時代を超えて評価されている名作『Skylight』を、KAAT神奈川芸術劇場プロデュースで上演。
咲妃みゆ、山路和弘、中山翔貴の出演が発表されました。演出家&キャストコメントをお届けします!
本作は、イギリスの劇作家・デヴィッド・ヘアによる作品で、かつて不倫関係にあったキーラとトムと、トムの息子エドワード、3人だけの会話劇です。1995年にロンドンの国立劇場で初演されると絶賛を博し、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞。翌年、ウェストエンドやブロードウェイにも進出。2015年にはトニー賞リバイバル作品賞を受賞するなど、時代を超えて評価されている作品です。当時のイギリスの社会情勢を背景に、登場人物たちの複雑な関係性や感情の機微、駆け引きが描かれ、様々な価値観や生き方が浮かび上がる普遍的な人間ドラマです。
演出 杉原邦生×多彩な3名の俳優陣が織り成す、濃密な人間模様 本作の演出は、演劇のみならず歌舞伎やオペラ、テーマパークでの演出も手掛けるなど多方面で活躍する杉原邦生。変動する社会や多様な人間性を描く本作に、時代を捉える感性を持つ杉原が挑みます。
ロンドン北西部に住む教師で、この物語の中心となるキーラを演じるのは咲妃みゆ。キーラとかつて関係を持っていた事業家・トムを演じるのは山路和弘。確かな演技力を持つ咲妃と山路の共演にご期待ください。トムの息子・エドワードを演じるのは中山翔貴。この3名の俳優が、濃密な人間模様を紡ぎます。
杉原邦生さんコメント
『スカイライト』という傑作戯曲が、僕にまた新たな可能性の扉を開いてくれようとしている そんな期待感とともに、ほのかな畏怖を感じています。
初めて戯曲を読んだとき、「これは困った」と思いました。登場人物は三人のみ。舞台は一場面だけで、時空の飛躍もなく、リアルな会話によって進んでいく。これまで手がけたどの作品よりもシンプルな構造に、自分の方法論が通用しないように感じられたのです。
ですが同時に、空間へのアプローチにまだ見ぬ可能性が秘められていると、この戯曲が語りかけてくるようにも感じました。そこで、以前から構想していた舞台美術家コンペティションを開催し、新たに出会う才能とともに空間を思考するところから始めることにしました。「困った」と思ったそのときにはすでに、この作品の演出を断るという選択肢はなかったのです。
咲妃みゆさん、山路和弘さんという確かな実力と魅力を兼ね備えたお二人、フレッシュで独特の存在感を持つ中山翔貴さん、そして厚い信頼を寄せるスタッフの皆さんとともに、新たな『スカイライト』をお届けします。どうぞご期待ください!
咲妃みゆさんコメント
「スカイライト」に出逢った時、稲妻が走ったと申しましょうか…初めて体感する衝撃が全身を駆け巡ったことを鮮明に覚えています。気づけばその衝撃は"この戯曲に挑戦したい"という高き目標へと変動していました。挑戦の機会に恵まれた今、その有り難さを強く感じております。いつかご一緒できたらと願っていた杉原邦生さん、尊敬する山路和弘さん、初共演が楽しみな中山翔貴さん。皆さんと手を携えて演劇を楽しみたいです。
山路和弘さんコメント
ずーっと昔の若い頃の話。
「お前は修羅場が好きなのか!」よく友人に言われた。
男女は、特に若い頃は、別れは突然やって来る。
穏やかに事が進む時もある。
なのにチョッとした、たった一言で修羅場になってしまう。人の心が解らないのか女心に鈍感なのか…
でもその時一瞬で空気が変わる。どんなに思い合っていても。
チクチクと心を針で刺される様な稽古場かも知れない。自虐の悪魔が誘って来る。
中山翔貴さんコメント
今回の出演が決まった時は不安もありましたが、演出の杉原さんから「自分の持っているものを生かしてほしい」と言っていただき、この作品に懸ける思いがより一層強くなりました。
エドワードは物語を進める大きな役割を担う存在です。
舞台経験は浅いですが、咲妃さんや山路さんの背中を追いかけながら、誠実に向き合い、そして全力で作品に飛び込んでいきます。
三人で紡ぐ濃密な会話劇を、ぜひ劇場で体感してください。
◆また、本作の舞台美術を手掛けるデザイナーを、公募のコンペティションで選出する新たな企みにも注目です。作品を体現するための重要な要素の一つとなる舞台美術。新たな視点や発想と共に、劇空間を立ち上げます。このコンペを通じて、劇場やアーティストが新しい才能と出会い、舞台芸術の可能性を追求します。
会話の余白から心情を想像し、自身と他者を見つめ直すきっかけを生み出す濃密な会話劇が、KAATメインシーズンを締めくくります。
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました