「みなさんを夢の世界へ連れていきます!期待していてください!」石丸さん
写真左より)佐藤隆紀さん、石井一孝さん、石丸幹二さん、安蘭けいさん、平方元基さん
フランス革命勃発後、恐怖政治が続く混迷の中、無実の人々を救うため立ち上がったイギリス人貴族パーシー・ブレイクニー!自らの正体を隠し、仲間と共に結成した「スカーレット・ピンパーネル」の活躍とそれゆえの苦悩…。
妻マルグリット、彼女の元恋人でありフランス政府特命全権大使のショーヴランとの大人の三角関係という愛憎のドラマも展開するスリリングな物語を彩るのは数々のヒット作を生み出した作曲家フランク・ワイルドホーンのドラマティックなミュージカルナンバーです。
パーシー役には石丸幹二さん、ヒロインマルグリット役には宝塚版初演でパーシーを演じた安蘭けいさんがキャスティングされたことでも話題の本作、公演初日を前に行われた囲み取材コメント&公開GPより舞台写真をお届けいたします。
パーシー役:石丸幹二さん、マルグリット役:安蘭けいさん
──お二人は初共演ということですが。安蘭さん:信じられないくらい息のピッタリ合った二人です(笑)。──パーシーの先輩として。石丸さん:アドバイスをたくさんいただきました。実際に彼女の(演じるパーシーの)舞台も見ておりますので、ああここでこう演じていたなという記憶も役作りに活かせました。一緒にパーシーを作り上げました。
安蘭さん:私が宝塚でパーシーを演じていたときは、マルグリットのことはあまり考えていなかったような…。今振り返ると、マルグリットをもっと大切にしてあげればよかったなと思ったりして(笑)。石丸さん:大切にしてるよ!
安蘭さん:はい、今は大切にされています(笑)。安蘭さん:宝塚では小池先生の演出で上演され、物語に脚色が施されていたのですが、今回はNYで上演されたままなので、物語が若干違います。ロベスピエールの描き方も異なりますし、パーシー、マルグリット、ショーヴランの関係がより深く、大人の三角関係に描かれています。──そんな、大人の三角関係を繰り広げる石井さん!石井さん:今、ちょうどフェンシングのシーンを稽古してきたばかりです。マルグリットをめぐり、パーシーと決闘をするというシーン。息もつけない決闘シーンをお届けできたらと思います。
こちらは知恵を絞った救出計画で大活躍のピンパーネル団!
──ワイルドホーン氏による書下ろし新曲があるのも話題です!一曲はパーシーのソロ、そしてもう一曲を歌うのが…写真左)ロベスピエール役:佐藤隆紀さん
佐藤さん:今回、ロベスピエールと(パーシーの友人でもある)プリンス・オブ・ウェールズの2役をやりますが、新曲を書いていただいたので、ロベスピエールとして作品の新しい部分をみなさんに見ていただけると思います。いいスパイスになるように演じたいと思います。
ロベスピエール役:平方元基さん(囲み取材から)
平方さん:佐藤くんとダブルキャストで2役挑戦させていただきます。その表と裏の部分を表現したいと思います。そしてロベスピエールの新曲についてはワイルドホーン氏から「簡単には歌わせないよ、難しい歌にしたから」といわれましたので、何とか攻略してみなさん元へお届けしたいと思います。ここからは石丸パーシー率いるピンパーネル団の面々の登場です!!
アルマン・サン・ジュスト(マルグリットの弟)役:矢崎 広さん
デュハースト役:上口耕平さん、石丸幹二さん
──カンパニーの雰囲気について。石丸さん:とてもポジティブなカンパニーにです。演出のガブリエルさんとも良いコミュニケーションをとらせていただきながら稽古を重ねることができました。ガブリエルさんは日本語はわからないのですが、僕らの心の動きを見抜き、こう心が動けばいいのではという指示をたくさんくださいました。ある意味、僕ら日本の演劇界にとって新鮮に感じるところもあり、それは宝物です。
上演中の東京公演は赤坂ACTシアターにて10月26日まで、その後、10月30日~11月7日の梅田芸術劇場メインホールでの大阪公演を経て、11月24日~29日は東京国際フォーラム ホールCで東京凱旋公演です!
-物語-(HPより)
1789年、王制に対する不満を爆発させた民衆が蜂起し、フランス革命が勃発。
その後、ロベスピエールを指導者とするジャコバン党が権力を振りかざし、元貴族らが次々と処刑される恐怖政治が続いた。
嵐が吹き荒れる混乱の中、無実の人々を断頭台から救おうと立ち上がったのは、イギリス貴族のパーシー・ブレイクニー。
彼は仲間と共に「スカーレット・ピンパーネル」を結成し、知恵を絞った救出計画を秘密裏に敢行。その活躍ぶりは瞬く間に広まったが、女優を引退しパーシーの妻となったマルグリットでさえも正体を知らず、いつしか夫婦の間に大きな溝が生じていた。フランス政府特命全権大使のショーヴランは元恋人であるマルグリットに接近。ある取引をチラつかせながら心のうちを熱く、甘く語りかけ、ピンパーネル団の素性を暴こうと執念を燃やす。
愛を疑うパーシー、愛を信じたいと願うマルグリット、愛を利用するショーヴラン。恐怖政治の嵐の中で愛憎が交差し、物語はスリリングな展開をみせてゆく…。
おけぴ取材班:chiaki(文) おけぴ管理人(撮影・取材)