2026年9月より新国立劇場 演劇芸術監督に新たに就任する上村聡史さん。 そのシーズンオープニングを飾る作品として、上村さん自身の演出により上演されるのがミハイル・ブルガーコフ原作の『巨匠とマルガリータ』です。
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上村さんがブルガーコフ作品の演出を手掛けるのは、第32回読売演劇大賞 優秀作品賞を受賞した『白衛軍 The White Guard』(2024年上演)に次いで二度目となります。本公演では、英国のナショナル・シアターなどで活躍したエドワード・ケンプによる戯曲版(2004年初演)を採用。主人公の「巨匠」を小説家から劇作家に翻案したバージョンでの上演。
鮮烈なカラーと様々な「笑み」── 個性的で強烈なキャラクターたちが集う宣材ヴィジュアルが公開!
作品が痛烈な批判を受け、精神病院に身を寄せる劇作家、通称「巨匠」を演じるのは
成河さん 。その「巨匠」を愛し、彼を救うためなら悪魔に魂を売ることも辞さない女性・マルガリータ役に
花乃まりあさん 。 モスクワに突如現れ、人間の本性や社会の欺瞞を暴き出す悪魔ヴォランド役に
篠井英介さん 。悪魔の一味を追ううちに狂人とみなされ、精神病院に隔離されてしまう若き作家イワン役に
松島庄汰さん 。ヴォランドの付き人であるファゴット役に
菅原永二さん 。そして、「巨匠」が書いた戯曲の主人公であり、エルサレムを統治するローマ総督ポンティオ・ピラト役を
大鷹明良さん が演じます。
ヴィヴィッドなカラーの背景の前で、6人の登場人物たちが浮かべる様々な「笑み」。その笑みの裏には、一体どんな意味が隠されているのか──。シュールでカオスな出来事が次々と巻き起こる、本作の“荒唐無稽”な劇世界を予感させる鮮烈なヴィジュアルに仕上がりました。
「原稿は燃えない」──時を超えて届く、芸術の不滅性
原作『巨匠とマルガリータ』は、1928年〜40年にかけて執筆された小説です。当時はソ連当局によって体制批判とみなされ、検閲版としてようやく出版にこぎつけたのは作家の死後26年が経った66年。完全版の出版は73年までかかりました。幻想と現実、そして時代を巡り、人間の善悪や愛、芸術の不滅性を奇想天外に描いた本作は、今日では20世紀文学の最高傑作の一つと呼ばれています。
本作に登場する「原稿は燃えない」という一節には、物理的に原稿が燃やされても、そこに込められた思想や魂は決して消滅しないという、ブルガーコフ自身の信念と希望が込められています。 芸術の根源とは、創造とは何かを見つめなおし、今を生きる勇気へとつながる力強い本作を、新芸術監督のシーズンオープニングを飾るにふさわしいスケールで届ける公演に期待は増すばかり!
ものがたり 舞台は1930年代のモスクワ。文学界は官僚主義と検閲にがんじがらめ。そんな中、劇作家である、通称「巨匠」は、キリストの処刑を決めたローマ総督・ピラトを題材にした野心的な作品を書き上げる。しかし、その作品は体制に受け入れられず、激しい批判にさらされ、絶望の淵に突き落とされた結果、彼は自分の原稿を焼き払い、精神病院へと姿を消してしまう。一方、巨匠には愛する女性、マルガリータがいた。彼女は美しく聡明で、巨匠の才能を誰よりも信じていた。巨匠がいなくなり、絶望的な日々を送るマルガリータの前に、突如として奇妙な外国人ヴォランドとその取り巻きたちが現れる。ヴォランドはモスクワの街で様々な騒動を引き起こしながら、市民たちの本性を試そうとしていた。マルガリータは、唯一の願い"愛する巨匠と再び会うこと"を叶えてもらうためにヴォランドの取引に応じる。ヴォランドの目的、巨匠の運命、そしてマルガリータの愛の行方は一体どうなるのか──?
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました