こまつ座『フロイスーその死、書き残さずー』作品について──



こまつ座完全新作『フロイスーその死、書き残さずー』について。



1983年の旗揚げ公演以来、作家・劇作家の井上ひさしに関わる舞台を専門に作り続けるのがこまつ座。井上さんが座付作家として書き下ろした名作たちは数々の演劇賞に輝くとともに、いつの世も観客の心に“今の、私たちの物語”として深く刻まれます。

そこで気になる!本作と井上ひさしの縁とは──
井上さんが執筆したポルトガル人宣教師ルイス・フロイスを題材としたラジオドラマ台本「わが友フロイス」。そこからこまつ座座員の提案をきっかけとして「わが友フロイス」の戯曲化の企画が持ち上がり、井上さんもそれを気に入り、舞台のイメージを膨らませていたとのこと。つまり本作誕生の前に、まず井上さんのフロイスへの思いがあったのです。
井上さんが幼き日にカトリック系の孤児院に預けられ、そこで宗教に出会った際の鮮烈な記憶、語学や文筆の才能に長けていたフロイスが宣教師として日本にやってきて戦国時代の日本を克明に記録したこと、いくつかの要素を並べると、井上さんがフロイスに興味を持ち、心惹かれたのも必然と言えそうです。

とはいえ、本作は「わが友フロイス」の戯曲化、舞台化作品ではありません。

同じフロイスを題材に、完全新作『フロイスーその死、書き残さずー』を書き下ろしたのは、日本劇作家協会戯曲セミナー研修課にて井上ひさし個人研修生に採用され、以降、井上ひさしに師事という経歴をお持ちの劇作家・長田育恵さんです。ご自身が主宰する劇団てがみ座はもとより、ほかの劇団やプロダクションへの書き下ろし、23年放送のNHK連続テレビ小説『らんまん』の脚本なども高く評価される現代演劇界をリードする劇作家の一人です。

そして長田さんの戯曲を舞台に立ち上げるのは、演出家の栗山民也さん。長田さんとは『ゲルニカ』(PARCOプロデュース公演)でもタッグを組み、こまつ座、井上ひさしを知り尽くした栗山さんがどんな劇世界を見せてくれるのか。演劇ファンの期待が集まる『フロイスーその死、書き残さずー』なのです!




『フロイスーその死、書き残さずー』稽古場レポートはこちらから
【公演情報】
こまつ座 第153回公演『フロイスーその死、書き残さずー』
東京公演:2025年3月8日~30日 紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYA
兵庫公演 :4月5日(土)@会場:兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール
岩手公演 :4月12日(土)@奥州市文化会館(Zホール)大ホール
群馬公演:4月16日(水)@高崎芸術劇場 スタジオシアター
宮城公演 :4月18日(金)@仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール
大阪公演 :4月25日(金)~26日(土)@梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

【作】長田育恵 【演出】栗山民也
【出演】風間俊介 川床明日香 釆澤靖起 久保酎吉 増子倭文江 戸次重幸

おけぴ取材班:chiaki(文)監修:おけぴ管理人

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