ミュージカル『フランケンシュタイン』@東京建物 Brillia HALL
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ゴシックロマンの名著「フランケンシュタイン」を大胆なストーリー解釈と迫力の楽曲でミュージカル化した韓国生まれのミュージカル『フランケンシュタイン』が帰ってまいりました!
2017年の日本初演、20年の再演で熱狂的な支持を集めた人気作。初演から続投の中川晃教さん、加藤和樹さん、鈴木壮麻さんに加えて、新キャストとしてビクター・フランケンシュタイン/ジャック役に小林亮太さん、アンリ・デュプレ/怪物役に島太星さん、ジュリア/カトリーヌ役に花乃まりあさん、ステファン/フェルナンド役に松村雄基さん、エレン/エヴァ役に朝夏まなとさんを迎えての上演。開幕に先立って、囲み取材と公開ゲネプロが行われました。まずは囲み取材編から!

中川晃教さん(公開GPより)

加藤和樹さん(公開GPより)

小林亮太さん(公開GPより)

島太星さん(公開GPより)
【囲み取材】
初日を前に行われた囲み取材では、ご挨拶もコメントもまさに四者四様ですが共通するのは作品への愛。中川さんは初日に向け、「着実にステップアップしてきた」と自信をのぞかせ「作品を共に作り上げてきたカンパニーへの感謝を胸に初日に臨む」と続けました。物語も楽曲も世界観も超重量級の本作、小林さんはそれを敬意を込めて“とんでもない作品”と表現し「太星くんと僕で、新たに、丁寧に“2025年の風”を感じる作品としてお届けできれば」と意気込みます。
作品のファンを公言している加藤さんは「小林くん、島くんのゲネプロを見ましたが、“うわぁ、もう最高!素晴らしい!”と、新たなビクターとアンリの誕生を目の当たりにした感動に打ち震えております」と太鼓判! 島さんは「みなさんが作り上げてきたこの大切な作品、亮太くんと僕が新たなスパイスになり、いい意味でぶち壊していきたい」とソフトな語り口ながら力強くコメント。
この盤石な初演のお二人、フレッシュな新キャストのお二人、みなさんの関係性の良さは続く質疑からも伝わります。
──新キャストのお二人が加わっての3度目の上演です。加藤さん)
いろんな組み合わせを観て欲しいんですよ、やっぱり!組み合わせによって……違うんですよ!!
中川さん)
その違いに僕たちもなんだかヒリヒリした気持ちになるんです。もともとエンターテインメントというひと言には収まりきらないくらい、飽きさせない、一気に巻き込む魅力のある作品。そこに日本のクリエイターが潤色・演出を施した僕らの『フランケンシュタイン』、3度目の上演ではさらなる高みを目指したい。その準備は万全です!……よね?加藤さん。
加藤さん)
おっしゃる通りでございます! 僕自身のことで言えば、昨年、韓国でもいろんな組み合わせで観て、それによって少し頭でっかちになっていた部分や、新しいものを作ろうと考えすぎていたところもありました。でも今一度、原点に立ち戻ることが大切だと思い直し、昨日のゲネプロで今回の自分の方向性が定まった感覚があります。今日の初日、新鮮な気持ちで臨みたいと思います。
──新キャストのお二人に、稽古過程の先輩方はどう映りましたか。
島さん)僕は、お二人がもう本当に大好きで!!
加藤さん)急な告白!!
島さん)
ファンになってしまったんです。お芝居も歌唱力ももちろん素晴らしいのですが、人間性も本当に素晴らしいお兄さんたちが、昨日ゲネプロで“激しいこと”をされていまして…それを観て、僕もすごく心がドキドキしました。「きっとお客さんもすごい喜ぶんだろうな」って、傍から観て思いました(笑)。この作品とお二人の大ファンになりました!
小林さん)
約2か月の稽古をご一緒し、先輩方はお二人が気づいたこと、僕たちに足りない部分、あらゆることを共有してくださいました。お二人がここまで積み重ねてきた、紡いできた時間との差は当然のことながらあるものとして、でも僕らも稽古場で濃い時間を過ごすことで、なんとかこの作品を届ける一員になろうと取り組んできました。ここからは毎公演、バトンを渡しながら作品を届けていきます。そのために、おこがましくも「先輩方と肩を組んで」やってきたような気持ちです。
──新しい仲間を引き上げ、ともに同じ目線で作品を作り上げる稽古場の様子が伝わります。続いて、2役を演じることやタフな芝居、楽曲などエネルギーを要する作品です。改めて、みなさんが今回の役を演じるなかで感じる大変なところは。中川さん)
昨日のゲネプロで、アンリのキラーナンバー<君の夢の中で>のシーンでアンリを抱きしめたときに、勢い余って突き指してしまったんです。その時に心によぎったのが、こうして感じる“痛み”も人間と怪物を描く本作のテーマのひとつだということ。痛みに悶えつつ、これもまた必要な痛みなのだと。痛みを乗り越えて作品を届けます。
小林さん)
今日のゲネプロを前に、昨晩、3本立ての悪夢を見ました(笑)。自分の中で今日という日がいかに大きな位置づけだったのかを痛感しました。作品が持つエネルギー、役として生きたときに生まれる感情、そして素晴らしい楽曲、そのバランスをとりながらエンターテインメントとして届ける。ミュージカルとしての基本ですが、それが非常に難しいと感じています。
加藤さん)
アンリ/怪物を演じる我々としては、怪物として誕生するシーンでは衣裳の布面積が小さいので、割と擦り傷が……そこに打ち勝っていかなくてはならない、肉体的な大変さがあります。
島さん)
アンリと怪物に共通するのが孤独。役作りにあたって、私生活から孤独を感じたいと思ったのですが、毎日が本当に幸せなもので……。でも、今日はすごく孤独に会場に来ることができ、楽屋に着いても同じ楽屋の和樹さんもいらっしゃらなくて「孤独がまた一つ増えた!」と思ったんです。でもゲネ前に和樹さんが楽屋に来てくださって……孤独が一個消えちゃって……
加藤さん)
ごめん、ごめんね。
島さん)
いえいえ、ありがたいんです。でも、お母さんが来てくれたような温かい感じがしちゃいました。日々、もっともっと孤独を見つけていかないと。今日からみなさんで僕の孤独を探してください。
加藤さん)
自分で探すんじゃないの?
島さん)
はい!孤独、求めてます!
──最後にひと言ずつメッセージをお願いします。 島さん)
はい!本当に幸せと素晴らしいエンターテインメントをお届けできると思いますので、日々悩みを抱えている人、孤独な人、みんな来てほしいと思います。
加藤さん)
開幕を心待ちにされていた作品ファンの方も、今回はじめてご覧になる方も、必ず何か持ち帰ってもらえる作品です。そして、イ・ソンジュン(ブランドン・リー)さんの素晴らしい楽曲を全身で感じてください。
小林さん)
今の時代、手軽に手元で完結してしまうもの多い世の中ですが、劇場には生でお芝居する僕らがいます。どうかそこに一歩踏み出して、僕らが届ける『フランケンシュタイン』を受け取っていただければと思います。
中川さん)
初演時、<偉大な生命創造の歴史が始まる>という楽曲を、公演に先立って自分の15周年コンサートで歌った際のことを今でも鮮明に覚えています。その楽譜に並ぶ音符、歌詞から韓国クリエイター陣が作品に注ぎ込んだメッセージ、理想や夢というものを感じ取ることができ、この一曲から、ビクターや彼が怪物を生み出すということ、その気持ちを想像することができました。そんな素晴らしい楽曲、そしてお芝居、俳優の肉体や声を通した総合的な表現。新たな才能も迎え、今だから届けられる『フランケンシュタイン』をお楽しみください。頑張ります!
【積み上げてきたものの真価】ミュージカル『フランケンシュタイン』公開ゲネプロレポート(中川晃教さん、加藤和樹さん)【新たなビクター、アンリの誕生に歓喜】ミュージカル『フランケンシュタイン』公開ゲネプロレポート(小林亮太さん、島太星さん)ミュージカル『フランケンシュタイン』小林亮太さん(ビクター/ジャック役)、加藤和樹さん(アンリ/怪物役)対談ミュージカル『フランケンシュタイン』製作発表レポート
ミュージカル『フランケンシュタイン』@東京建物 Brillia HALL
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おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人