【公演NEWS】ミュージカル『In This House〜最後の夜、最初の朝〜』再演!

 “どんな未来なら
 僕らは傷つけあわずに済んだのだろう”



4人の出演者と4人編成の室内楽で紡がれる大人のためのミュージカルが再演決定!
出演は、初演から続投の岸祐二さん、入絵加奈子さん、綿引さやかさんと、新参加となる川原一馬さんの4人です。

「何もかも美しいです。細部まで考え尽くされた作品です。
自分にとって「最後の夜、最初の朝」とは何なのか、終演後考えさせられました」

(おけぴに寄せられた感想コメントより)



 「Simple, Small but Special」がコンセプトのプロダクション conSept による、Musical Dramaシリーズの第一弾として、2018年4月に上演された『In This House〜最後の夜、最初の朝〜』が約1年半ぶりに再演されます。

 まるでよくできた短編小説のような、繊細ながら凝縮された世界観。小劇場作品とは思えない贅沢な実力派キャストによる歌声。そして思わぬところに着地する結末──。

 オフ・ブロードウェイの隠れた秀作の海外初上演となった日本初演には、おけぴ会員のみなさまからもあたたかな感動コメントが多数寄せられました。
(以下、緑字は全ておけぴ会員のみなさまの感想コメントより)





 舞台に登場するのは、年齢を重ねた夫婦と、若いカップルの男女4人。

 農夫として働いてきたヘンリー(岸さん)とその妻ルイーサ(入絵さん)は、かつてふたりが暮らした家を久しぶりに訪れますが、そこに車が故障した若いカップルがやってきて…

▼本を開いて、その物語のなかにすーっと入り込むような作品でした。
生演奏で音楽も綺麗でしたし、歌声に心奪われ、ひとつひとつの話にどんどん引き込まれる上質な時間を過ごすことができます。
若い自分、歳を重ねた自分(男女ともに)のどちらにも共感できます。

▼声のシャワーを浴びて、全身が生き返るような90分でした。
過去と向き合い、再生を果たす夫婦と、目を背けている現実を未來に向かって引き受けようとする若者の物語が交錯する、心地よい時間。

▼フライヤーに「短編小説のようなミュージカル」とありましたが、正にそのとおりでした。



岸祐二さんと入絵加奈子さん、お二人の歌声を間近で浴びる贅沢!


岸さんの愛情深くて哀愁漂うヘンリーがとても魅力的でした!
楽曲も素晴らしく、雰囲気のある演出とあいまって、キャストはたった4人なのに、とても厚みのある舞台だったと思います。
愛する人とのコミュニケーションの大切さを改めて実感させられました。


問題を抱えた二組のカップルが心をぶつけ合い、そして解決にむかっていくさまが自分のことのように感じられました。
入絵加奈子さんの歌声が美しく説得力がありました。




気が強く現代的な女性を演じる綿引さやかさん。『ハイキュー‼︎』『宝塚BOYS』などで注目を集める川原一馬さんが加わって、どんな化学反応が起きるのでしょうか?



シンプルなのに景色を感じられるセットと、生の演奏が贅沢です。
『レ・ミゼラブル』でエポニーヌを演じていた綿引さんが、今まで観たことのないような役柄を演じているのも、新鮮でした。


小さいキャパの劇場に、大劇場の似合うキャストの歌声がガンガンきます。
身体の芯まで心まで響いて、すごく良いものを見せてもらったなと嬉しい気持ちで劇場をあとにしました。
綿引さんの気が強い女の子の役がはまっていました。そして主婦としては入絵さんに感情移入せざるを得なかったです。


2組の男女が繰り広げる会話がだんだんと深みを増していくのが感じられました。
いつも大劇場で遠くからしか見たことがありませんでしたが、このような小さなハコ(劇場)で間近で岸さんの歌を聴けたのもよかったです。



 プロのアメフト選手として活躍した後、シンガーソングライターに転身、カントリーミュージック界のヒットメーカーとしてグラミー賞も受賞したマイク・リードによる楽曲が、優しく二組のカップルの心情を紡ぐ『In This House〜最後の夜、最初の朝〜』。

 日本版の演出は『グーテンバーグ!ザ・ミュージカル』『FACTORY GIRLS ~私が描く物語~』などの板垣恭一さん。音楽監督は読売演劇大賞の2019年上半期スタッフ賞にもノミネートされた桑原まこさんです。


大劇場のグランドミュージカルも華やかで良いけれど、シンプルな舞台美術は、観る者の想像力を掻き立てるし、舞台上がシンプルであればあるほど、中身が問われます。これは“当たり”な舞台でした。


ミュージカルでしたが、ストレートプレイでもある感じがした。とにかく、情景がちゃんとみえてくる。


翻訳劇ですが、現代日本社会に生活する私にも通じる要素がたくさんありました。そう感じられる翻訳と演出に拍手!



 4人の出演者と4人編成の室内楽で紡がれる、静かながらも濃密な大晦日の一晩の出来事。誰かを愛するということ。そして自分で未来を選択するということ。物語の最後に待ち受ける思いがけない結末とは?


相手への思いやりや、言いたいことをつい言えずにいたために、ちょっとしたボタンのかけ違いから大きな隔たりが出来てしまう。
どちらも間違っていないし、どちらも譲れないこと、ああ、あるあると納得してしまった。
せつなくそしてお互いの心情を語りかける美しいハーモニーに引き込まれた90分でした。


観劇するたびに4人に対する感じ方が変わるのではないかと思う特別な舞台でした。


出演者が4人しかいないですが、その誰もが実力者で、演技に引き込まれていきます。
若者と熟年のカップルが出会い、それぞれの抱えている問題と向き合い、もがきながらも答えを出していく…終わって、後からじーんとくる作品でした。


お互いを想うというのはどういうことなのか。観ている人は登場人物の誰かに自分を重ねて一時間半を過ごし、最後には思いがけない事実に驚きながらも若い二人にエールを送りました。




 ミュージカル『In This House〜最後の夜、最初の朝〜』は2019年11月20(水)日から24(日)まで六行会ホール、27(水)から29(金)まで ひらつかホールにて上演されます。



初演ダイジェスト舞台映像も公開されました。
【公演情報】
ミュージカル『In This House〜最後の夜、最初の朝〜』
2019年11月20日(水)〜24日(日)@六行会ホール
2019年11月27日(水)〜29日(金)@ひらつかホール

脚本:サラ・シュレジンジャー(Sarah Schlesinger)
   マイク・リード(Mike Reid)
   ジョナサン・バーンスタイン(Jonathan Bernstein)
作詞:サラ・シュレジンジャー(Sarah Schlesinger)
作曲:マイク・リード(Mike Reid)
日本語上演台本・訳詞・演出:板垣恭一

<登場人物(出演)>
ヘンリー・アーデン:岸祐二
ルイーサの夫。豪快で男らしい人物であると同時に、いろんなことに好奇心旺盛でもある。ユーモアのセンスも逸品。

ルイーサ・アーデン:入絵加奈子
ヘンリーの妻。生涯バージニア州の片田舎で暮らしてきたが、率直で気品のある女性。

アニー・フリードキン:綿引さやか
救急看護師。特に世界の災害地で活動しているため、年中世界を飛び回っている。神経質だが頭の回転が速く機転がきく。

ジョニー・ダマート:川原一馬
イタリアからアメリカへの移民3世。ハンサムで面倒見がよくやる気に満ちている。ワシントンD.C.で警察官の職に就いている。

<ストーリー>
寂れたファームハウスで出会った二組の男女。
大晦日の夜、過去と未来の願いが交錯する。

人生の晩年を迎えつつあるヘンリー(岸)&ルイーサ・アーデン(入絵)夫妻は、ある大晦日の晩、自分たちが長年住んでいた田舎の家に久しぶりに立ち寄る。その家はしばらく放置されていたせいもあり、あちこち傷み、壁の一部は壊れかけていた。その晩偶然に自動車の事故で立ち往生していたジョニー(川原)とアニー(綿引)はアーデン夫妻の家を訪ね、夜が明けるまで一晩お世話になることになるのだが…。
ヘンリーとルイーサは過去の自分たちの愛情について、ジョニーとアニーは未来の自分たちの愛情について、それぞれどう向き合うべきか、今日“この家で”次のステージへ進むための選択をすることになる。

公演公式サイト

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