ヤンチャだけど、最高に愛おしい、ボーイズ♪
ただそこに音楽があった。
そこから始まったアメリカンドリーム、その真実の物語。愛と尊敬が詰まったジュークボックスミュージカルの人気作ブロードウェイミュージカル
『ジャージー・ボーイズ』フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ、待望の来日公演が開幕しました。
1960年代を中心に全米ナンバーワンヒットを飛ばした最強ポップグループ
“ザ・フォー・シーズンズ”。その名にピンとこなくても、
♪シェリー、
♪君の瞳に恋してるといったナンバーを耳にすれば多くの方が「あ、この曲ね!」と、お馴染みのはず!
ニュージャージー出身の彼らの出会い、結成、栄光とその後…を数々のヒット曲で綴る作品は、特定のアーティストの楽曲で構成される数あるジュークボックス・ミュージカルでも独自の魅力を放ち、2006年のトニー賞4冠(作品賞、主演男優賞、助演男優賞、照明デザイン賞)、2008年オリヴィエ賞最優秀新作ミュージカル賞をはじめ多数の演劇、音楽賞に輝きました。
また、2014年、クリント・イーストウッド監督により映画化され、そちらも大ヒット!
さらには今年11月にブロードウェイ開幕10周年を迎える前祝いとばかりに、6月7日に行われたトニー賞授賞式で記念パフォーマンスが披露されたことも記憶に新しいですね!
このように開幕から10年の時を経て、ようやくようやくようやく来日を果たす『ジャージー・ボーイズ』ですからね、期待はマックス!初日公演の会場の熱気は相当なものでした。
物語はグループの創成期から、いよいよ最後のメンバーの加入、誓いの握手、ジャージー・シェイクハンドからグッと感動がこみ上げ、フォーシーズンズがカチッと組みあがった瞬間の歌ヂカラの爆発!これが4人のハーモニーなんだ!
そこからは、ところどころでショーストップするほどのドキドキ、これは“生”でこその興奮!
劇中での楽曲は芝居歌というよりは、物語の中でステージパフォーマンスシーンとして披露されることが多いこともあり、目の前で歌っている4人があたかも本人たちが蘇ってきたかのような…物語と現実が心地よく重なり合うのです。
物語にぐいぐい引き込まれ、やがてはイントロ数小節で「待ってました!」とばかりに拍手をしたり、ノリノリキレキレダンス(気持ちイイ!覚えたい!)に自然と体がスイングをしたり、生バンドのつくり出す空気もナイス!
まるでライブの観客として、彼らが生きた時代を追体験しているような感覚!
それだけに、成功と共にやってくる哀しい出来事は、より一層心に突き刺さり、やるせなさや、ときに憤り、さまざまな感情が押し寄せます。でも、彼らの人生同様に常に音楽が寄り添うんですよね。感情を増幅させたり、より心に浸透させたり、励ましてくれたり…あらためて音楽の力を体感する2時間半でした。
ストーリーテリングという点でも、物語を彼らの名にちなみ、4つの季節に分け、4人それぞれが過去を振り返るように語るスタイルもとてもユニーク。それぞれが「俺に言わせりゃ…」とカッコつけるイタリア系伊達男っぷりも、最高に愛おしいのです!!
これまで明かされることのなかった、ザ・フォー・シーズンズの真実!
ドラマ性、ライブ感、演劇のマジック…さまざまな魅力を味わえる待望の来日公演を逃す手はありませんよ!!
早速公演を観てきた方達の感想もご紹介!
♪
誰もが知っている曲の数々。映画版もよかったけど、生歌はやっぱり最高です。
♪
主役 フランキーがスカウトされた時は歌い方が未熟。
それがステージを重ねることで心震わせる歌になっていきます。
またダンスもとてもよい。
テレビで観たことある、当時の踊り方、ピシャッときれがありました
♪
ボブ・ゴーディオの才能がズバ抜けているのが良くわかった。
彼が15歳で作ったという曲が、まさかタモリ倶楽部のオープニング曲だったと知った時には 椅子から滑り落ちそうになった(笑)
♪
フォーシーズンズの名曲の数々、メンバーを取り巻くドラマ、全てに引き込まれました。
日本でこの素晴らしい作品を観られるとは!
本舞台終了後、客席全体が大興奮で拍手が鳴り止みませんでした
~おまけ~
本編はもちろん、カーテンコールも盛り上がりました!
中でも驚いたのは女性キャストのみなさん。スーパーマルチな活躍のジャージー・ガールズにもご注目くださいね。
そして、マフィアのボスのキレキレダンスもカーテンコールならでは!!弾けてます!
写真提供:キョードー東京
おけぴ取材班:chiaki(文) 監修:おけぴ管理人