歌舞伎俳優・市川染五郎、ストレートプレイ初主演でハムレットに挑む
ファッションデザイナー中里唯馬との奇跡のコラボレーションが生んだ、新たな『ハムレット』の世界
キービジュアル衣裳デザイン・フォトグラフィー(市川染五郎):中里唯馬

キービジュアル衣裳デザイン・フォトグラフィー(市川染五郎):中里唯馬
2026年5月より東京・日生劇場を皮切りに、大阪・SkyシアターMBS、愛知・名古屋文理大学文化フォーラムで上演される舞台『ハムレット』。四大悲劇のひとつとして広く知られるシェイクスピアの名作に、歌舞伎俳優・市川染五郎さんがストレートプレイ初出演・初主演で臨むことが発表され、大きな注目を集めています。今回、その世界観を象徴するキービジュアルが公開されました。デザインと撮影を手掛けたのは、パリ・オートクチュール・ファッションウィークで唯一の日本人デザイナーとして活躍し、世界のファッションシーンを牽引する中里唯馬さん。両者の才能が交わることで生まれた、唯一無二のビジュアルに期待が高まります。
中里唯馬が創り出す、新時代の“ハムレット像”
中里さんは、歌舞伎俳優として舞台に立つ染五郎さんの姿、そして『ハムレット』が持つ「西洋」と「東洋」、「繊細さ」と「強さ」、「女性的」と「男性的」など二項対立の要素からインスピレーションを得て、今回の衣裳をデザインしました。心の揺らぎを象徴する「波」、復讐へ向かう意志を示す「炎」をテーマに表現した衣裳は、金属の鎖と繊細な糸を手作業で編み合わせた甲冑が特徴。強さの中に潜む脆さを可視化し、ハムレットの内面を鮮やかに浮かび上がらせます。
今回の撮影は中里さん自身がカメラを握り、染五郎さんと対話を重ねながら進められました。相模湾の壮大なロケーションで撮影されたカットは、海と自然と一体化するように佇む染五郎さんの姿をとらえ、沈む夕日、静かな波、揺らぐ風景が、彼の心の葛藤と重なり合います。写真から立ちのぼる緊張感と静謐さの二面性は、“新たなハムレット像”を提示するものとして強い存在感を放っています。
染五郎さんは「身につけていても海や自然と一体化していくような感覚だった」「波の動きや天気の移り変わりが、さまざまな葛藤を抱えめまぐるしく揺れ動いていくハムレットの心情と重なった」とコメント。中里さんも歌舞伎役者である市川染五郎さんが演じるハムレットに必要な衣裳と背景について、「西洋的でも東洋的でもない衣服を纏い、沈みゆく太陽を背に海に立ちすくむ姿でした」と語り、互いが創造性を刺激し合う濃密な時間であったことが伝わってきます。
デヴィッド・ルヴォー演出で描く『ハムレット』
演出を務めるのは、世界的に評価される演出家デヴィッド・ルヴォー。繊細かつ大胆な演出で知られるルヴォー氏と、歌舞伎、映像、ファッションと幅広いフィールドで注目を集める染五郎さんがどのような化学反応を生むのか、期待が高まります。
共演には、オフィーリア役の當真あみさん、石黒賢さん、柚香光さん、梶原善さん、石川凌雅さん、横山賀三さんなど多彩なキャストが名を連ねます。物語の核となる“悲劇の連鎖”とその中で揺れ動く人間関係を、実力派俳優たちがどのように描くのかも見どころです。
中里唯馬さんコメント
デンマーク発祥の西洋の物語であるハムレットを、歌舞伎役者である市川染五郎さんが演じる時、そこにはどんな衣服と背景が必要かを考えた先に見えたものは、西洋的でも東洋的でもない衣服を纏い、沈みゆく太陽を背に海に立ちすくむ姿でした。
絶え間なく続く人類の戦いの歴史。しかし、染五郎さん演じるハムレットは、どこか違う道を示してくれるのではないか、そんな希望をカメラのファインダーを覗きながら感じました。
市川染五郎さんコメント
衣裳とロケーションとが見事に調和しており、身につけていても、海や自然と一体化していくような感覚を覚えました。
波の動きや天気の移り変わりが、さまざまな葛藤を抱えめまぐるしく揺れ動いていくハムレットの心情と重なり、本番に向けてインスピレーションをいただいた、刺激的な時間でした。
STORY
デンマークの王子・ハムレットは、父王の急死と、直後に母ガートルードが再婚し、叔父クローディアスが王位についたことに深く苦悩していた。ある夜、父の亡霊が現れ、自らの死はクローディアスによる毒殺だったと告げられたハムレットは、復讐を誓い、狂気を装いながら周囲の反応を探る。疑心暗鬼にさいなまれ、恋人オフィーリアや友人との関係も複雑に絡み合っていく中、彼は芝居を利用して叔父の罪を暴こうと試みるが、その行動は悲劇的な連鎖を引き起こし……。
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました