BSP『新選組 完結編』舞台写真&コメントが届きました!(会員感想コメントも♪)

 幕末の世を駆け抜けた新選組の誕生から終焉までを、ダンスや殺陣をふんだんに盛り込んだ演劇ならではの手法でみせるブルーシャトルプロデュース(BSP)の意欲作、ついに完結!

 土方歳三、沖田総司、近藤勇、芹沢鴨…それぞれの視点から描かれる3章全6話を日替わりで一挙上演する『新選組 完結編』が初日を迎え、舞台写真とキャストコメントが届きました。

※舞台写真は「暁ノ章」「宵ノ章」より
(舞台写真・コメント提供:ブルーシャトルプロデュース)



 新選組の結成から芹沢鴨暗殺までを描く「暁ノ章」は、山本誠大さんが若き日の近藤勇を演じる「近藤勇の大志」と、田渕法明さんが芹沢鴨の狂気をみせる「芹沢鴨の後悔」の2話を連続上演。

 「宵ノ章」では、鬼の副長・土方歳三(田中尚輝さん)の苦悩にスポットをあてた「土方歳三の憂鬱」と、恋に出会う沖田総司(鐘ヶ江洸さん)が主役の「沖田総司の純愛」で池田屋事件前後のエピソードを。

 そして新作であり完結編となる「終ノ章」は、沖田と運命的出会いをはたす坂本龍馬(松田岳さん/吉田稔麿との二役)、近藤・土方と対立する伊東甲子太郎(冨森ジャスティンさん)が登場する「志士たちの悪夢」、幕府が瓦解し北へと逃れていく土方らを描く「志士たちの面影」の2話で、新選組の終焉を見つめます。


 

【キャストコメント】


左から:沖田総司役:鐘ヶ江洸さん、近藤勇役:山本誠大さん、吉田稔麿役:松田岳さん、芹沢鴨役:田渕法明さん、土方歳三役:田中尚輝さん
                      

【演じる役について】

鐘ヶ江:
 かけがえのない大切な存在です。自分と重なる部分も多く、役と過ごす時間を通して一緒に成長している気がしています。

松田:
 吉田稔麿は、熱烈で危うい人物として演じています。

田渕:
 自分の奥底に眠る破滅願望のようなものを芹沢鴨に乗せております。自分のダメな部分の塊を皆さまに楽しんでいただけたら。

田中:
 土方歳三の苦悩や決意、近藤局長への絶対的な忠誠心、新選組を守りたいという強い意志を大事に創り上げてきました。最後のその時まで武士でありたいと願い続けた男の生き様を演じきりたいと思います。

山本:
 新選組局長としてもう一度舞台に立つことができることに喜びを感じています。前回の公演で得た経験に加え、役者として過ごしてきた1年間の経験が、近藤勇を演じるうえでの自信と責任感をより強めてくれました。今回はさらに深く役を掘り下げ、仲間とともに舞台上で懸命に生きたいです。
 


【各章の見どころ】

鐘ヶ江:

 「沖田総司の純愛」は他の章に比べて殺陣が多かったり、2人の会話のシーンが多かったりと、動と静が混じり合った作品です。なかでもカンパニー全員で創り上げる池田屋事件は特に見どころですね。

田渕:
 歌やダンス、灯篭の明かりで彩られる退廃的な世界をお楽しみください。

田中:
 「宵の章」は「土方歳三の憂鬱」という少しダークネスな部分を感じさせる話から始まります。誠の武士なのか、それともただの獣なのか。己が信じる志を曲げることなく、魔物に立ち向かう。その表現として、ダンスシーンや鏡をモチーフにした演出などが出てきます。それらが「終の章」にどう繋がっていくのか、楽しみにして頂けたらと思います。

山本:
 「暁ノ章」の第1話「近藤勇の大志」は新選組の前身である浪士組結成までを描く物語。とにかく今回のエピソードのなかで一番明るく楽しいお話です。見どころは貧乏ながらも明るく笑顔が絶えない試衛館の仲間たちでしょうか。土方がメンバー全員と対決するのも個性が出ていて面白いです。近藤が迷いながらも本物の武士を目指して成長していく姿をご覧ください。



【坂本龍馬と吉田稔麿、二役を演じることについて】

松田:
 二役とも討幕という目的は同じなのですが、やり方が違う。その違いを見ていただきたいです。どちらの役も新選組の敵として登場しますが、対照的な印象の二人になればと思い役作りしました。



【「暁ノ章」「宵ノ章」は再演。昨年と変化させた部分は? 】

鐘ヶ江:
 かなりありますね。この一年を通して、各々の役者が”一役者”として良い意味で変わっています。その中で稽古中に対面して、感じたことに素直に作りあげました。

田渕:
 変化させたいと思ったことはないのですが、いざお稽古に入ると、まあ、昨年の自分が考えてたことがわからない、掴めない(笑)。ですので今の自分の思うことと、昨年の自分のやっていたこと、その二つを掛け合わせた感じになってます。

田中:
 具体的にどこをというわけではないですが、感情の流れが大きく変わりましたね。やはり「終の章」まで演じさせて頂けることになったのが利点かなと。「終の章」のあのシーンの時にこういうセリフが出てくるのであれば、暁と宵の時はこれでもいいんじゃないか? と新たに発見できる部分がたくさんありました。

山本:
 「終ノ章」で新選組衰退、五稜郭の戦いまでを描いてるので、最後を意識して言葉や動きを考えて作っています。前回とはまた違った「暁ノ章」「宵ノ章」になっています。前回を観てくださったみなさまもぜひ違いを楽しんでください。



【特にここを見てほしい!という場面は?】

鐘ヶ江:
 選べません。ごめんなさい。一瞬一瞬、必死に生きる姿、目に焼き付けていただけたら嬉しいです。

松田:
 全部と言いたい。が、BSPといえば群唱。特にオープニングの群唱はすごいです。僕は参加していないのですが(笑)。

田渕:
 それぞれの章で訪れる、武士たちの最期を見届けて欲しいです。

田中:
 たくさんありすぎて困りますね…。ひとつは物語のキーともなる羽織の存在。それは死を意味するのか、死を覚悟したものに見える存在なのか、残ったものに何かを伝えたいという気持ちの表れなのか。さまざまな受け取り方があると思います。セリフやダンス、歌以外にも感情表現をしていますので、そういったところも見どころです!

山本:
 「暁ノ章」「宵ノ章」で出てくる大切なシーンが「終ノ章」で再び出てくるので、それぞれの話だけを観ても十分楽しめるのですが、3作品見るとより深く新選組を楽しんでいただけます。ぜひ全部観て欲しいです(笑)。




【新章「終ノ章」の見どころは?】

鐘ヶ江:
 それぞれの終末へと向かいます。誰のどの場面というよりは「終の章」を通して命の重さ、儚さ、仲間を想う気持ち、そんな”新選組の面影”を感じていただけたら嬉しいです。

松田:
 音楽が素晴らしいです。時代の移り変わりを劇的にまた儚く表現する音楽です。

田渕:
 隊士たちの織りなす生き様のアンサンブル。最後の15分のチームワークを是非見ていただきたいです。

田中:
 伊藤甲子太郎が加入したことにより、新選組にどのような影響をもたらすのか。そして坂本竜馬がどう絡んでいくのか。新選組が少しずつ衰退していくさまや、仲間がひとり、またひとりと失われていく状況。そんな切なさや儚さが色濃く出ている物語です。新選組の生き様、死に様そのものが「終の章」の見どころかなと思います。

山本:
 羽織に注目してみてください!



【「終の章」を踏まえ、改めて「暁ノ章」「宵ノ章」を演じた気持ちは?】

鐘ヶ江:
 ラストがわかっているからこそ、そこに向かって生きないように気をつけています。「暁の章」も「宵の章」も、その時々を必死に生きる。その先にどんな終末があるのか…新鮮に大切に過ごしていく、そんな気持ちで臨んでいます。

松田:
 新選組の物語は、人へと伝え、受け継がれていくものなのだと思いました。時代は明治へと移り変わり、新選組や長州の吉田稔麿、土佐の坂本龍馬は終わりのときを迎えますが、その姿や思想は現代にも受け継がれていると思います。暁・宵・終と、台詞、行動、全てを大切に伝えたいです。

田渕:
 芹沢鴨自体は、自身の暗殺によって完結をしているのですが、「終ノ章」でも実はさまざまな場所で息をしていて、そこから」暁ノ章」「宵ノ章」に戻った時に、深まった世界にワクワクしております。

田中:
 前回は当たり前にそこにいた新選組の隊士たち。終の章ではその当たり前がないので、今まで以上に仲間の存在が愛おしく感じたり、逆に切なく感じたり。ラストへ向けてお芝居を作るということはないですが、最後を知っているからこそ心の余裕が出来ている部分はあると思います。

山本:
 寂しいです。まだまだやっていたい。一回ごとの公演、セリフの一言一言を大切に伝えていきたいと思います。



【観客へのメッセージ】

鐘ヶ江:
 「私は、生きたい」。今回はこの一言に尽きると思います。誰のために生きて、なにを思って終末を迎えるのか。”僕ららしい”新選組の中で、一年かけて積み上げた”誠”の想い全てを板の上に置いていきます。BSPとしての、役者としての、新選組としての、役としての覚悟を、ぜひ見届けてください。

松田:
 おかげさまで『新選組』再演、そして「終ノ章」を上演することができました。楽しんでいただけるよう誠心誠意務めましたので、どうぞ千秋楽までともに歩んでくだされば嬉しいです。

田渕:
 BSPは毎回「集大成」と言いながら全力で公演をしております。さらに今回は3作品同時上演ですので、僕たちの全力も全力、死力を尽くしております。ぜひその姿をご覧ください。もちろんクオリティも保証済みです。

田中:
 今回で完結編となるBSP『新選組』。みなさまにぜひ見届けて頂きたい作品となりました。近藤局長が進む武士の道、土方歳三が信じる誠の道を突き進んでいきます。暁、宵、終、どれを観ても楽しんで頂けます。劇場でお待ちしております。

山本:
 「暁ノ章」「宵ノ章」は再演ですが、「終ノ章」込みの3作品、新作をやるつもりで作っています! ぜひ全て楽しんで観てください。




 照明家としても活躍する大塚雅史さんによる演出は、生の舞台だからこその魅力を体感できる仕掛けがいっぱい。音楽は和田俊輔さんによるオリジナルです。

 各章は独立した物語なので、どこから見ても大丈夫。1話から時系列を追って見るのもよし、お気に入り隊士のエピソードをリピートするもよし。

 踊る!生きる!駆け抜ける! 新選組として花咲き散った男たちの勇姿を描く『新選組 完結編』は2月12日まで、あうるすぽっとにて上演中。2月16日から24日までグランフロント大阪 ナレッジシアターにて上演されます。



【さっそく見てきた方の感想コメントをご紹介♪】 

新選組それぞれの人物にスポットをあてた小話が少しづつリンクしながら繋がっているので、見れば見るほど新たな気づきがあり、何回でも見たくなる作品です。幕末の志士達を全力で熱く演じる俳優さん達がかっこよくて素敵です。

前回からパワーアップしたキャストの皆さんももちろんのこと、なかでも芹沢鴨役の田渕さんの存在感には圧倒されました。

3話の主演、土方歳三役の田中尚輝くんは演技、ダンス共に抜群だと思います。今までの土方のイメージとは違うと思えるところもありますが、これもまたあり!と思わせる表現力があります。また、実力が確かな多くのキャストが織り成す圧倒的かつスピード感溢れるダンスや殺陣などのパフォーマンスは必見です。

脚本・演出・照明を担当されている大塚雅史さんは、各作品でも土方歳三に木刀を持たせるという演出をされていて、この土方という役に特別な思い入れを感じたりします。殺陣指導と岡田以蔵役として客演のSTAR☆JACKSのドヰタイジさん、音楽や主題歌は和田俊輔さん、主題歌歌唱は新良エツ子さんとかなり贅沢な、お得感まんまんな舞台だと思います。

いきなり踊り始めるので、びっくりしたのですが、迫力あって良かったです。

キレのあるダンスとそれに合わせて舞う羽織の美しさと色っぽさがたまりません。「鬼の副長」や沖田総司にこんな描き方があったとは、という新しい発見がある、物語としても興味深い一作です。特に沖田役の鐘ヶ江くんは立ち回りと狂気、苦悩や切ない表情に見惚れるばかり! 前回を観て以来注目してますが、今回もまた素敵でした。

初めて観劇させて頂きましたが素晴らしかったです。2話構成になっていて観やすくまた色々なキャラクター目線で見れて向け良かったです。またOPの歌とダンスが格好良く見惚れてしまいました。他の回もぜひ観たいです。




【BSPとは?】
 『龍の羅針盤』『零式艦上戦闘機』そしてこの『新選組』シリーズと意欲作を上演し続けるBSP(ブルーシャトルプロデュース)は、 劇団ひまわりのプロダクション部門企画。松田岳さん(『GEM CLUB』『ツキステ』『ゴースト(ウィリー役!)』)ほか、舞台やテレビなどで活躍中の若手キャストのパフォーマンスにご注目を!



【公演情報】
ブルーシャトルプロデュース
『新選組 完結編』
東京公演 2019年2月2日(土)-12日(火) あうるすぽっと
大阪公演 2019年2月16日(土)-24日(日) グランフロント大阪北館4階 ナレッジシアター

脚本・演出:大塚雅史
音楽:和田俊輔
振付:藤川美伊菜
殺陣:ドヰタイジ

出演:
鐘ヶ江洸/田中尚輝/田渕法明/山本誠大/松田岳/
石田直也/冨森ジャスティン※/青木威/黒田陽介/新井將/池之上頼嗣/中内天摩/
原田賢治/藤井惇成/松下航/松田大輝/飯田寅義/
梅林亮太/山本健史/上田遼/池田怜央/金子僚太/小川丈瑠/原章子/丸山大虎/ドヰタイジ/
瓜生七海/真銅美織/鈴木美祐/田中奈々/
鈴村近雄※/新正俊※/岡直樹※/望月寛子※/
黒川聖菜*/近藤直大*/小薬英斗*/大塚一輝*

*…暁ノ章・宵ノ章のみ出演
※…終ノ章のみ出演


「暁ノ章」「宵ノ章」「終ノ章」 全3章・6話を日替わり上演。
各話のストーリー詳細はこちら

公演公式サイト

舞台写真・コメント提供:ブルーシャトルプロデュース
感想コメント:おけぴ会員のみなさま
編集:mamiko    監修:おけぴ管理人

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