音楽朗読劇『VOICARION』10周年記念公演 製作発表レポート~声と音楽、舞台演出が生む唯一無二の体験~



2016年、日比谷・シアタークリエで産声を上げた音楽朗読劇『VOICARION(ヴォイサリオン)』。
劇作家・演出家の藤沢文翁さんと東宝がタッグを組み、「役者がマイクの前に立ち、台本を手に語る」というシンプルな朗読スタイルでありながら、観る者の想像力を大きく羽ばたかせる、唯一無二の舞台体験を届けてきました。

シアタークリエをホーム劇場としながら、博多座、明治座、新歌舞伎座、御園座など全国各地で上演を重ね、2020年には帝国劇場でも上演。
朗読劇として唯一、帝国劇場の舞台に立った作品として、日本の舞台芸術史にも名を刻み、「一度は出演したい朗読劇」と声優界を中心に語られる、音楽朗読劇界のトップブランドへと成長しました。

そして2026年、『VOICARION』は10周年という大きな節目を迎えます。
これまでに上演された全9作品のうち、7作品を一挙に届ける10周年記念公演が決定。東京を皮切りに、福岡、愛知、大阪と全国5会場を巡る、感謝と祝祭のツアーとなります。(2月:東京・東京建物 Brillia HALLにて『信長の犬』『孔明最後の一夜』、3月:福岡・博多座にて『スプーンの盾』、4月に東京・シアタークリエにて『女王がいた客室』『龍馬のくつ』『GHOST CLUB』、5月に愛知・COMTEC PORTBASEにて『拾弐人目の服部半蔵』、大阪・サンケイホールブリーゼにて『スプーンの盾』を上演)



音楽朗読劇『VOICARION(ヴォイサリオン)』10周年記念公演の製作発表が行われました。

会見冒頭、シアタークリエでの上演となる『女王がいた客室』マダム/竹下景子さん(全公演出演)、『龍馬のくつ』坂本龍馬/上川隆也さん、お龍/林原めぐみさん、陸奥廣吉 ほか/山寺宏一さんの出演が発表されました。

この日、登壇したのは、原作・脚本・演出を手がける藤沢文翁さんをはじめとする、シリーズを支えてきた錚々たる出演者たち。皆さんの言葉から浮かび上がったのは、この作品が“なぜ特別なのか”ということ。


「動かない朗読劇だからこそできることがある」



藤沢文翁さん(原作・脚本・演出)

藤沢文翁さんは、10周年を迎えた心境について、「VOICARIONは、一人では決して辿り着けなかった10年です」と語りました。その魅力について、藤沢文翁さんは、演出の立場から──

自身の朗読劇は「基本的に動かず、しゃべるだけの朗読劇」だとしたうえで、その形式だからこそ可能になる表現があるといいます。役者が動かない分、通常のストレートプレイやミュージカルでは配置できない場所に照明を仕込んだり、一般的な舞台では安全面の理由から使えない特殊効果を取り入れたりすることができる。その結果、視覚的にも他の舞台とは異なる、VOICARIONならではの表現が生まれるのだと説明。

さらに、役者たちの話術、生演奏の音楽、そして光や特殊効果が重なり合ったとき、観客の目の前にある舞台だけでなく、頭の中に「もう一つの舞台」が立ち上がる。それこそが魅力だと力強く語ります。


「朗読劇という枠を超えた、豊かな舞台体験」



竹下景子さん

シリーズ第一作『女王がいた客室』からVOICARIONに関わってきた竹下景子さんは、この作品を「朗読劇という言葉では収まりきらない舞台」と表現します。

その魅力については、「独自性を持ちながら、どこか夢があり、時代や場所を越えてさまざまな世界へと連れていってくれる、藤沢文翁さんが描き出す作品世界」を挙げます。そして物語を、一流のテクニカルスタッフとともに、視覚的にも豊かに楽しめる舞台として立ち上げる。さらに、そこに最上級の生演奏が重なると。

目で楽しみ、耳で味わい、想像力で世界を広げていく。
「これほど贅沢な朗読劇は、ほかにない」と実感を込めてコメント。


「出ていないと一流じゃない?!」、VOICARIONが築いた“基準”



井上和彦さん

井上和彦さんは、「最近は、VOICARIONに出ていないと一流の声優じゃない、なんて言われる空気もあるみたいで」と、語ります。笑いも交えての言葉ですが、それはVOICARIONがこの10年で築いてきた立ち位置を端的に示しています。

「10年前にも朗読劇はありました。でも、この10年で、朗読劇の数も、演じる側、観る側の意識・姿勢も、大きく変わった」

井上さんの言葉からは、VOICARIONがひとつの文化として根づいてきたという、確かな手応えを感じます。


「現代のシェイクスピア」、最大級の賛辞



山寺宏一さん

製作発表の場で、笑いと熱を同時に呼び込んだのが、山寺宏一さんです。
最初期からシリーズに関わってきた山寺さんは、VOICARIONの原点、魅力を「まず“本”があること」と断言します。

藤沢さんの脚本を初めて読んだとき、
「こんな物語を書ける人が、今の時代にいるのかと思った」と、その衝撃を語りました。

そして飛び出したのが、「藤沢さんは、自分をシェイクスピアだと……言ってませんでしたっけ(笑)」という言葉。冗談めいた響きの中にも、藤沢さんが紡ぐ言葉の強度への、最大級の敬意が込められていました。

「これだけ整った本と環境がある。だからこそ、役者として甘えは許されない」

その緊張感が、VOICARIONを支えてきた力なのですね。



「同じ台本でも、毎回まったく違う物語が生まれる」



日髙のり子さん

『スプーンの盾』に出演している日髙のり子さんは、VOICARIONの醍醐味を「共演者によって生まれる違い」だと語ります。

「勝平くんのカレームとは、長年培った阿吽の呼吸を感じ、
沢城みゆきちゃんのカレームは本当に心から支えたいと思う。
牧島くんは、始まる前の緊張から豹変し、何かすごいことをやってくれるのではないかと思わせるカレーム」

同じ役、同じ台詞であっても、相手役が変われば、感情の流れも、空気も、まったく異なる。その瞬間の呼吸を逃さず、命を吹き込んでいく、そして音楽とともに紡いでいくことが、何よりの緊張であり、喜びだと語りました。

「自分が出ていないシーンも舞台上にいて、ほかの方のお芝居を吐息も聞こえる距離で聴かせていただいていると、思わず涙がこぼれそうになるんです」

演じ手として、そんな魅力も感じるVOICARIONとのことです。


「音楽と物語のセッション」



平田広明さん

平田広明さんが挙げたVOICARIONの特徴は、生演奏の存在。

「あのメロディを聞くと、行ったことも見たこともないフランスに帰ってきたなっていう気になる」

役者の台詞や間に合わせて、音楽が呼吸する。時には役者が音楽に寄り添い、時には音楽が芝居を受け止める。その“音楽と物語のセッション”がぴたりとはまった瞬間の感覚は、ほかの舞台ではなかなか味わえないと語ります。

そして回数を重ねても、なお新しい発見がある。

「9年やっても、まだ役を掴みきれない奥行きがあり、相手役が変わることで、未だにはじめての解釈、発見がある」

その言葉から、作品への信頼と尽きない探究心を感じます。


「朗読劇を“観るエンターテインメント”にした作品」



高木渉さん

高木渉さんは、VOICARIONを「朗読劇というジャンルを一段階引き上げた存在」だと語ります。

動かない、マイクの前から離れない。
その制約があるにもかかわらず、衣装、照明、音楽、特殊効果まですべてが惜しみなく投入され、観客を2時間以上、舞台に釘付けにする。

「これはもう総合芸術ですよ」

そう語る高木さんの言葉には、この舞台に立ち続けてきた実感が込められていました。

またコロナ禍での公演を振り返り、「娯楽の自粛が叫ばれる中で『観る朗読劇』が確立された」と感じていることも付け加えました。


「無観客配信で感じた、お客様の温かさ」



山口勝平さん

山口勝平さんは、役者はマイクの前から動かず、声と音楽、そして光だけで世界を立ち上げていく、VOICARIONというシリーズを「朗読劇の原点、ストロングスタイル」と表現しました。

また山口さんは、コロナ禍で無観客配信上演となったシアタークリエでの『女王がいた客室』の公演にも触れます。

「劇場に観客がいない状況であっても、客席にはお客様から届いたメッセージが貼り出され、公演終盤にはすべての席がメッセージで埋め尽くされるほど。その一枚一枚に、お客様の温かさを感じました」

その実感は、VOICARIONという作品が、観客とともに育てられてきたシリーズであることを強く印象づけるものでした。


「朗読劇は、観る人の頭の中で完成する」



緒方恵美さん

緒方恵美さんは、朗読劇という表現について、「最もピンキリの差が出るジャンル」だとしたうえで、VOICARIONが“なぜ唯一無二なのか”を言葉にします。

「朗読劇は、最終的にお客様の頭の中で完成するものだと思っています。そして、役者だけでなく、プロフェッショナルなスタッフ一人ひとりが“お客様の想像力を羽ばたかせるため”に力を尽くす、そういう仕組みがVOICARIONにはある」

と分析し、最終的に「想像力で、観客も作ることに参加する。そういう朗読劇が、一番いい朗読劇なんじゃないかと、常々思っています」

観客の想像力とともに完成していく舞台。VOICARIONが大切にしてきた“観る側を含めた創作”という姿勢を明確に言語化してくれました。


「ここでしか味わえない経験」



置鮎龍太郎さん

置鮎龍太郎さんは、VOICARIONとの出会いを振り返りながら、この現場に立つたびに感じる独特の緊張感について語りました。

「最初に参加したのは帝国劇場での公演でした。コロナ禍で世の中が大きく揺れていた時期でもあり、 あのとき劇場に足を運んでくださったお客様の姿は、今でも強く心に残っています」

その後も間を置いて参加するなかで、

「VOICARIONの稽古では、本番ではご一緒できない方も含めそれぞれのこだわりを感じます。(日頃、主戦場となる)声優の現場で会ってもその話になり、皆さんが真摯に取り組む姿勢に背筋が伸びます」

そんな出演者としても「ここでしか味わえない経験」があることを熱く語ります。


「惜しみない情熱が、舞台の隅々まで行き渡っている」



浪川大輔さん

浪川大輔さんは、VOICARIONの現場をひと言で表すなら「大盛り」と独特のワードセンスで表現。その心を問われると──「とにかく、ケチくさくない」と語り、会場を和ませました。

火を使う演出での燃やす素材のコスト、演奏家の楽器(ストラディバリウス)など、音楽、照明、特殊効果、衣裳のどれを取っても、「ここまでやるのか」と思うほど、惜しみない情熱と手間が注がれているといいます。チームへのリスペクトにあふれる言葉は、VOICARIONが“続いてきた理由”を、現場の実感として裏打ちするものでした。



「朗読だからこそ、三次元を超えていける」



沢城みゆきさん

沢城みゆきさんは、この錚々たる登壇者の中に自分がいることへの率直な思いを、「正直、かなりお腹が痛いです」と笑いを交えて語り、会場を和ませました。その一方で、VOICARIONという現場に立つことの特別さについて、真摯な言葉を重ねます。

「普段はアニメの現場でご一緒する先輩方ですが、VOICARIONでは、もう一歩、二歩と踏み込んだ芝居の話ができる。小さな劇団のような親密さがります」

「朗読だからこそ、三次元を超えていける可能性があると思っています」と続けます。動けない、相手の顔が見えないという制約は、決してマイナスではなく、観客の想像力を最大限に借りて、さらなる次元へと物語を押し上げていく可能性になるととらえる。

