韓国小劇場ミュージカルを上演しているアミューズ・ミュージカル・シアターに
肩ひじ張らずに気楽に楽しめる音楽劇『恋の駆け引きの誕生』がやってきました!
物語の舞台となるのは朝鮮の三国時代(高句麗、百済、新羅)、
百済のソドン王子と新羅のソンファ姫の、国を越えた世紀の大ロマンスを
もとにしているのですが!!!
時代劇、というよりは “ぶっ飛びロマンティックラブコメディ” 。
世紀のラブロマンス・・・その恋愛秘話、それが『恋の駆け引きの誕生』。
童話のようなほのぼの感とキレキレダンスのスピード感、
そしてロマンティックなナンバーのうっとり感などなどで綴られる
歴史を揺るがす国境を越えた壮大な愛?!?!
つまりなんでもアリ!!
物語の主人公たちはとってもかわいい若者たち。
恋愛マスターを自負する新羅の姫・ソンファ(ユン・チョウォンさん)は
夜ごとクラブ(的なもの・笑)に繰り出して、狙った獲物は逃がさない!
美しきソンファの次なるターゲットは
・・・百済の若君ソドン(チョン・ソンウさん)、通称・山芋王子♪
いつもの調子で仕掛けますが、ソドンもまた名うてのプレイボーイ、
そうそう簡単には落ちません。

ソドン役のチョン・ソンウさんはダンスの身のこなしとセリフの声で
魅了!と思ったら、歌声がこれまた優しくし~っとりと心に染みます。

ソンファ役のユン・チョウォンさん
ご覧の通りのキュートな姫君!弾けた芝居の吹っ切れ具合も最高です!
こうしてそれぞれの従者、ソンファ姫の許嫁(昔々、そのまた昔の?!)イケメン
ヘミョン(オ・デファンさん)を巻き込みながら、
二人の恋の駆け引きが始まるのです!
ムキになるソンファとクールにかわすソドンのシーンなどフフッと
笑ってしまいます。

ヘミョン(オ・デファンさん)の豪快さとソドンの優男っぷりの対比も鮮やか!
そして!ちょっとおバカな恋愛テクニックを披露する二人に的確にツッコんだり
ある時は宿屋の女将、またある時は宮廷の女官、そうかと思えば、
劇中の鳴り物、ナレーションまでも担当しちゃう
マルチウーマン(チェ・ジョンファさん)の存在も欠かせません!

マルチウーマン鼓手(チェ・ジョンファさん)
取材会で「劇中、恋の駆け引きに絡めないのが寂しいわ。次はラブラインに入りたい(笑)」
とコメントし場内を沸かせていました!

従者のナミ(ユク・ヒョンウクさん・左)とスニ(キム・へジョンさん・右)
お二人のアクロバティックなシーンも盛り上がります!!
男性、女性それぞれ主人と従者がいて、恋のライバルがいて・・・
おまけに「山芋王子、実は・・・」もご用意してあり(笑)
いつの世も、どこでも変わらぬ “恋愛話” に心ほっこり。
人間ってかわいいな!
そんなことを感じる初日観劇でした。
≪見てきた方の感想!≫
▽ NEW
とにかく小気味よいテンポで展開し笑える場面が盛り沢山です。
俳優の方々が上手いし本当に楽しい舞台でした。
姫はめちゃめちゃ可愛いし、王子はカッコイイし、
みんな愛するキャラクターでした。
▽ NEW
いつもより歌が少ないと思いましたが、お芝居をじっくり見る事が出来ました。
出演者全てが、とてもチ ャーミングです。
見終わると、なんだかホツコリする作品でした。
終演後のトークショーも盛り上りました。
▽ NEW
前回見た「兄弟は勇敢だった?!」とは違って、出演者は6人だけで、
こじんまりとした雰囲気でした。
それだけに、個人個人の力量がすぐわかってしまう舞台。
6人の方それぞれが、ダンスも歌もお上手でした。
特に主演のチョン・スンウさんが、しゃべる声も歌声も美しい俳優さんでした。
ストーリーは、昔の話ながら現代風なセリフなので、
おもしろくおかしく観ることができました。
▽
大学路らしい小規模なのに見所満載の作品でした。
ポップでキュートなナンバーがあるかと思えば、
突然“THEミュージカル”みたいな音がしてびっくり(笑)
ナミ役のヒョンウクさんはダンスも巧いし芸達者!まさかのタップも披露。
ソンファ姫も美しく、ほっこりするラブコメです。
恋愛マスターになれるかも?!
▽
アンサンブルの方々の、特にストーリーテラーの方のテンポと客席を
巻き込んでいく雰囲気が素敵。
落ち着いているのに親しみがあって…
客席を活用した演出も楽しかったです。
▽
ソドンのすっとした美しさ、ソンファ姫のやんちゃな可愛らしさ、
へミョンの残念感。。。ナミ&スニにも笑わせてもらいました。
お話を進めながらいろいろこなしていたチェジョンファさんもステキでした。
それぞれ見せ場があって楽しいお芝居でした。
▽
ミュージカル!という雰囲気ではなく、どちらかと言えば小劇団の雰囲気です。
なので、歌やダンス目当て、というのとはちょっと違うと思いますが、
くすくす笑えて愉しい時間が過ごせます!
とは言え可愛いソンファ姫のソプラノは澄んで心地好いですし、
従者ナミの動きのキレっぷりにはビックリ!
(あれはダンサーというよりアスリート級?)
右手通路側の席だった為、途中イケメンのサダム様に手を握って戴き、
ドキドキしちゃいました(笑)
▽
6人がそれぞれの持ち味をだしていますが、語り役の女優さんに注目。
主役二人をしのぐ活躍ではと。
ミュージカルというよりはお芝居という感じを受けました。
▽
時代背景などが分からなくても気楽に観れるお話でした。
テンポが良かったので、休憩無しでも最後まで楽しく観れました。
ただ、歌は少なめで、セリフが多いですね。
ちょこちょこ日本語を言ってくれるのも嬉しい演出でした。
▽
新羅と百済の時代のお話しということで時代がかった重々しいものかと思いきや、
そこはラブコメディということで軽妙でテンポの良い展開が飽きさせません。
恋の駆け引きが国を巻き込む大ごとになってしまいしたが、
最後は・・・!
突然、現代になったり日本語になったりしますがなんの違和感もなく、
歌がきれいでダンスも楽しめました。
韓国コンボイに出演していたユクヒョンウクさんが大活躍でした。
▽
美男美女の王子と姫で、配役ビッタリ。
それぞれの従者がこれまたかなりの芸達者で魅せられます。
かなり前に見たドラマ「ソドンヨ」を見た人なら、ああ、そうそう、
歌を民衆に広めるんだっけ、とか、
百済と新羅の対立が背景にあるんだった、とか思い出すでしょう。
私も遠い記憶を手繰り寄せながら見入りました。
ソドンか釣りに出かけた時に歌うシーンが好きです。
美しいライティングと澄んだ歌声、私のハイライトでした。
ナミの腹筋と器用な動きの数々は驚きです。
会場に張ってあるポスターのソドンより、実物のほうがたいぶイケメンですよ。
そうそう、そうなんですよ!という感想の数々ですね。
劇場巻き込み型の素敵音楽劇お見逃しなく!
終演後にはマスコミ取材会も開催されました。
みなさんが口々に仰っていたのは、上演前に感じていた “言葉の壁” への不安。
初日公演を無事に終え、笑いや拍手など客席の反応に安心されたとのこと、
これから公演を重ねることでより盛り上がっていきそうですね!
そしてもう一つ、「楽しかった!」というコメントも印象的でした!
大きなセットなどは用いず、鼓手の奏でる鳴り物や花札をモチーフにした
シンプルな背景画だからこそ浮かび上がる “芝居や歌、舞の魅力”。
さらに舞台上の楽しさが客席を巻き込んで、密な劇空間をつくる。
これが韓国マダン劇(民衆の演劇スタイル)の流れをくむ
この作品の魅力なんだなぁと改めて感じました。
日本公演にむけ、3曲の新曲が書き下ろされ、よりミュージカルテイストを
濃くしパワーアップした音楽劇『恋の駆け引きの誕生』。
ほんわか楽しい中に、キャストのスキルの高さが光る作品です!
おけぴ取材班:おけぴ管理人(撮影)chiaki(文)