ミュージカル『ジェイミー』@東京建物Brilliaホール
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自分らしく生きる!高校生のジェイミーがドラァグクイーンを夢見て、差別や偏見と闘いながら自分自身を貫く姿を描くミュージカル『ジェイミー』プレイベントが開催されました!

三浦宏規さん、髙橋颯さん
原作は、英国公共放送局BBCで放送されたドキュメンタリー番組「Jamie: Drag Queen at 16」。2017年に英国シェフィールド劇場で開幕した後、大反響を呼び、ロンドン・ウェストエンドへ進出。その年、ローレンス・オリヴィエ賞に5部門でノミネートされ、さらなる話題を呼んだ『ジェイミー』。
2021年の日本初演では、疾走感あふれるポップなメロディー、エネルギッシュなダンス、そしてジェイミーが周囲の人々と築く絆や葛藤を鮮やかに描き、観客の心を掴みました。そして、2025年夏、待望の再演です!
【歌唱披露】
はじめに披露されたのは、ジェイミーが自分の個性や夢をポップに歌い上げる「誰も知らない」。ドラァグクイーンとしての輝く未来を確信、自信と期待感に満ちたジェイミーのキャラクターを象徴するような楽曲です。ジェイミー役Wキャストの三浦宏規さん、髙橋颯さんに加え、コーラスをプリティ役Wキャストの唯月ふうかさん、遥海さん、ディーン役Wキャストの神里優希さん、吉高志音さん、ほかクラスメイトたちを演じる小向なるさん、里中将道さん、澤田真里愛さん、東間一貴さん、星野勇太さん、元榮菜摘さん、リコさんが務めるエネルギッシュな楽曲披露!

ステージを飛び出してのパフォーマンス!

ディーン:神里優希さん、ベッカ:元榮菜摘さん、ディーン:吉高志音さん

ベックス:小向なるさん、プリティ:唯月ふうかさん、ファティマ:澤田真里愛さん

後列)ミッキー:東間一貴さん、サイ:星野勇太さん、ベッカ:元榮菜摘さん、ヴィッキー:リコさん
前列)プリティ:遥海さん、ディーン:吉高志音さん

サイード:里中将道さん、ディーン:神里優希さん、ディーン:吉高志音さん、ミッキー:東間一貴さん、サイ:星野勇太さん
こちらのお二人の表情からも伝わるように、躍動感あふれる楽しいパフォーマンスに会場の熱気も一気に上がりました!Wキャスト揃い踏みもプレイベントならではですね。
続いては、ジェイミーの親友プリティの穏やかで心温まるメロディーの楽曲。自分らしく生きること、“ビューティフル”の本当の意味──プリティの純粋な優しさとジェイミーへの揺るがぬ友情を歌う楽曲「ビューティフル」。それぞれの響きをもつお二人の美しい歌唱に引き込まれます。

唯月ふうかさん、遥海さん
最後はジェイミーが過去の傷や不安と向き合う楽曲「頭の中の壁」。静かで切ないメロディーが、ジェイミーの繊細な心情、そして立ち向かっていこう、壁を乗り越えていこうとする力強さを感じる印象的な一曲。
三浦さんの力強さ、髙橋さんの繊細さ、それぞれの個性が見え、さらにジェイミーを包み込むような温かいコーラス。
こうしてタイプの違う3曲を聴いただけでも、その多彩さにワクワクします。ほかにも母マーガレットの心に沁みる楽曲や、たくましく美しいドラァグスのみなさまの極上のコーラスに度肝を抜かれる楽曲、マーガレットの友人レイのパンチの効いた楽曲など名曲たちを、キャラクターの生きてきた道のり、年輪、ドラマをしっかりと込めるキャストが届けるミュージカル『ジェイミー』がますます楽しみに!
【トーク】
ご登壇の皆様からご挨拶がありました!
ジェイミー・ニュー:ドラァグクイーンになりたい!夢に向かって歩み出す高校生!本作主人公
ジェイミー・ニュー:三浦宏規さん)
大好きなこの作品に出演できるなんて、夢のようです。
先輩の颯くんに色々教えてもらいながら、二人で、そして座組のみなさんと一緒に力を合わせて、素敵な作品を作っていきたいと思っております。

