ミュージカル『レベッカ』@シアタークリエ
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抽選〆切/4/6(月)15時
イギリスの作家ダフネ・デュ・モーリアのゴシックロマンス小説を原作とした、サスペンスとロマンスが絡み合う重厚な作品、ミュージカル『レベッカ』。2008年4月にシアタークリエ・オープニングシリーズのミュージカル公演第1弾として華々しく幕を開けた日本初演。以来、再演が重ねられてきた人気作品が、満を持して7年ぶり4度目の上演を迎えます! 2026年5月開幕、キャストを一新して届けられる、新生『レベッカ』の製作発表会見が行われました。
会見には、広大な屋敷と土地、“マンダレイ”を所有する上流紳士マキシム・ド・ウィンターを演じる海宝直人さん、先妻レベッカの事故死の影を引きずるマキシムと恋に落ち結婚する「わたし」をWキャストで演じる豊原江理佳さん、朝月希和さん。レベッカ亡き後も家政婦頭として屋敷を取り仕切るダンヴァース夫人をWキャストで演じる明⽇海りおさん、霧⽮⼤夢さん。そして演出の山田和也さんが出席されました。キャストの皆さんや山田さんから、これまでの上演への敬意と、新たに挑む決意が感じられる和やかな会見でした。
会見の前には、『レベッカ』キービジュアルが披露されました。
──お披露目されたキービジュアルの感想からお聞かせください。海宝さん)
アンベールは初めてでドキドキしました(笑)。
『レベッカ』という作品が持つ、何かが起きそうな空気感がビシビシ伝わってくる素敵なビジュアルに仕上がっていると思います。
豊原さん)
ベールがめくられた瞬間に、始まるんだなと思いました。中央のレベッカの影がすごく好きです。
朝月さん)
ヴィジュアルからこの先に何が待っているのか、この物語がどうなるのだろうと感じ、ドキドキします。
明日海さん)
初めて『レベッカ』を観たときに感じた「大人なミュージカルだな」という印象。その感覚が呼び起こされるビジュアルだと思いました。最近はなかなか全身が写るビジュアルもなかったので、それも印象的です。
霧矢さん)
撮影時には、周りのスタッフの方々に、「うわぁ、怖い」という、“いい感想”をいただきました(笑)。その頃は“ダンヴァース夫人のコスプレ”状態でしたが、ここからしっかりと自分自身がダンヴァースになっていかなくてはと、気合が入りました。
【質疑】
──キャストの皆様に伺います。ご自身の役をどうとらえ、どのように役を立ち上げようとお考えになっているかをお聞かせください。海宝さん)
はじめに、先輩方が大切に作ってこられた『レベッカ』という作品に、新しく参加できることを光栄に思います。また、いよいよ稽古が始まり、今はこのカンパニーで新しく作品を作っていこうという思いがあふれております。
本読み稽古で、改めて作品と向き合い、マキシムが「わたし」にどんなボールを投げていくかがとても重要だと感じています。出会いの場面では、マキシムは、今まで「わたし」が出会ってきた男性とは違う、彼女が目を奪われるようなキラキラした存在として現れます。そこからだんだんと彼が、変化していく。その変化が「わたし」を変えていきます。マキシムの心情変化が詳細に描き込まれてはいない余白の多い作品ですが、一つひとつのシーンでしっかりとエッジを立てて、「わたし」にエネルギーを受け渡せるようにマキシムの心情を探っていきたいと思います。
──完璧な紳士でありながら、内面的には揺れ動く、マキシムの心情をどう表現されますか。海宝さん)
そこでは音楽の力やシーンのダイナミクスが手助けとなります。出会いシーンでの「幸せ」が強い印象を残すからこそ、そこからの落差が劇的に映るでしょう。音楽についても、マキシムの楽曲は中盤から後半にかけてはかなりのエネルギーが必要な楽曲ですので、そこもしっかりと表現したいと思っています。
今は、ひと通り冒頭のハッピーなシーンの稽古が終わったところですが、そこではお客様にも幸せな二人をしっかりと感じていただけるように作っていきたい。ハッピーなシーンが終わり、今日からその先──お屋敷で大変なことがというシーンへと進んでいきます(笑)。
豊原さん)
歴史ある作品に出演できることを光栄に思うとともに、とても緊張もしています。
マキシムの楽曲で歌われているように「わたし」は純粋でまっすぐでありながら、嫉妬したり、不安になったり、とても人間らしい女性だと感じています。そして、愛されている、愛し合っているということがわかったときに、その自信が「わたし」を強くし、この屋敷の女主人としての新たな一面を見せます。「わたし」の姿を通して、愛が人を強くするということが大きなテーマが描かれているとも思います。
レベッカに負い目を感じたり、不安におびえたり、それに打ち勝ったり──「わたし」の多様な面を大切に、そのシーンごとの「わたし」の感情に共感してもらえるようなキャラクターになったらと思っています。
朝月さん)
再演を心待ちにされていた作品ファンの皆様の思いも感じ、責任の大きさや緊張、不安を背中にずっしりと感じていましたが、お稽古が始まってからは、この作品、このお役に前向き向き合っています。
「わたし」はマキシムに出会うことによって、内面的に成長していく部分が大きいと感じています。出会いの恋のドキドキから、ともに生きる愛に変わる。そこからお屋敷での出来事で愛の捉え方が変化し、さらに「わたし」を変えていく。「愛されたい」から、「自分が彼を愛する」という強さを身につけたとき、レベッカから解放され、一人の女性として立ち上がることができるのではないか。ただ、その変化の中にも、何か一つ、変わらずにある“核”を、お稽古で見つけていきたいと思っています。そのためにも、「わたし」としての感情に素直でいることを心がけています。
明日海さん)
ダンヴァース夫人は、家政婦頭なので皆さんとは身分が違いますが、強烈な圧を「わたし」に与えなくてはいけない。ダンヴァース夫人が怖くない『レベッカ』は、『レベッカ』じゃないと思っておりますので(笑)。居ずまいや歌、さらには形だけでなく存在として、その強さ、圧を出せたらと思います。そして、レベッカとの関係性、隠された謎とその真相など、お客様がいくらでも妄想できるような──その1ピースになれたらと思っています。今まで、上演してこられた皆様が、愛情をたくさん注いで、大切に繋いでこられた作品。私も心を込めて、愛情を込めて演じていければと思っております。
──演じるうえで大切にしたいこと。名曲「レベッカ」について。明日海さん)
レベッカが生きていたときの記憶、思い出の美しさ。それがあまりに美しすぎるがゆえに、レベッカに対する執着、強く焦がれていた思いが情念となり、お屋敷で「わたし」を迎えたときに、まるでレベッカが憑依したかのように──その心情が歌として表現される。ダンヴァースとして、そんな心理状態になってもいいのではないかと思っています。
「レベッカ」という楽曲については、何回も出てきて、お客様は劇場を後にする頃には歌えるようになっていらっしゃると思いますが(笑)。とても難しくて、繰り返されるたびにどんどんキーが上がって、最後は──ということで、心して稽古したいと思います。大きなエネルギーを要するので、毎日ステーキを食べてもいいのではと、思っています(笑)。
霧矢さん)
ダンヴァースは“怖い役”ではありますが、怖いだけではない。登場人物のだれもが舞台上には登場しないレベッカに取り憑かれているような状況の中、彼女と特に関係の深かったダンヴァースが、どんな感情を抱き、どう行動するのか。ダンヴァースの心の内が重要になってくると考えています。これまで演じてこられた皆さんの名演が伝説のように残っている作品、お役。自分なりにしっかりと務めたいと思います。
──ダンヴァース夫人を演じるうえで大切にしたいこと。名曲「レベッカ」について。霧矢さん)
使用人という立場ゆえ、表には出さずにグッと抑え込んだ感情が、歌の中で爆発する。その爆発と、プロの使用人としての抑えどころ。執着という怖さの奥にある、ダンヴァースの中で神格化されたようなレベッカへの敬愛なども探っていきたいと思っています。そしてマキシムのお屋敷ですが、影の女主人のような存在感も大切にしたいですが、こればかりは意識して出せるものではないので、まずは役としての中身を充実させていきたいと思います。
今回、4回目に歌う最後の「レベッカ」の歌詞が大きく変更されています。短い曲の中に、ダンヴァースのレベッカに対する思いがギュッと込められています。そこにクライマックスを持っていくためには、どう積み上げていくかを自分なりに考えていきたいと思っております。
──いよいよ始まった『レベッカ』。マンダレイの屋敷に新たな住人たちが集結しました。山田さんの現時点での手応えのほどは。山田さん)
何度も再演を繰り返している作品は多々あれど、『レベッカ』はちょっと独特です。
日本初演が2008年、2010年には帝国劇場版として上演され、その次が前回の2019年まで空き、そこからまた7年。上演の間隔がやや空いています。再演というのは、前回の記憶や大道具や小道具がある程度残っていて、そこからスタートするものですが、『レベッカ』に関してはそこがちょっと違います。今回で4回目ですが、毎回セットを新しく作っていって、結果として、演出もその都度変えていますので、再演とは違う感覚です。
また、ウィーンの初演が2006年9月、ライムント劇場。いくつものセットがあって、ラストシーンにスペクタクルな場面もある──つまり大劇場のために書かれた作品であることは明らかです。これを東宝がシアタークリエのオープニングシリーズとして上演。シアタークリエを選んだという時点で、作者たちが意図したことと違うアプローチで始め、また3カ月の公演ということも含めて、とても野心的な企画でした。おそらくいろんな国で上演される中でも、ここまで小さい規模の劇場での上演はほかになく、それが私たちの『レベッカ』の最大の特徴になっていると思います。
舞台装置が入れ替わり立ち替わりとか、マンダレイの屋敷をものすごく豪華に飾るようなことはありませんが、それらがすべてお客様の頭の中で想像される形で私たちは立ち上げてきましたし、今もそこに取り組んでいます。
最後に、これまではマキシム役として、ずっと真ん中に山口祐一郎さんがいらっしゃいました。山口さんのいらっしゃらない『レベッカ』は日本で初めてです。新しいキャストの皆さんと、新しい『レベッカ』をお届けしたいと思います。
ミュージカル『レベッカ』@シアタークリエ
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抽選〆切/4/6(月)15時
ストーリー
広大な屋敷と土地、“マンダレイ”を所有する上流紳士マキシムと、ヴァン・ホッパー夫人の付き人をしている「わたし」は、滞在するモンテカルロのホテルで出会う。マキシムは先妻レベッカの事故死の影を引きずる中、忘れていた心の安らぎを与えてくれた「わたし」を見初め、恋に落ちて結婚する。
ハネムーンも終わり“マンダレイ”で二人は一緒に暮らし始める。義理の姉夫婦は「わたし」を温かく迎えてくれるものの、使用人たちは新しい奥様に距離感を持ち、家政婦頭であるダンヴァース夫人は「わたし」に強く当たる。美しく、賢く、完璧であったレベッカに幼少時から仕え、レベッカ亡き今も家政婦頭として屋敷を取り仕切るダンヴァース夫人は、いまだレベッカに対して想いを持ち続けているため、「わたし」をマンダレイの女主人として認めようとはしなかった。
“マンダレイ”は美しい屋敷だが、その中にはまるで亡きレベッカが生きているかのような面影がいたるところに色濃く残っている。マキシムまでも亡きレベッカの影に苦しみ続け、次第に「わたし」との関係も悪化していく…。
そんなある日、思わぬ事故からレベッカの死体が発見され…。レベッカの死の真相とは、それを知ったダンヴァース夫人は…。
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人