『New HISTORY COMING ARENA LIVE -The Imperial Theatre Symphony-』(通称:帝コン/ミカドコン)が東京ガーデンシアターにて開幕!
帝劇を彩ってきたスターたちが集結し、ミュージカルナンバーはもちろん、それぞれの“ルーツ”をたどる楽曲や、このメンバーならではのコラボレーションも。見どころ満載のゲネプロの模様をレポートいたします!(開幕記念会見レポートは
こちら)

舞台上には、「帝国劇場」の四文字が!これは帝劇外観に掲げられていた文字看板の実物!ほかにもロッカーや椅子、オーケストラ前の低い壁も……帝劇の景色もよみがえります。
<やっぱり帝劇が大好き!>
堂本光一、井上芳雄、共に2000年に帝国劇場に初めて立ち、数々の主演舞台で帝劇における21世紀のラインナップを導いてきた二人がホストを務める帝コン。お二人のナレーションで幕を開けます。そして、1曲目は「やっぱり帝劇が大好き!」。こちらは2024年2月に二代目帝国劇場の最終公演として上演された、コンサート「THE BEST New HISTORY COMING」で披露した楽曲の歌詞をブラッシュアップ&改題したナンバーです。映し出される懐かしいお写真もお楽しみに。
<ルーツメドレー>
出演者紹介であると同時に、そこから見えてくるのは「帝劇とはどんな場所なのか」──
トップバッターは井上芳雄さん。帝国劇場100周年を機に生まれた浦井健治さん、山崎育三郎さんと結成したユニット・StarSの「Gleam」を披露。

岡宮来夢さんは、会見でも語っていたナンバーを光一さんとの競演で。

光一さんの私物の帝劇ギターを手に!
また桜井玲香さん、ソニンさん、島田歌穂さんはそれぞれ代表曲を。アイドルやポップスなど、それぞれ異なるジャンルで培われた表現がミュージカルへとつながっていく、その豊かな道のりも浮かび上がります。
会場の度肝を抜いたのは、佐藤隆紀さんの超ロングトーン。ファンの皆さんにはもうお馴染みですね。平原綾香さんは、言うまでもなく歌手・平原綾香の原点を、石丸幹二さんは劇団四季時代にラウル役を演じた『オペラ座の怪人』より「マスカレード」を。往年のファンには胸が熱くなる一幕。
そしてコーナーの締めくくりに、光一さんは、“新たな世界の始まり”を掲げた「The beginning of the world」を披露。新たな帝劇へと歩みをつなぐ、このステージにも重なる一曲です。
さまざまな場所で磨かれてきた才能が帝劇に集い、交わりながら、新たなエンタテインメントを生み出してきた。その豊かさを、それぞれの“ルーツ”をたどる楽曲が浮かび上がらせます。
帝国劇場でデビューを飾った芳雄さんは、逆に帝劇を起点として、ミュージカルを劇場の外へ広げていった活動StarSのナンバーを選曲。帝劇への道のりに、帝劇から外へ飛び出していくベクトルを加えました。
<よみがえる観劇の記憶>
さらに平原さんは、華やかに火花が舞う「Firework」にぴったりの演出とともに。桜井さんの「愛のデュエット」(『ダンス オブ ヴァンパイア』より)、島田さんの「On My Own」(『レ・ミゼラブル』より)、ソニンさんの「もう許さない」(『マリー・アントワネット』より)など、キャストがミュージカルの代表作を披露。観客の一人ひとりの心の中に、あの日、あの時の思い出がよみがえることでしょう。

こちらは歌に踊りに大活躍のシンガーズ&ダンサーズの皆さん!
会場ごとのお楽しみも!
ともに『ジキル&ハイド』タイトルロールを演じた石丸さんと佐藤さんのデュエットは迫力十分。歌唱後のMCでの芳雄さんの「(本編では)この曲を、よくお一人で歌われていましたよね」の言葉に頷くのでした。
<スペシャル・ゲスト登場>
東京ガーデンシアターのスペシャル・ゲストは、レジェンドという名がふさわしい市村正親さん。1992年の『ミス・サイゴン』日本初演でエンジニア役として帝劇の舞台に立ち、以後、数々の作品で帝劇を、そしてミュージカル界を彩ってきました。市村さんが登場すると、その佇まいだけで一気に『ミス・サイゴン』の世界に。そこからザザへ華麗に変身!これからの舞台への期待もつなぎます。
<『エリザベート』『Endless SHOCK』スペシャルメドレー>
21世紀の帝国劇場を代表する2作品のスペシャルメドレーも大きな見どころ!それぞれの作品世界を15分にギュギュっと濃縮。短い時間ながらも、その世界観をたっぷりと味わえます。
本役あり、爆誕ありな『エリザベート』メドレーは、なにを書いてもネタバレです。お写真だけでもネタバレではありますが、すさまじいまでの楽曲の力を感じます。

「Yes, My Dream」は、コウイチ役が光一さん、ショーへの夢はコウイチにも負けないライバル役に岡宮さん、リカ役に桜井さん、劇場のオーナー役に島田さん

カンパニーの芳雄さんと佐藤さん
みなさん『Endless SHOCK』の世界を楽しんでいます!
帝コンで蘇る『Endless SHOCK』!スペシャルメドレー披露後の光一さんの「本編では、途中にお芝居を挟むので、こんなに連続してナンバーを届けることはない」の言葉の通り、光一さんは出ずっぱりです。「Don't Look Back ~戻れない日々」は、ライバル役を光一さん、コウイチ役を芳雄さんが演じるというレアな配役!
そして、芳雄さんの「明日への階段」(『ルドルフ~ザ・ラスト・キス』より)、光一さんの「ピュア・イマジネーション」(『チャーリーとチョコレート工場』より)。お二人が帝劇で演じてきた作品のナンバーが、終盤のステージに深く響きます。
改めて感じたのは、ホストを務めるお二人の圧倒的な存在感。光一さんは、まさに類まれなるエンターテイナーです。スポットライトを浴びた瞬間に会場を惹きつける求心力がありながら、ホストとしては一歩引き、周囲の魅力を引き出していく。その緩急も鮮やかで、まるでウォンカのようにステージに魔法をかけていきます。
一方、デビュー以来“ミュージカル界のプリンス”として、その階段を駆け上がり、今やその世界を力強く牽引する芳雄さん。『エリザベート』のメドレーでは、トートとして見せる顔から、ルドルフの表情へ。瞬時に役を切り替える表現力には驚かされました。その一方でMCでは巧みにステージを回しながら、ちょっとした遊び心も忘れない。
異なるフィールドから帝劇へと歩み、その舞台を担ってきた二人。そんな二人だからこそ、この多彩な才能が集う「帝コン」を束ね、新しい帝劇へとつないでいけるのだと感じました。
こうして華やかに幕を開けた「帝コン」。今後の公演にも、各地で豪華なスペシャル・ゲストが登場します。8月13日・14日の東京国際フォーラム ホールA公演には伊礼彼方さん。8月20日の札幌・北海きたえーる公演には、光一さん、芳雄さんが帝劇デビューを飾り、その“帝劇ヒストリー”が始まったのと同じ2000年に歌手デビューした氷川きよしさん。8月28日~30日の神戸・GLION ARENA KOBE公演には城田優さん。そして9月5日・6日の小倉・北九州メッセ公演には吉原光夫さんが出演。
それぞれのゲストが、レギュラーメンバーとともに、どんな景色を見せてくれるのか、各地で異なるステージにも期待が高まります。
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文)監修:おけぴ管理人