサーのリタを演じるのはキムラ緑子さん。ショービジネスの世界を生き抜いた逞しさと、ドロシーに賭けてみようと決断する大胆さ。カッコいい!



次第にドロシーに友人として心を許すようになるジュリー。マイケルは自分自身がジュリーへ恋心を抱いていることに気づき。

ここでサンディ登場!



ドロシーからマイケルへ、バレてはならぬと劇中でも早着替え!


きっかけはサンディが挑んだオーディション、まさかその役をマイケルが射止めたとは言えない!! なんとか取り繕い──




一躍人気者に!
全編を通して、良くも悪くも人間味あふれるマイケルというキャラクターを物語の主人公として舞台の真ん中にどっしりと存在させる山崎育三郎さん。


果たしてマイケルの恋の行方は、ドロシーの活躍は、仲間との関係は……というところで一幕ラスト。この先の展開は、ぜひ劇場でお楽しみください。



NYの空気を作り、歌にダンスに大活躍のアンサンブルのみなさんもエネルギッシュ!

また、劇場での楽しみは舞台上だけではございません。オーケストラピットでの演奏も迫力満点! 指揮の塩田明弘さん率いるオーケストラメンバーが、パンチの効いたR&Bからビッグバンド的な魅惑のソロパート、ゴージャスなミュージカルナンバーなどなど多彩な音を奏でます。真っ赤な幕が下りた状態でのオーバーチュアや休憩後のアントラクトなどしっかりと音楽を聴かせる。そこにもブロードウェイのショーへのリスペクトを感じます。塩田さんが率いるのはオケのみなさんのみならず、冒頭から観客の心も『トッツィー』の世界へ連れて行ってくれますよ!

そして名作映画がもとになった作品ですが、映画が公開された1982年と現代ではジェンダーや多様性についての捉え方やショービジネスの世界も変わっています。原作から変わらぬ普遍的なテーマをもちながら、そのあたりの価値観もしっかりとアップデートされているミュージカル『トッツィー』。個性豊かな登場人物が織りなすドタバタ人間ドラマ、ドロシーの快進撃に笑って笑って、やがてじんわり温かい気持ちになる。痛快さ、楽しさに彩られた奥深いテーマも届けてくれる、“上質”という言葉が似合う作品です。
【公演情報】
ミュージカル『トッツィー』
2024年1月10日(水)~30日(火)東京 日生劇場
2月5日(月)~2月19日(月)大阪 梅田芸術劇場メインホール
2月24日(土)~3月3日(日)名古屋 御園座
3月8日(金)~3月24日(日)福岡 博多座
3月29日(金)~3月30日(土)岡山 岡山芸術創造劇場ハレノワ


<クリエイティブ>
音楽・歌詞:デヴィッド・ヤズベック
脚本:ロバート・ホーン
演出:デイヴ・ソロモン
振付:デニス・ジョーンズ
オリジナル演出:スコット・エリス

オリジナル装置デザイン:デヴィッド・ロックウェル
オリジナル衣裳デザイン:ウィリアム・アイヴィ・ロング

翻訳:徐 賀世子
訳詞:高橋亜子
音楽監督・指揮:塩田明弘

<キャスト>
マイケル・ドーシー/ドロシー・マイケルズ:山崎育三郎
ジュリー・ニコルズ:愛希れいか
サンディ・レスター:昆 夏美
ジェフ・スレーター:金井勇太
マックス・ヴァン・ホーン:岡田亮輔、おばたのお兄さん(ダブルキャスト)
ロン・カーライル:エハラマサヒロ
スタン・フィールズ:羽場裕一
リタ・マーシャル:キムラ緑子

アンサンブル
青山瑠里 岩瀬光世 高瀬育海 田中真由 常川藍里 照井裕隆
富田亜希 藤森蓮華 本田大河 松谷 嵐 村田実紗 米澤賢人
スウィング
髙田実那 蘆川晶祥

公演HP:https://www.tohostage.com/tootsie/

おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人

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