ついに開幕!
アダム・クーパー主演
ミュージカル『SINGIN' IN THE RAIN』、大興奮のゲネプロ&初日前会見の様子をレポートいたします。
これまで
製作発表レポ、
アダム・クーパーインタビューとお届けしながら、指折り数えて待ち望んだ『SINGIN' IN THE RAIN』来日公演がついに始まりました。
舞台は1920年代、サイレント映画全盛期のハリウッド。
映画スターのドン・ロックウッドと親友のコズモ、駆け出しの女優キャシー、ハリウッドの人気女優リナ・・・。
トーキー映画の波が押し寄せる、そんな時代のラブストーリーが華麗なダンスと耳馴染みの良い歌で綴られる、これぞミュージカル!という作品。
さあ、もう、多くは語りませんっ!
あの映画の名シーンが!アダム・クーパーのタップダンスが!そして噂の“雨”が!思わず自然に体がリズムをとってしまう、ウキウキのシーンを順不同でご紹介いたします。
まずは、一番有名なシーンですね。タイトル曲
♪SINGIN' IN THE RAIN。
どしゃ降りの雨も気にならないくらいハッピー、恋の喜び爆発なドンが歌い踊るこのシーンです。
いたずらっぽく笑い、客席狙い撃ちか?!と思うような水を蹴り上げるテク!
前方席のみなさまは、恋の喜び溢れるドンに免じて喜んで水をかぶりましょう♪
プール状態の舞台上でも華麗にステップ、そしてジャンプ!
かなりの水量であることはご覧の通りですが、やっぱりこれは
生で体感しないと!!
前方席はアダムが蹴り上げたこの水をガッツリ浴びることになりますが、浴びずとも、目の前で蹴り上げられる水を見ているだけで、不思議なくらい興奮!!
こちらも名シーン!
♪Good morning。
ドン、コズモ、キャシーの仲良し3人組の軽やかなダンスに目が釘づけ!
そして映画をご覧になった方は「あ、あのシーンだ!」というのがこちら!
ドンがスターになるまでを語る
♪Fit as a Fiddleこのシーンも盛り上がりますよね!
歌やダンスも大きな魅力ですが、この時代のハリウッドスター、踊り子、女の子・・・その
衣裳もとっても素敵なんです!!
これぞハリウッドスター!ドンとリナの登場シーン!
女性たちの衣裳もカラフルでカワイイ!(カーテンコールより)
この日はあいにくの雨空でしたが・・・ま、そんな日もありだな。
さすがにステップは踏めませんでしたが(笑)、心も足取りも軽い帰り道でした。
<初日前会見>
演出のジョナサン・チャーチ氏、ドン役アダム・クーパー氏による会見が行われました。
ジョナサン・チャーチ(演出)、アダム・クーパー(ドン役、舞台衣裳で登場)
―まずは初日公演を前に今のお気持ちはジョナサン・チャーチ)ようやくこの日を迎え、うれしく思っています。
まず我々のカンパニーにとって、
アダムが戻って来てくれたことになによりの喜びを感じます。ロンドンのウェストエンドでドンという役を作ったのが彼です。こうして1年経ってまたアダムがこの役を演じる。この再会をうれしく思います。
アダム・クーパー)またこうしてドンを演じることはとてもうれしく思います。
この新しいカンパニーで演じるのは初めてで、コズモも初めて組む方なのでとても楽しみです。
―アダムとのクリエイション作業で大切にしたことはジョナサン・チャーチ)この作品は、映画に基づいているので映画に近いものを創りたいとは思っておりましたが、ドン役はジーン・ケリーではなくアダム・クーパーなのです。特にタイトルナンバー“雨に唄えば”は振付も新しくし、
ジーンではなくアダム・クーパーを見てもらうことを意識しました。
アダム・クーパー)同感です。私にとって一番大事だったのはジーン・ケリーにならないようにということです。みなさんがジーン・ケリーが演じたドンを知っている、大変大きな役です。もちろんジーン・ケリーを尊敬していますが、そのうえで
いかに新しい役として作っていけるかを大切にしました。
―特におすすめの見どころはジョナサン・チャーチ)アダムがこれだけの水の中で歌い、踊る。
恋に落ちた喜びをダンスで表現するのを何より見ていただきたいです。
アダム・クーパー)もちろんタイトルナンバーもそうですが、10分間にわたって踊り続ける2幕の
ブロードウェイ・メロディ、(発声練習の)
モーゼスも演じていてとても楽しいシーンです。
―チャーチ氏からみたミュージカル俳優アダム・クーパーの魅力はこの瞬間、思わずこの表情に(笑)その後、「席外しましょうか」と立ち去る振りを!