沢城さんの言葉は、VOICARIONの挑戦を物語るものです。


「声の可能性が、人の価値観を変える力を持っている」



島﨑信長さん

島﨑信長さんは、10周年という節目に集った顔ぶれを見渡しながら、「これほどチャーミングで、同時に役者として尊敬すべき先輩方と、最高の環境でご一緒できる現場は本当に稀有です」と語りました。

さらに、最近実際にあった出来事として、

「若い世代の声優がVOICARIONを観て『声って、こんなことまでできるんだ』と価値観が変わったと言ってくれたことがあったんです。信じてはいたものの、実際に目の当たりにして改めて、VOICARIONが老若男女を問わず、多くの人の心に届き、強く刺さる作品なのだと確信しました」

というエピソードを紹介しました。

「人の心を動かして、もしかしたらその人の人生を少しでも豊かに、素敵なものにする力がある」。

その可能性を実感できたことが、何より嬉しかったと、率直な思いを語りました。


「緊張する。でも、この場に立てることが誇りです」



牧島輝さん


牧島輝さんは、まず正直な心境口にしました。

「正直、ずっと胃が痛いです。指先の感覚がなくなるくらい緊張しています。帰りたい、でも帰りたくない、変な感覚です(笑)。いろいろな現場がありますが、僕にとって一番緊張するのがVOICARIONです。それは、錚々たる先輩方がいらっしゃるから」

VOICARIONは今もなお、特別な緊張感を伴う現場、でも、その緊張は恐れではなく、誇りでもあると続けます。

「キャストもスタッフも、全員がこの作品を信じて、同じ方向を向いている。その環境に身を置けていること自体が、本当にありがたいです。ここまで整った場所を渡されたら、あとは俳優がやるしかない」

そう語る牧島さんの姿からは、この作品に向き合う覚悟と、真っ直ぐな熱意が伝わってきました。




機知に富んだ皆さんの言葉は、VOICARIONが声・音楽・技術・想像力を結び合わせ、観る者一人ひとりの中に物語を生み出す舞台であることを、改めて示していました。10周年記念公演は、その積み重ねの集大成であり、同時に、これから先へと続く物語の始まりでもあります。

ここからは製作発表にスケジュールの都合でご参加いただけなかったキャストの皆様からのコメントもご紹介いたします。(50音順)


石川界人さん

VOICARION10周年公演に参加させていただけて光栄です。
拾弐人目の服部半蔵の弥助役から参加させていただき、スプーンの盾ではカレーム役で出演させていただきました。
VOICARIONは圧倒的な音楽と演出、そして何よりも重厚なドラマで声優朗読界に衝撃をもたらした企画だと思います。
参加するたびに新しい発見があり、公演ごとに新しい感動がある、素晴らしいエンターテイメントに関わることができて本当に幸せです。
今回の記念公演では信長の犬に出演させていただきます。
自分にとってはまだ未経験の物語に出会える喜びを噛み締めながら、演じる役に向き合っていきたいと思います。


井上喜久子さん

『VOICARION』10周年おめでとうございます!
「スプーンの盾」に出演させていただき毎回思うのは、この朗読劇には沢山の「素敵!」が溢れているということです。
美しく奏でられる音楽や重厚であたたかな演出、毎回変わる出演者から生み出される化学反応のような瞬間、愛情溢れるスタッフの皆さま、お客様からの惜しみない拍手。
出演者の1人でありながら沢山の感動をいただき、毎回ありがたい気持ちでいっぱいになります。
「マリー」という愛しい役を、これからも精一杯の想いを込めて演じたいと思います。
藤沢文翁さんの素晴らしい脚本が、これから先も革新的で美しい朗読舞台になりますよう心よりお祈りしております。
そして皆様と劇場でお会いできるのを楽しみにしています!


