みなさま、新年あけましておめでとうございます。新しい年のスタートにお届けするのは、2016年大注目のお二人による新春スペシャル放談です!
では、早速、お二人から新年のご挨拶をどうぞ♪
謹 賀 新 年
ウ ッ キ ー !!2008年、ミュージカル『エリザベート』のルドルフ役ダブルキャストとして出会ったお二人、
浦井健治さんと
伊礼彼方さん。
今年、念願かなってついに初共演!それも、
新国立劇場『あわれ彼女は娼婦』、
東宝ミュージカル『王家の紋章』という、上演形態も作品のテイストも全く違う2作連続でございます!
そこで、若き日の(?!)思い出、それぞれのキャリア、そして共演する2つの作品について…大いに語っていただきました!まずは、そのほんのさわり“序章”をお届けいたします。
【出会いから8年、ようやく実現する共演!】
── 彼方がいろいろな作品にトライしていることももちろん知っているし、チラシやポスターで名前を見つけると、頑張っているなと思って、意識していました。(浦井)
── 僕が浦井くんの活動を見ていて思ったのは、すごく魅力的な道を選んでいるなということ。(伊礼)
浦井健治さん、伊礼彼方さん
──では、早速、対談をスタートいたしますが、こうしてお二人がお揃いになると、さすが、壮観です!浦井)
壮観ですか(笑)。ありがとうございます。
今日こうして彼方と久しぶりに会って、僕、なんだかすごくうれしいんです。伊礼)
いやぁ、僕は浦井くんとこうして話すのが久しぶりすぎて、どう接して、どう話していいのかわかりませんね。浦井)
いやいや、さっきいきなりウリャーって首絞めてきたでしょ(笑)。
彼方、全然変わってないよね。伊礼)
お互い変わらないよね(笑)。──変わらないお二人で(笑)、まずはルドルフ時代を振り返ってみましょう。浦井)
ルドルフ時代、ありましたねー。
そうそう、彼方が新しくルドルフ役に決まり、初めて稽古場に来たときのこと覚えてる?
ほぼ初めまして状態だったけど、なぜか稽古場近くに二人でお茶しに行ったよね。そこで彼方が自分自身のことを赤裸々に語り出して、この人すごいピュアだな、真っ直ぐだな、熱いな、目ヂカラすごいなって、そんな出会いだったよね。その時に、“人とちゃんと誠実に向き合う人”なんだと感じて、本当に好感の塊だったよ。──あら、伊礼さんはその時のことを覚えて…。伊礼)
そう言われると…。そうそう、お茶しに行ったね!行った行った!浦井)
なんで!覚えてないの!
しかも、そんな笑顔で「行った行った」って。伊礼)
いや、確かに行った。それで、僕しゃべったね、いっぱい、自分のこと(笑)。
すごくよく聞いてくれて。しゃべりやすかったんだろうね(笑)。浦井)
彼方にとって『エリザベート』への初参加で、小池(修一郎)先生はじめ錚々たるメンバーの中で僕が一番歳も近かったからね(笑)。伊礼)
そう、僕の中での彼のイメージは、とにかく逐次全部教えてくれた人。
稽古場での居方、役の方向性、あらゆる意味でスタートからゴールまで細かく教えてくれたので、非常に感謝しています。これは本当に真面目な話ね。浦井)
でも、教えるとかじゃないけど、たまに余計なことまでしてたよね(笑)。
確か地方公演中だったかな、当時は同じ役だったので楽屋が一緒だったんですよ。そこで、彼方がなぜか化粧前の足元に段ボールを置いていたんです。僕としてはこれじゃあ足が入らなくて邪魔だろうなと思って、その段ボールを片づけて、楽屋をきれいにして帰ったんです。
でも、それが大事件になったらしく。
彼方が「段ボールがない!誰が何をしたんだ!」と怒り狂ったと阿部兄(阿部裕さん)から聞いたんだけど、あれはなんだったの?伊礼)
(笑)
あの段ボールの中には、化粧前の机の上に出さない日用品や化粧品があったの。
それと服を脱いだら、その中にポンと置いて衣裳を着て、終わったらそこから服を出していたわけ。あれは、僕の衣裳置きでもあってね。それが見当たらなかったら…。浦井)
化粧品とか段ボールにしまっておかないで、別のテーブルを置いて並べればよかったのに。なんで段ボールなの。伊礼)
え?わざわざテーブルを?!
段ボールだったら、終わって捨てられるから。伊礼)
いや、これが僕らの性格の違いなんですよ。彼ならちゃんとテーブルを持ってくるんでしょうね。浦井)
(笑)!
一緒にいろんな経験をしたし、本当にあの頃の思い出話は尽きないけど、なんだろうな、ものすごく親密というのともちょっと違う、彼方とは程よい距離感の関係性が築けているんだよね。たぶんキャラが全然違うからこそなんだろうな。伊礼)
それはあるよね。全然カブることのない安心感もあるんだと思う。
同じ役なのにカラーが違うから別の楽しみ方ができたんだろうなと。あいつはこうくるんだ、同じようにはできないけど、だったら自分はこうやってみようって、自分のやり方を見つけるひとつの基準にもなったし。そういうのも含め、ルドルフ時代は思い出深いよね。浦井)
あ!朝海ひかるさんと三人で牛丼屋さんに行ったこと覚えてる?伊礼)
そんなこともあったね、牛丼屋さんに行ったことない朝海さんを二人でお連れしてね(笑)。浦井)
こうして話していると、どんどん思い出してくる!
とにかく、いろんな思い出がありすぎるんですよ、僕たち。伊礼)
でも、その後、ずっと共演したいと思っていながら、その機会はなくてね。浦井)
本当にお互いにそう思っていたよね。彼方がいろいろな作品にトライしていることももちろん知っているし、チラシやポスターで名前を見つけると、頑張っているなと思って、意識していました。でも、いつかいつかと思いながらも共演が実現しないまま8年が経ち、急に今年2作連続で共演することになるなんて。
なんか不思議だよね。伊礼)
それもストプレとミュージカルでね。
僕が浦井くんの活動を見ていて思ったのは、すごく魅力的な道を選んでいるなということ。そこがすごく好き。性格は全く違うけど、どこか似ているところもあるなと思うんだよね。・・・続く。
この後はお互いのキャリアのことや共演する2つの作品のことなどなど、ますます勢いづいて放談は、大放談へ!
では最後に、お二人からのお年玉ショット(?!)をどうぞ。
ものすごく親密というのともちょっと違う、
彼方とは程よい距離感の関係性が築けているんだよね。(文中より・笑)本編も公開いたしました!!
おけぴ新春企画『浦井健治さん&伊礼彼方さん スペシャル放談』本編ヘアメイク/山下由花
スタイリスト/宮崎智子[浦井] 小田優士(Creative GUILD)[伊礼]
おけぴ取材班:chiaki(インタビュー・文) おけぴ管理人(撮影)