「先輩」と呼ばれ恐縮する髙橋さんのリアクションも個性的!
ジェイミー・ニュー:髙橋颯さん)(挨拶は)一人30秒ということなので、長くなりすぎないように気をつけて、軽くしゃべりたいと思います。って言ってる間に……もうもうもう、やばい。
先輩って宏規くんがおっしゃってくれるのですが、まったくそんなことはなく!僕も初心にかえってたくさん学んで、みんなで一緒にこの作品を作り上げていけたらと思っています。
マーガレット:ジェイミーを大きな愛情で包み込む母!
マーガレット・ニュー:安蘭けいさん)今、パフォーマンスを見ていましたが、やっぱりすごく素敵な楽曲ばかりでワクワクしています。本当に可愛い子どもたちをまたたくさん生んで育ててきたような、そんな感覚です。
三浦くんとはビジュアル撮影ではじめてお会いしましたが、その時から堂々とされていて、逆に颯くんはちょっと緊張していて。どっちが二回目なのかな?という印象でした(笑)。ここから稽古、本場と、どんなジェイミーになるのか。それぞれの個性を爆発させて欲しいなと思っています。
ヒューゴ:ジェイミーがドラァグクイーンのドレスショップで出会い、よき理解者となる伝説のドラァグクイーン“ロコシャネル”
ヒューゴ/伝説のドラァグクイーン“ロコシャネル”:石川 禅さん)待ちに待った4年ぶりの再演!私はこの作品が大好きです。目をキラキラさせて「僕、ドラァグクイーンになりたい」と言うジェイミーに対して、ヒューゴが「パフォーマンスは戦い、メイクは鎧よ」と諭すシーンがあります。戦いの象徴のようなドラァグクイーンを演じます。還暦を迎え、またハイヒールに挑戦です!
プリティ:ジェイミーの親友、イスラム系移民でとても聡明なクラスメイト
プリティ:唯月ふうかさん)初演を客席から観劇しましたが、みなさんが本当にキラキラしていて、眩しくて、すごくハッピーな作品だと感じました。ジェイミーの背中をふっと押せるように、そしてみなさんの背中もふっと押せるように、フレッシュにプリティを演じたいと思います。青春します!
プリティ:遥海さん)今回、はじめての学生役で、自分的にはすごくチャレンジですが、ふうかちゃんと一緒にジェイミーを温かく包み込めるように頑張っていきたいと思っております。私も青春します!
ディーン・パクストン:ジェイミーの宿敵、クラス内の序列最上位に君臨する生徒
ディーン・パクストン:神里優希さん)まだキャストの皆様と出会って、そんなに時間が経ってないのですが、僕はチームワークがすごくいいなと勝手に感じています。なんだかもうすでに、この作品に関わせていただけて本当に幸せです。ここから稽古、本番と、皆様とより一層チームワークを固めて、お客様にしっかりとお届けできるように頑張ります。
ディーン・パクストン:吉高志音さん)先ほどのご紹介にあったように、トップに君臨するディーンということで。自分自身は今まで正反対(のキャラクター、ポジション)だったのですが、チャレンジングなこととして頑張っていきたいです!明日への活力に満ち溢れた作品ですので、一人でも多くの方に観ていただけるよう頑張りたいと思います。
こちらはドラァグクイーンのみなさま。

石川禅さん、岸 祐二さん、泉見洋平さん、渡辺大輔さん
ジェイミー父/サンドラ・ボロック:岸 祐二さん)この作品、この役への挑戦を思いっきり楽しみます。お父さんとしてはみなさんに思いっきり嫌われ、そしてドラァグクイーンの方では思いっきり好かれることを目標にします。
ライカ・バージン:泉見洋平さん)あの名曲のタイトルを名乗るライカ、おそろくオーバー50でしょう(笑)。「21歳よ!」という台詞を発するときの胸のザワザワが、4年経ち……さらに増えそうです(笑)。こうしてまた、ジェイミーが自分の個性に目覚め、扉を開くお手伝いができることを嬉しく思っています。
トレイ・ソフィスティケイ:渡辺大輔さん)はじめてドラァグクイーン役に挑戦できること、素晴らしいキャストの皆様と共演できることを本当に嬉しく思います。この作品を経て、いろんなものを開花していける人が増えるように、素敵な作品をお届けしたいと思います。

「続きは、稽古でよろしくお願いします!」
と、質疑を前に舞台出演のため吉高さんはここで会場を後にされました。送り出すみなさんの温かさからもチームワークの良さがあふれます!
【質疑】
──三浦さんが抱いた夢、叶えたいと努力してきたことは。三浦さん)僕が目指したのはバレエダンサー。先日、ドラァグクイーンの方とお食事をし、いろいろとお話したのですが、「どうしてドラァグクイーンになろうと思ったのですか」と尋ねたところ「どうして?そういうものじゃなく、そこに理由なんていらない」と言われました。その言葉に、僕がはじめてクラシックバレエを観たときの気持ちの高まりが蘇りました。それなんだなって。バレエも男性は少ないので偏見もあった。そんなことを思い出し、ジェイミーと共通するところになるなと思いました。
──髙橋さんは再びジェイミーを演じるにあたってどのような演技プランを考えていますか。髙橋さん)今回は、ダンスも磨き、歌も、お客様の耳をしあわせにするような澄んだ歌声で歌えればと思っています。そしてお芝居も、素晴らしい俳優のみなさんとセッションをし、いろんな化学反応を起こし、それが作品の熱になったらと思っています。

焦り出す髙橋さんに……
三浦さん:急に巻きの合図が出て(笑)
髙橋さん:話をまとめるのが苦手で
石川さん:彼、口下手なんです

突然肩を組まれて若干戸惑い気味の石川さん(笑)
髙橋さん)もう本当に遠慮せずに自分を出し合って、リスペクトし合って、愛情を育みながら歩いていければと思っています。
──課題は?三浦さん)ハイヒールです!15cmのヒールなんて履いたことがないので足首が心配で。実際に履いてみると、歩くたびに足も、ふくらはぎも、全部取れちゃいそうな感じで(笑)。伝わるかな。
髙橋さん)ふわふわするよね!
三浦さん)そう!しっかり立てないんです!

フォトセッションのため、噂のハイヒール👠を履いて登場し、「これこれ!!」という表情を見せる三浦さんと見守る髙橋さん
ですが、ひとたびフォトセッションとなると、この完成度!!
また、この日は欠席でしたが、ジェイミーが通う学校の教師ミス・ヘッジ役、かなでさんからのコメントも届きました。
ミス・ヘッジ:かなでさん)『ジェイミー』は、たくさんのテーマを描きながらも決して重くなりすぎない、やっぱりミュージカルって素晴らしいと思える作品です。私が演じるミス・ヘッジは勝ち気ですごく強い女性です。まだまだ不安なだらけですが、彼女が持つ強さを大事にしながら取り組んでいけたらと思っています。
日本初演の感動を再び蘇らせる続投キャストに加え、新たな才能あふれるキャストも加わり、さらなる熱狂の予感!!「自分らしさ」を大切に生きる勇気を届ける、この時代にふさわしいミュージカル『ジェイミー』。ぜひ劇場でお楽しみください!
ミュージカル『ジェイミー』@東京建物Brilliaホール
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ストーリー
主人公は16歳の高校生ジェイミー・ニュー。彼には夢があった。
ドラァグクイーンになる!高校のプロムに本来の“自分らしい”服装で参加する!母親から真っ赤なヒールをプレゼントされたことをきっかけに夢に向かって強く突き進むジェイミーが直面する問題──教師からの猛反対、父との確執や周囲からの偏見。親友や、学校外のコミュニティで出会う大人たちとの交流、母の大きな愛で乗り越えようと歩き出す……
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人