KAAT神奈川芸術劇場と国立劇場がタッグを組んでお届けする、
日本舞踊と神楽にフォーカスした体験型レクチャー。 <つたえつなぐ>は、開館当時より古典芸能の上演やワークショップを行ってきたKAAT 神奈川芸術劇場が、“古典”を現代の視点でよみ解くことで、現代演劇やコンテンポラリーダンスに繋がる舞台芸術として、愛好者だけでなく、観たことがない観客、演劇やダンスのアーティストらに、その魅力や表現力を知っていただき、現代の私たちにとっても、近く、魅力的な芸能であることを発信していくシリーズとして2022年にスタートさせた企画です。
古来から日本の古典芸能は、時代に合わせて様々に変化しながら、現代まで受け継がれてきました。しかし、その当時は同時代の舞台芸術として愛されてきた芸能も、現代においてはその魅力を知る人も少なくなってきました。この度、KAAT神奈川芸術劇場とこれまで多くの古典芸能の公演や養成を行ってきた国立劇場が協働し、伝統芸能の継承や普及のために体験型レクチャーという新たな取り組みをスタートいたします。
今回は、日本舞踊と神楽にフォーカスし、素舞台での実演とレクチャーをセットにして、わかりやすく魅力をお届けします。
日本舞踊にはバレエ・ダンスとは異なる日本独特の表現があります。2020年に紫綬褒章を受賞し、オペラを題材とした創作作品など、枠を超えて活躍する藤間蘭黄が実演の後、舞踊評論家・共立女子大学准教授の岡見さえのナビゲートで、日本舞踊独特の表現について、バレエ・ダンスとの比較からその違いや共通性などを、日本舞踊を見たことがない方にわかりやすくレクチャーいたします。
神楽は地域の暮らしの行事の中で舞われる民俗芸能のひとつです。こうした民俗芸能には振付家はもちろん、動きの意味も伝わっておらず、舞は先輩が後輩へと実際に振りを写して伝えられています。今回は岩手県を代表する神楽のひとつで、2011年には国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財の指定を受け、県内外で活躍する、早池峰大償流土沢神楽保存会のミニ公演の後、舞台作品の振付を数多く担当するOrganWorks主宰の平原慎太郎のナビゲートで、神楽の舞の型や表現を中心としたトークを実施します。
2025年3月にはさらに文楽による体験型レクチャーを実施予定です。
この機会に、一緒に“古典”をよみ解いてみませんか?
【イベント概要 】
KAAT×国立劇場 <つたえつなぐ>『観てよみ解く~実演&レクチャー~』
<日本舞踊編>
2024年11月16日(土)13:00(12:30 開場)
出演:藤間蘭黄
ナビゲーター:岡見さえ(共立女子大学 文芸学部 准教授)
<神楽編>
2024年11月17日(日)13:00(12:30 開場)
出演:早池峰大償流土沢神楽保存会
ナビゲーター:平原慎太郎(ダンサー・振付家・OrganWorks 主宰)
会場: KAAT 神奈川芸術劇場<中スタジオ>
料金(自由席・税込):各回 2,000 円
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました