『BOOP! The Musical』@東急シアターオーブ
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白黒だった世界が、色づいていく。
1930年代に生まれた人気キャラクター“ベティー ブープ”を主人公にしたブロードウェイミュージカル『BOOP! The Musical』が、ついに日本初上演。白黒のカートゥーン世界から現代ニューヨークへ飛び出した、礼真琴さんが演じるベティーが、「自分らしく生きること」、そして“愛”と出会っていく──。ジェリー・ミッチェルによる華やかな演出・振付と、多幸感あふれる音楽、そしてカラフルな舞台世界が観客を包み込む。
開幕を前に、囲み取材、公開ゲネプロが行われました。
【囲み取材レポート】
礼真琴さんの宝塚歌劇団退団後初の作品、日本初演、主人公はベティー ブープ™……話題を集める『BOOP! The Musical』の初日前囲み取材。多くの記者が駆け付け、会場は出席者の入場を待つ熱気に満たされます。
そしていよいよ、公演中はフォトスポットとしてもにぎわいそうなパネルの前に、演出家のジェリー・ミッチェルさん、ベティー ブープ役の礼真琴さん、ドウェイン役Wキャストの松下優也さん、水江建太さん、グランピー役Wキャストの大澄賢也さん、東山義久さん、ヴァレンティーナ役の柚希礼音が登場!会場はパッと華やぎ、沸き起こる拍手に包まれ、会見がスタートしました。
──初日、おめでとうございます!ブロードウェイで生まれた本作、日本版ならではの魅力は。
ジェリー)
スター、スター、スター、スター……全員がスター。素晴らしい才能をもつこの方々のおかげで特別な作品になりました。感謝の気持ちでいっぱいです。稽古場で8週間ご一緒させていただきましたが、毎日が喜びにあふれていました。このキャストによる舞台を観られる皆さんは幸せですよ。
──礼さん、宝塚退団後の初めての舞台が始まります!
礼)
共演者の皆さんが本当にスペシャルな方ばかりで、皆さんとのお稽古の日々も緊張の連続でした。稽古場では、“男役芸”が出ないように必死でしたが、皆さんの支えでここまで来ることができました。本当にハッピーな稽古場でした。
今も本当に緊張しておりますが、思い切り楽しみたいなと思っています。
──ウェインのお二人は、礼さん演じるベティー ブープの恋のお相手となりますが。
松下)
最高に楽しいです。
“男”として、礼さんに突っ込まれないように、一生懸命頑張りました。「そこ、ちゃうんちゃう?」とか言われるかもしれないじゃないですか(笑)。

松下:ちえさん(柚希さん)にいろいろとアドバイスをしていただきました。
柚希:とんでもございません!!
礼:お二人がしっかりリードしてくださいました。本当にありがとうございます。
水江)
僕、結構リードされそうになっていたかなと思うんです。(「失礼をいたしました」という礼さんに)いえいえ。助かったなと思っています(笑)。お二人(礼さん、柚希さん)には本当にいろんなことを勉強させていただいて、毎日明るく稽古できてすごく幸せでした。
──大澄さん、東山さん、そして柚希さんも新たなタイプのお役に挑戦です。
大澄)
僕は、ジェリー・ミッチェルさんの作品に出たいと思っていたので、今回、この作品に出演することができたことを嬉しく思います。ジェリーの振付、ディレクションを受けられた、この8週間、毎日が本当に幸せでした。僕にとってかけがえのない宝物になりました。
東山)
このような素敵な格好で、皆さんの前に出るのは初めてなので、いささか緊張しています(笑)。音楽、演出、舞台全体にジェリーさんのハッピーオーラが詰め込まれた作品に参加できたことを嬉しく思います。不安もありましたが、賢也さんのご指導のもとここまで来られました。(「具体的には?)の問いに)「全部、俺の真似をしろ」と(笑)。
大澄)
「ジェリーが僕につけてくださったものを」という意味でね(笑)。本当にジェリーは、みんなに“ジェリーマジック”と呼ばれる魔法をかけてくれました。
柚希)
ジェリーさんがすべてやって見せてくださるのですが、それが本当に、全部真似したいくらい素敵なんです。そして、ブロードウェイ版と違う点としましては、日本版では新たに振付を増やしてくださいました。そこも日本版としての見どころなので、お楽しみいただければと思います。ジェリーさん直々に、深く教えていただけたことは宝物になりました。
ジェリー)
もともと宝塚ファンでした。今回、礼さん、柚希さんの2人とご一緒して、宝塚のトレーニングが本当にしっかりしているんだと分かりました。何をお願いしても、すぐにできてしまう。本当、すごい才能です。それはほかのみなさんも一緒です。優也さんはご一緒したことがあるので、彼の才能は知っていましたが、皆さん本当に素晴らしい。(大澄さんを見て)僕よりダンスがうまいんですよ。素晴らしいダンサー。同世代なのに!
今回、初めて『BOOP!』をニューヨークの外で作っています。日本で、新たなカンパニーとともにクリエーションをするなら、彼らの『BOOP!』にしたかった。たくさんの喜びがあふれる舞台になりました。それは、ご覧になっていただければ分かると思います。
──礼さんと柚希さんの並びにグッとくる方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

柚希:グッときております。
礼:感無量、大歓喜です!
柚希)
真琴ちゃんの退団後初のミュージカルに関わることができて、本当に感動しております。伸び伸びとできるように、みんなで支えていきたいと思います!
礼)
ありがとうございます。本当に、ちえさんがいてくださったから、私もここまで来られました。この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。「ありがとうございます!」
舞台上ではなかなか会えないのですが、会えるシーンではやっと会えた喜びを爆発させたいと思います。
──柚希さんから、どのようなことを教えてもらいましたか。
礼)
全部です。その都度、その都度「はい!質問があります」って(笑)。
もう、「明日は何を着るんですか?」「明日はメイクしますか?」と、すべて聞きました。
──「何を着るか」まで!ちなみにベティーのコスチュームと言えば。
礼)
はい。ベティーちゃんはずっとミニスカート。ある日、意を決してこれまでは入ったことのないお店でミニスカートをいっぱい買いました。この先、そのミニスカートの出番があるのかは、不明ですが(笑)。
──そんな礼さんを稽古場でご覧になって。
柚希)
素晴らしかったです。早速、女性としても素晴らしく演じているし、アニメとして、ベティーちゃんとしても演じているし、声の高さも。何もかも素晴らしいですよ。
礼)
ありがとうございます!
──ご自身の扮装姿には。
礼)
私は慣れました。でも今日がお披露目なので。ドキドキしています。ファンの方も、「きっとびっくりするだろうな」と(笑)。
──本作でベティーを演じるに際し、こだわったところは。
礼)
ベティーのアニメから始まり、そこでグランピーとお芝居をして、ドウェインに出会って──というくだりでは、よりアニメらしさが出たらいいなと意識しました。そこから2幕では、だんだんリアルな心が芽生えていく──そこも大切にしています。
──礼さんといえば“筋肉”というお声もありますが、その筋肉もしなやかなものに?ボディメイクにも取り組まれているかと。
礼)
ありがとうございます(笑)。まさに今、頑張っている最中です。博多座での大千穐楽まで努力し続けたいと思います。
──皆様に伺います。たくさんあると思いますが、「ここを見て!」というポイントを教えてください。
礼)
「全部」と申し上げたいところですが。特に今回、アンサンブルの皆さんがとにかく歌って踊って動き回ってと、パワフルにこの作品を盛り上げてくださっています。本当に目がいくつあっても足りない作品、隅々までご覧いただきたいです。
松下)
いっぱいありすぎますが。1つ挙げるなら、2幕後半のベティーのソロのナンバーです。大好きで、毎回すごく感動しています。それを今日、皆さんにお届け──お届けするのは僕ではありませんが、礼さんが素晴らしいので、そこを見ていただけるのが楽しみです。
礼)
私めが、お届けさせていただきます!頑張ります。
水江)
劇場入りし、場当たりを客席から観ていて、何かが消えたり現れたりと、本当にたくさんの驚きがありました。「これがジェリーマジックか」と、僕も見ていてとても楽しくて。ジェリーの演出をお客さんにも、楽しんでいただきたいと思います。
ジェリー)
舞台上でのキャスト一人一人を見ることが、何よりも大事だと思います。
それぞれに、デイヴィッド・フォスター(作曲)とスーザン・バーケンヘッド(作詞)による素晴らしいナンバーがあります。
グレッグ・バーンズ(衣裳)のコスチュームも見どころです。また、2幕のオープニングナンバーについて、プロジェクションデザイン(映像演出・映像設計)のフィン・ロスは、当初、僕の構想をなかなか信じてくれなかったんです。でも劇場で実際のセットを見て、「ああ、やっとわかった」と(笑)。観ているだけで湧き上がってくる高揚感もお楽しみください。
大澄)
僕自身が、ダンサー出身ということもあり、ジェリーの振付を踊るアンサンブルのチームワークを、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。
東山)
僕もダンサーからキャリアをスタートし、今、ここにいます。大澄さんがおっしゃった通りですね。加えて、僕がとても素敵だと思うのは、最後にオールキャストでお届けするナンバー。どんどん色が広がっていく、その入口となるベティーとドウェインの──あの演出がめちゃくちゃ好きです。お客様も「わぁ!」となる、大きな見どころになると思います。
柚希)
ベティーちゃんは大スターだけど、何かが足りないと思っている。礼真琴もまた、大スターだけど、もしかしたら何かが足りないと思っているかもしれない。それがいろんな愛によってカラフルになっていくのが、この作品。だから、ベティーちゃんと礼真琴を重ねて見ると、最強に感動するんです。
愛で満ちたとき、礼真琴とベティーちゃんが輝き出す。その様子を見ていただけたら。
礼)
ありがとうございます。
──100年近く前に誕生したキャラクターが、今なお愛されているのは?
ジェリー)
興味深いですよね。彼女は“強い”からこそ愛されているんだと思います。そして、自分が信じるもののために立ち上がる。それは、この舞台にも乗せたい魅力のひとつでした。だから、礼さんが“筋肉”で知られているというのも、すごくいいですよね。誰にも騙されたりしない強さがある。同時に、とてもフェミニンでキュートな魅力も持っている方なので。
── 違う環境での創作で一番楽しい/一番大変だったことは。
礼)
一番楽しかったのは、毎日この劇場に来て、衣裳もフルセットで身につけ、映像や照明、音響などすべてが合わさった中で舞台に立つ、そのワクワク感を味わえたことです。その楽しさは、今もずっと続いています。
苦労したのは“全部”です(笑)。生まれ変わったような気持ちで挑んでいたので、声の出し方も、仕草も、動き方も、すべてが新しい挑戦でした。でも、カンパニーの皆さんからたくさん吸収しながらここまで来ることができたので、その苦労も含めて幸せな時間だったなと思います
──ジェリーさんより、日本のお客様にメッセージを!
ジェリー)
Full out(全力)で臨みます!それだけです!
◆誰かの発言に、誰かが楽しく返す。リズムのよいコメントのやり取りに、笑顔が溢れる会見でした!その雰囲気を作り出すのが演出のジェリーさんのハッピーオーラとベティー役の礼さんの底抜けの明るさなのでしょう。そこからも稽古の充実、作品への自信が感じられました。
続いては、このよい空気感が、よい作品を作る──それを実感した
公開ゲネプロレポートをお届けします。
『BOOP! The Musical』@東急シアターオーブ
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おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人