2024年12月18日、日比谷 シアタークリエにて『Songwriters' SHOWCASE』(企画・制作:東宝株式会社 主催:一般社団法人 映画演劇文化協会)が開催されました。
ショーケースとして日本、韓国、アメリカ、イギリスの4か国から3組ずつ選抜された若きクリエイターによる楽曲が披露され、ミュージカルの“これから”への期待が大いに膨らむ、希望に満ちた時間となりました。
韓国からは、今年6月にソウルで開催された「K-Musical Market」の中で開催されたショーケースより、主催の韓国芸術経営支援センターと東宝が選抜、アメリカはニューヨーク大学ティッシュ芸術大学院ミュージカル創作科、イギリスはMercury Musical Developmentsにより推薦され、東宝が選抜した各3組のクリエイターが参加。日本からは──
今年8月、韓国芸術総合学校から作曲家のチェ・ジョンユンさん、ミュージカル作家のハン・ジョンソクさんを講師に招き開催した「Musical Theater Writing Program」。こちらのプログラムでは多数の応募から選ばれた、ミュージカルクリエイターを目指す生徒が約3週間、ミュージカル作劇・作曲の基礎と応用を学びました。その受講者の中から3組のクリエイターを選抜。
このようにして選ばれた12組のクリエイターによるミュージカル作品から1曲ずつ披露されました。披露前には脚本・作詞、作曲のお二方、もしくはお一方が登壇し作品、楽曲をPR。それぞれの熱い思いはもちろん、歴史的事実、実在の人物に着想を得たり、隣の誰かを描くような温かさがあったり、芸術に接点を持つ作品があったり……、社会との関り、現代を生きる個々人の生き方や価値観、クリエイターそれぞれの着眼点や音楽性も含めた世界観も実に多様で嬉しい驚きがたくさん!
MCの井上芳雄さんの言葉を借りれば「なんでもミュージカルになる!」、豊かな発想力にまだ見ぬ名作誕生の予感が止まらないのでした。また、これまでこのようなミュージカルクリエイター育成の場がなかったことにも触れ、この企画の意義、可能性、継続への期待を明言された井上さん。シアタークリエの舞台上、舞台裏、客席に集う皆、そしてそれが叶わなかった方々も含めたミュージカルファンの共通の思いです。ミュージカル愛!
この日の『Songwriters' SHOWCASE』に、パフォーマーとして参加されたのは日本と韓国のミュージカルの第一線で活躍する俳優たち──MCも務めた井上芳雄さんをはじめ、イ・チュンジュさん、霧矢大夢さん、シルビア・グラブさん、田村芽実さん、ダンドイ舞莉花さん、チェ・ナヘさん、中川晃教さん、遥海さん、矢崎広さん、吉高志音さんです。また、現在、同劇場にて公演中の『next to normal』のバンドメンバーのみなさんが演奏で力強くサポート、構成・演出は上田一豪さんです。
披露されるのは1曲、限られた情報、限られた準備時間の中でも作品の世界観、キャラクター造形、楽曲の音楽性、ドラマ性、メッセージを捉えて表現する俳優の仕事にも圧倒されました。持ち歌ですか?すでに上演されているのかな?そんな錯覚にも陥るほどの“舞台に立ち上げる、成立させる、続きが気になる”パフォーマンスの技術も、ご縁のあった作品を世に出す、魅力を最大限に伝えるという気合も凄まじいものありました。常日頃から、自らの肉体や声を通して作品を伝える責任とやりがいをもって活動されている俳優のみなさんだからこその力強い後押しとなりました。本企画の本筋とはまた違うところかもしれませんが、俳優、そしてバンドメンバーらの力、献身にも心からの敬意を表します。
こうして初めて開催された日本語、英語、韓国語が飛び交う非常にエキサイティングな『Songwriters' SHOWCASE』は大変な盛り上がりとなりました。ここからは披露された楽曲の紹介、パフォーマンスの様子をレポートいたします。
◆劇場への道すがら、「どんな形式で?」「どんな組み合わせで?」「どんな尺で?」などショーケースではいったいなにが繰り広げられるのだろうかという謎もたくさんありました。そんなワクワクドキドキを抱きながら客席に座り、配布された資料に目を通していると、ぽつりぽつりと舞台上にキャストが姿を現し、舞台上(の端の方)に置かれた椅子に腰を掛け、キャスト同士で談笑したり、客席を見渡したり、自由な交流が繰り広げられます。すごくリラックスした雰囲気──という演出に観客は心がほぐれたのですが、これから歌唱する舞台上のみなさんは気もそぞろ、緊張感半端ない!状態だったことが後に判明(笑)。
