2023年夏の日本初演の盛り上がりも記憶に新しいミュージカル『ビートルジュース』。笑いあり感動ありのエンターテインメント作品として大好評のうちに幕を閉じた作品が待望の再演! いよいよ日生劇場にて幕が上がります!

福田雄一(演出)、山﨑玲奈、吉野圭吾、瀬奈じゅん、ジェシー、勝地涼、愛加あゆ、清水美依紗

プレスコール<Creepy Old Guy>より

プレスコール<That Beautiful Sound>より
主演はもちろんジェシーさん(SixTONES)が続投。ミュージカル初主演ながら大のハマり役として初演時に大絶賛されたジェシーさんが魅せる、ユーモラスでチャーミングな主人公・死後の世界の厄介者“ビートルジュース”が帰ってきます。
さらに不慮の事故で幽霊となる夫婦アダムに勝地涼さん、バーバラに愛加あゆさん。なぜか幽霊の姿が見えるリディアは続投となる清水美依紗さんと、新キャストの山﨑玲奈さんのダブルキャスト。リディアの父チャールズには吉野圭吾さん、チャールズの後妻デリアに瀬奈じゅんさんという多彩な顔触れが再集結。
また、日本版演出を務めるのは福田雄一さん。原作独特のダークな笑いの世界観に日本ならではのジョークを散りばめつつ、芸達者なキャストと福田演出の新たな化学反応も再演の醍醐味!
2年の時を経て、進化を遂げて帰ってくる奇想天外でユニークなミュージカル『ビートルジュース』の開幕を前に、笑いいっぱいの囲み取材が行われました。
開口一番「ビートルジュース役を演じます、オレンジジュースです」とジェシーさんが口火を切り、演出を手掛ける福田雄一さんの「再演は10倍面白くすると言っていたのですが、多分8倍くらいは……」の発言に、キャストのみなさんから即座に「2足りないのは!」「ここからさらに面白くなるってことで!」とツッコミやらフォローやらが飛び交う、スタートから笑いいっぱいの囲み取材。そこからもカンパニーの結束、仲のよさが垣間見えます。

ジェシーさん
再演への思いを、ジェシーさんは「初演の千穐楽を終えたとき、この作品を全国のみなさんに観ていただきたいという気持ちがわきました。僕自身、絶対続けていきたいので、2年ぶりの再演決定を非常に嬉しく思いました」とコメント。再演決定までのプロセスについては福田さんから「千穐楽直後、カンパニーメンバーを集めての飲み会で、ジェシーが『僕はこの作品をやり続ける』と言ったことで正式決定したんじゃないかな」と明かされ、その発言についてはジェシーさんも「もちろん覚えています!」と力強く頷きます。
また、ジェシーさんのハマり具合が大評判を呼んだ初演、「(この役は)ジェシーにしかできない!」という声はご本人にも伝わっていたようです。さらにグループメンバーからも「(森本)慎太郎も、ここ数年で一番面白かったねと言ってくれました」と喜びつつ、「それを違う作品でも言っていたらどうなんだろうと思いますけど(笑)」と笑いも誘うところがジェシーさんらしさ。さらに「(再演の)ゲネプロを観た関係者の方からもどんどんものにしているねと言っていただきました。リラックスしながら楽しみたい」と再演への準備も万全な様子です。

勝地涼さん
再演ではココがスゴイ!というポイントについて、勝地涼さんは「初演より歌が上手くなっています。そこを楽しんでください! ハードル上げました!」と高らかに宣言。「初演時は、冒頭の<Ready, Set, Not Yet>の最初の音が当たるどうか不安でしたが、福田さんからの音を気にしなくていいよ、気持ちでという言葉で解放されのびのびと歌えるようになりました。まぁ、気にしなきゃいけないんですけど(笑)」と稽古エピソードを披露。すると福田さんからは「勝地はお芝居が100点な人なので、お芝居で引っ張れば絶対に歌も上手く聞こえるとアドバイスしました。芝居の100点に引っ張られて歌も100点!」と太鼓判! すると……

福田さんの言葉に「みなさん聞きましたか!」の表情

すかさずジェシーさんの「今のカットで(笑)」の言葉で場内に笑いが!
続いて……

ジェシーさんが思わず「メチャクチャ身体を張っていますよね」とコメントしたのは瀬奈じゅんさん。

瀬奈じゅんさん

吉野圭吾さん
「前回は40代、今回は50代、年齢を感じておりますが、息切れしながら頑張って走り抜けます!」と語る瀬奈さんに「走ることが増えたよね。全体的にすごく走ってる!とにかく走るのでご期待ください」と続けるのは吉野圭吾さん。キャストのみなさんの走りっぷりにも期待!

愛加あゆさん
愛加あゆさんは「再演でも新鮮で笑いの絶えない稽古場だったので、前回ご覧になった方にも楽しんでいただけると思います。パワーアップしたのは……私、あるシーンで楳図かずおさんの漫画のような顔をしているようで(笑)。いたって真面目にやっているのですが」と、振り切れたお芝居を見せてくれそうな予感。

清水美依紗さん

山﨑玲奈さん
ドラマを担うリディア役のお二人、清水美依紗さんは「前回は一番真面目な役でしたが、今回はリディアもコメディ要素が増え、そこが私にとって挑戦でした。これまではみなさんのお芝居を見て楽しんで笑っていたのですが、自分がやるとなると難しいなと感じています」、山﨑玲奈さんは「今回から参加させていただいて、自分が大好きな作品の歌を歌わせていただけることに、もうハッピーハッピー!幸せです。私も初コメディ、すべてが新鮮でお稽古するたびに楽しいなという気持ちが溢れていました」とフレッシュにコメント。
「ちなみにこの中で一番面白いのは?」と清水さんに質問が飛ぶと……

ジェシーさん:(間髪入れずに)ハイ!
一同:それは間違いない!
これには問われた清水さんが撃沈……(笑)
そんなジェシーさんは「全体的にパワーアップしています。一度経験しているからこそ、ちょっと力を抜きつつ、出していくところは出していく。稽古場では、その切り替えも意識しながら適当に……ちょうどいい、適度にってことですよ。適当に取り組みました」と独特の言い回しで再演の魅力をアピール。そんなジェシーさんと作品の相性の良さを、福田さんは「ジェシーには自由にやってもらいます。それが一番面白い役者さんなので。そしてそれで成立するのが『ビートルジュース』というミュージカル。だからこそジェシーじゃなきゃできないと思うんです」と分析。納得です。
再演でパワーアップしたミュージカル『ビートルジュース』は5月9日から28日まで日生劇場にて上演、その後、6月4日から29日は大阪、新歌舞伎座にて上演です!
作品について
ミュージカル『ビートルジュース』は、「チャーリーとチョコレート工場」「スウィーニー·トッド」など独特の世界観を有するティム·バートン監督の1988年の映画作品を原作としたミュージカル作品。 2019年春にブロードウェイで初演、コミカルなストーリーやイリュージョンも取り入れた演出、卓越したセンスの衣裳·メイク·美術、耳に残るキャッチーな楽曲で大ヒット!さらに、2024年はティム·バートン監督がその35年後を描いた続編映画「ビートルジュース ビートルジュース」が公開されるなど、全世界で幅広い世代に「ビートルジュース」ブームは今なお広がりを見せ続けています。
Story
不慮の事故で命を落とし幽霊となったアダム(勝地涼)とバーバラ(愛加あゆ)夫婦は、死後彼らの家に引っ越してきたチャールズ(吉野圭吾)と恋人のデリア(瀬奈じゅん)、娘のリディア(清水美依紗/山﨑玲奈)を追い出すべく、死後の世界の厄介者であるバイオエクソシストのビートルジュース(ジェシー)の力を借りることに。
ビートルジュースの荒唐無稽なアドバイスを元にアダムとバーバラは住人らを脅かすものの、なぜか幽霊が見えるリディアが、亡き母への思いと両親への反抗心でアダム夫婦に協力を申し出る展開に。リディアはこの家の幽霊の存在をチャールズとデリアに伝えて家を手放すように説得するが、逆に天然のホーンテッドハウスとしての価値を見込まれてしまう。
追い詰められたリディアはビートルジュースに協力を求めるが、現世への生き返りを企むビートルジュースが暴走し···。
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人