ミュージカル『レ・ミゼラブル』2024-25年公演 製作発表レポート【歌唱披露】

2024年12月20日に帝国劇場にて初日を迎えるミュージカル『レ・ミゼラブル』(12月16日~19日プレビュー)。2025年2月7日までの帝劇クロージング公演に続いて、大阪、福岡、長野、北海道、群馬と全国6都市でのツアー公演を行い、2025年6月に大千穐楽を迎えます。



総勢84名登壇!

19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いたヴィクトル・ユゴーの傑作大河小説を原作とした世界的大ヒットミュージカル『レ・ミゼラブル』(レミゼ)。1985年のロンドン初演から2年後となる1987年に帝国劇場にて日本初演されて以来、広く長く愛されるレミゼはまごうことなき“ミュージカルの金字塔”です。この日の登壇者は総勢84名、帝国劇場の舞台に数々の作品で幾度となく立っている方もいれば、今回、初めてという方もいる。こうして歴史が紡がれてきたのだということを改めて感じる製作発表の様子をレポートいたします。


【歌唱披露】

製作発表は多数の応募より当選されたオーディエンスのみなさま、メディア関係者が見守る中でスタート。まずは帝国劇場にPV映像(Les Misérables JAPAN 2024-25 Official Trailer)が流れます。すでに気持ち高まる!

続く、主に新キャストによる歌唱披露の様子を、大役を果たしたみなさんの歌唱披露時の感想とともにご紹介いたします。



ジャン・バルジャン役:飯田洋輔さん

歌唱披露はジャン・バルジャン役の飯田洋輔さんによる「独白」でスタート。後の会見で吉原光夫さんも初参加の際に製作発表の場でこの曲を歌ったエピソードを改めて語るほどの、楽曲の大きさ、帝国劇場の舞台の大きさを“感じざるを得ない”洗礼のような一曲。バルジャンの激しさとその奥にあるもう一つの表情を飯田さんの豊かな歌声で感じることができました。

歌唱披露の感想を問われた飯田さんは開口一番「緊張」を語ります。



飯田さん)
緊張しましたー。舞台袖でスタンバイしていると、光夫さんが『(歌いかける客席は)宇宙みたいだから気にすんな』と言ってくださいました。色々と考えないようにと出て行きましたが、歌っている途中から手がしびれだして(笑)。本当に緊張していたんだなと思いました。いい経験をさせていただきました。



吉原さん)
2011年にこの帝国劇場で「独白」を歌わされまして、トラウマのようにこの劇場が嫌いで嫌いでしょうがなくなりました(笑)。舞台上に立つと、まるで宇宙に飲みこまれるみたいな広大な空間が眼前に広がるんです。


この「嫌い」の真意はご挨拶で明らかにされます!

続いては、ファンテーヌ役のお三方、昆 夏美さん、生田絵梨花さん、木下晴香さんによる「夢やぶれて」。スペシャルバージョンの三重唱で届けられました。




ファンテーヌ役:昆 夏美さん


ファンテーヌ役:生田絵梨花さん


ファンテーヌ役:木下晴香さん


昆さん)
飯田さんの「独白」が本当に素晴らしかったので、その流れを3人で引き継いでいこう、「よっしゃ!」と出て行きましたが緊張しました(笑)。でも3人で歌えたことはとても貴重な経験となりました。

生田さん)
本番に入ってしまうと3人で同じステージに立つことはできないので、私も今回限りの三重唱は大事な思い出になりました。一緒に緊張を味わって、終わって袖でハグして、チームとしての一体感もすごく感じられました。今は安心感に包まれています。

木下さん)
この日のために、時間があれば3人で練習するという“一致団結”の日々を過ごしてきました。無事に届けることができ嬉しく思います。


エポニーヌから役替わりの昆さん、コゼット、エポニーヌを経ての生田さん、そして今回がレミゼ初参加となる木下さん、それぞれの魅力あふれるファンテーヌになりそうです!

次に登場したのはアンジョルラス役の小林唯さんと男女アンサンブルのみなさん! 歌うは「民衆の歌」です。



アンジョルラス役:小林唯さん









小林さん)
帝国劇場での初めての歌唱披露が、0番、どセンターで強烈なスポットライトが当たる中……僕自身が圧倒されました。反省点もありますが、初日までにプラッシュアップします。劇場建て替え前のクロージング公演ということですので、それだったら気持ち的には思い切ってぶち壊すくらいの勢いで歌おうと思っています(笑)。頑張ります。



小林さんのアンジョルラスの力強い歌声に引っ張られ、学生たちそれぞれの思いが歌い繋がれる、作品を代表する楽曲のひとつ「民衆の歌」。互いの声、気持ちを感じ合いながら届けられることでより一層力強く響きます。

「民衆の歌」の興奮冷めやらぬ中で登場したのはエポニーヌ役の清水美依紗さん、ルミーナさん。歌うはもちろん「オン・マイ・オウン」です。




エポニーヌ役:清水美依紗さん


エポニーヌ役:ルミーナさん


清水さん)
歌唱後、ルミーナちゃんに「なにも覚えていない!」と話しました(笑)。それくらい緊張しました。二人で交互に歌うのが新鮮で、ルミーナちゃんが表現するエポニーヌを受け取り、感じ取り、自分が歌うことができたように……でも、やっぱりあまり覚えておりません(笑)。

ルミーナさん)
まったく一緒です(笑)。私は帝国劇場で歌うことも初めて、製作発表の場も初めてでしたので、「どうしよう緊張する」と言いながら出て、歌いました。「オン・マイ・オウン」を二人で歌う、新しい経験ができました。ありがとうございました。


清水さんはミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』で帝劇の舞台に立ち、今度はレミゼのエポニーヌとして再登場。初尽くしと語るルミーナさんですが、韓国版ミュージカル『レ・ミゼラブル』(2023〜24)のエポニーヌ役でデビューをされている実力者。すでにそれぞれのエポニーヌ像が感じられるようなお二人の二重唱は聴き応え抜群!


最後はオールキャストによる「ワン・デイ・モア」!
(ソロパート歌唱)バルジャン役:佐藤隆紀さん、ジャベール役:小野田龍之介さん、エポニーヌ役:ルミーナさん、マリウス役:山田健登さん、コゼット役:水江萌々子さん、テナルディエ役:染谷洸太さん、マダム・テナルディエ役:樹里咲穂さん、アンジョルラス役:木内健人さん



ジャン・バルジャン役:佐藤隆紀さん

佐藤さん)
久しぶりにこの場所で歌わせてもらい、劇中で見る景色がフラッシュバックしました。やっぱりここで歌うこの曲はひと味違う。その時の思いや芝居の流れを鮮明に思い出しながら歌えました。



ジャベール役:小野田龍之介さん

小野田さん)
アンジョルラスからジャベールへ、歌稽古を重ねマインドも徐々にジャベール仕様になってきてはいますが、やはり染み付いたものはなかなか取れず。ついついアンジョルラスの時に前に出そうになるんですよね、未だに(笑)。そこにも注意しながら歌わせていただきました。



エポニーヌ役:ルミーナさん

ルミーナさん)
うっすらとした記憶はもちろんありますが(笑)、「オン・マイ・オウン」ではライトだけを見つめ「今ここは夜なんだ」と思ったり、「ワン・デイ・モア」では、「これからみんなで戦いに行くんだ」という劇中の気持ちに集中することでなるべく緊張しないように努めました。



マリウス役:山田健登さん

山田さん)
本当に緊張しました。8月から始まった(事前稽古の)「エコール レ・ミゼラブル」でもみなさんの前に立って歌ったのですが、それもすごく緊張します。その経験がなかったら多分、今日、倒れていたかもしません(笑)。ここから2ヶ月、やるべきことをやって成長した姿でみなさんの前に立てたらいいなと思います。



コゼット役:水江萌々子さん

水江さん)
初めての帝国劇場ですごく緊張しましたが、コゼット役の先輩方のあたたかい視線や全キャストのみなさんの歌声を背中で感じながら歌うことができたので、とてもいい経験をさせていただいたと思っています。



テナルディエ役:染谷洸太さん

染谷さん)
「ワン・デイ・モア」で入場した時の音楽と客席にいらっしゃるお客様を見たら、ちょっとグッときてしまいました。そこから思いっきり歌ったところ、とても楽しむことができました。



マダム・テナルディエ役:樹里咲穂さん

樹里さん)
リハーサルの時から思っていたことですが、テナルディエ夫妻全員で歌うと、すごく色が濃いというか、キャラクターが立ちすぎというか(笑)。なんだかそのエリアは空気が薄いような気がしてきます。本番では一緒に歌うことはないので、ノリノリで楽しく歌えました。



木内さん)
アンジョルラス役で初出演だった3年前はコロナ禍だったので製作発表がありませんでした。製作発表での歌唱披露は初めてとなるので緊張していましたが、佐藤さんが「今日も~」と歌い始めた瞬間に3年前の記憶が蘇ってきて「ついにまたレ・ミゼラブルが始まるんだな」という気持ちがわき起こりわくわくしました。











ここまででも作品への期待が十分に高まる製作発表ですが、まだまだご会見コメント編へと続く!
【公演情報】
2024年12月20日(金)初日~2025年2月7日(金)千穐楽@帝国劇場
≪プレビュー公演≫ 2024年12月16日(月)~12月29日(木)

≪2025年全国ツアー公演≫
3月2日(日)~3月28日(金)大阪公演:梅田芸術劇場 メインホール
4月6日(日)~4月30日(水)福岡公演:博多座
5月9日(金)~5月15日(木)長野公演:まつもと市民芸術館
5月25日(日)~6月2日(月)北海道公演:札幌文化芸術劇場 hitaru
6月12日(木)~6月16日(月)群馬公演:高崎芸術劇場

<キャスト>
ジャン・バルジャン:吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔(★)
ジャベール:伊礼彼方、小野田龍之介(☆)、石井一彰(☆)
ファンテーヌ:昆 夏美(☆)、生田絵梨花(☆)、木下晴香(★)
エポニーヌ:屋比久知奈、清水美依紗(★)、ルミーナ(★)
マリウス:三浦宏規、山田健登(★)、中桐聖弥(★)
コゼット:加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子(★)
テナルディエ:駒田 一、斎藤 司、六角精児、染谷洸太(☆)
マダム・テナルディエ:森 公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな
アンジョルラス:木内健人、小林 唯(★)、岩橋 大(☆アンサンブルも兼任)

(★)初出演 (☆)役替わり出演

アンサンブル:青山瑠里、新井海人、荒居清香、五十嵐志保美、石井麻土香、石津秀悟、石丸椎菜、伊藤広祥、岩橋 大、宇山玲加、大泰司桃子、大津裕哉、笠行眞綺、鎌田誠樹、菊地 創、北村沙羅、吉良茉由子、小林遼介、湖山夏帆、近藤真行、佐々木淳平、柴原直樹、島崎伸作、清水咲良、白鳥光夏、杉浦奎介、田川景一、丹宗立峰、土倉有貴、中村 翼、西村実莉、般若愛実、東 倫太朗、深堀景介、藤岡義樹、増原英也、増山航平、町田慎之介、町屋美咲、松村桜李、三浦優水香、三島早稀、宮島朋宏、ユーリック武蔵、横田剛基、横山友香、吉岡花絵、蘆川晶祥 (五十音順)
 
子役:
アッカヤ陽仁、大園尭楽、中井理人
荒川寧音、井澤美遥、井手陽菜乃
内 夢華、鞆 琉那、平山ゆず希

<クリエイティヴ>
作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー 作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル

翻訳:酒井洋子 訳詞:岩谷時子
プロデューサー:坂本義和/村田晴子/佐々木将之
製作:東宝

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おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人

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