1899年のニューヨークを舞台に、新聞販売の少年たち“ニュージーズ”の奮闘を描くロードウェイミュージカル『ニュージーズ』。2021年の日本初演から3年の時を経て、待望の再演が幕を開けます。
写真提供/東宝演劇部
“ニュージーズ”のリーダー的存在のジャック役を演じるのは、演技力、歌唱力はもちろん抜群の存在感で観客を魅了する
岩﨑大昇さん。本作がグランドミュージカル初主演となります。岩﨑さんは開幕を前に
「『時は来た』といったところでしょうか。カンパニーが一丸となって、より良い作品になることを目指し稽古を重ねてきました。演じている自分でも、この作品の世界観に日々魅了されています。」とコメントを寄せます。ここからは観客がその世界観に大いに魅了されることでしょう!
(みなさんのコメント全文は記事後半に)写真提供/東宝演劇部
“ニュージーズ”を応援する若き女性記者キャサリン役には宝塚歌劇団退団後初舞台となる
星風まどかさん。共演者やスタッフへの感謝の気持ちとともに
「課題と向き合いながら模索していたお稽古期間でしたが、やはり『ニュージーズ』のストーリーや素敵な楽曲がいつも背中を押してくれました」とアラン・メンケンが生み出した美しい音楽についてもコメント。
写真提供/東宝演劇部
“ニュージーズ”に新たに加わることとなるデイヴィ役は
加藤清史郎さんが続投!
「理不尽な事柄をきっ かけに、彼らが何のために、誰のために立ち上がり結束するのか。その熱量を、劇場で体感していただき、お客様ご自身の生活や経験に重ね、今日を生きる力の一部に替えていただけますように」と作品の持つ強いメッセージ同様に力強いコメントを寄せます。
写真提供/東宝演劇部
また、ジャックの弟的存在で足の不自由な孤児クラッチー役で
横山賀三さんが初参加。横山さんの
「自分がやってきたことを信じ、“ニュージーズ”のみんなを信じて、ここから大千穐楽までクラッチーとして日々新鮮に生きたいと思います」とのコメントからも、カンパニーの厚い信頼関係が伝わります。
写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部
ジャックのよき理解者であるバーレスクのスター、メッダ役を初演に引き続き演じる
霧矢大夢さんは
「続投組はより密度濃く、そして新しく加わったメンバーは新鮮な彩りとエネルギーをこの作品に与えてくれています」と新旧キャストが織り成す新たな『ニュージーズ』への期待を高め、彼らの前に立ちはだかる新聞社オーナー・ピュリツァー役を演じるのは
石川禅さんは
「“ニュージーズ”の嘆き、怒り、喜びは、今を生きる私達に大きな勇気を与えてくれるでしょう」と、20世紀を目前に控えた社会を描く物語と現代がリンクする、本作の魅力をアピール。
1899年、夏。ニューヨーク。
いつかニューヨークを出てサンタフェへ行くという夢を抱く少年・ジャック(岩﨑大昇)は足の不自由な友人クラッチー(横山賀三)や他の孤児やホームレスの新聞販売少年たち“ニュージーズ”と共に暮らし、毎日、新聞を売って生活している。一方、「ワールド」紙のオーナーであるピュリツァー(石川禅)は他社より儲けようと、販売価格は据え置きで“ニュージーズ”への新聞卸値を引き上げることを企てていた。それを知ったジャックらは、自分たちの生活と権利を守るべくストライキを決行。
父親の失業を機に弟レスとともに“ニュージーズ”に加わったデイヴィ(加藤清史郎)、ジャックたちの味方となる新聞記者キャサリン(星風まどか)らとともに始まる彼らの闘い!
勝つのは権力者ピュリツァーか、それとも若き“ニュージーズ”か。
今を懸命に生きる少年たちの運命やいかに──
写真提供/東宝演劇部
ジャックを演じる岩﨑さんは、強いリーダーシップと知恵、行動力で権力に立ち向かう“ニュージーズ”のリーダーとしての説得力十分。またそんな強さだけでなく、仲間を思うがゆえの葛藤、揺れ動く繊細な心理描写で人間味あふれるジャックを立ち上げます。星風さんは自立した女性として生きていこうとするキャサリンを凛とした魅力で表現。加藤さんは社会と“ニュージーズ”を繋いでいくような存在感のあるデイヴィを、横山さんはジャック大好き!が全身から溢れる親友クラッチーを、それぞれ好演! また霧矢さん、石川さんらのベテランが要所要所をがっちりと支え、作品の強度を高めます。
写真提供/東宝演劇部
そしてバレエ、タップ、アクロバットなど、 “ニュージーズ”のエネルギーが歌や群舞で表現されるのも本作の大きな魅力。それを全身全霊で表現する若きキャストたち、未来を担う新しい世代の躍動は劇場を熱くし、観客を勇気づけます!
日本初演の幕が上がった2021年10月9日からちょうど3年、京本大我さんから主演のバトンをしっかりと受け取った岩﨑大昇さんをはじめとする2024年の“ニュージーズ”たちの物語が、今、幕を開けます!
ブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』作品紹介
原作はボブ・ツディカーとノニ・ホワイトが脚本を手掛けた同名映画、ブロードウェイではディズニー・シアトリカル・グループ製作により初演され、トニー賞8部門ノミネート、2部門受賞/ドラマ・デスク・アワード6部門ノミネート、2部門受賞!ブロードウェイで2年間、通算1,004回公演を達成した人気作品です。
音楽を手掛けるのは『美女と野獣』、『アラジン』、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』など数々のヒット作を生み出し、アカデミー賞8度の受賞を誇るアラン・メンケン。作詞はジャック・フェルドマン、脚本を『ラ・カージュ・オ・フォール』、『トーチソング・トリロジー』で知られ、トニー賞を4度受賞しているハーヴェイ・ファイアスタインが手掛けた、美しいメロディーと躍動感溢れるダンス・ナンバーが盛りだくさんのミュージカルです。そして数多の大ヒット作を生み続ける小池修一郎さんが、日本初演に続いて再び演出を手がけます。
コメント全文。
ジャック:岩﨑大昇ジャック役を演じます、美 少年の岩﨑大昇です。ついに『ニュージーズ』の開幕が間近に迫ってまいりました。
「時は来た」といったところでしょうか。カンパニーが一丸となって、より良い作品になることを目指し稽古を重ねてきました。演じている自分でも、この作品の世界観に日々魅了されています。皆様が心の底から楽しんでいただけますよう全力を尽くしますので、『ニュージーズ』の世界を全身でご堪能ください!
キャサリン:星風まどかいよいよ『ニュージーズ』開幕致します!この日のためにお稽古を積み重ねてきたので、私自身とてもワクワクしております!!課題と向き合いながら模索していたお稽古期間でしたが、やはり『ニュージーズ』のストーリーや素敵な楽曲がいつも背中を押してくれました。そして何より尊敬する出演者の皆様、スタッフの方々とより良い作品のために心を燃やした日々は宝物です!お客様にも素晴らしい時間を過ごしていただけますよう、カンパニーの皆さまと力を合わせ魂を込めて努めてまいります!!
デイヴィ:加藤清史郎日が経つごと、稽古が進んでいくごとに始まりを実感しています。自分の身は自分自身で守らなくてはいけない社会環境に身を置き、未成年ながら働いて、お金を稼ぎ、生きていく。そんな生活の中にでさえも、各々が悦びを見つけ、それを仲間と共有し、全体の喜びに変換することに長けている“ニュージーズ”。理不尽な事柄をきっかけに、彼らが何のために、誰のために立ち上がり結束するのか。その熱量を、劇場で体感していただき、お客様ご自身の生活や経験に重ね、今日を生きる力の 1 部に替えていただけますように。
クラッチー:横山賀三ついに初日。あっという間の稽古期間でした。自分がやってきたことを信じ、“ニュージーズ”のみんなを信じて、ここから大千穐楽までクラッチーとして日々新鮮に生きたいと思います。みんなで作り上げてきたものを僕たち演者もお客さまも全力で楽しむ空間にできたらいいなと思います。緊張もしますが、自分の出せるものをパワフルにぶつけていきます!どうぞ宜しくお願いします。
メッダ:霧矢大夢いよいよ、2024版『ニュージーズ』が開幕します!続投組はより密度濃く、そして新しく加わったメンバーは新鮮な彩りとエネルギーをこの作品に与えてくれています。私は“ニュージーズ”の活躍を、いつも稽古場の特等席で観ています。もう拍手し過ぎて手が痛いです!これからはその役目を観客の皆様に譲りますね。誇らしく、自慢の我らが“ニュージーズ”に、惜しみない拍手と御声援を宜しくお願いします!
ピュリツァー:石川 禅19 世紀。産業革命で大量生産という魔法を手に入れて、世界は一気に資本主義の社会に傾きます。身分の差はなくなっても、資本家階級と労働者階級の貧富の差は、現代社会にも連綿と引き継がれ、時に働く私達に大きな問題を投げかけます。“ニュージーズ”の嘆き、怒り、喜びは、今を生きる私達に大きな勇気を与えてくれるでしょう。
さあ、いよいよ開幕!どうぞ御期待下さい!!
舞台写真提供:東宝演劇部
おけぴ取材班:chiaki(取材・文)監修:おけぴ管理人