★新着イベント情報★
公演期間後半ならではのスペシャルイベント
◆スペシャルカーテンコール“リクエストバージョン”
お客様が一番お気に入りのナンバーをリクエストしていただき、1ナンバーだけ上演。
【対象公演】:6/20(月)19時・6/22(水)14時
◆スペシャルカーテンコール“シャッフルバージョン”
とあるナンバーを、役柄をシャッフルして上演!スペシャルバージョンです。
【対象公演】:6/25(土)18時・6/30(木)19時
”○○を探せ!”企画第2弾 !サイン入りパンフレットを探せ!
現在、オフィシャルグッズとして、鋭意編集中の本公演のパンフレット。グッズ売り場のパンフレットの中に、数冊、出演者3名の直筆サインが!※価格は未定です。これは面白いことになりそう! テンポよく進む会話、芝居へのストイックな眼差し、稽古開始前にもかかわらずすでに息ピッタリな
村井良大さん、駒田一さんインタビューをお届けします。
2006年にソウル大学路で誕生した
韓国創作ミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します』(以後、初恋探し)。
人生の岐路に立った女性が初恋の人を探す・・・。
相棒は「初恋探し株式会社」のさえない男の子。唯一の手掛かりは「キム・ジョンウク」という名前だけ。彼女は運命の人を見つけることができるのか。
誕生から10年のメモリアルイヤーに日本版初演を果たす本作で、村井さんが演じるのは初恋の人“キム・ジョンウク(回想)”と「初恋探し株式会社」の“さえない男の子”の2役。
記憶の中の初恋の君…これ、最強素敵男子ですよね!それとちょっとさえない男の子…こちらもまたカワイイのでは?!まさに一粒で2度オイシイこと間違いなし。韓国でも俳優の魅力をあますところなく味わえちゃう「若手スターの登竜門」的な役なのです。
一方で、村井さんが一粒で2度オイシイとしたら、一粒で24度オイシイ?!のが、駒田さんのマルチマン。彩吹真央さん演じるヒロイン、村井さんの2役以外の登場人物すべて、24役を演じ続けるのです。
【インタビュー】
──登場から非常にお賑やかで、すっかり盛り上がっている様子ですね(笑)。駒田さん)
なんだろうね。僕はどちらかというと口数が少ないほうなんですけど、村井くんがおしゃべりで、参ったなぁ(笑)。村井さん)
うわー、あれー、僕ですか!
じゃあ、もしかして僕に合わせて駒田さんはいっぱいしゃべってくれているってことですか(笑)!駒田さん)
僕、がんばってます。村井さん)
えー!駒田さん)
こんな僕らですが、よろしくお願いします。しゃべりすぎたら止めて下さいね、すぐ脱線しますから。さっきも二人してしゃべり倒しちゃった(笑)。村井さん)
結局、しゃべる気満々じゃないですか(笑)!──ちなみに村井さんは脱線しそうになったら。村井さん)
乗っていくタイプです。駒田さん)
ありがたいことです(笑)。──では、ほどほどに脱線しながら参りましょう(笑)。お二人はこの作品で初共演ということですが、すでに息ピッタリなご様子ですね。駒田さん)
僕が出演していた作品のカンパニーの飲み会に村井くんが飛び入り参加してくれて、そこで話したのが初・私語だよね(笑)。村井さん)
はい。僕はそのカンパニーにとってはよそ者だったので、すごく恐縮して参加していたのですが、駒田さんにご挨拶しに行ったら「絶対面白いものにしような!」と力強くおっしゃってくれて。その瞬間、とてつもなく頼れる先輩だ!と感じました。駒田さん)
え、とてつもなく何って言った?そこはもっと話を膨らませようか(笑)。村井さん)
ごめんなさい、意外とこれだけなんです。駒田さん)
それだけかい!一同) 笑!!
駒田さん)
村井くんは、ああいうとき人見知りするの? 村井さん)
普段は…人によりけりですね。でも、駒田さんには全然なかったですね。駒田さん)
僕がずけずけ行くタイプなんでね。──駒田さんはいかがですか。駒田さん)
人見知り?なにそれ?って感じ(笑)。せっかく出会えて、まして、村井くんとはその後仕事をご一緒するわけでしょ。人見知りしていたら損だと思うんだよね。
僕なんて、電車に乗っていて興味を持ったら、知らない人でも話しかけますよ。村井さん)
え?駒田さん)
バイオリンを持っていたら、「あ、バイオリンやっているんですか!」とか。村井さん)
それで、「あ、はい」ぐらいであしらわれたら?駒田さん)
ふーんで終わり。村井さん)
傷つくこともなく、それで終わりなんですね。駒田さん)
いや、傷はついているよ(笑)。でも、そこから何かが発展することも、発見することもあるからね。積極的に興味を持って、働きかけたほうがいいと思うんだよね。 村井さん)
それ、すごく素敵だと思います!──駒田さんのそういったスタンスは劇場でのお客様とのやりとりにも表れている気がします。駒田さん)
そうですね。お客様にも割とずけずけといくタイプですね(笑)。村井さん)
お客様にどうやってずけずけいくんですか。駒田さん)
舞台上で役者同士が向かい合ってする芝居の時はいいの。それとはまた違う、舞台と客席の間の第三の壁をとっぱらって「はい、みなさーん」という芝居では、積極的に「来い、来い!」ってなるんだよね。それは、直接客席にしゃべりかけるってことだけじゃなくて、説明だったり、導入だったり、そういう働きかけね。村井さん)
引き込み力ですね。──とくに、駒田さんはそういった役を任されることも多いですよね。駒田さん)
そういう役割、そういうシーンは大好きなんですよね。村井さん)
今回のマルチマンは、まさにそんな感じですよね。あ、今、話を本筋に戻してみました(笑)。駒田さん)
まあね。すごく楽しみなんだけど…悩みも増えたんだよ。実は24役になったの…、(オリジナルの韓国版より)2役増えたんです。どう思います?もともと22役で、日本版を書く時に少しスリムにカットでなく、さらに増やすって(笑)。村井さん)
最高に面白いです(笑)。駒田さん)
そんな村井くんも2役だよね。村井さん)
稽古場では、相当苦しむと思います。
とてもポップで明るく描かれた作品ですので、完成はそこを目指しますが、それまでの苦労はすごいでしょうね。じめじめした季節の稽古で…(笑)。駒田さん)
深く深く悩む時期もあると思いますよ。それは役者であるかぎり絶対に避けては通れないから。村井さん)
そうですね。そこを通らないと面白いものにならないですからね。駒田さん)
どの芝居でもそうですが、そこを経てこそ初めて生きているお芝居になる。悩んで、悩んで、苦しんで、苦しんで、それを乗り越えてやっと楽しい日が来るんだよね。村井さん)
そのために一か月間の稽古があると思うんです。そうでなければ台詞を覚えてきて、本番で集合してやる。そうじゃなくて稽古期間があるということは、その間は試して、失敗して、大いに悩みなさいという時間。だから、僕は舞台が好きなんですよね。
特に今回は3人しかいませんから、コミュニケーションの濃さも変わってくる。そこで何が見えるのか楽しみです。──お稽古に向けて、どのような準備をされますか。駒田さん)
まずは、今まで培ってきた経験の引き出しのカギを全部開けて、臨もうと思います。
やらなくてはならないことがたくさんありすぎて不安もあるんです。でも、まずはフラットな感じで台本を読んでいこうと思っています。そして、自分の中の引き出しからボロボロとこぼれたものを拾い上げていければと思っています。実は、今から少しずつ開けているんですけどね。村井さん)
僕はちょっと攻めていきたいなと思っているんですよ。もちろん、立ち稽古に入って、お互いに目を合わせて、はじめて見えてくるものもいっぱいありますけどね。でも、この作品はいただいた脚本を読んでいると自然と絵が浮かんでくるんですよね。それが果たして合っているのかはわかりませんが。それをぶつけてみようと思います。──ちなみに韓国版は実際にご覧になりましたか。村井さん)
資料としていただきましたが、見るタイミングを逃しまして。日本版の台本がファーストコンタクトなんですよ。その“はじめまして”の感覚を大切にしたほうがいいと思っています。駒田さん)
僕もまだ見ていないんですよね。見るなら韓国へ行って生の舞台を見ようと思っていたのですが、タイミングが合わなくて。でも、演出家も違うし、役者も、お国柄も違うので、あまりとらわれてはいけないとも思っています。僕らがこの作品をどう料理するか、それを日本のお客様や(見に来てくださる)韓国のみなさんにも楽しんでいただきたいと思っています。
ですので、今となっては、純粋に日本版の台本に向き合って、ある程度形が見えてきて、落ち着いたころにオリジナル版はどうなのかなと、一つの素敵な参考書として見ようと思っています。──ここからは少し作品を離れ、広く舞台の魅力についてうかがいます。どのあたりに魅力を感じていますか。村井さん)
すごくベタな答えになりますが、でもやっぱりこれに尽きるというのが「生がイイ!」ということですね。なんでだろう、呼吸している感じっていうと伝わるかな。ライブエンターテイメントはその一瞬一瞬を生きている人同士で作りだすものなんですよね。 だからずっと続いているもの、なくならないものだと思うんです。
だから、演じる上では、生の鮮度を大事にしたいと思います。そして、毎回、いろんなことに気づかされます。僕にとっては発見できる場所でもあります。──舞台で長いキャリアを積んでいる駒田さんはどうですか。
駒田さん)
舞台ならではのことといえば、たとえば今回の僕の24役、映像だったらなんの面白さもないんですよ。24人の役者を出せばいいし、もし1人でやるにしても、カットすれば完璧なメイク・扮装をしてやることができるんですよ。だけど舞台はそれができないんです。でも、24役をやる、やらなくてはいけないし、そして出来るんです。同じ役者が早替えして数分後にまた出てきて、次また違う役で出てきて…。演者もお客様もそれをわかっていながら、逆にそこを楽しむという面白さ。
だからね、舞台だけでなく、スポーツでもそうですが、生で見る迫力、一体感、そのにおいも含めて、面白いんですよね。もっとたくさんの方に舞台の面白さを知ってほしいなという思いは常に持ち続けています。──気楽に見られるこの作品は、普段ミュージカルに馴染みのない方にとってもいい入り口になるかもしれませんね。駒田さん)
そうなんですよね。ただただ娯楽のひとつとして見ていただけるとうれしいですね。肩のこらない、なんなら、そんなに深くもない(笑)。僕、それでいいと思うんです。
ひとつくやしいのが、これが日本発でないということ。今、35歳くらいのクリエイターが10年前に書いたということは、当時25歳くらいということでしょ。粗削りなところも、ちょっと強引なところもあるけれど、やっぱり肩がこらない作品、その作り手もガチガチでなくて、楽しいものを作ろう!そのエネルギーにあふれているんだよね。村井さん)
大ヒット作を作るんだと狙ってもいない、それが多くの人に愛されてヒットしちゃった!それがこうして日本でも上演されてね。
僕も「いやぁ、おもしろかった」以上!でもいいと思っているんです。帰りに「何食べに行こっか」って、その時にはすでに内容はちょっと忘れたくらいでもOK(笑)。でも、過ごした時間はすごく楽しかったなということは残る。それでいいんです。──稽古の苦しみを経て生み出される「お楽しみ部分」を観客は思いっきり享受できるんですね!村井さん)
はい。苦労するのは僕ら、お客様には何の苦労もさせません。お気軽に見に来てください。駒田さん)
お客様にちょっと苦労していただくのは、お時間を作っていただき、チケットをご購入いただき、劇場に足を運んでいただく。そこですね。村井さん)
さすが、駒田さん!二人) 劇場でお待ちしています。
──ありがとうございました! サービス精神旺盛で舞台が大好き、そんな初恋探しカンパニーが作り出す日本版初演公演にますます期待が膨らみます。サービス精神おすそ分け…決めショットもどんどん発展して…。
【おまけ】
物語の導入を簡単にご紹介
ムン・ミニョク(村井)は
上司(駒田、マルチマン)から突然のクビ宣告。傷心のまま恋人(駒田)にすがるも…。
とある人(駒田)との出会いをきっかけに一念発起して始めたのは「初恋探し株式会社」。
一方、年頃の女性
アン・リタ(彩吹さん)は男勝りな性格、気の強さがあだとなり失職、さらに男でひとつで育ててくれた
父親(駒田)からは結婚を急かされる。
こうして
リタは
ミニョクの最初のクライアントになるのです。
まずはヒアリング…リタの初恋は…
7年前(回想シーンへ)。
大学卒業間近のインドへの旅の途中で出会った
キム・ジョンウク(村井、二役)という青年。
出会いはインドへ向かう機中、
CAさん(駒田)とのやりとりに四苦八苦する
リタに流ちょうな英語で助け舟を出してくれた
キム・ジョンウク。
その後、インド滞在中の偶然の再会、いや、これって偶然じゃなくて必然?!
超奥手のリタの胸キュン初恋話にうっとりするも、現実は名前しかわからない人探しに四苦八苦する二人…。
果たして二人はキム・ジョンウクを探し出すことはできるのか!
村井さんの2役、
駒田さんの24役(のいくつかがすでに↑に・笑)、そして
ヒロイン彩吹さん、3人のアンサンブルが楽しみです!そして…お気づきの通り、3人ほぼ出ずっぱりです!!
おけぴ取材班:chiaki(インタビュー・文) 監修:おけぴ管理人