『消えていくなら朝』@新国立劇場小劇場
おけぴ会員限定チケット 申込受付中!
蓬莱竜太が2018年に新国立劇場に書き下ろし、私戯曲的な内容としても話題を呼んだ傑作『消えていくなら朝』フルオーディション企画第7弾として、蓬莱自らが演出を担い上演!
作・演出:蓬莱竜太コメント
この作品は2018年に新国立劇場に書き下ろした作品です。当時の芸術監督であった宮田慶子さんから執筆のオファーをいただき、僕自身は演出をしないという大前提があったからこそ書けた作品でもありました。僕の中では結構思い切った作品でした。自分のコアのような部分に触れたり、時には叩いてみたり、踏んづけたりするような感じがありました。
今回この作品で演出をしませんか、フルオーディションでやりませんか、という依頼をいただいた際には、そう来たかと、色々な意味で震える思いをしました。間違いなく僕にとって挑戦になります。
6名の出演者と共に模索しながら、共に悩みながら、新たな作品を生み出せたらと思っています。
──家族は無条件なんかじゃないよ。なんで、愛さなきゃいかんの。
劇作家の「僕」とその家族を巡る一晩の物語蓬莱が2018年に新国立劇場に書き下ろし、宮田慶子前芸術監督の演出により初演された本作。最も身近で最も厄介な「家族」という存在を蓬莱独自の切り口で描き、その私戯曲的な内容から大きな話題と、高い評価を得て、第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞も受賞しました。
この傑作を、この度、すべての出演者をオーディションで決定するフルオーディション企画 第7弾として、蓬莱竜太自らの演出で上演いたします。
物語は、家族と距離を置いていた劇作家の定男が恋人を連れて帰省し、18年ぶりに全員が顔を揃えた家族の前で、次回の新作で、家族のことを書いてみようと思うと切り出すところから始まります。
表面的な会話から、だんだんと長年抱えてきた不満や本音が飛び出していく、ヒリヒリとした会話の応酬。「家族」だからこそ、遠慮がなく、胸を抉るような言葉が飛び出していきます。
オーディションは、2,090名の応募の中から、書類選考を経て、2024年3月中旬まで一次選考、二次選考を行い、6名のキャストが決定しました。
蓬莱自身を投影して描いたという、主人公の劇作家の定男(僕)には関口アナン、そして定男の兄・省吾は松本哲也、定男の妹・可奈は田実陽子、母・君江は大沼百合子、一家の家長 父・庄次郎には大谷亮介、そして定男の恋人・レイには、坂東 希が挑みます。
仕事や日常生活というそれぞれの人生と、まるで“呪い”ともとれる「家族」として断ち切れぬ絆の中で、生きていく幸せを問う渾身の作品が、作家本人の手により、再生いたします。宗教二世の問題にも斬りこんだ本作は、社会の変化と共に、2018年初演時よりもさらに鮮明で切実な物語となって立ち上がることでしょう。どうぞご期待下さい。
あらすじ
家族と疎遠である劇作家の定男(僕)は、彼女を連れて帰省する。18年ぶりに家族5人全員が揃う夜、続いていく家族の他愛ない会話。
しかし定男に対してはどうも棘がある。家族は定男の仕事に良い印象を持っていないのだ。
定男は切り出す。
「…今度の新作は、この家族をありのままに書いてみようと思うんだよね。」
そして激しい対話が始まった。
家族とは、仕事とは、愛とは、幸せとは、人生とは、そして表現とは。本音をぶつけあった先、その家族に何が起こるのか、何が残るのか……。
『消えていくなら朝』@新国立劇場小劇場
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【公演情報】
シリーズ「光景─ここから先へ─」Vol.3『消えていくなら朝』
2025年7月10日(木)~27日(日)@新国立劇場 小劇場
※開場は開演の30分前です。
作・演出:蓬莱竜太
キャスト:大谷亮介、大沼百合子、関口アナン、田実陽子、坂東 希、松本哲也
芸術監督:小川絵梨子
主催:新国立劇場
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました