ディズニーとキャメロン・マッキントッシュ、そして日本人キャストが作り出す、ファンタスティック・ミュージカル!
いよいよプレビュー初日まであと約1ヶ月。
ミュージカル『メリー・ポピンズ』の公開稽古が行われ、劇中から2曲のナンバーが披露されました。公開稽古後に行われたキャストの囲み会見の模様とあわせてお届けいたします!
ロンドンのバンクス一家のもとに現れる不思議なスーパー・ナニー【メリー・ポピンズ】。ダブル・キャストで演じるのは【濱田めぐみさん】&【平原綾香さん】のおふたりです。完璧に(ときにそれ以上に!)仕事をこなし、とっても自信家のメリー。それぞれのパフォーマンス、個性の違いにも注目です。
(写真中央は濱田めぐみさんメリー、左隣は大貫勇輔さんバートです)
そしてこちらは踊る♪平原綾香さんメリー(写真中央)と、柿澤勇人さんバート(左隣)!
エレガントかつ威厳があるメリーですが、こんなキュートな一面も♪
2曲×2バージョンの楽曲披露に続き、メリー・ポピンズとバートをそれぞれダブルキャストで演じる4人が意気込みを語ってくれました!
(写真左から:バート役・柿澤勇人さん、メリー役・平原綾香さん、メリー役・濱田めぐみさん、バート役・大貫勇輔さん)
◆ この日、取材陣に公開された歌唱シーンは、メリーとバード・ウーマン(島田歌穂さん・鈴木ほのかさん)が歌う
「♪鳥に餌を(feed The Birds)」と、元気が出てくる“魔法の言葉”をメリーとバート、そしてアンサンブルキャストたちが歌い踊り最高に盛り上がるナンバー
「♪スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス (Supercalifragilisticexpialidocious)」!
(舞台ではジェーンとマイケル役の子どもたちも一緒に歌います♪ この日は学校で稽古はおやすみでした)(演出補のジャン・ピエール・ヴァンダースペイさん)
「自分より大変な境遇にある人に対して優しい心を持つことの大切さを教える「♪鳥に餌を」は、メリーという存在そのもの、その精神面に力強くふれる曲。そしてメリーが初めてその言葉を発明するところからはじまる「♪スーパー〜」では、メリーとバート、そして周りの人々がインスピレーションを受け、喜びを感じながら歌い踊ります」(ジャン・ピエール・ヴァンダースペイさん)
【♪鳥に餌を(feed The Birds)】
セント・ポール大聖堂前で鳥の餌を売るバード・ウーマン(島田歌穂さん)。身なりがボロボロの彼女を見て気味悪がる子どもたちに「見た目の奥を見ることが大切」と教えるメリー。少し哀しげでどこまでも優しいメロディが心に沁みます。
こちらは濱田メリーと鈴木ほのかさんバージョン。ウォルト・ディズニーがもっとも愛した楽曲と言われる「♪鳥に餌を」を平原さん、島田さん、そして濱田さん、鈴木さんという素晴らしい歌声の持ち主たちが交互にパフォーマンスする贅沢さ!
【♪スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス (Supercalifragilisticexpialidocious)】
第一幕中盤のビッグナンバー! 「おしゃべりのお店」で1オンスのアルファベットを買ったメリーと子どもたちが、世にも不思議な言葉を生み出します!
ミセスコリー役のエリアンナさんはじめ、アンサンブルキャストの動き、表情も楽しいっ!
「何を言うかよりも、どう言うかが大切」
「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」この言葉を唱えれば、誰もが楽しい気持ちになるのです! 踊るメリー&バートにも注目♪
【囲み会見が行われました】
濱田:メリーはいろいろな魔法を使うので、いま魔法学校から先生に来ていただいて習っています。まだ見習い魔法使いなので(笑)、一(いち)から勉強中です。
メリーのなかには濱田めぐみ自身に近い部分もあります。でもメリーの決断と、濱田めぐみの決断の違いもある。すごく似ているところ、似て非なるところ、全く違うところと3つありますので、そこからどの部分をチョイスするか。子どもたちとお芝居をしているといろいろな化学反応も起きるので楽しいです。お客さまには何も考えずに劇場に来ていただければ、必ず素敵な思い出を持ち帰っていただける作品になると思います。
平原:魔法を使えるのが当たり前の役。たくさん魔法が出てきていまはまだパニックです(笑)。
メリーはいつも背筋が伸びていて、…テキ、パキ? としている役で…、すみません、「テキパキしている役なので、私も稽古場からテキパキしている」と言いたかったんですけど、あまりテキパキしていなかったですね…(笑)。滑舌にも苦労しています。メリーの宇宙人のような存在感をどう出していくか。日々そのことに向き合っています。(答えは出ましたか? との質問に)答えは…前世が知っています。
(平原さんの前世エピソードが飛び出した、製作発表レポは
こちら♪)
大貫:振付の量がすごく多い作品です。身体の動きとセリフと感情がマッチするまでかなり苦労しました。いまやっと少しずつお芝居をしている感じになってきています。
バートは壁と天井でタップダンスを踊るシーンがあるのですが、これがもう、床でタップを踏むのとはぜんぜん違います。普通なら足を床に下ろせば(音が)鳴るところが、足を上げないと鳴らない。最初は不思議な感覚でしたね。
柿澤:毎日、居残り稽古も入れたら9時間以上稽古場にいます。ぶっちゃけ、ハードな稽古です。でもそれくらいしないと子どもから大人まで楽しんでもらえるエンタテインメントに仕上がらないと思いますので、苦しみながらも楽しんで乗り越えれば素晴らしいものができると信じています。
勇輔とは見てお分かりいただけるように、ギスギスのライバル関係です! (大貫さん「え、そうなの!?」) …なんて(笑)。でもお互いに全然タイプが違いますし、メリーふたりもそれぞれ個性がちがう。キャストによっていったい何通りの化学反応が起こるのか。ぜひ何度も観ていただきたいなと思います。
柿澤:(バートの空中タップシーンは)壁を伝って、天井も一周するわけですよね。いまは身体を器具にぶら下げてタップを踏む練習をしています。
大貫:ハーネスをつけたまま歌って芝居して…という経験がないのでどうなるんだろう、と。
平原:(小声で)…ハーネスなんて、言っちゃだめだよ…
大貫:“魔法の鎧”をつけて踊ります(笑)。
濱田:(静かに微笑み、うなづく)
◆ コウモリ傘を片手に空から舞い降りる“完璧なナニー”メリー・ポピンズ。
ジュリー・アンドリュース主演、実写とアニメが融合したファンタジックな手法で大ヒットした映画版(1964年アカデミー賞5部門受賞!)が大好きという方もきっと多いはず。
今回披露された楽曲のほか、「♪チム・チム・チェリー」など名曲の数々に、迫力のダンス(振付はマシュー・ボーン!)、あっと驚く仕掛けが満載の舞台セットや衣裳…。ブロードウェイのヒットメーカー、キャメロン・マッキントッシュ率いるクリエイティブチームの手で魔法のようなミュージカルに生まれ変わった『メリー・ポピンズ』。いよいよ来月、日本初演を迎えます!
このほかの出演は、銀行家のお父さん・バンクス氏役に【駒田一さん】【山路和弘さん】、バンクス夫人役に【木村花代さん】【三森千愛さん】、ブーム提督役に【コング桑田さん】【パパイヤ鈴木さん】、メイドのミセス・ブリル役に【浦嶋りんこさん】【久保田磨希さん】、なまけものの使用人(でも実は…)ロバートソンアイ役に【小野田龍之介さん】【もう中学生さん】。
どの組合せも観たくなる個性の異なるダブル・キャスト。
出演スケジュールも発表されました。
(アンサンブルキャストのスケジュールは
こちら)
Practically Perfect! なメリーがそっと教えてくれる大切なものを、劇場で受け取る瞬間が待ちきれません!
平原:実は泣けるミュージカル。台本も泣きながら読みました。お客さまも感情移入できる役柄がきっとあるはず。
柿澤:子どもたちのはじめてのミュージカル体験には最高の作品。もちろん仕事や育児で疲れている大人にもぜひ観てほしい。
大貫:バンクスさんのシーンとか、男としてはぐっとくるものがあるので、ぜひお父さんたちにも観てほしいな。
柿澤:うちの親父に観てほしい! きっと性格が変わると思う(笑)
おけぴ取材班:mamiko 監修:おけぴ管理人