ミュージカル『SIX』来日版、開幕! 初日特別カーテンコール&取材会レポート!


特別カーテンコールには来日版の全キャスト、日本版キャストも登場し、まさに“MEGA SIX”!


ミュージカル『SIX』来日版がEXシアター六本木にて開幕!
来日版初日公演、特別カーテンコール、取材会の模様をレポートいたします。





これまでの王による王のために語られてきた歴史ではない「彼女たち」の歴史を語り継ぐべくテューダー朝のヒストリーを、力強く書き直す!


2017年にケンブリッジ大学の学生により制作され、世界最大の芸術祭エジンバラ・フェスティバル・フリンジで発表されるとたちまち話題となり、すぐにUKツアーが決定。瞬く間にヒット作となり、世界中を虜にしたミュージカル『SIX』!
各地で客席を熱狂の渦に巻き込んでいる話題の大ヒットミュージカルが遂に日本初演のときを迎えました。

本作は、英国史上最も有名な暴君として知られている英国王ヘンリー8世の、6人の元妻たちが各々の劇的な人生をポップ&ロック調のキャッチーな楽曲で歌い上げる、80分間のノンストップライブパフォーマンス仕立てのミュージカル!




テューダー朝の英国王妃、それこそ“肖像画のなかの人物たち”に抱くイメージとステージ上で繰り広げられる歯に衣着せぬ言葉の攻防、躍動する王妃たちのギャップに驚き、笑う! 痛快なパフォーマンスの楽しさに予想以上の気持ちよさを味わいながら、どこに着地するのだろうか……と思っていると! 見事に、今を生きる私たちの話に! これは虜になりますね♪

誕生から8年、今、日本で上演されること、それを観られること、そしてこの後に日本版初演が控えていること。そのすべてに感謝したい!思わず語る言葉も熱くなってしまう『SIX』です! 初日公演は『SIX』ファン、通称“Queendom(クイーンダム)”のみなさまの後押し?先導?で幕開きから会場も大盛り上がり。気持ちを解放し、自由に楽しめる作品です!


題材となっているヘンリー8世の6人の元王妃たちの壮絶な運命、もちろん実在した人物たちですのでじっくりと調べて観劇するもよし!観てから調べるもよし!ですが、簡単にご紹介すると──
劇中では【】のようなそれぞれの人生のキーフレーズが飛び交う斬新なストーリーが展開します。あれ? あの人とあの人、被ってるじゃん!そんなところもお楽しみに。

1人目の妃キャサリン・オブ・アラゴンは、長年連れ添ったにも関わらず王が愛人と結婚する為に離婚。【Divorced(離婚)】<現代ポップスターのイメージ:ビヨンセ、ジェニファー・ロペス>

2人目の妃アン・ブーリンは略奪婚に成功し王妃の座を得るも斬首に処せられる。【Beheaded(打首)】<現代ポップスターのイメージ:リリー・アレン、マイリー・サイラス>

3番目の妃ジェーン・シーモアは王待望の息子を産むが産褥死。【Died(死亡)】<現代ポップスターのイメージ:アデルやシーア>

4番目の妃アナ・オブ・クレーヴスは結婚前に見た肖像画と似ていないという理由で即離婚。【Divorced(離婚)】<現代ポップスターのイメージ:ニッキー・ミナージュやリアーナ>

5番目の妃キャサリン・ハワードは、前恋人との密会が疑われ斬首。【Beheaded(打首)】<現代ポップスターのイメージ:アリアナ・グランデやブリトニー・スピアーズ>

6番目の妃キャサリン・パーは、王に先立たれ生き残る。【Survived(死別)】<現代ポップスターのイメージ:アリシア・キーズやエミリー・サンデー>

それぞれに過酷な人生を送った彼女たちは、現代に蘇りガールズバンドを組み「誰がいちばん悲惨な目にあったのか」でリードボーカルを決めることになり、競い歌います。


【囲み取材レポート】



ケイティ アレクサンドラ ニコール

──ミュージカル『SIX』がついに日本初上陸!今の心境は?

アレクサンドラ・スペンサー・ジョーンズ(演出補):
初日公演は衝撃的な素晴らしさでした。このようにイギリスの作品を日本で上演できること、日本のクイーンのみなさんとも一堂に会せたことを光栄に思います。

──来日版の後には日本キャスト版が控えています、稽古の手応えは。

ニコール・ボンジー(振付補):
日本で過ごす1秒1秒が大切で、喜びにあふれています。
日本キャストのみなさんは勤勉で真面目、プロフェショナリズムにあふれているとともに、実験するような冒険心もある。それに感謝しています。

──日本の『SIX』ファン(通称“Queendom(クイーンダム)”)へメッセージを!

ケイティ・リチャードソン(音楽スーパーバイザー補):
まずは歴史を知っていただくとともにポップミュージックに酔いしれ、楽しんでください。それと同時に、作品に込められたメッセージも受け取っていただけたら嬉しく思います。それは“自分らしく”あれということです。


どうしても伝えたいことなのでと、「自分らしく」を日本語でコメントしてくださったケイティさん、その思い、しかと受け取りました!!


【日本版キャスト】


鈴木瑛美子 田村芽実 原田真絢 エリアンナ 鈴木愛理 和希そら
ソニン 皆本麻帆 遥海 菅谷真理恵 豊原江理佳 斎藤瑠希

──来日版初日の感想は?

キャサリン・オブ・アラゴン:鈴木瑛美子さん)
お客さんとして楽しもうと務めましたが、やっぱりステージングなども考えてしまい(笑)。
一番刺激的だったのは、それぞれのクイーンがその人の本当の個性をなくさずに役として存在していること。私も自分を探していかないと!と思いました。

キャサリン・オブ・アラゴン:ソニンさん)
『SIX』の上演を観るのは初めてで、とても刺激的でした。ほんの数日前に全シーンの演出がついたので、その完成形を観た瞬間、冒頭から涙が止まりませんでした。叫んだし、泣いたし、笑ったし! この興奮をそのまま日本版上演にもっていきたいので、明日も明後日も稽古を頑張ります!

──日本キャスト版初日まで1カ月を切りました!今の心境は?

アン・ブーリン役:田村芽実さん)
稽古では毎日、己を限界まで追い込んでいます(笑)。そのくらいしないとみなさんにお届けできない作品。仲間のみんなと支え合いながら命がけで頑張っています。本当に大変ですが、その分、見ごたえのある作品になると思います!

アン・ブーリン役:皆本麻帆さん)
今日の舞台を観ても、みなさんアスリートだと感じました。そして6人の王妃様がそれぞれに魅力的! ここにいる12人もとっても魅力的なので、きっと日本版も楽しんでもらえると信じて、明日からも稽古に励みたいと思います。

──来日版初日の特別カーテンコールに登場されましたが、いかがでしたか?

ジェーン・シーモア役:原田真絢さん)
あっという間の出来事でした、体感1秒ぐらい(笑)。来日版から受け取った大きなバトン、日本版もしっかり盛り上げていきたいと、ちょっと背筋がピンとするような時間でした。

ジェーン・シーモア役:遥海さん)
23人の王妃がこうして集まるというのは世界初のことのようです。みんなが集まり、同じ方向に向かっていることを実感しました。まーやん(原田さん)の言った通り、バトンを受け取ったと感じ、頑張りたいという気持ちが増しました。



──来日版を観て、ヒントになる部分はありましたか

アナ・オブ・クレーヴス役:エリアンナさん)
ヒントどころか、答えもいただいたような感覚です。観ていて、みんなで「あぁ(そういうことか)」となった瞬間も(笑)。特に、演出面で言われている「ちゃんと(客席にいる人の)目を見る」ということ、客席で観ていて「あ!目が合った」という瞬間に舞台上と繋がれることを体感できました。会場がひとつになれるように、これを私たちもやるんだという責任感もより大きくなりました。

