2013/06/12 『宝塚BOYS』製作発表レポート

BOYSに4度目の夏がやってくる!
来年100周年を迎える女性だけの劇団 “宝塚歌劇団”、
その長い歴史に小さく、でも、確かに刻まれた“男子部”の存在に
焦点を当てた作品『宝塚BOYS』。
舞台さながらの、笑いと涙の製作発表の様子をレポートいたします。


1945年・特設、1954年・解散
宝塚歌劇団 男子部で懸命に頑張った男たちの青春グラフティ!

2007年の初演から数えて4演目、
フレッシュなNEW BOYSを迎えて始動した2013年の『宝塚BOYS』!
製作発表にはキャスト・スタッフ、そして・・・
本当に多彩な面々が集いました。

まずは、気になるNEW BOYSを代表して、こちらのお二人がご登壇!

【吉沢悠(ひさし)さん】

人気作の4代目キャストということで、
緊張とワクワクが入り混じる様子の吉沢さん。
ポイントはBOYSたちの関係性。そのためにひとりひとりのキャラクターを
もう一段、二段と深められるかが勝負だと思う!
という意気込みに頼もしさを感じました。

「今年の夏、僕らにしかできない宝塚BOYSを創っていこうと思います!」


【良知真次さん】

初演、再演と客席からこの作品をご覧になっていたという良知さん。
夢を抱き、その実現のために頑張る姿が、自らの原点にも通じ、改めて初心を
思い出させてくれる大好きな作品とのこと。作品への尊敬、そして、
出演の喜びがひしひしと伝わってきました!

「明日も頑張ろう!希望を持ってもらえる作品をみんなで創り上げたい!」

続いて、舞台上、舞台裏での強力なBOYSサポーターのみなさんをご紹介!

【演出・鈴木裕美さん】

初演から演出をされてきた鈴木さんならではの作品の魅力解説!が
とても印象的でした!!

ひとつは、映画『クールランニング』(冬季オリンピックボブスレー競技に
出場したカメルーン代表チームの奮闘を描いた感動作品)、
もしくは“相撲部に女子”的な、滑稽な、よせばいいのに、
という中での一生懸命な面白さ。

そして、もうひとつが、終戦後すぐ、男ばかりの軍隊にいた彼らが、
どれほど美しいもの、心が晴れやかになるものを舞台人として求めていただろう。
そんな舞台人としての思いです。

「同じ舞台人として、失礼のないように丁寧に創り上げたい!」

また、今回のBOYSについては

バックの昭和レトロなメイク&衣裳でのポスターも、もはや恒例!!

「みなさん優秀ですね。歌稽古、振り稽古をしましたが、
案外みんな大丈夫(笑)
これまでは必ずスットコなメンバーが何人かいたんですけど(笑)、
みなさん若いので、ガサツじゃないナイーブな感じがしますし、
これまでとニュアンスの違うものが創れそうだと思っています。
期待していてください。」

【初風諄さん】

初演より“まかないのおばちゃん”君原佳枝を演じる初風さん。
山路和弘さんとともにこの作品にはなくてはならない存在です。
初風さんは、みなさんご存じのとおり、宝塚歌劇団ご出身。
娘役トップスターとして数々の名舞台に出演されていますが、
なんといっても!!
『ベルサイユのばら』初代マリー・アントワネットでございます!!

「数多のおばちゃんから受けた“恩恵”と“愛情”をBOYSたちに注ぎ込みたいですね。」

そうなんですよね!
BOYSも実在しましたが、宝塚の生徒たちを温かくサポートした
“おばちゃんたち”も確かにたくさんいらしたんですよね。
じんわり感動です。

【宝塚男子部の生き証人!吉井裕海さん】

吉井さんは男子部第4期生として入団、
新劇で培った舞台経験と“宝塚”の勝手の違いに戸惑いながらの
宝塚での日々をお話ししてくださいました。

宝塚BOYS劇中で描かれる、あの“馬の足”エピソードを実際に経験された!
まさに生き証人なのです!

「初めまして60年前の宝塚歌劇団男子部に所属しておりました吉井裕海でございます!」

ピンと伸びた背筋、張りのある声、80歳をこえて、尚、
かくしゃくとした吉井さん。舞台人の品格そこにあり!

【『宝塚BOYS』の原案となった「男たちの宝塚」の著者・辻則彦さん】

この舞台の、いわば“生みの親”!それが辻さんです。

「宝塚男子部は紛れもなく戦後芸能史の一部、彼らの思いを伝えていきたい。」





ごあいさつに続き行われたのが、辻さん、吉井さんによる
リアル宝塚BOYSの解説<宝塚男子部History>です!
劇中エピソードのモデルになった出来事が飛び出しまくり!!

みなさん興味津々!

視線の先には・・・


若き日の吉井さん!シュッとしたイケメンです!!

さらにお話は、
9年間で25人の男子生徒が在籍したこと。

男子部も疎外されてばかりではなく、宝塚生徒の遠足に参加したこと。
(記念写真には寿美花代さんの姿も!)

雑誌・歌劇のファンの集いとして男子部メインで上演された
『さらば青春』@宝塚中劇場が男子部初公演!
(共演者の中には八千草薫さんも!)

ダンスメインの「8ボーイズ」が結成され売り出されたこと!
(吉井さんは「ダンスは芳しくなくて・・・笑」ということで、
残念ながら選出されなかったそうです。)


ほかにも、劇中エピソードの

・馬の足事件

・ラブレター騒動
ラブレターのあて先は・・・八千草さん!そして、そのラブレターは
理事長室へ。嗚呼、悲しき初恋のエピソードでした。


そんな時効?!エピソードから、ギリギリのぶっちゃけ話続々!

メンバーの一人が越路吹雪さんに“つけまつげ”を付けてもらったこと。

先輩女生徒に地下の食堂でホットケーキと紅茶をごちそうになったこと。

新年会で「われら~おとめ~」と歌うところを、
大きな声で「われら~おのこ~」と歌ったこと・・・。


たくさんの思い出話をご披露いただきました。
さらに詳しい解説はこちら(公式HP)


この解説の間、頷きつつ、笑いつつ、涙していたのが初風さん。

「私も同じ志を持って宝塚歌劇団に入団いたしましたので、
吉井さんはじめ、男子部のみなさんの気持ち、大変よくわかります。
100周年に際し、歴史の一部として尊い青春の夢があったことを
お伝えしたいと思います。」

そんな初風さんに、BOYSのお二人からも。

「僕らの知らない、宝塚のことたくさん教えてください。
そして、僕らBOYSを支えてください!」





『宝塚BOYS』は、辻さんの著作を基にしたフィクションです。
でも、そこで描かれている“思い”は本物。

清く正しく美しく!女の園で奮闘する男たちの可笑しくてちょっぴり切ない
青春群像劇『宝塚BOYS』。
2013年のBOYSたちにも、是非ご期待ください!!

NEW BOYSは、ほかに
(<>内はみなさんの過去の出演作おけぴレポです!)
中河内雅貴さん<「黒執事」 良知さんもご出演!>
入野自由さん<「屋根の上のヴァイオリン弾き」
上山竜司さん<「冒険者たち」
小林大介さん<花組芝居
板倉チヒロさん(クロムモリブデン、ウサニご出演!)
フレッシュな顔ぶれによる賑やかな稽古場の様子は公式ブログでも
お楽しみいただけますよ!


ポーズをとっていただきました!

【公演情報】
『宝塚BOYS』
東京公演
2013年7月23日~8月11日@日比谷・シアタークリエ
名古屋公演
2013年8月13日@愛知県芸術劇場 大ホール
兵庫公演
2013年8月24日、25日@兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
横浜公演(「横浜演劇鑑賞協会」貸切公演の為、チケットの一般発売はございません。)
2013年9月3日~5日@県立青少年センター
新潟公演
2013年9月11日@新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ・劇場
千葉公演(「ちば演劇を見る会」貸切公演の為、チケットの一般発売はございません。)
2013年9月15日@四街道市文化センター
2013年9月17日~20日@千葉市民会館

<スタッフ>
演出:鈴木裕美 
脚本:中島淳彦 
原案:辻則彦

<出演者>
吉沢悠/良知真次/中河内雅貴/入野自由/上山竜司/小林大介/板倉チヒロ
初風諄/山路和弘

<ストーリー>HPより抜粋
一枚の召集令状で青春を失った上原金蔵、
今度は自らの書いた手紙で、人生を変えようとしていた。
手紙の宛先は宝塚歌劇団創始者・小林一三。
内容は宝塚歌劇団への男性登用を訴えるものだった。

そうしてその年の12月に宝塚歌劇団男子部第一期生として
個性豊かな面々が集められた。

男子部への反対、前途多難が予想される彼らの担当者として歌劇団から
、池田和也が派遣されていた。
池田の口からは、「“清く正しく美しく”の歌劇団内では生徒と
いっさい口をきいてはならない。」と厳しい言葉が語られた。

孤立無援の彼らをいつも暖かく見守ってくれるのは寮で
まかないの世話をしてくれる、君原佳枝だけだ。

そんなある日、彼らの元に宝塚男女合同公演の計画が持ち上がった。
喜びにわく彼らだったが……。

『宝塚BOYS』公式HP


  
おけぴ取材班:chiaki(文・写真) 監修:おけぴ管理人

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