2014/05/13 ミュージカルコンサート『VOICE OF WONDERS』山崎育三郎さんインタビュー




日韓ミュージカルスターによる夢のコンサート『VOICE OF WONDERS』Amazing! Musical Stars Concert 2014(以下VOW)にご出演される山崎育三郎さん
コンサートへの意気込みはもちろん、現在上演中の『レディ・ベス』や11月の『モーツァルト!』などたっぷりとお話をうかがって参りました。





『VOICE OF WONDERS』Amazing! Musical Stars Concert 2014
昨年大成功を収めたK-Musical Stars Concert 2013の感動が新たな形でよみがえる!
オク・ジュヒョンさん
(『エリザベート』エリザベート役、『ルドルフ』マリー役、『レベッカ』ダンヴァース夫人、『ウィキッド』エルファバ役など!ウィーンミュージカルコンサートにもご出演でしたね)
キム・スンデさん
(『エリザベート』ルドルフ役、『ロミオ&ジュリエット』ティボルト役、『モンテクリスト』モンテクリスト伯役、『サ・ビ・タ』ドンヒョン役など)
チョン・ドンソクさん
(『エリザベート』ルドルフ役・トート役、『モーツァルト!』ヴォルフガング役、『ロミオ&ジュリエット』ロミオ役など)

韓国ミュージカル界のスター3人と日本ミュージカルのプリンス山崎育三郎さんによる夢のコラボレーションコンサート♪音楽監督はミュージカルを知り尽くしたコンダクター塩田明弘さん。というミュージカルファン待望のコンサートです。




-まずは “韓国ミュージカル” についてどのような印象をお持ちですか。



山崎)
韓国ミュージカルには “ご縁” を感じているんですよ。
僕自身が初めて韓国ミュージカルに触れたのは2008年の韓国創作ミュージカル『サ・ビ・タ』日本版への出演です。
その製作発表をソウルの『サ・ビ・タ』公演中の劇場で行い、舞台上で韓国の役者さんとお話をしたり、お客さまにも応援していただいたことが思い出されます。

その時に公演も拝見しましたが、お客さまの盛り上がり方や(ミュージカルの)観方などとても新鮮でしたね。まるでロックコンサートの会場に来たのではないかと思うほど、出演者が登場するときには“キャー”とか“ヒューヒュー”とか(笑)。
若いお客さま、学生さんも結構多くいらして、期待感などを率直に表現するとても自由な観方に、こういう風に観ていいんだな!と思いましたね。同時に、その盛り上がりや勢いを目の当たりにして、韓国ミュージカルはすごいことになりそうだなと感じました。

それが今から6年ほど前のことになりますが、やはりそれ以降どんどん韓国ミュージカルは勢いを増していますよね。




-先見の明というか、実体験としてその勢いをお感じになったのですね!
今回はそんな韓国ミュージカル界のみなさんとご一緒するとことなりましたが、ご出演が決まったときのお気持ちは。

山崎)
韓国のみなさんは特に声量があってパワフルな歌が素晴らしいですよね。
その韓国ミュージカル界のトップスターの方々と一緒に歌えるというだけですごく興奮しました。
とにかく今は一緒に歌うことが楽しみです!


-(取材会に合わせて来日されている)オク・ジュヒョンさんの印象は。

山崎)
まだご挨拶させていただいただけですが、すらりと背が高い方ですね。
ミュージカル俳優として先輩にあたるジュヒョンさんに、ミュージカル、お芝居、歌にどのように取り組んでいるのかをこの機会に色々と伺いたいと思います。パワフルな歌声も楽しみです。


-実際に歌われるナンバーはファンにとっては気になるところでもあり、当日までのお楽しみでもある、ちょっと複雑な話題ですが(笑)、ちょっとだけ聞かせていただけますでしょうか。キャストさんも歌いたい歌のリストアップをされたとか。


予定されている作品リストをお見せして探ってみたり・・・でも当日まで知りたくない気も。複雑なファン心理です

山崎)
具体的にはこれから決まっていくことですが、基本的には『ロミオ&ジュリエット』や『モーツァルト!』など共通点(チョン・ドンソクさんは韓国でロミオ役、ヴォルフガング役をされています)となるものやジュヒョンさんとはこういう歌をデュエットしたいなということをお伝えしました。
あとは僕がこれまでやったことのない役の楽曲にもチャレンジできたらいいなと思っています。


※耳より情報:山崎さんはジュヒョンさん、スンデさん、ドンソクさんそれぞれとデュエットされるそうです♪何の曲でしょうね~、本番まで妄想しましょう!

-キャストのさまざまな面を楽しめるコンサートになりそうですね。ちなみにミュージカルコンサートで歌う際に心掛けていることはありますか。



山崎)
そうですね。ミュージカル楽曲は役に近い感覚で芝居として歌ったほうがその良さがでるので、“歌声を聞かせる”というだけでなく、その作品の世界観や楽曲で表現されていることを意識して歌うようにしています。
ただ、楽曲を歌うことに関して以外のところは、こういったコンサート、StarSもそうですが、等身大の自分としてステージに上がることができるので舞台とはまた違う大きな楽しみがあります。僕にとってはご褒美みたいな!