ジョナサン・チャーチ)多くの役者は動きすぎてしまうのですが、
彼は軸がしっかりとしていて、落ち着いてじっと自分を持っているところにダンスの経験が活かされていると思います。それがミュージカル俳優としても魅力です。
また、この作品では映画の大スターの役なので、その資質を持っていないといけないのです。アダムがラッキーなのは彼自信がその資質、インテリジェンスを持ち合わせている点です。
大スターの役を大スターが演じる、そこは演じる上でとても恵まれていると思います。
―ミュージカル映画と舞台の関係、こうしてだいぶ昔の作品が新しくよみがえったことについてどう思うか。また、こういった黄金時代のミュージカル作品で他に好きなものは。ジョナサン・チャーチ)ミュージカル映画黄金時代と呼ばれた時代は、とても素晴らしい年代で我々イギリス人にとってアメリカのアートから吸収するもの、学ぶものも多くあります。その中で『ウェスト・サイド・ストーリー』や『カルーセル(回転木馬)』が好きです。
この『雨に唄えば』が特に好きなのは、まず映画から舞台化されたこと、だいたいその逆のパターンが多い中でユニークですよね。
また、この物語のようなことは今でも起きているんです。
『ホビット』という映画の撮影中に『アバター』も撮っていて、みんなが『アバター』がヒットするかを注目していました。もし『アバター』がヒットしたら映画はすべて3Dになると、『ホビット』の撮影を1年間中断して待っていたのです。
『アバター』がどうなるか、それによって映画業界はひと晩でガラリと変わってしまう、そういった技術革新は時代を越えて繰り返されます。
サイレントからトーキー、一瞬で変わる時代を描いているこの作品は実は今とマッチしているといえるんです。
―最後にこの公演を楽しみにされている方へメッセージをアダム・クーパー)またこうして素晴らしい街に戻ってくることができうれしく思っています。
こちらの劇場も素晴らしいですし、このプロダクションに参加できたことを誇りに思います。
みなさん、濡れることを楽しんでくださいね。
ちなみに、日本滞在中に楽しみにしていることは・・・チャーチ氏は“京都、横浜訪問と伝統的な和風旅館に泊まること”。そして女性だけの『CHICAGO』(宝塚歌劇 100周年記念 OGバージョン)も観劇予定とのことです。クーパー氏は安定の(笑)“しゃぶしゃぶ”!!
【公演情報】
『SINGIN' IN THE RAIN 雨に唄えば』
2014年11月1日(土)~24日(月・休)@東急シアターオーブ
<スタッフ>
演出:ジョナサン・チャーチ
振付:アンドリュー・ライト
<出演>
アダム・クーパー
ほか
<あらすじ>
時はハリウッドのサイレント映画全盛時代、Don Lockwoodは
そのトップスターとして日々忙しく活躍していた。
同じくトップ女優のLina Lamontに追いかけ回されて
辟易していた所にDonは駆け出しの舞台女優Kathy Seldenに出会う。
「サイレント映画は大仰に表情をつくるだけの口パクで魅力がない」
と言い放つKathyに、Donは他の女性にはない魅力を感じ、
やがて二人は恋に落ちるようになる。
トーキー映画の出現に影響を受け、DonとLinaの所属する映画会社も
トーキー製作に乗り出すが、Linaが映画に向かないキンキン声である事から
試写会では散々な結果に終わった。公開初日まで、後6週間というところで、
Don、Kathy、そして同じく映画会社で働くDonの親友Cosmoは、
Linaの声をKathyが吹き替えてミュージカル映画にする事を思いつく。
映画への予想以上の反響に、そしてDonを取られた嫉妬からLinaは
Kathyの存在を隠そうとするが・・・!?
公演HPはこちらから公式ニュースより
本公演では、カーテンコールは写真(静止画)に限り撮影OKです。
ただし、撮影は携帯電話・スマートフォン・タブレットなど、写真撮影後そのままSNS拡散可能な機器に限らせていただきます。
一眼レフ・デジカメなどでの撮影はお断りさせていただきます。
終演後は撮影した写真をぜひSNSに掲載して楽しかった思い出を広めてください!カラフルなカーテンコール、撮影のチャンスです!
おけぴ取材班: chiaki(文・撮影)監修:おけぴ管理人