そこにMCの井上芳雄さんが登場。企画趣旨、楽曲披露されるに至るまでの過程の紹介に続く、「未来につながる時間となることでしょう」との言葉に、楽しみともにちょっと背筋が伸びるような気持ちになりました。
また、舞台上の設えは『next to normal』のセット、回る盆、この日のための字幕用のデジタルパネルも設置される特別仕様、動きや芝居でも作品の世界観を楽しめるパフォーマンス披露です。
【『きょうの料理』より「食べさせたい」韓国】
トップバッターは韓国のクリエイター、脚本・作詞:イ・レアさんと作曲:ソン・ボンギさんです。「食べさせたい」は、料理教室の講師・セビョク(矢崎広さん)、生徒のイルム(吉高志音さん)による男性デュエット曲です。好きな人との関係が冷え込んでいるセビョク、片思いの相手に想いを伝えたいイルムと状況は異なれども、「愛する人のためにおいしい料理を作りたい」、お互いの気持ちに共感する二人。優しく響くメロディです。こちらの楽曲は、日本語での披露となりました。
歌唱披露を終えた矢崎さんは「繊細」、吉高さんは「温かい」と楽曲の印象をコメント。曲終わりに、イルムがセビョクの肩にそっと手を置くという意味深な動きも「それからどうなるの?」という思いを掻き立てる見事な(⁉)プレゼン。まんまと続きが見たくなるのでした。レアさんの「これは愛の話」、それに続くボンギさんの「タンゴ」「官能」の要素もあるという紹介、柔らかく優しい「食べさせたい」とはまた違う、幅広い楽曲世界にも興味が広がるのでした。
【『504:The Musical』より「I‘m Okay」アメリカ】
続いては、アメリカからの参加、脚本・作詞:アビー・ゴールドバーグさんと作曲:メイソン・マクドゥエルさんによる『504:The Musical』。1977年にサンフランシスコで100人を超える障害者が政府ビルを平和的に占拠して抗議活動を行ったという実際に起きた出来事に基づく作品です。彼らの要求は、リハビリテーション法第504条の施行。作曲のメイソンさんご自身による演奏、歌唱披露です。車椅子の弟キースのために参加していると思いたいポール(メイソンさん)もまた、メンタルヘルスの悪化と闘っているという、複雑な心情をポップな音楽とその変容に乗せて表現。
「I‘m Okay」「I’m Okay?」と、一曲の中で繰り返される同じフレーズの響き、意味が変わっていく。揺れる内面を描き出す楽曲です。
井上さんはこの出来事が、あまり世間で知られていないことに触れ「知られざる歴史に光を当てるのも舞台芸術の役割のひとつではないか」とコメント。社会と個の捉え方が印象的な一曲です。
【『Pop Art』より「Mystery to Me」イギリス】
その発想力と構成に驚かされたのがこちら。イギリスから参加の脚本・作詞:リオ・マーサーさんと作曲:スティーブン・ハイドさんによる『Pop Art』からの楽曲。「Xファクター」や「アメリカンアイドル」のようなリアリティ・オーディション番組さながらに<名もなき絵画(肖像画)たちが競い合うゲーム番組>というシチュエーションで、参加者の一人、つまりとある肖像画の人物、が審査員の名画モナ・リザとやり合うという展開。モナ・リザ(遥海さん)が「自分自身がわからない」と怒りを爆発させる楽曲を、遥海さんがパワフルに歌い上げます。
「レオナルド、レオナルド」と彼女を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチへの問いかけから、持論を展開し、最後はちょこんと絵画、2次元の世界へ戻るかわいらしさ。最後の音にゲーム(番組)らしさを仕込むところも素敵です。
【『惑星の旬』より「Late Summer Love Song」日本】
ここで日本のクリエイターの登場です。夏の「Musical Theater Writing Program」で出会い、一緒にクリエイトするに至った脚本・作詞:上野 窓さんと作曲:広田流衣さんは偶然にもともに東京藝術大学(大学院)在学中。この夏の猛暑に着想を得て、果物にも旬があるように、惑星にも旬があるのではないか。加えて主人公、大学生のサツキは火星人から地球爆破の任務を受ける!という物語の中で、サツキの幼馴染で人気ラジオDJのケン(中川晃教さん)がサツキへの秘めた恋心をシティポップに乗せて語り出す。シチュエーションは公園に一人取り残されたケンが、DJとリスナーの1人2役のラジオごっこをしながら歌う。なかなかの情報量です!それをまるっと飲み込んで、見事にケンちゃんワールドを立ち上げる中川さん。シティポップとの相性も抜群です!どんな状況でも、恋心は普遍!
ここまでで各国1組ずつの披露となりますが、皆様お気づきの通り切り口が非常に多様です。それはここからも加速していくのです!
