ミュージカル『レイディ・ベス』製作発表の場で、最も和やかな空気が生まれたのが「互いの印象」を語る時間でした。
本編とは別に、フレッシュなキャストが語る互いの印象編をお届けします。
初共演のワクワクがいっぱいの今回の座組。稽古は始まったばかりながら、言葉の端々からは、すでに育ち始めている信頼関係や、距離が縮まりつつある瞬間が垣間見えます。
ベス役──奥田さん × 小南さん
「共に頑張りましょう」、ダブルキャストの関係性
レイディ・ベス役をダブルキャストで務める、奥田いろはさんと小南満佑子さん。
奥田さんは「すでに頼りにさせていただいています。とてもしっかりされている印象があって、隣でたくさん学ばせていただきたい」と、率直な思いを口にしました。
これを受けた小南さんは、自身のキャリアを振り返りながら、「デビューが18歳で、メインキャストを務め始めたのがちょうど今のいろはさんくらいの年齢でした。そう思うととても感慨深いです」と語ります。
まだ稽古は数日ながら、「可愛らしい印象から一転して、とても芯のしっかりした方」と奥田さんの印象を明かしました。
一方で小南さんは「そんなにしっかり者ではないので、頼りすぎると信用ならないかもしれません」と笑いを誘い、奥田さんも「共に頑張りましょう」と応じます。
ダブルキャストとして同じ役を担う二人の間には、早くも温かな信頼が芽生えていました。
ロビン役──有澤さん × 手島さん
初対面の一言が、距離を縮めた
ロビン・ブレイク役の有澤樟太郎さんと手島章斗さんは、“いい相棒の予感”を語りました。
有澤さんは「一言で言うと、男らしい。自分にはない雰囲気の男らしさを持っている」と手島さんの第一印象を語ります。
特に印象に残っているのが、初対面の稽古での何気ない会話。「じっとしていると目が赤くなるんだよね」と、いきなり何でもない話をしてくれたことが嬉しかったと振り返りました。「個人的に、何でもないことを共有できる関係が好きなんです」。
一方の手島さんは「最初は独特な方かなと思ったけれど、話してみるととても自然体」と語り、稽古を重ねる中で距離が縮まり、思わずハイタッチを交わすほどになったと明かします。
「一緒に、素敵なロビンという役を深めていけたら、いいバディになれそうです」と、力強く語りました。
メアリー役──丸山さん × 有沙さん
尊敬とユーモアが交わる、ダブルキャスト
メアリー・チューダー役を演じる 丸山礼さん と 有沙瞳さん。
丸山さんは有沙さんを「師匠というか、仙人というか」と表現し、「右も左も分からない中で、すべてを一から優しく教えていただいています」と感謝を語りました。
ビジュアル撮影では会えなかったものの、写真を見て「鼻が似ている“同じ部族”だと思った」と独特の表現で親近感を告白。初対面ではお互いの地元のお菓子を交換し、「その物々交換から始まった絆」と会場を和ませました。
有沙さんは「とてもユーモアがあって面白い方」としつつ、「最初の歌稽古では、すごく緊張されているように見えた」と振り返ります。
「初舞台でここまで挑戦されている姿には尊敬しかありません。私でよければ何でも」と、温かな言葉を添えました。
「稽古場で、有沙さんが『中身は5歳』って言いはじめ、そうかと思ったら小南さんは『私の中身はおじさん』、奥田さんは『私はおばあちゃん』と打ち明けてきて、みんな人格バラバラ! 私は私なんですけど~」との丸山さんのユーモアあふれる抗議に笑いが起きます。
フェリペ役──内海さん × 松島さん
価値観が重なる!
スペイン王フェリペ役をダブルキャストで演じる 内海啓貴さん と 松島勇之介さん。
内海さんは「期間は短いけれど、真面目で誠実な印象」と語りつつ、楽屋でのエピソードを披露しました。
それは、AirPodsのケースがお揃いで色違いだったという出来事。店舗ではあまり見かけない、本革でネット購入、しかもリーズナブル──そんな細かな一致に、「価値観が似ているということは、役も共有できるのでは」と期待を寄せます。
これに松島さんが「ちょっとエピソード絞りすぎじゃないですか?」とツッコミを入れ、会場は笑いに包まれました。
松島さんは「3、4回しか会っていないとは思えないほど、ラフに話しかけてくださる」と内海さんを評し、「高校時代の先輩・後輩のような安心感がある」と語ります。
稽古では一転、的確なアドバイスをくれる頼れる存在だといい、「一緒に素敵なフェリペを作っていけたら」と締めくくりました。
稽古が始まったばかりの今だからこそ見える、ぎこちなさと親近感が混じる瞬間。それぞれの言葉からは、役柄を超えた関係性が、これから舞台上でどう育っていくのかへの期待が自然と膨らみます。
『レイディ・ベス』は、こうした“距離が縮まる時間”を重ねながら、2026年の幕開けへと向かっていきます。
ミュージカル『レイディ・ベス』@日生劇場
おけぴ会員限定チケット 申込受付中!
【ストーリー】
16 世紀イギリス。ベスは国王ヘンリー8 世の娘にも関わらず、母が反逆罪の汚名を着せられ処刑されたため、片田舎で家庭教師達と共に勉学に勤しみながらひっそりと暮らしていた。王女らしい理知と少女らしい好奇心に満ちたベスは、ある日、吟遊詩人ロビンと出会い、自身と真逆で自由に生きるロビンに反発しながらも、淡い恋心を抱き始める。しかし、つつましくも平穏だった日常は、彼女が現国王である姉のメアリーに対して反逆を企てているとの疑いを掛けられ一変する。忠義心をメアリーに信じてもらえず、彼女の側近ガーディナー司教やルナールから陥れられ、ついにはロビンとも引き離されロンドン塔に投獄されてしまう。だがメアリーの圧政に不満が溜まった民衆からは、「ベスを女王に」という声が次第に高まっていく。ベスが選ぶ道は、国のための人生か、1人の女性としての幸せか、果たして──。
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人