小野大輔さん

VOICARION10周年おめでとうございます。この舞台に上がるたびに素晴らしい出会いを経験してきました。演技、音楽、演出、舞台を支えるすべてのスタッフがプロフェッショナルであり、何よりお互いを尊敬しあう現場。この舞台に相応しい役者でいたい。そう思いながらオファーを待つ日々。この舞台に立つことは光栄であり誇りです。ありったけの感謝を込めて務めさせてもらいます。

小野大輔



上川隆也さん

先ずは寿ぎを。
『10周年、おめでとうございます』

このような企画・公演が単一フォーマットのまま10年も続く事は、平らかに見ても決して容易な事ではありません。それを可能にしたのは、一つ一つの物語の魅力や作品毎に織りなされる趣向の凝らされた演出、至上のミュージシャン達の奏でる妙なる調べに加えて、声優の皆さんが表現者として勝ち得た今日の揺るぎない評価など、幾つも数える事が出来るでしょうが、それでも最も大きいのは藤沢文翁氏の人物に他ならないと考えます。

紐解けば腰を抜かしてしまいそうな来歴の持ち主でいながら、それを微塵も感じさせない温厚で柔和な居佇まいと、誇示する訳でもなく溢れる知性と感性。それらを湛える創造の泉から生み出される物
語に散りばめられた多種多様な切り口やテーマ。『Mr.Prisoner』で初めて知己を得てから今日まで、その確信は強まるばかりです。

今や友人としても気の置けない彼が紡ぎ出したVOICARIONの第一弾に関われた事は、実に幸運な出来事でした。山寺さん、林原さんも交え過ごした掛け替えのない時間の中で、演者としての在り方に一石を投じて貰えたと感じたのは、決して大袈裟ではなく事実です。その見てくれは小さいかも知れませんがズシリと重い石を携えながら、今一つ一つの芝居と向き合っています。
(その一石が何だったのかの説明は冗長に流れますので割愛します)

これまで携わった数多の作品とは少し違う、特別な視線で見つめてきた『VOICARION』。その10周年に当たり、今回新たな役柄として参加出来る事は、光栄であると同時に、大いなる挑戦でもあります。個人的にも思い入れのある『かの人物』に、声だけでにじり寄る。この震えは決して武者震いだけでは無いようです。

『龍馬のくつ』坂本龍馬。想いも新たに演じたいと思います。

上川隆也


寿美菜子さん

この度はVOICARION 10周年おめでとうございます!マジ寿!!
この記念すべきタイミングで、私にとっては初めましての演目『孔明最後の一夜』に、姜維・馬謖役として出演することができて光栄です。
今まで拝見させてもらったVOICARION の作品は、ヨーロッパが舞台のものが多く、今作はアジアが舞台ということなので、それに伴って音楽や演出、衣装も含めてとても楽しみです。
姜維・馬謖、それぞれの魅力を丁寧に紡いでいけるように誠心誠意向かわせてもらいます。


鈴村健一さん

VOICARION『信長の犬』で豊臣秀吉を演じた経験を経て、今回は太田資正という役に挑
みます。資正は犬が大好きな人物で、その設定を知ったとき、思わず嬉しくなりました。
僕自身、犬と過ごす時間が生活の一部であり、気持ちが自然と整う瞬間でもあります。
資正の犬への想いが、そのまま人としての在り方につながるような芝居を、声だけで表現で
きたらと思っています。


諏訪部順一さん

私のVOICARION初舞台は2017年の『GHOST CLUB』。以降、数々の作品に携わらせていただきました。配信のみもカウントに入れるのであれば、これまでの出演数はおそらく66回。ありがたきことです。様々な苦難を乗り越え、10周年という大きな節目に辿り着けたVOICARION。これもひとえに、お楽しみ下さる、支えてくださる、お客様のお陰です。常連演者のひとりとして、改めて御礼申し上げます。今回の記念公演では久々上演される作品も。存分にお楽しみ頂けますと幸いです。私も思いきり楽しみたいと思います!


関俊彦さん

VOICARION、おめでとうございます。
私が初めてVOICARIONのステージに立たせていただいたのは『スプーンの盾』という作品でした。とにかく、藤沢文翁さんの緻密な台本構成と演出に驚かされ、素敵な共演者の皆さんとともに、VOICARIONの世界に没入できた事を心から幸せに思っています。見る者の心に響く、こんなにも刺激的な音楽朗読劇。10年という時を超えて、この先も永く続いてゆくことを願ってやみません。今回の10周年公演で参加する「信長の犬」もたいへん楽しみです。ふたたび、お客様と私たち出演者とで、VOICARION作品の空気を共有できるかと思うと、ワクワクが止まりません!


高垣彩陽さん

VOICARION10周年おめでとうございます。
私は今まで、リモートシアター『ル・レーヴ』『女王がいた客室』『スプーンの盾』に出演させていただきました。
今回は初めて『孔明最後の一夜』に参加します。
素晴らしい演奏と共に奏でるその日限りの予測不能で刺激的なセッション。
楽しくて、楽しくて、どうしたらいいかわからなくなるくらい! 心が躍り、震えた…いくつもの景色と感情が残っています。
まさに「こんな人…ふたりといる?」と問いたくなるような藤沢文翁さん。
文翁さんがいる時代に生きてて良かった!
あたたかな作品と愛に溢れるカンパニーに、私自身救われてきました。
〝人を喜ばせたい〟という純粋な願いを大切にしながら、出演者として、いちファンとして、皆様と一緒に10周年のお祭りを楽しみたいです!
どうぞよろしくお願いします!

高垣彩陽

ps.
長くなってごめんなさい!想いをしたためていたら原稿用紙一枚では済まない文字数になってしまったのでこれでも削りました。
いやー〝テン〟ション上がっちゃいますね!10周年だけにー!


立木文彦さん

10周年!おめでとうございます!
記念すべき周年の舞台に、出演者としてお祝いできることは最上の喜びです。この10年の継続は必然!制作陣の素晴らしい志と現場での気配りの賜物だと思います。
自身初VOICARIONは『拾弐人目の服部半蔵』でしたが、その和の物語を軽く超越した題材に衝撃を受け、その後、『スプーンの盾』で洋の物語のスタイリッシュさにも心打たれ、舞台上で演者として歴史朗読の壮大な面白さを体感できたこともVOICARIONのお陰、朗読劇という一見静謐なものを、演劇エンタに昇華してきた功績は唯一無二!この先の進化も楽しみにしています。
今回そんなメモリアル公演の一員になれるということだけでも自分的勝利!己が全身全霊をかけ楽しみ、演り尽くします。


豊永利行さん

VOICARION10周年、おめでとうございます!
2020年の「信長の犬」から6年もの間お世話になっております。
VOICARIONに出演させていただき、先輩方と表現をぶつけ合い、お客様に生の朗読をお届けさせてもらいながらも、気が付けばそれは、僕の毎年の楽しみになっています。
今後も末永く続いてほしい…そしてあわよくば豊永を使い続けていただけたら…そんなに幸せな事はございません。
10年という節目に、微力ながら華を添えさせていただければと思います。
そして、また「彼ら」に出会えるのを心待ちにしております。


中井和哉さん

VOICARION10周年おめでとうございます。また出演させていただけますことを心から嬉しく思っています。
私にとってVOICARIONは、この上なく贅沢な時間です。「豊醇」と表現したくなるような厚みのあるストーリー、美しい音楽に時には包み込まれ、時には背中を押され、絢爛たるセットや舞台効果にも陶然とさせられます。
そしてなんといっても共演する皆さんの素晴らしさ。濃厚なセリフのやりとりが本当に有り難く、同じ作品に違う共演者、違う役柄で臨むことによる味わいの変化も貴重な経験です。
もちろん、この舞台の全てはお客様のためにありますが、出演者の私も満ち足りた気持ちにさせてもらえるのがVOICARION。感謝の念を持って努めさせていただきます。


朴璐美さん

VOICARION 10周年、誠におめでとうございます。
私にとってVOICARIONは、宝箱のような存在です。

赤い別珍の本をそっと開くと、そこには藤沢文翁が紡ぎ出す言葉という原石が散りばめられている。
その原石を、スタッフ、ミュージシャン、役者たちが、それぞれの情熱を携えた研磨師となって磨き上げ、
多彩に、そして眩い宝石へと仕立て、お客様のもとへ届けていく――
その時間は、刺激的であり、同時にとても豊かです。

このかけがえのない時を共有できることに、心からの感謝を込めて。
10周年という節目、また異なる輝きを放つ宝石として仕立て上げ、皆さまにお届けいたします。

どうぞ、楽しみにしていてくださいませ……。


畠中祐さん

VOICARION 10周年おめでとうございます!
文翁さんとは、アニメ「MARS RED」で知り合いました。
オーディションの日がもう忘れられなくて、一通り台詞を言い終わったあと、
まず、情景の話をしてくれました。
「雪が静かに降っていて、空気はキンと冷えていて、目の前ちょうど3メートルくらい先に、あなたの想い人が立っています。その中でその子に声をかけてあげてください。」
これは僕の言葉になっちゃってて、文翁さんのディレクションはもっと繊細で細やかだったのですが…。

そのディレクションをもらった時とても感動しました。
無茶苦茶嬉しかった。
この人の現場はさぞ芝居が面白いだろうなぁ、いいなぁと心から思いました。

そこからこうして、朗読劇にも出させてもらえるようになったこと、心からの感謝です。
精一杯頑張ります。
何卒よろしくお願いします。


林原めぐみさん

VOICARION10周年おめでとうございます。そして光栄な事に、龍馬の靴の再演…。とはいえ、またあの激動の時代と対峙するのか、あの飛び散った血を見る事になるのかと、心の痛みと共に、素直に喜べない気持ちが否めません。
それでも彼が彼であった時間は愛おしい。龍馬はとてもいい匂い。灼熱のような、陽だまりのような、土埃と汗が入り混じった、子犬のような…。
脚本から音楽から照明から衣装からセリフという名の我々の会話から、匂い立つ時代の香りを是非体感しにいらしてくださいませ。


安元洋貴さん

VOCARIONの思い出はたくさんあります。
無観客になる前日のあの空気。無観客だったけど皆様からのメッセージのおかげで無観客じゃなかった公演。帝国劇場で感じた壇上の皆の決意。福岡の地で全身の血が沸騰するんじゃねぇか?と思ったほどの絶叫。あと半ズボンとかも笑。語り尽くせないんですよ。毎回必ずドラマがあるから。それも素敵な。

これも全て、スタッフの皆様、脚本演出の文翁さんが尋常じゃなく本気だから。その想いが我々演者に伝播し、見に来て下さる皆様にもそれが伝わっていく。そうなんです。劇場も、客席の皆様も、全部VOCARIONの一部なんですよ。だから、たまらないんです。だから、毎回素敵なんです。
だから、

「10周年、おめでとうございます。」

この言葉は客席に来て下さる皆様への言葉でもあるんです。
そしてこの言葉もVOICARIONに関わる全ての人への言葉です。

「これからもよろしくお願いいたします。」

心からそう思います。
さぁ今年も、今回も、この先も、良い時間を皆で作っていきましょう。



【公演情報】
2月『信長の犬』『孔明最後の一夜』@東京・東京建物 Brillia HALL
3月『スプーンの盾』@福岡・博多座
4月『女王がいた客室』『龍馬のくつ』『GHOST CLUB』@東京・シアタークリエ
5月『拾弐人目の服部半蔵』@愛知・COMTEC PORTBASE
5月『スプーンの盾』@大阪・サンケイホールブリーゼ

公演詳細は、各作品HPをご覧ください。

『VOICARION XX』 公式サイト

おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人

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