【『The Dickens Girls』より「Fortune」イギリス】
アイデンティティとモラルに取り組む女性主導の物語を多く手掛けている脚本・作詞のレイチェル・ベルマンさんが、作曲:エリザベス・チャールズワースさんと組み制作したのが『The Dickens Girls』。イギリスからの参加です。チャールズ・ディケンズと表に出ることを好まないアンジェラ・バーデット・ニクーツ(慈善活動は「レディ・アンノウン」の名で行う)が設立した、世間から見放された女性たちの保護施設。実在したこの施設の設立のアイデアはアンジェラのものだったものの、開設後、彼女自身が自分の信念に懐疑的になる。彼女の内面を奥深く描く楽曲。遺産相続で莫大な財産を得たアンジェラの“幸運”への罪悪感と闘いを表現する、演劇的な楽曲をダンドイ舞莉花さんが歌い上げます。
ダンドイさんと初共演だった井上さんもその歌声に感動し、「楽曲や作品との出会いとともに、こうして素晴らしい俳優、歌声とも出会える場ですね」とコメントされました。
【『Dawn Touch』より「世界一混んでいる、誰もいない場所」韓国】
続いては、韓国からのクリエイター&俳優陣の登場です。高校時代に想い合った男女が、ソウルの24時間営業のカフェで再会することから始まる一夜の物語。実は脚本・作詞のイ・チャンヒさんの趣味はカフェ巡り、本作が生まれたきっかけは銀座のカフェを訪れたときに偶然耳にした韓国人カップルの別れ話とのこと。タイトルの「世界一混んでいる、誰もいない場所」というのは、“夜明け前”の遊園地。30歳のジョンウォン(イ・チュンジュさん)とジアン(チェ・ナヘさん)のその先の展開も大いに気になる一曲です。
ナヘさんのソロ、チュンジュさんのソロからの二人の声が重なり合って……二人が目的の場所へ歩みを進める歌詞も相まって高揚感が半端ないです。
またチュンジュさんと井上さんは韓国で『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』のクリスチャン役を演じたという共通点があります。「どの曲が好きですか?」の問いかけに、「どの曲も好きですが、今は、<Your Song>です」と。日本生まれのチュンジュさんは時折日本語も交えながらお話してくださいました。楽曲紹介とともに、さらなる交流を深め、企画の意義をより広めていく名MCぶりを発揮する井上さん、「俳優業とともに司会業にも取り組んできたのは、この日のためだったのかもしれません」とユーモアも交えて進行。
【『贋作!フェノメーノ!』より「アンナの手紙」日本】
脚本・作詞:翠嵐るいさん、作曲:桑原まこさんの作品より、贋作家となった画家アンナが美術界に復讐する物語に登場する女性デュエット曲が披露されました。教師クラウディア(霧矢大夢さん)とアンナ(田村芽実さん)が、アンナの壮絶な覚悟、師としてのクラウディア葛藤を、手紙を通した掛け合いで歌い上げます。
霧矢さんは夏に行われたクローズドの試演会にも参加されたとのこと、そのときよりさらにパワーアップしているとのこと。また試演会や今回のような企画で歌うことについて、作品の未来の一端を担うことの責任の大きさも感じているというコメントも印象的でした。また田村さんは今回の参加は叶わなかったものの「Musical Theater Writing Program」へも興味を持たれているとのこと!多方面に刺激を与える企画です。
【『VISARE』より「Smoke and Mirrors」アメリカ】
バンド泣かせ、いやいやバンドのみなさんの腕が鳴る! アレンジの難易度も光る「Smoke and Mirrors」は脚本・作詞:クレア・フユコ・ビアマンさんと作曲:エリカ・ジィさんのペアが生み出したミステリアスな楽曲。サーカスというまやかしの世界に迷い込んだようなペトラを演じるのはチェ・ヘナさん。セットを縦横無尽に走り回りながらのパフォーマンスです。
歌唱後、歌の難解さを訪ねられると「夢の中ということを手掛かりに作り上げた」とコメント、さらに、「韓国の俳優である自分が日本で、アメリカのクリエイターの楽曲を歌っていること」に国際交流を実感していると語るヘナさんでした。またクレアさんは、ご挨拶冒頭にはドジャースファンとして、大谷翔平選手の活躍に触れるなど日本の観客の心をガッツリ掴むのでした。
【『The Swansong』より「Caledonian Sleeper」イギリス】
こちらも構成がユニークな作品。今回、唯一、脚本・作詞・作曲を一人で手掛けたフィン・アンダーソンさんの「Caledonian Sleeper」は、自殺を図ろうとした女性リディアが白鳥と出会って……という物語。一人と一羽は夜行列車カレドニアン・スリーパーに乗り込むがそこで白鳥は眠ってしまう。窓に映る自分の姿を見つめてリディア(シルビア・グラブさん)の独白、するとバンドリーダー(フィンさん)の声が聞こえてくるという構成。歌唱に際し、4枚ある楽譜の1枚目で一度終わるような感覚で歌い、その後、掛け合いとなるなどディレクションがあったとのこと。それでいてシルビアさんの表現の自由度も尊重してくださったという、限られた時間ながらいいクリエイションができた様子。
演奏もされたフィンさん、お客さんの前でこの楽曲を披露するのは2度目。作曲家とデュエットという貴重な体験に「これで、この曲を歌った二人目の俳優になりました!」と胸を張るお茶目なシルビアさんでした。
【『Picasso』より「Echo」日本】
ここで井上さんがMCをシルビアさんに任せ、歌唱準備に。続いて披露されたのは日本のクリエイター、脚本・作詞:大德未帆さん、作曲:竹内秀太郎さんによる「Echo」です。大德さんは演出助手など、竹内さんはマニピュレーターとしてすでにミュージカル界でご活躍されているお二人。『Picasso』はパブロ・ピカソを心から憎み愛した、名もなき画家“A”の物語。成功を手にしたピカソに嫉妬心を抱く“A”、極限まで膨らんだ愛憎が殺意に変わっていくというクライマックスに向かう場面の楽曲「Echo」、感情のおおきなうねりが表現される大曲です。深い絶望感とそこからわき上がる愛憎を歌い上げる、井上さんの真骨頂。
ピカソという才能が輝くほどその影は色濃くなる。そんな日陰の存在“A”にスポットを当てるというのも興味深いですね。
【『Mommy Issues』より「Never Gonna Be Like Them」アメリカ】
残すところあと2曲! 続いてはアメリカから参加の脚本・作詞:アディー・シモンズさん、作曲:アダム・ラポートさんの登場です。『Mommy Issues』は、抑圧された女性の自立を描くヘンリック・イプセンの『人形の家』の舞台を現代のテキサスに移した作品です。若い夫ブレット(中川晃教さん)が、妻も同乗する車中で歌う「Never Gonna Be Like」。両親も、そのまた両親も離婚したけれど僕らはそうはならない……、どこかにテキサスを感じさせるおおらかさとポップさを感じさせる楽曲を中川さんが軽やかかつ切実に歌います。どうやらこの歌で伝えたことが妻の逆鱗に触れるとか。果たしてこの夫婦の行く末は。
アディーさんは本作について「テキサスというのはユニークな土地柄ではありますが、この作品で描かれるのは普遍的なこと」とコメント。イプセンの時代から変わらないこと、変わったこと、古典をもとにした作品を現代に上演することの意義も感じられそうな作品です。
【『The Miracle Boy』より「I Wish You a Merry Christmas」韓国】
最後に披露されたのは韓国から参加の脚本・作詞:ハン・チアンさん、作曲:ハ・テソンさんによる「I Wish You a Merry Christmas」です。トラウマを抱えたクリス(イ・チュンジュさん)が難病の少年ノエルと看病人(病院や医療施設で患者のケアをする専門職)のジョイとの出会いによって成長していくヒューマンドラマ。クリスが初めて温もりを感じた場面で歌われる楽曲です。こちらはなんと“街の声”として観客参加型! チュンジュさんのレクチャーで“I Wish You a Merry Christmas”の歌唱を練習。2パターンあるのですが、これがなかなかの難易度でしたが、チュンジュさんのリードで一緒に歌う心地よさを味わえました。
楽曲は、イントロからクリスマスシーズンのソウルのロマンティックな雰囲気を感じさせ、甘いメロディにチュンジュさんの優しい歌声がぴったり。最後は舞台上に雪が舞い散るという演出で、井上さんも思わず「チュンジュさんのクリスマスコンサートに来たような気分!」とコメント。またクリスマスシーズンに東京で開催されるショーケースで「I Wish You a Merry Christmas」披露については、チアンさんは「まさにMiracle、奇跡です」と語ります。ひと足早いクリスマスプレゼントのようなひとときでした。
こうして全12曲の披露が終わりました。井上さんの「この中から、いつかフルバージョンが上演される作品が生まれることを願います」という言葉、そこにいたみんなの総意ですね。またこのような育成の機会、システムはミュージカルの未来、発展に必要不可欠。これからもオープン、クローズドを問わず、若きクリエイターに広く門戸が開かれることも願います。そして今上演されている作品たちも、クリエイターの熱き思いから生まれたもの。ミュージカルの発展ためにクリエイター、スタッフ、実演家、観客……それぞれが愛と敬意とときに厳しい目をもって観続けていくことが大切だと思うのでした。
この公演には25歳以下の観客20名が招待されました。観客も未来につながれ!の気持ちにあふれている企画です。こうしてミュージカルの未来のために“シアタークリエイション”の名を持つ劇場で開催された『Songwriters' SHOWCASE』。ここからも「ともに歩んでいく」ことができたら、未来は明るい!
舞台写真提供:東宝演劇部
おけぴ取材班:chiaki(取材・文)監修:おけぴ管理人