-そのあたりの切り替えも楽しみです!楽曲で瞬時に作品世界を創り上げるミュージカル俳優さんのすごさを実感するのがミュージカルコンサートですよね。
さて、ここからはちょっと話題の方向性をチェンジ!
現在、帝国劇場にて上演中の『レディ・ベス』についてお聞かせください。

山崎)
初日が4月13日ですので、ちょうど開幕から一か月ですね。
やはり世界初演ということで初日から比べると同じ作品かと思うくらい変化してきています。相手役が変わるというのもありますが、感情が日々変化していて、毎公演心が動く場所が変わるんですよ。


-生の舞台ならではの感覚ですね!その新鮮な感覚の一方で、ロビンとご自身の関係はいかがですか。数日前に拝見した時、舞台上にいるのがロビンそのものという感じでした。



山崎)
ありがとうございます(笑)。
ほぼ毎日舞台に立っている中で自分のロビン像というのが自分自身の中に息づいてくるというか。呼吸しているだけでロビンとしてそこに生きていられるようになる。そんな感覚は公演の回数が増えれば増えるほど強くなってきますね。


-そして、ロビンの歌声の伸びやかさが非常に印象的だったのですが、あの歌声の秘密は!

山崎)
秘密は・・・なんだろう(笑)。
フィジカルなところでは、歌声にはやはり睡眠が大切です。
本番中はきっちり7時間半、これは絶対ですね!
あとは水分。加湿器など周りの環境もそうですが、体の中にも十分に水分を取ることを心がけています。
でも、一番大切なのは感情だと思います。
心と声ってすごく近いというか、心が動かないと声って出てこないんです。なので、とにかくお芝居の中でロビンとしてそこに立っていることが一番大事かなと思います。


-素敵な秘密ですね!
さて、私たちはそんな作品世界にどっぷり浸って観ているのですが、ふと冷静に舞台を見ると “かなりの傾斜、しかも回る” という(笑)。



山崎)
そうなんですよ(笑)。
本当にあれだけの傾斜舞台で芝居をするというのは初めてです。
坂道で、しかもそれが回る舞台なので女性キャストのみなさんはヒールを履いてそこに立つだけも大変だと思います。ロビンもロープを使ってターザンみたいなこともしたり(笑)。とにかく走り回っているので、足腰への負担は相当あるので、ストレッチなど身体のケアは普段以上に念入りにしています。

実際、坂になっている舞台で下を見ずに歩くのは結構怖いんですよ。
機会があったらみなさんにもぜひ一度あの上に立っていただきたいですね、たぶん予想以上の傾斜だと思いますよ(笑)。


-立ってみたいような、怖いような・・・です。
さて、続いてはちょっと気が早いのですが、11月から始まる『モーツァルト!』では再びヴォルフガング役ですね!



山崎)
一番思い入れのある作品です。タイトルロールですし、僕らの年頃の男性のミュージカル俳優にとって、一番大きな役なのではないかと思っています。
その役を前回は2010年なので24歳でやったのですが、今思うと恥ずかしいくらいがむしゃらで、実はあまりの緊張のために記憶がないほどです。

それからいろんな経験をさせていただいて、またこの作品、この役に戻ってこられることを本当にうれしく思います。
今の自分が感じるヴォルフガング像はあの頃とは変わっているでしょうし、何かしら成長できた自分を『モーツァルト!』という作品にぶつけたいと思います。


-楽しみです!11月が待ちきれない・・・あ!VOWで一足先に今の山崎さんのヴォルフガングの片鱗がみられるかも?

山崎)
しかも日韓のモーツァルト!のコラボレーションで(笑)。

※楽曲については未定です

-では、最後にVOWを楽しみにされているみなさんにメッセージを!

山崎)
韓国ミュージカル界のトップスターをお招きしての日韓ミュージカルの融合、僕自身も初めての経験です。
ミュージカル楽曲の魅力というのはみなさんご存じだと思いますが、それを日本語と韓国語で一緒に歌うということも考えています。その時、日本と韓国、二つのミュージカルの世界観がコラボレーションした力強い楽曲が生まれると思いますので、ぜひそこを楽しみにしていただきたいです!





【山崎育三郎さんプロフィール】
2007年にオリジナル演出版ミュージカル「レ・ミゼラブル」のマリウス役で本格デビュー。その甘く気品のある歌声、確かな演技力で、多くの観客を魅了する。ミュージカルを中心に数多くの舞台へ出演。

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【公演情報】
『VOICE OF WONDERS』Amazing! Musical Stars Concert 2014@東京グローブ座
2014年6月27日(金)~29日(日)
★27日(金)19:00公演ご来場のみなさんにクリアファイルプレゼント!
★28日(土)17:30公演終演後、出演者4人のアフタートーク開催!

<スタッフ>
音楽監督:塩田明弘

<キャスト>
オク・ジュヒョン
山崎育三郎
キム・スンデ
チョン・ドンソク

公式情報はこちらから



おけぴ取材班:chiaki(インタビュー・文) おけぴ管理人(撮影)

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