新国立劇場よりお知らせが届きました!!新国立劇場は、2026/2027シーズンラインアップ記者会見で発表いたしました「集団創作による新作」プロジェクトを「ドラマコネクト」と名付け、2028年4月の上演に向けて、ついに始動です。
上村聡史次期芸術監督(2026年9月就任予定)の指針のひとつである「新しい才能との出会い」。
本プロジェクトはこの指針に基づき、2028年4月の上演に向け、演出の五戸真理枝と共に、公募による劇作家とフルオーディションによる出演者が、プロダクションワークショップを経て新作を創り上げる試みです。
このたび、プロジェクトの第一歩となる「劇作家募集」の詳細が決定しましたので、募集要項を公開いたします。最終決定者には、2028年4月公演の劇作をご担当いただきます。皆様からの沢山のご応募を心よりお待ちしております。上村聡史次期芸術監督と、演出の五戸真理枝より応募してくださる皆様に向けてコメントが到着しました。
<次期演劇芸術監督 上村聡史よりメッセージ>
新しい才能との出会い「ドラマコネクト」
演劇には、作り手の思いがお客様に届いたとき、想像力が刺激され、お互いの日々を豊かにする可能性があります。それは創作現場も同じで、劇作家の思いが、作り手たちに届いたとき、想像の翼は大きく羽を広げます。もちろん演出者の思考、俳優の声、スタッフのアイデアが、劇作家に届いたとき、想像の化学反応が起き、物語がより豊かなものへと育くまれていきます。こうした集団創作におけるシェアは、仕事の役割は違えど、みな同じ立場にあります。日本には、たくさんの劇団が存在し、作り手同士のそうした想像の化学反応によって、数多くの優れた作品が生み出されてきました。
また、私の敬愛するワジディ・ムワワドは、劇作家として駆け出しの頃、演劇仲間を自宅のアパートに集め、ダイニングテーブルを囲みながら、「私たちは何をおそれているだろうか」という質問から出発し、仲間たちの貴重な意見や他愛もない話にじっくり耳を傾け、そして台詞を紡ぎ、試作を繰り返しながら、『岸 リトラル』という作品を誕生させました。
「ドラマコネクト」。劇団というわけではありませんが、時間をかけてディスカッションやトライアンドエラーを繰り返し、日本語の新作を作り上げます。今回は、劇作家を公募し、それから劇作と演出のコンセプトを共有したうえで、フルオーディションで出演者を募り、そこから時間をかけて物語を創作していきます。集団創作の可能性を再発見し、新国立劇場という場で、清新な感性同士が、Connect(コネクト)=繋がっていければと思います。
<演出 五戸真理枝よりメッセージ>
劇作家の皆さまに向けて
劇作家が、一人原稿用紙やパソコンに向き合い、物語を紡ぎ出し、演出者、出演者、スタッフは、劇作家が戯曲に刻んだ言葉の一つ一つを丁寧に読み解き、作品を立ち上げる。多くの演劇はそのような過程で作られます。
一方で、演劇の稽古場は、異なる価値観を持つ人間が集い、意見を交換し、対話を重ねながら、まだ見ぬ新しい舞台表現を生み出していく場所でもあります。
今回は、この意見交換や対話、試行錯誤を繰り返す稽古の時間に、劇作家の方にも参加していただきたいと考えています。今後選考する出演者の皆さまには、台本執筆のための準備過程にも参加していただく予定です。集ったメンバーの感性や想像力を活用しながら台本を書いてみてください。そして書き上がった上演台本から演技が立ち上がる過程でも、何か思いつくことがあれば、台詞を足したり、引いたり、リライトしていただき、それを試してみるなど、作品の可能性を言葉の面から一緒に探していただきたいのです。
とは言え、劇作家の皆さまの中には、大勢の中で発言することが苦手な方もいらっしゃると思います。
演出担当として、まずは、全ての参加者が安心して、対等な立場で意見交換できる環境を作りたいと思います。
その方法を編み出したいと思っています。劇作家が楽しく稽古に関わる方法についても、ぜひ一緒に探してください。
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました