博多座25周年記念作品『新生!熱血ブラバン少女。』製作発表レポート

2024年4月に開幕する、博多座開場25周年記念作品『新生!熱血ブラバン少女。』の製作発表が行われました。この作品は、福岡が誇る吹奏楽の名門校・精華女子高等学校、彼女たちの演奏にインスピレーションを受けて2017年に上演された「熱血ブラバン少女。」。あの感動から7年の年月を経て、帰ってくるのは「新生!熱血ブラバン少女。」! 笑いと涙、愛と感動はそのままに“新生”する“ブラバン少女”に期待が高まる会見の模様をレポートいたします。



ご登壇者は脚本のG2さん、演出の加納幸和さん(花組芝居)、博多座での主演は5度目となる博多華丸さんをはじめとする個性豊かなキャスト陣! 作品同様に、笑いあり感動ありの素敵な会見となりました。みなさんのコメントをご紹介いたします。


【脚本:G2さん】



前回、精華女子高等学校の吹奏楽部をモデルに、しかも生徒たちも出演し演奏する作品を創作するにあたり、舞台に立ち上げる演出の大変さは覚悟していましたが、実際にはその前に大変なことが待ち受けていました。ブラスバンドについて調べていくと、触れるものすべてに心が震え号泣してしまう。その事実に相応う絵空事を描く。そのハードルは非常に高く、脂汗を流しながらなんとか台本を執筆しました。

そしてこの度の岸原さんからの「また、“ブラバン少女”をやりましょう」の言葉、再演がすごくうれしかったんです。そうしたら新作を書いてほしいと。そこからのことは、ひと言で申し上げます、命を削って書きました!

──どのような思いで今回の台本を書かれたのか。

(生徒たちの演奏からは)プロにはない音楽性を感じます。限られた時間の中で完全燃焼する、刹那の美しさのようなものがある。舞台上で、そんな彼女たちが演奏してくれることはとてもラッキー。彼女たちが1年なり2年なり積み上げてきた感情、経験で出来上がるサウンド、それをドラマにするのが我々の仕事。特別な誰かじゃない一生徒の思いの数々を舞台に取り込みたいという思いで書きました。とにかく、1シーンごとに驚きがあり、感動があり、ときには戦いがあり、癒しがある。盛りだくさんの本になりました。ネタバレが多いため、抽象的な答えですみません。


【演出:加納幸和さん(花組芝居)】



恥ずかしながら大劇場を演出するのは20年ぶりでございます。G2作品には2度ほど出演していますが、彼の作った作品の演出も、ご出演のみなさんとも初めてでございまして、この歳になってこのような大きな仕事を引き受けてしまって……老体に鞭打って舞台を作り上げていきたいと思います。ご寛容にお付き合いいただきますよう、よろしくお願いいたします。


【主演:博多華丸さん】



博多座さんで5回目の主演をさせていただきますが、今回初めて老眼鏡をかけて台本を読みました。身をもって時の経過を感じています(笑)。前回は、(出演する)生徒たちの卒業式の翌日が初日でした。卒業の解放感で3年生が髪の毛を明るく染めてきたときは驚きました。慌てて髪に黒いスプレーを吹き付けたり、カツラを被せたりスタッフさんが大慌てだったことをよく覚えています。彼女たちがちょうどうちの長女と同じ歳だったこともあり、ぎくしゃくした親子関係のような年の差を感じる初日からの1か月。一緒に舞台を踏んでいくと、回を追うごとにいい舞台になっていくんです。最後には、先に千秋楽を迎えた3年生たちが「もっとやりたい」と泣きながら訴える姿を見て、彼女たちの青春の一ページに参加させてもらったんだと感じました。卒業生たちも今、25歳、テレビ局に勤務したり、この舞台をきっかけにエンターテインメントの世界に入ったり、公演は終わっても舞台は続いているんです。今回も老眼鏡をかけて頑張りたいと思います。

──華丸さんはG2さんが執筆された台本を読んでどのようなご感想を持ちましたか。



これまでにもG2さんには九州・福岡を舞台にした作品を書いていただきました。回を重ねることで博多弁がこなれてきたのか、G2さん独自の博多弁の台本が……マジで読みづらいんです(笑)! 女子高生がばぁちゃんみたいな喋り方で、これは書き直した方がいいんじゃないかと。内容よりもそれが先にありました(笑)。内容については具体的にはお話しできませんが、本当に明日からでも稽古がしたいという気持ちにさせてくれる本です。

G2さん)
補足です。僕のメチャクチャな博多弁は一言一句ちゃんと直してありますので、ご安心ください(笑)。

──博多発の舞台への思い入れ、意気込みは。

最初にお声をかけていただいた時は、自分が博多座の舞台に立つなんてと丁重にお断りするくらい恐れ多いことでした。そこから回を重ねられているということは、まじめに仕事に取り組んできたご褒美のようなもの。やはり本業が振るわなかったらこのような機会はないでしょう。2年毎に、まるで車検を通すような感じです。こうしてまたお話をいただけたということはまだまだ元気に走れるんだということ、あ、自動車じゃないですけど(笑)。ありがたく思っています。


【紅ゆずるさん】



役どころは、鈴木梨央さん演じる生徒の母親役。宝塚歌劇団を退団して4年、初めての母親役となります! 母の思いについて考えるいいチャンス、母親の抱く愛情について考える中で、包容力は男役を引っ張ってきてもいいのかなとか、あとは娘との距離感ですね。べったりじゃなく、少し突き放すのも愛情かとか。いままで考えたことがなかったので、私自身、この経験によって役の幅が広がると思っています。そして大好きな博多座さんの舞台に立ちたいという気持ちをずっと持っていたので、その意味でもとても楽しみです。新歌舞伎座さんでの公演もあります。私は大阪出身ですので、凱旋公演だと思って気合を入れて頑張っていきたいと思います!


