大ヒット サバイバルゲーム『バイオハザード』がオリジナルミュージカルに! 1996年のゲームソフト発売から20年、累計出荷6,800万本を記録。2002年にはハリウッドで映画化され、シリーズ化。今年12月には全米に先駆け、新作となるシリーズ6作目・最終章が日本公開を予定している『バイオハザード』。
写真左より)海宝直人さん、吉野圭吾さん、横田栄司さん、柚希礼音さん、渡辺大輔さん、平間壮一さん
原作のモチーフ
“人類を滅亡へと向かわせる「ウィルス=奴ら」との壮絶な戦い”をもとに、オリジナルミュージカルを創り上げるスタッフ・キャストのみなさんが登壇された制作発表の模様をレポートいたします。
【リサ・マーチン役:柚希礼音さん】
~記憶をなくし、自らを探す、凛々しい女性~
凛々しい!!
「宝塚退団後、初のミュージカル、すごくお芝居がしたいと思っていましたのでとてもうれしく思っています。初めての女性役としての芝居は、まだまだわからないことだらけですが、男役でも女役でも一番大切なのは“心情”だと思っています。豪華すぎる共演者のみなさまのお力もお借りして、柚希礼音でなくリサ・マーチンとして舞台に立つことを楽しみに、作品を創り上げたいと思います」 凛々しく大胆不敵な女性リサ、さらに自らの記憶を取り戻そうとするミステリアスな側面もあるとのこと。柚希さんのさまざまな魅力が映し出されそうですね。
【ベルナルド・チャベス役:横田栄司さん】
~城塞都市随一の強さを誇る、武骨な武闘派。息子ジルマを最も愛する~
「横田と申します。新人ですので、とにかく一生懸命、謙虚に、でも大胆に、生き延びて、元の世界に戻れるように…。若干、今、記者のみなさんがゾンビに見えるんです(笑)。
逃げ出したいような気持ちでいっぱいですが、とにかく稽古開始までに四十肩を治して、しっかりと動けるようになって稽古に臨みたいと思います」百戦錬磨の横田さんのミュージカル、楽しみです!
【ダン・ギブソン役:渡辺大輔さん】
~訳アリのアメリカ人医師。必死にウィルスへの対抗手段を追い求める~
「最初のゲームが出たとき、中学生でした。そのときワクワクしながらプレイしたことを覚えています。まずは、その作品に自分が関われることをうれしく思います。(ゲームの魅力は)人間味、温もりのある場面もありますし、逆に窮地に立たされた時に人がどういう行動をとるのかにもドキドキしました」 人物相関図のリサとギブソンの「?」という繋がりにも興味津々です。医師としての活躍、そして謎の部分も含め、奥行きのある人物になりそうですね。
【ロブロ役:平間壮一さん】
~リサに思いを寄せ、行動を共にする若者~
「僕は最初のゲームが出たとき6歳。おじさんがゲームをやっていて、画面を見たときにちょうどゾンビが出てくるシーンで、『バイオハザード』の恐怖感を身をもって体験しました。お客さまも「怖いのかなー」と思っているかもしれませんが、その中にある人間ドラマをしっかりと描く作品になりそうです。
日常的にゾンビが飛び出してくる状況というのは、普段の僕らの生活とはちょっと違うかと思いますので、自分自身も強くなりながら、この役を創り上げたいと思います」 平間さんの笑顔最強!私がゾンビだったら戦意喪失です…が、劇中ではそうはいかないでしょう(笑)。身体能力を活かしたアクションやダンスも楽しみです。
【ロベルト・レコ役:海宝直人さん(東京公演)】
~若き音楽家。音楽に希望を持ち、音楽祭を取り仕切る~(大阪公演は村井成仁さん)
「僕は『バイオハザード』の映画がすごく好きです。こうして世界中で愛されている作品に参加できることをうれしく思います。
ミュージカル版の脚本を少し読みましたが、人間ドラマあり、スペクタクルあり…。この世界観が舞台上でどう展開していくのか、僕自身すごく楽しみです。みなさんもまだ想像もつかないかと思いますが、果たしてゾンビがどう出てくるのかも含め、お楽しみに!」 こちらも炸裂する笑顔!海宝さんの役は音楽家とのことなのでハードなアクションは…ということですが、“音楽”が作品のキーになるようですので、ロベルトの活躍にも期待です!
【モーリス・グリーン役:吉野圭吾さん】
~アメリカ軍大佐。空軍基地に駐在する。軍の命令に頑ななまでに忠実~
「地球の息吹を感じていただけるようなそんな作品にね、なったらいいと思います。
歌で、声で地球を救う…そんなところがテーマですかね(笑)」G2さんを直撃!
おっ!ネタバレスレスレ?!
「タイトルにもありますよね、“ヴォイス・オブ・ガイア”ってね。
(戦いについては)大佐の役なので戦っていることがないのかなと思うので、応援に回りたいと思います(笑)」会場を笑いに包む吉野さん。でもきっと劇中ではかなりシリアスなお役とお見受けします。
【脚本・演出:G2さん】
「今回、オリジナルストーリーを書いていいとのお許しをいただきました。
そんなストーリーの一幕は、舞台はアドリア海沿岸のとある城塞都市、すでにウィルスが蔓延し世界が大変なことになっている状況。そこに生き残りをかけた人々がいる。食料が尽きてきて、そこから出ていかなくてはならない一方で、周囲にはゾンビが群がっている、さあどうする!
そこでカギとなるのは音楽です。音楽とゾンビの意外な関係性というのがミュージカル版のオリジナリティです。
二幕では、登場人物たちは救いを求めてエーゲ海の小島を目指し、その城壁都市から出ていきます。その過程で“海の中”を舞台にしたシーンがあります。台本を読んだ誰もが「これをどうするんだ」とお思いになるようですが、私も、今はまだそう思っています(笑)。
美術デザイナーからも面白いアイデアをいただき、そこからいろいろ考えて、海の中の不思議なシーンを作りあげようと思います」 思わず♪アンダー・ザ・シーが頭の中に流れましたがが、そういった場面ではないでしょうね。謎が謎を呼ぶ…どんな世界が繰り広げられるのか、早く初日にならないかな。
【作曲・音楽監督:和田俊輔さん】
「アドリア海周辺の風土を感じるような楽曲をBGMに据え、加えてゾンビの恐怖感、サバイバル感、サスペンス感を音楽で表現しようと思っています。自分でも意外でしたが、『バイオハザード』(アクション・ホラー)という題材ですが、ド・ストレートなミュージカルの楽曲、すごくミュージカルらしいナンバーもあります。お楽しみに」音楽が表現する“愛”と“希望”がテーマの作品、和田さんの音楽の力に期待しています!
【監修:小林裕幸(CAPCOM)】
「初のミュージカル化、素晴らしい布陣での新たなエンターテイントの誕生を楽しみにしています。G2さんが描きたい『バイオハザード』を思い切りやっていただき、その面白さを多くの方に知っていただきたいです。『バイオハザード』をみなさんにお預けします!
また、戦う女性のキャラクターはゲームにも映画にも登場しますが、柚希さんにはこのミュージカルで新しいキャラクター“リサ”を作っていただきたいです。ダンスが素敵なので、演出で入るかなと楽しみにしています」
【写真館】
すでに武闘派の片鱗…横田さん!!
劇中でもみなさんの笑顔がはじける結末を祈っています!
ゲーム音痴を告白する柚希さん!!
しかも…「リサを演じられるか心配になるくらい、敵が来ると逃げたくなるんです!」
「ご指南ください!」
「ぜひ一度CAPCOMへお越しください」(小林さん)のお誘いに!
「久しぶりにゲームもやってみようかな」(横田さん)
「僕も一緒に連れていっていただきたい」(吉野さん)
「ゲームはそんなにやったことがないので、柚希さんのお話を聞いて、ちょっとやってみようかと思います」(海宝さん)
途中からゲーム談議に花が咲きました!!
大ヒットゲーム『バイオハザード』の世界初のミュージカル化、
『バイオハザード-ヴォイス・オブ・ガイア-』は東京公演が9月30日より赤坂ACTシアターにて、大阪公演は11月11日より梅田芸術劇場メインホールにて上演されます。
ゲームファンも、ミュージカルファンも一緒に盛り上がりましょう!
おけぴ取材班:chiaki(取材・文・撮影) 監修:おけぴ管理人