アナ・オブ・クレーヴス役:菅谷真理恵さん)
観ていて、「同じ演出を受けてステージに立っているんだ」ということを実感しました。細かいところでは、やっぱりあの立ち位置は守らないといけないなとか(笑)。
だからこそ彼女たちも今の私たちと同じ時間を経て、こうして日本で初日を迎えていると思えて、胸がいっぱいになりました。必死で作り上げている段階で、こういうエネルギーの交換ができたことが嬉しかったですし、彼女たちが東京を駆け抜けていった先で、バトンを受け取って日本版に繋がると感じられた、すごく良い時間でした。

──お稽古の様子をお聞かせください

キャサリン・ハワード役:鈴木愛理さん)
ブートキャンプ期間といわれる1週間の体力作りから始まり、その後のワークショップでは「ヘンリー8世と6人の妻」、男性が主体となって書かれる歴史のなかで、その一人ひとりの女性に歴史があることを学ぶ時間もありました。体力づくりをしながら、笑い、泣き……まだ幕も上がっていないのに、すでに終わるのが寂しい。そのくらいかけがえのない12人です。

キャサリン・ハワード役:豊原江理佳さん)
みんなに支えられ、みんなを支える。それを毎日感じています。
稽古前には必ず、キャスト、クリエイティブ、スタッフみんなが輪になって今日の感謝を話し、ひとつの気持ち、覚悟をもってから身支度をして稽古を始めています。
濃い稽古なので、体力的にしんどいときもありますが、一人じゃなくてみんなで頑張って作品を作っていると日々感じているので、幕が開くのが私たちも楽しみです。お客様にもこの団結力を楽しみにしていて欲しいです。

──“Queendom(クイーンダム)”へメッセージを!

キャサリン・パー役:和希そらさん)
今日の来日版のお客様の盛り上がりを受けて、日本版をご覧いただくみなさんにも、今からともに盛り上がる準備をしてもらえると(笑)。ヒューヒュー、ウォウウォウ言いながら、幸せな気持ちになれる作品。ご観劇日は、朝から発声練習していただけると嬉しいです!

キャサリン・パー役:斎藤瑠希さん)
ポップな音楽があふれている作品ですが、そこでは各王妃たちの歴史も綿密に描かれています。その歴史を調べてから観劇するか、観劇してから調べるか、そこはみなさんにお任せいたします!楽しんでご覧いただければと思います!


【来日キャスト】


ミリー エリン ローレン イジー エズメ
ビリー イナ リバティ ハンナ リジー エロイーズ

──日本で初めて『SIX』が上演された夜です。公演を終えた今の心境は。

キャサリン・オブ・アラゴン役:ビリー・カーさん)
信じられないような気分です。行きたい場所ナンバーワンだった東京で、この素晴らしいショーを上演できたことは本当に夢のようです。

アン・ブーリン役:イナ・トレスヴァレスさん)
まったく想像もしなかった場所で、このようにパフォーマンスでコラボレーションできることは俳優としてなによりの喜びです。才能ある日本のキャストともパフォーマンス、ショーを共有することができることも嬉しいです。

──日本の“Queendom(クイーンダム)”の反応は?

ジェーン・シーモア役:リバティ・ストッターさん)
素晴らしかった!各国、違う反応がありますが、とにかく愛情、LOVEが大きかった! ステージ上にも笑い声やエネルギーが伝わってきて、本当にLOVEという言葉でしか表現できないものがありました。

アナ・オブ・クレーヴス役:ハンナ・ヴィクトリアさん)
このショーが日本でどう受け入れられるのかわからないまま来日しましたが、東京のオーディエンスは素晴らしかった!幕が上がった瞬間からみなさんのLOVEに支えられました。東京で上演できることを光栄に思います。

──日本のキャストも登場した特別カーテンコールの感想は。

キャサリン・ハワード役:リジー・エメリーさん)
信じられないくらい感動的な瞬間でした。あれだけ多くのクイーンたちがステージに集結できたこと、このような機会がなければ会うことも、交流することがなかったかもしれない世界の反対側に居るみなさんとご一緒できたことに大きなパワーをいただきました。温かく迎えてくださりありがとうございます。

キャサリン・パー役:エロイーズ・ロードさん)
日本のクイーンたちと一緒にステージに立てたことも嬉しいですし、同じ演出家、振付師が担当していたこともあり大きな1つのファミリーが集結したような気持ちになりました。このような“MEGA SIX”は後にも先にも今回だけなんじゃないかな(笑)。大切な思い出になりました。



さらに日本初上陸となる『SIX』、楽しみ方のポイントを尋ねたところ──
心構えは「オープンな気持ちで!」「いわゆるミュージカルとは異なるので、固定観念をもたずにいらしてください」、加えて「ドレスアップ会などイベントもありますのでそれも一緒に楽しんで」とのことです!そして、「来日版『SIX』をどんどん盛り上げていくことで、日本版も見たいと思ってもらいたい」と日本キャストがお話されていた「バトンを繋ぐ」に通じるコメントも飛び出しました。普段あまりミュージカルになじみのない方にも「80分と長すぎない、ちょうどいい長さなので気軽に来て楽しんでください」とメッセージを寄せてくださいました。


STORY
16世紀の英国、テューダー朝。長兄の早世により王位を継承することとなった弟ヘンリー。
その在位38年間、”ヘンリー8世”は離婚と処刑を繰り返し、6度の結婚を経験する。
「英国史上最も有名でスキャンダラスな暴君」として知られるヘンリー8世…
ではなく、その元妻たち 6人がマイクを握る!
王妃たちは現代に蘇り、歴史上最もパワフルなガールズバンドを結成。
しかし、誰がこのバンドの主役になるのか——
それぞれの愛と喪失、共通する悪名高い元夫の物語、
そしてこれまでの王による王のために語られてきた歴史ではない「彼女たち」の歴史を語り継ぐべくテューダー朝のヒストリーを、力強く書き直す!

【公演情報】
ミュージカル『SIX』
【来日版】
東京:2025年1月8月(水)~1月26日(日)EXシアター六本木
【日本キャスト版】
東京:2025年1月31日(金)~2月21日(金) EXシアター六本木
愛知:2025年2月28日(金)~3月2日(日) 御園座
大阪:2025年3月7日(金)~3月16日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
上演時間 約80分(途中休憩なし)予定

来日版 ~CAST~
キャサリン・オブ・アラゴン :ビリー・カー
アン・ブーリン :イナ・トレヴァレス
ジェーン・シーモア :リバティ・ストッター
アナ・オブ・クレーヴス :ハンナ・ヴィクトリア
キャサリン・ハワード :リジー・エメリー
キャサリン・パー :エロイーズ・ロード

オルタネイト
ミリー・ウィローズ(アラゴン/パー) エリン・サマーヘイズ(ブーリン/シーモア) ローレン・サント=クイン(クレーヴス/ハワード)

スパースイング
イジー・フォームバイ=ジャクソン

~バンドメンバー~
MUSIC DIRECTOR/ KEYBOARD:ユトン・チャン
GUITAR:ジェス・ウィリアムズ BASS:ローラ・バーバー DRUMS:アマンダ・ダル

日本キャスト版 ~CAST~(全役Wキャスト・各役五十音順)
キャサリン・オブ・アラゴン :鈴木瑛美子・ソニン(東京のみ)
アン・ブーリン :田村芽実(東京・愛知のみ)・皆本麻帆
ジェーン・シーモア :原田真絢・遥海
アナ・オブ・クレーヴス :エリアンナ・菅谷真理恵
キャサリン・ハワード :鈴木愛理・豊原江理佳
キャサリン・パー :和希そら・斎藤瑠希

~バンドメンバー~
キーボード:田中葵 ベース:shizupi ギター:中村芽依 ドラム:山内楽

<オリジナルクリエイティブ>
原作:トビー・マーロウ&ルーシー・モス
演出:ルーシー・モス&ジェイミー・アーミテージ
振付:キャリーアン・イングルーユ
音楽スーパーバイザー:ジョー・ベイトン

<日本キャスト版クリエイティブ・スタッフ>
翻訳・訳詞:土器屋利行
演出補:アレクサンドラ・スペンサー・ジョーンズ/西祐子
振付補:フレイヤ・サンズ/飯作絵梨子
音楽スーパーバイザー補:ケイティ・リチャードソン/田中葵

公式HP:https://www.umegei.com/six/

おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人

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