【鈴木梨央さん】



私が演じるのは行動力があり責任感がとても強い吹奏楽部の部長役、身が引き締まる思いです。トランペット演奏やお芝居でみなさんと素敵なハーモニーを奏でられるように頑張ります。楽器演奏については、昨年より共演する生徒役の同世代のキャストと一緒に絶賛練習中です。


【星野真理さん】



産休の先生の代わりに3か月間だけ赴任する美術の先生を演じます。前回の公演も、お話もキャラクターも魅力的で、博多の街も本当に楽しく美味しく、帰るのが嫌になるくらいでした(笑)。なので、今回お話をいただいた時は「ぜひやりたいです」と即答しました。新生!ということで、今度はどんなお話、どんな人間関係を立ち上げていけるのかワクワクしています。今回も精華女子のみなさんの共演もあるということで、生演奏を聴きながらお芝居できることを楽しみにしています。


【宇梶剛士さん】



中心的役割を果たす生徒の父親でPTA会長、商店街の会長を演じます。
僕はたいてい劇中で散々暴れて、最後負けるんですけど……今回はわかりませんよ(笑)。
熱く思いの丈を話してくれたプロデューサー、そして華丸さんの色が投影される座組、博多座発の作品ならではの魅力を感じに全国から観に来ていただければと思います。


──華丸さんからメッセージを!



この舞台は、現役の女子高生とともに作り上げていく舞台です。前回は1年間を1か月に集約したような舞台になり、生徒たちと一緒に我々も成長させていただきました。今回、「新生!熱血ブラバン少女。」も、あの達成感を味わえるような舞台にしたいと思います!


最後に博多座プロデューサー岸原剛さんのご挨拶をご紹介します。本作上演を実現させた熱い思いをシェアしてくださいました。

『新生!熱血ブラバン少女。』の企画が生まれたのはコロナ禍でエンターテインメント業界が苦境に立っていたころ。テレビのニュースで学校へ行くことも叶わず、すべてリモート、下級生に教える術もないと語る精華女子高等学校の(当時の)3年生の姿を目にした岸原さん。吹奏楽の県大会も中止となった生徒たちを見て心に浮かんだのは「かわいそうだな」という思い。でも、なんとか叶った卒業公演での生徒の言葉が岸原さんを動かしました。



「生徒は『我々はかわいそうな年代ではありません。一緒に演奏をする仲間、友達がいる。これからも胸を張って生きていこう』とインタビューに答えていました。その言葉に気づかされ勇気づけられました。彼女たちの思いに突き動かされ、新しい舞台を創作できないかとG2さんに相談しました。コロナ禍の話ではありませんが、仲間、親子、逆境……今の時代に響くたくさんのテーマを内包した「新生!ブラバン少女。」を上演いたします。主演には博多華丸さん、九州からエンターテインメントを発信していく、これはまさしく華丸さんが体現されていること。本作も華丸さんがこれまで主演されてきた作品同様に客席のお客様に力を与える作品となること間違いなしと確信しております。我々博多座も25周年、さらには50周年、100周年に向けて頑張ってまいります」

この日のご登壇は叶いませんでしたが校長先生役で浅野ゆう子さんもご出演! 博多座25周年を飾る『新生!熱血ブラバン少女。』は4月6日から21日まで博多座にて、その後、4月26日から28日まで新歌舞伎座にて上演です!



<あらすじ>
福岡にある西北女子学園吹奏楽部は、全国大会の常連校として名を馳せた名門校、だった…。
過去の栄光もむなしく今では指導者不在の上、部員の半数が退部してしまいほぼ休部状態。
そんな吹奏楽部を立て直したいという生徒の熱意に打たれ、「教え子を全国大会へ必ず連れて行く」と評判の城門(きど)輝(てる)勝(まさ)(博多華丸)は、吹奏楽部のコーチになることを引き受ける。
様々な思いを抱えた生徒たちに熱い指導を続ける城門。ヘンテコな指導に困惑する生徒たちだったが、いつのまにか散り散りだった音色もハーモニーを奏で始め、徐々に吹奏楽部は再始動に向けて着実な一歩を進みだす。
そんな中、保護者たちが校長室に乗り込んでくる。実は城門はスポーツ専門のメンタルコーチで、吹奏楽に関してはずぶの素人。さらに過去に携わった部活動でもトラブルがあったという……。
果たして「新生」吹奏楽部は、城門の熱血指導により本当に全国大会へ出場できるのか―――!

【公演情報】
博多座25周年記念作品『新生!熱血ブラバン少女。』
2024年4月6日(土)~21(日)@博多座
2024年4月26日(金)~28日(日)@新歌舞伎座

<スタッフ>
作:G2 演出:加納幸和(花組芝居) 
企画・制作:博多座

<キャスト>
博多華丸
紅ゆずる 鈴木梨央 / 星野真里
斉藤優(パラシュート部隊) 小林大介(花組芝居)
森保まどか 上西怜(NMB48) 神田朝香 古川あかり
宇梶剛士 浅野ゆう子

精華女子高等学校吹奏楽部

伊藤卯咲 柴﨑凛々子 田中杏佳 牧野ひかり 弥和
仲道和樹 下畑博史(パタパタママ) 木下貴信(パタパタママ)  高須賀浩司 武市佳久(花組芝居) 青井想
原岡梨絵子 下村結香 大野朱美

『新生!熱血ブラバン少女。』公演HP


おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人

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