ゲネプロ映像が到着しました!!
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8/5(水)~9(日)の大阪公演では来場者プレゼント&イベントも発表されました!
(1)来場者に非売品クリアファイルプレゼント(デザインは公演毎に異なります)
(2)8/6昼と8/8夜:プレゼント抽選会(サイン入り大判扮装写真、サイン入りプログラム)
(3)8/7昼:Photo on Stage(抽選で舞台上で出演者と写真撮れる!)↓その大阪公演より、おけぴ会員限定スペシャルチケット受付中です↓
ウィーンミュージカル最新ヒット作は、ロマンの香り豊かな楽曲で彩られた、大人の心理スリラー!イングリット・バーグマン主演で映画化(邦題『訪れ』1964年公開)もされた、スイスの作家・フリードリヒ・デュレンマットの名作
『貴婦人の訪問』。
2013年スイスでの初演でミュージカルとして甦り、2014年ウィーンでの大ヒットを記録したミュージカル作品が、2015年夏に早くも日本初上陸です。
ウィーンミュージカルの代名詞ともいえる豪華キャストでの日本初演、その製作発表の様子をレポートいたします。
ストーリー(HPより)
億万長者の未亡人となったクレア(涼風真世)が財政破綻寸前の故郷、ギュレン市に戻ってきた。人々は、かつての恋人アルフレッド(山口祐一郎)がクレアに財政援助を頼んでくれることを期待していた。そして、クレアを迎える晩餐会。大々的な市への援助を約束したクレアだったが、多額の寄付金と引き換えにある条件を提示する。それは―「アルフレッドの死」。
クレアの目的は?
そして、家族や友人が、アルフレッドに対して下した決断とは―
お互いの印象と共に、キャストのみなさんをご紹介いたします。
まずはこの方、
アルフレッド役の山口祐一郎さんです。
「私、実は男性に生まれたかったんです。そして男性に生まれ変わるとしたら山口祐一郎さんになってみたい。そう思う方です」(涼風真世さん)「山口さんは、とても朗らかで忍耐強い、本当に懐が大きく深い素敵な方です」(春野寿美礼さん)アルフレッド役:山口祐一郎さん
「愛憎のドラマです。
私は10代の時に涼風さん(演じるクレア)と付き合っていました。劇中だけかと思うと残念ですが、でも、愛しておりました。にもかかわらず、私は春野さん(演じるマチルデ)と結婚してしまいました。そして、春野さん(マチルデ)と田舎で平和に雑貨屋を営んでいたところへ、ある日、億万長者となった涼風さん(クレア)が戻って来たんです…」「私はどんな目に遭うのでしょうか?本当にミュージカルで良かったです」 「若い頃に奔放な人生を歩むと、おじさんになってどんな目に合うのか
ということも含めて、この作品を楽しんでいただきたいと思います」 相変わらずの山口節炸裂です!笑顔で軽やかにお話しされるほど、劇中の恐怖体験にも興味がわいてきます。
続いて、山口さんからはお二人の印象が語られました。
「お二人ともまるでオリンピックの選手のようなんです。極限までトレーニングした人たちはこうなんだなとびっくりします。お芝居をしていても、美しい角度などを自然とディレクションしていくところなどスゴイと思います」(山口さん)宝塚出身のストイックなお二人、まずは、
クレア役の涼風真世さん。
「私にとって、今でも夢の世界の方です。本当に、今回こんなに近くに座らせてもらっていいのかなと思うくらい緊張しています」(春野さん)クレア役:涼風真世さん
「誠心誠意、クレアという役を生き、完全燃焼できるよう頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します」マチルデ役は春野寿美礼さん。
「私がトップお披露目の時に初舞台!すごい上級生と初舞台生という関係でしたが、今回ご一緒するということで、これから、じっくりと知っていきたいと思います(笑)」(涼風さん)マチルデ役:春野寿美礼さん
「私が演じるマチルデは、夫を愛し、子どもを愛し、家庭を守り抜く。そんな気持ちで溢れている女性です。しっかりと演じていきたいと思っております」夫を愛し、子どもを愛し…そのひと言ひと言が、お隣のアルフレッドに突き刺さりますねー。
【気になる音楽について】
「非常に複雑な楽曲ですが、お聞きになるみなさんには魅力的だと感じていただけると思います。我々はニッコリ笑いながら、死ぬほど苦労することになるでしょう。
そんな曲になります。
さまざまな人間関係を楽曲で表現することになりますので、デュエットだけでなく、カルテットなどもあり人間関係に沿ってコード進行が変わっていくので、それも楽しんでください。つまり…大変です(笑)」(山口さん)「とても難しい楽曲が多く、ハードルは高いですね。
言霊を音符に乗せていく、その言葉をお客さまに届くようにお稽古に励みます」(涼風さん)「私が歌う歌は、場面によって歌詞を変えたりして、心情をお伝えしていきます。
メロディは同じで空気を変えていく、高い技術を要求されますが、しっかりと表現していきたいと思います」(春野さん)【役柄との共通点】
ここからはしばし山口劇場をご覧ください。
「似ている点とおっしゃいましたか!」 「この役ですからね。そこに似ている点を認めますと、せっかくこれまでの人生をそれなりに平和に生きてきたのに、この期に及んで…過酷な人生と対峙しないといけないと思うと(笑)。
これまでのようにコツコツと仕事をし、みなさんとこのような楽しい時間を過ごすことができるように生きていきたいですね」「ただ、10代のころは美しいものには憧れてしまうんですよね。なぜそんなことしたのか!ということは、後からわかるんです」「すみませんでした。ごめんなさいっ」 「そして、ここにいらっしゃる男性のみなさん、一見幸せそうな家庭を築いているように見えるのですが、本当はというね、そういうところ…」
「どうぞよろしくお願いします」 「2人も子供がいるんです。にもかかわらず、「あなた私のことを本当に愛したことあるの」なんて言われるんですね。怖いですよ」「そんなことを言われたら、どうするんざんしょね(笑)」 「そんなことがちりばめられている作品です。つまり、共通項は少ないほうがいいキャラクターです」涼風さんはクレアとの共通点について。
「正義にむかって生きていく、クレアの気持ちを理解はできますが、それが復讐という形で…私はクレアにはなれません。
ただ、彼女の中に芽生えた正義を正すことが、彼女の生きる証だったのだろうと理解しています。その信念を持って生きていく部分は、ちょっとだけ似ているかもしれません」(涼風さん)春野さんは、
「マチルデという女性は、とても愛され、幸せな家庭の中で、生きていると思っていました」(春野さん)「愛しているんです。クレアが帰ってこなければ…」(山口さん) 「でも帰っていらっしゃったので。
それまでは全くそういったことに気づかずにいた。
信じて疑わない、気づくのが遅くのほほんとしている、楽天的なところは似ていると思います」(春野さん)「戻ってきた、それも普通に戻らず、(日本円で)2000億円持ってですよ。
今ここに50人いらっしゃるとして、ひとり40億円です。
そうするとみんな人相が変わるんですよ~。ひとりが持っている側につくと、それまで私に微笑んでいた人も、どうするって言い始めるんですよ~。怖いですね~。
それは、芝居だけじゃないんですよ、いろいろもらってしまうと権力に・・・みなさんご存知ですよね。
今も行われている。それを劇場で笑い飛ばすという作品です(笑)」(山口さん)笑い飛ばせるかは…ですが、そういった「集団心理」「拝金主義」という社会的なテーマもこの作品の魅力なのです。
ちょっと難しいのかなとお思いのあなたへ、山田さんの解説をどうぞ。
演出:山田和也さん
「とてもロマンティックで情熱的、文明批判的なシニカルな面もある、
大人な味わいのミュージカルです。とはいえ、難解な、生真面目に見なければならないということもない、大ロマンです。
原作は、乾いた笑いがふんだんにあり文明批評的な色が強い劇ですが、このミュージカルはもう少し
ロマンティック寄りです。
運命のドラマ、愛と憎しみのドラマが展開していきます。
内容的にも音楽的にも『モンテ・クリスト伯』、『レベッカ』に近い所もあるのかな、
パワフル、ロマンティック、情熱的と極めて美しい音楽がたくさん出てくる、見どころたくさんの作品。皆さんのご期待に応えられる作品にしたいと思っております」(山田和也さん)
はい!期待しています!
この日ご登壇された、山口さん、涼風さん、春野さんをはじめ、
今井清隆さん、石川禅さん、今拓哉さん、中山昇さんら、山田さんの言葉を借りると
個性も技術もあるキャストで届けられるミュージカル『貴婦人の訪問』日本初演をお見逃しなく!
おけぴ取材班:chiaki(文) おけぴ管理人(撮影)