それが「センサー付きターンテーブル」。この機構とカメラを連動することで、なんと360度回転映像や俳優の歩行に合わせた移動シーン、また LED ウォールで空間を囲うことで1面では表現できなかったアングルでの撮影も可能となった。従来の合成映像はグリーンバックでの撮影が多いが、楽器など反射するものや透過するものには適さない。しかし、4面の大型LEDウォールの中での撮影になるため、グリーンバックでは撮影が難しかったフルートの演奏シーンも、反射を気にせず行われ、俳優の伸びやかな表情につながった。撮影は2月に行われたが、スタジオ内だけでの撮影のため移動や天候の心配もなく、まるで春の教室にいるかのような仕上がりとなった。
※テルスタ「テルスタ TELMIC Studio Soka」とは・・ CM や映画、TV 等のエンターテインメントの世界で映像・照明業界の第一線で活躍する株式会社テルミックが手掛ける昨年オープンしたばかりの「テルスタ TELMIC Studio Soka」は革新的な撮影技術として注目が集まるバーチャルプロダクションとテルミックがエンターテインメントの現場で培ったノウハウが融合したスタジオ。今回は、「ブラバン少女」たちが通う高校の春の教室を 3DCG で構築。バーチャルプロダクションでその世界観を表現。(バーチャルプロダクションとは LED ウォールに 3DCG を映し出すことであたかもその場所にいるかのような撮影が可能で天候や季節に左右されず、スタジオ内で撮影が完結できると今注目の撮影技術のこと。)