THEATER MILANO-Zaにて開幕した『キャッシュ・オン・デリバリー』!連日、劇場を笑いで満たす出演者が登壇する開幕記念会見が行われました。まず、扮装姿で登場した出演者の皆さんが初日を迎えた感想を語りました。
主人公エリック・スワン役の井口理さんは、自らの役どころを「身分を詐称して社会保障省からさまざまな手当を不正受給している男を演じます。その嘘がどんどん暴かれていくという役です」と紹介。嘘が嘘を呼ぶ、込み入ったお話がスピーディーに展開する本作の初日について、「不安もありましたが、皆さんの集中力でしっかり成功させることができた」と手応えを語りました。
エリックのついた嘘に巻き込まれる間借り人ノーマン・バセット役の矢本悠馬さんは「台本通りに、台詞を噛まないことを大切にしています」と率直にコメント。
エリックの妻・リンダ役の山崎紘菜さんは「お客様と一緒に舞台を作っているような一体感が楽しい」と初日の感想を語ります。
エリックの“共犯者”アンクル・ジョージ役の高木渉さんは「稽古場からずっと楽しく、そのまま温かいお客様に迎えられた」と満面の笑顔。
スワン夫婦の関係修復を試みるドクター・チャップマン役の入野自由さんは「初日が開け、お客様の笑い声、歓声が加わって、ようやく完成した感覚があります」と語りました。
福祉事務所の職員サリー・チェシントン役の妃海風さんは「毎日反応が違い、その鮮度が楽しい」とコメディの醍醐味を満喫されている様子。
ノーマンの婚約者ブレンダ役のまりあさんはブレンダを「ノーマンが大好きで、ノーマンと連絡がつかずに、ついにこのエリック・スワンの家まで来てしまう役どころ」とキュートに語ります。
葬儀屋フォーブライト役の脇知弘さんは、自身の役を「一生懸命職務を遂行する役」と紹介。初日、「幕が開いた瞬間の手拍子に感動し、生のリアクションを強く感じて一緒に笑わせていただいています」と続けます。
エリックの嘘を暴きに来る調査委員長ミズ・クーパー役の明星真由美さんは、「複雑な嘘の構造をお客様がしっかり理解して笑ってくださった」と初日の反応に手応えを感じた様子。
社会保障省の調査員ジェンキンズ役の小松和重さんは「劇中では難しい漢字をいっぱい喋らされます」と笑わせ、「温かいお客様に囲まれた“初日らしい初日”。緊張感もほどよく、ビールが美味しかったです」とユーモアを交えて語りました。
<初主演としての手応えと、矢本悠馬さんとの“兄弟感”>
今回が初主演舞台となる井口さん。会見では「稽古では、みんながだんだん話に慣れてくるとあまり笑いが起きず不安もありましたが、お客様を前に台本に忠実に芝居をしたら伝わると分かった。反応は上々」と手応えを明かしました。さらに、「毎晩、悪夢を見ていました」と語るほどの緊張感の中で迎えた初日だったとのこと。その悪夢の中身は「台本が全く違うものになっていたり、違う人とお芝居していたり、なんか矢本君に怒られたり、失敗する夢。普段は、矢本君は怒りませんが」とのこと。それには矢本さんも「“普段は”のところをしっかりお伝えください!」と主張し、会見場に笑いがあふれます。
製作発表で「親友になれそう」と語っていた矢本さんとの関係については、「兄弟みたい。僕が弟で、矢本さんが兄貴。頼れる存在」と信頼を寄せ、劇中同様に共演者としてもいいバディ関係が構築できている様子。それは舞台を見れば一目瞭然!なのです。
また、学生時代からの知人である演出・小貫流星さんについて井口さんは「押しつけず、個々の良さを引き出してくれる。のびのび芝居ができる」と、こちらも信頼を語ります。
<“座長・井口理”の求心力とそれを支えるカンパニーの結束力>
井口さんの座長ぶりについての質問に対しては。矢本さんが「稽古が好き。周りが『今日はこれでいいんじゃない?』と思っても、『いや、やりましょう』と妥協しない。あと本読み、立ち稽古も台本なしで挑んでいた」とプロ意識の高さに触れると、井口さんは「それは怖がりだから(笑)」と謙遜。さらに、山崎さんは「私がうまくいかないとき、『なにかあったらすべて僕が芝居で受けるので言ってください』おっしゃってくれました。そうやって全体を見て、さりげなく声をかけてくれる温かい座長」と語ります。
また、本作はワンシチュエーションコメディだけに、人の出入りが激しく、それに伴ってドアの開け閉めも頻繁に行われます。稽古場では、その見え方についてもカンパニー全員で磨き続け、「意見を出し合いながら試行錯誤して作品を作り上げた、いいカンパニー」と入野さん。加えて高木さんは「座長の気迫が稽古場を牽引した」ことを明かしました。「毎日取り組んだ」とまりあさんが語る、“ストレッチャーのシーン”、ドタバタの最高潮ともいえるダイナミックなアクション(‼)もお楽しみに!
こうした絶賛の声に、井口さんは「いや、もうちょっとやめてくださいよ!皆さん、人柄も柔らかくて、お芝居に向かう姿勢も真摯。僕はその雰囲気を保ち、悪目立ちせず、空気のような存在でいたい──そんな感じなだけです(笑)」と恐縮。そのやり取りからも、カンパニーの結束が伝わります。
そして生の舞台にハプニングはつきもの。でも、それすらキャスト、観客の一体感へと変換する本カンパニー、「アクシデントも良い方向に変えられる力があるチーム」との高木さんの言葉に、舞台上の皆さんが胸を張りました。
最後に井口理さんから観客へ「このカンパニーは本当に素晴らしい役者ばかり。きっと素晴らしいものをお見せできます。心して笑いに来てください」と力強いコメントで会見は締めくくられました。
会見に先立って行われた公開ゲネプロレポートはこちら!
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人