<舞台写真が届きました>『エリザベート』初日前会見レポ

新たな歴史が今始まる--

2000年の東宝版初演から15年目を迎えるミュージカル『エリザベート』
作詞:ミヒャエル・クンツェ、作曲:シルヴェスター・リーヴァイのゴールデンコンビが生み出した名曲で彩られる、黄泉の帝王“トート=死”とハプスブルク帝国最後の皇后エリザベートとの禁じられた愛を描いたストーリー。
数多くのウィーンミュージカルファンが生まれ、日本にウィーンミュージカルを根付かせた作品です。


【舞台写真が届きました!】










【初日前会見レポ】

キャスト、舞台美術、衣裳、振付などが一新された注目の公演『エリザベート』、初日を前に会見が行われました。


まずはご登壇者のご紹介!


写真左より)蘭乃はなさん、花總まりさん


タイトルロールエリザベート役には宝塚版オリジナルキャスト、ファン待望の出演となる花總まりさん。そして、2014年の宝塚花組公演で同役を演じ、退団した蘭乃はなさん。

「初日目前の今、最後は自分を信じて頑張るしかないと思っています。新演出で新キャストの『エリザベート』、キャスト一同、一回一回を大切に頑張りたいと思っております。ぜひ劇場へ足をお運び下さい」(花總さん)

「昨年、宝塚を卒業してから初めての舞台がこの帝国劇場でエリザベートを演じさせていただく。それは大きなプレッシャーではありますが、素晴らしい共演者、スタッフの方々とともに、観に来てくださるお客様への感謝の気持ちを忘れずに演じたいと思います」(蘭乃さん)

続いては、こちらのお二人。


写真左より)城田優さん、尾上松也さん


2010年に衝撃のトートデビューを果たした城田優さんとミュージカルでも確かな存在感を示すルキーニ役、歌舞伎役者の尾上松也さん。キャスティング発表の際はサプライズでしたね!

「とにかく緊張しているので、うまい言葉も見つかりませんが、花總さんもおっしゃっていたように、自分を信じて、先輩についていき頑張りたいと思います」(城田さん)

「この『エリザベート』に出演するのが夢でした。ルキーニという役で出させていただくことを光栄に思っています。新たな『エリザベート』の第一歩だと思いますので、キャスト、スタッフ一同、初日までにしっかりと仕上げていきたいと思いますので、ぜひ劇場へ足をお運びください」(尾上さん)


そして、昨年末には帝国劇場でヴォルフガング役(『モーツァルト!』)だったこちらのお二人です。


写真左から)山崎育三郎さん、井上芳雄さん


『エリザベート』のルドルフ役で鮮烈なデビューを飾り、以後、ミュージカル界のプリンスとしてミュージカル界を引っ張る井上芳雄さんがトートとして再降臨!山崎育三郎さんは、ルキーニとしてダークサイドなキャラクターに挑戦です。

「15年前に、ルドルフ役でデビューさせていただいたこの作品に、トート役で帰ってくることができ、とてもうれしく思っています。また、新しい僕たちのエリザベートを作ろうと意気込んで稽古して参りました。みなさまにご覧いただくのを楽しみにしています。
渡辺謙さんが『King and I』でトニー賞にノミネートされていらっしゃいましたが、僕も黄泉の帝王、また別のKingとして頑張って舞台を務めたいと思います」(井上さん)

「今回、キャストを一新して僕らの世代のエリザベートが完成しました。この、東宝、帝国劇場の代表作『エリザベート』、僕らの世代で新たな伝説を作りたいと思います。
2015年もっともチケットが取れない公演『エリザベート』をみなさまお楽しみに」(山崎さん)

このあたりから徐々にみなさまエンジンがかかってきて…。


山崎さんの“伝説”発言を受け、涼しいお顔で井上さんがひと言…
「だいぶ風呂敷広げるなー」


--花總さんは宝塚版初演でも演じたことのあるエリザベート。今こうしてお稽古をしていていかがですか。


蘭乃さんにとって花總さんは憧れだったそうです!伝わってきます!!

「改めてエリザベートという役は難しい役だと痛感しております。宝塚版と東宝版では思っていた以上に違いがありまして、宝塚版だとカットされている場面が東宝版ではあったり、歌詞が違ったり、キーが違ったりとしております。
この作品で新たにエリザベートという役に挑戦するという気持ちでやっています」(花總さん)


--蘭乃さんは退団後初めての舞台、今回、初めて男性とのお芝居を経験されていかがですか。

「やはり身体の大きさや厚みも違いますし、エネルギーや圧力がものすごく大きいので、私もエリザベートがやっていたようにトレーニングをして、その中でも立っていられるように頑張っているところです」(蘭乃さん)

ここにも華麗にカットイン!

「稽古中、体幹や腹筋を鍛えてダンスや歌に活かせるように毎日筋トレしていたんです。通称“筋肉部”。おそらく彼女が一番出席日数が多いです。全カンパニーで蘭ちゃんが一番頑張ってくれましたね。エースです、副部長です」(城田部長)


「そして面白いのは、松也の場合は、「筋肉部をやる!」というと「ちょっと用事が」って断るんですけど、「じゃあご飯食べに行く?」というと「行く行く!」ってね(笑)」(城田部長)

「筋肉部になるといつも用事が入っちゃうんですよね。
基本的には参加したいんですよ(笑)」(尾上さん)

「気持ちだけ参加して、どっか行くみたいなね(笑)」(城田部長)


--会見を沸かせるそのお二人は高校時代からの親友。『ロミオ&ジュリエット』以来の共演がこの帝国劇場ですがいかがですか。


「僕にとって松也は、そもそも高校の先輩なんですよ。一つ先輩、でも特殊な学校だったので、ずっと同じクラスで過ごしていて、家に遊びに行ったり、よくみんなで一緒にカラオケ行ったりもしていて。
まさかミュージカルで共演するとは思っていませんでしたが、僕自身5年ぶりにトートをやる中で、育三郎もそうですが、松也がいてくれることは非常に心強いです。
そして、これまでなかなか共演できなかったミュージカル界のプリンス井上芳雄君と、トートという役で一緒に切磋琢磨しあえることをうれしく思います」(城田さん)

「同じ舞台の上に立てないのが残念なんだけどね」(井上さん)

「そうですね。でも同じ役としてお互いに引っ張っていけるように頑張ります」(城田さん)


--尾上さんはいかがですか。

「僕は高校でも、俳優としても優の先輩です(笑)。
まぁ、高校時代から仲良くさせていただいて(なぜか先輩が敬語・笑)いますが、本当に、まさかこういった形で共演するとは思っていませんでした。
ただ僕がミュージカルに出演するときは、必ず優に一回電話して「こういう話があるけどどう?」と相談しています。今回もどこかで「優がやるなら!」という気持ちでやらせていただいて。
優が言うように、育三郎君もそうですし、芳雄君も、蘭ちゃんも、花總さんは僕よりちょっと世代が上ですけど(笑)、本当にこの世代でやれることがうれしいです」


「私は入れてくれないの!」(花總さん)

「いや、同世代、同世代ですよ!」(城田さん)


「そうです(笑)、ごめんなさい」(尾上さん)


--稽古場の様子は


「稽古場は僕のせいでだいぶワチャワチャした感じで、たぶん僕が一番怒られた回数が多いと思います。うるさいって(笑)」(城田さん)

「その中で、芳雄さんがきちんとまとめてくれているのでありがたいです」(尾上さん)


「同世代なんですけど、僕と花總さんはその中でもちょっと上のほうなんで、やっぱり若いっていいなって思いますよ。エネルギーがあるなって(笑)。
あと久しぶりに稽古場で怒られている大人を見ました。うるさいって!
(場内笑!城田さんは爆笑!「それ、俺だ!」)
とにかくエネルギーがすごくあって、稽古場から新しいエリザベートになるんだなという気がしました」(井上さん)


--続いては井上さんと山崎さん、今回、同じ舞台に立たれることについてはいかがですか。


「うれしいです」(山崎さん) 「うれしいよね」(井上さん)


「StarSというユニットを一緒にやっていて、コンサートは一緒に並んだことがありますが、お芝居では初めてになります」(山崎さん)

「トートって基本的にあんまり人と絡まないんですよね。基本的にエリザベートのことしか考えていないから、エリザベートかルドルフか、たまにルキーニとすれ違って、にやっとするくらいで。僕はそれがうれしくて、少しでもルキーニとの絡みを増やしたいと思い、台本に無いルキーニとのキスシーンを稽古で入れてみたところ、演出家から「そんなものいらない」と…」(井上さん)

「ちなみにキスされたの、僕ですよ。育三郎じゃなくて」(尾上さん)


「打ち合わせではキスしそうになって離れるというのをやろうと言っていたんですけど、気分が盛り上がっちゃってキスしちゃったら、「キスしたら死んじゃうから」と即、却下されました」(井上さん)


「ルキーニとトートの絡みで言うと、今までなかったフェイク合戦があり、熱くなりますね。そこからも新しい『エリザベート』を感じてもらえると思います」(山崎さん)


StarS同様、最後にきちっと軌道修正する山崎さんなのでした。
こうして爆笑会見は終わるのですが、劇中では、なかなか屈託のない笑顔は見ることのできないみなさんの笑顔!レアですね。


というわけで、みなさん、ワンモアショット!








ドレスはサイドから見ると、こんな感じです。素敵!


ミュージカル『エリザベート』
2015年6月13日(土)~8月26日(水) プレビュー公演6月11日(木)12日(金)@帝国劇場

<スタッフ>
脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞:小池修一郎
美術:二村周作【NEW!】
照明:笠原俊幸【NEW!】
衣装:生澤美子【NEW!】
振付:小尻健太/桜木涼介【NEW!】
指揮:上垣聡【NEW!】

<出演>
~Wキャスト~
城田優・井上芳雄(トート)
花總まり・蘭乃はな(エリザベート)
山崎育三郎・尾上松也(ルキーニ)
田代万里生・佐藤隆紀(フランツ)
古川雄大・京本大我(ルドルフ)
剣幸・香寿たつき(ゾフィー)

~シングルキャスト~
未来優希(母ルドヴィカ/マダムヴォルフ)
大谷美智浩(父マックス)
角川裕明(エルマー)
広瀬友祐(シュテファン)
秋園美緒(リヒテンシュタイン伯爵夫人)

~アンサンブル~
朝隈濯朗/安部誠司/石川剛/奥山寛/上垣内平/川口大地
後藤普彦/白山博基/高橋卓爾/田中秀哉/福永悠二/横沢健司
石原絵理/折井理子/可知寛子/七瀬りりこ/原宏美/福田えり
真記子/松田未莉亜/真瀬はるか/百千糸/安岡千夏/山田裕美子
~トートダンサー~
五十嵐耕司/乾直樹/岡崎大樹/小南竜平
鈴木明倫/田極翼/楢木和也/宮原由紀夫

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舞台写真提供:東宝演劇部
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文) 監修:おけぴ管理人

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