何をもって人間というのか。ロボットは我々に何をもたらすのか──「ロボット」の語源となった100年前のSF戯曲をノゾエ征爾が現代に立ち上げる!

撮影:阪野貴也
今作の戯曲はおよそ100年前の1920年に、チェコの国民的作家・劇作家であるカレル・チャペックによって発表されました。チャペックは「労働」を意味するチェコ語「robota(ロボタ)」から、「ロボット」という言葉を新たに生み出したと言われています。
戯曲の発表から約100年経った今、このチャペックの代表作を演出するのは、卓越した発想力とユーモアで、独特の奇想天外な世界観を描き出す作風に定評のあるノゾエ征爾です。ノゾエは「もしかしたら今が、ロボットが『ロボットらしい』うちに公演できる最後のチャンスなのかもしれない。」と話します。
ロボットと人間の共存が始まりつつある2024年に生きる人々に向けて、シニカルかつ不条理なドラマとして転換し、現代の物語としてお届けいたします。

渡辺いっけいさん
撮影:阪野貴也

朝夏まなとさん
撮影:阪野貴也

水田航生さん
撮影:阪野貴也
作品の舞台となるロッサム・ユニヴァーサル・ロボット社の社長ドミンを演じるのは渡辺いっけい。朝夏まなとは、世田谷パブリックシアター主催公演初登場。ドミン社長の妻にして、人権同盟代表としてロボットの地位の向上を訴えるヘレナを演じます。ロボットの反乱後、ただ一人のこされる人間であるロボット研究者アルキストを演じるのは水田航生。

菅原永二さん
撮影:阪野貴也

加治将樹さん
撮影:阪野貴也

坂田聡さん
撮影:阪野貴也

山本圭祐さん
撮影:阪野貴也

小林きな子さん
撮影:阪野貴也

内田健司さん
撮影:阪野貴也
その他に、舞台のみならず映画やドラマ・ナレーションなど多岐に渡り活躍する菅原永二、コミカルな役から威厳のある役まで幅広く演じこなす加治将樹、近年はテレビドラマでの活躍も目覚ましい坂田聡、緻密さとダイナミックさを兼ね備えた演技を得意とする山本圭祐、目を引くキャラクターと親しみやすさに定評がある小林きな子、シェイクスピア作品で幾つものタイトルロールを演じた内田健司、数々の舞台作品に出演してきた柴田鷹雄・根本大介といった、魅力的なキャストが揃いました。
100年後の世界を予見したかのようなチャペックの戯曲の世界を、11名の役者がノゾエ征爾の演出により“遠すぎない未来の世界”として立ち上げます。どうぞご期待ください。
あらすじ
舞台は人造人間(ロボット)の製造販売を一手にまかなう工場。ロボットの進化により人間は労働から解放され、労働せずとも生活していけるようになった。やがて人間たちは全てをロボットに任せるようになり、自分からは動かないまでに退化してしまった。やがてロボットたちは団結して反乱を起こし、人類抹殺の計画を始める──

撮影:阪野貴也
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました