7月7日21時よりYouTubeプレミア放送が決定した
「中川晃教 RADIV premiere」(
中川晃教公式You Tubeチャンネルにて配信)。 仁井劇場とは?激情RADIOとは?
中川晃教さんとゲストの
仁井聡子さんのリモート取材ながら息の合った、そしてなんとも躍動感あふれる(?!)対談、画面キャプションを交えてお届けします!
【自粛中、初めてあんなに笑った】
──「中川晃教 RADIV」待望の第二回配信決定!今回は仁井聡子さんをゲストにお迎えし“激情RADIO”が放送されるとのこと。まずは、中川さんから仁井さんをご紹介いただけますか。中川さん)
大阪のラジオ局FM802の土曜日の朝の顔!「SATURDAY AMUSIC ISLANDS MORNING EDITION」(毎週土曜日朝7時~12時)を担当されているラジオDJの仁井聡子さんです。仁井さんの番組にアルバムのプロモーションでゲスト出演したことをきっかけに知り合い、僕が出演するミュージカルやライブにも足を運んでくださるようになったんですよね。
その番組内に仁井さん作のラジオドラマ“仁井劇場”というコーナーがあり、僕も出演(?)というか参加させていただきました。それが今回の“激情RADIO”に繋がっています。仁井さん) もともと“仁井劇場”は番組の箸休め的なポジションで、私がひとりでサザエさんとマスオさんとタラちゃんをやってみるというようなものでした。ところが、なんとそこに本物のシンガーであり俳優である中川晃教さんが!そんなチャンスはそうそうないことですから、だったらやってみたいことを提案してみようと「ミュージカルな彼氏」を企画しました。その時はまだ面識はなかったのですが、面白い方だと聞いていたので、もしかしたら乗ってくれるかな…と思っていたら、快諾してくださったんです。
中川さん)
事前に資料としてアーティストの秦基博さんバージョンの“仁井劇場”の音源を聴かせていただいたんです。そのドラマの中で“ミュージシャン秦基博さん”とは違う一面、人となりを感じさせつつ、いつの間にか彼の音楽と繋がっていくことが興味深くて。それはきっと自分のフィルターを通し、自分の言葉で対象となるものの魅力をリスナーに伝えるDJという仕事に携わっている仁井さんならではの感性だと感じました。──そうして生まれたのが「ミュージカルな彼氏」。仁井さん) みなさんご存じかと思いますが、舞台に立っているアッキーも素敵ですが、この方は舞台から降りてもすごく面白い!真面目なんだけど、ちょっと抜けていて天然。そんな人間的なかわいらしさを存分に伝えたいという思いから、ド天然な中川晃教さんが彼氏だったら~ということを空想して作り上げたのが「ミュージカルな彼氏」です。あくまでも空想なので実際はわかりませんが(笑)。
──そして今回、“激情RADIO”という形でラジオドラマの新作が発表されることになりました。中川さん)
もともと続編の企画は温めていたのですが、自粛期間中に「続きをやるの、今じゃないかな!」と投げかけたら、「私もやりたい!」と返してくださったんです。そして、今回はラジオではなく自分たち発信にしようと、僕のYouTubeチャンネルで発信することになりました。もう、どうなってもいいからとにかくやってみよう!と(笑)。仁井さん) どうなってもいいって(笑)。
中川さん)
あの時点ではどうなるかわからなかったから…(笑)。仁井さん) 確かに。
中川さん)
そうして書き上げられた台本を読んで…爆笑ですよね。台本の行間からも仁井さんのセンスが溢れてくる!冒頭の仁井さんのモノローグも、まるでカウントダウンのように来るぞ来るぞとワクワクを掻き立てていて、自粛中、初めて笑ったんじゃないかな。もちろんそれまでも笑うことはありましたが、とにかくお腹の底から笑ってすごく幸せになったんです。本当にバカバカしいんですよ、あ、これは愛情をたっぷり込めた言葉ね。みんな頑張って、自粛にもなんだか慣れてきて…、そんな時だからこそ、あのバカバカしさに救われたというか。Zoomで読み合わせをした時も(笑)。仁井さん) 爆笑の連続!リモートだからタイムラグもあって、微妙な間、無言に怒っているのかなと思ったら突然爆笑したり。なんとも言えないハイな感じでしたね(笑)。
【制作秘話】
──リモートでの収録はどのように。中川さん)
仁井さんが書かれた台本がここにあります。この台本に「ここからは歌」とあったら、僕がそこにコードを振っていきました。イメージは一発録りの弾き語りひとり寸劇です(笑)。──バラバラに収録されたのですね!仁井さん) そうして送られてきたアッキーパートの音源。自分が書いたものながら、一部、天然な中川晃教さんによって未知なるものに生まれ変わったものに対して、今度は私が自分のパートを入れていきました。アッキーのすごいところは、読み合わせ後に自分でピアノを弾いて、歌って、演じて──、その過程で“歌”と書いていないところでも歌っているという!!
中川さん)
え?(とあるシーンについて)「アドリブでも」って書いてあったから歌ってみたのだけど。仁井さん) 実はあのコメントは、その前の部分について、台詞をアドリブで変えてもいいですよという意味だったの。でも、それを素晴らしい形で誤解してくれて(笑)。あそこから歌うという発想はなかったのでびっくりしましたが、それがすごくいい!誤解も味方につけて、私たちラッキーだなって。
中川さん)
びっくりって(笑)。無茶ぶりだけど面白いなと思って自分の中で想像力を働かせたら歌になっていたんです。僕、ミュージカルの稽古場でもたまにそういうことをするんだけど、演出家にも驚かれる。この感覚はなんだろう。仁井さん) 本質的にもっているものだと思います。これはアッキーに初めて会った時から思っていることですが、話している言葉も音楽なんですよ。言葉が音になり、そこにリズムも感じる。だから言葉がイメージを生むんです。真面目な時は深海のように言葉を紡ぐし、解き放たれた時は本当に信じられないくらいの、(仁井さんの洋服を指して)こういう鮮明な色を感じます。
──ライブMCでも、その時の気持ちを即興で歌にされていますよね。仁井さん) そうそう!“激情RADIO”では、そんなアッキーを増幅させました。
──ここから話はものがたりの核心に迫る!!ということで、後半は7月7日の配信後に公開いたします!キーワードはフェアリー中川?!「中川晃教 RADIV premiere」は
7月7日21時より
中川晃教公式YouTubeチャンネルにてプレミア放送!
(一部、当日のみ放送)※ここからは7月7日放送の激情RADIO「ミュージカルな彼氏」の内容にふれています【フェアリーからの料理?!】
──激情RADIO「ミュージカルな彼氏」、なんと話は猫ちゃんに展開!そのココロは?仁井さん) 動物にも話しかけそうだなというイメージ、ある意味、中川晃教は妖精だと思っているので。
中川さん)
ヨウセイって、フェアリーのこと?仁井さん) そうです、フェアリー中川。
中川さん)
そんなこと言う人、仁井さんしかいないから(笑)。仁井さん) いやいや、みんな思っていても言わないだけだから。
そこにインスパイアされ、動物にも南風にも話しかける。もっと言うと生きとし生けるものに愛を与える存在であることをドラマに込めました。
──納得してしまう自分がいます(笑)。さて、気になるのは今後の展開ですが。中川さん)
実はあともう一本…。仁井さん) 猫だと思われているところから、結構な展開かどうかはわかりませんが(笑)、ただただアッキーが面白い次回作がね。
中川さん)
いや、やばいですよ。あれはある意味すごい展開。キーワードは料理かな。──楽しみです!【生活者に寄り添うラジオの魅力に繋がる】
中川さん)
この機会に仁井さんに聞いてみたいことがあるんです。今回、「隣人が引っ越ししてきた」というところから物語が始まります。それはちょうど執筆されていた3月~4月という時期にリンクしていて、一人暮らしを始める人の不安に寄り添いながら、新生活で面白いことがあるといいねというメッセージも持っているんですよね。その感覚というのは、やはりラジオDJとして仁井さんが触れている日常が反映されているというか、生活や社会の中にシナリオのテーマがあったりするのかな。仁井さん) それはあると思います。ラジオDJって、その日が何の日なのか、たとえば1月半ばには「今日はセンター試験だな」とか、その時に「世の中で一番応援したい人」というところに自然に意識が向き、その感覚は四季のように体に染みついているところがあります。
中川さん)
なるほど!そんなラジオで培った仁井さんの「世の中」や「今の旬」へのアンテナの感度の高さは選曲にも表れていて、いつも触発されています。実は次の回で、僕は誰もが知っているある曲に挑戦します。すごく高いキーだけど、きっとアッキーなら普通に出るでしょうと提案してもらったのですが、僕はその曲を知らなくて。世間ではすごくポピュラーなのに、僕はそういうのに疎いところがあって。仁井さん) 正直、あの曲を知らなかったことは驚きでしたが(笑)、俗世を知らない、それもまたフェアリー中川。そういう人がやるから面白いんです。替歌にしているので、ともすれば馬鹿にしていると受け取られてしまう危険もあるのですが、何に対しても真摯に取り組む、愛のあるアッキーだから私は自由に書けるんです。伝え手は大事です。
中川さん)
そうなんですよね。替歌って面白さの中に難しさもあって、それを書く、歌う人に愛がなかったら、単なるネタとして消費するだけになってしまう。そうなると原曲を書いたアーティストもそのファンも気分を害する。でも、そういったバランス感覚というところでも全面的に仁井さんを信頼しています。仁井さん) ありがとうございます。でも結局は、劇作家でも演出家でもない私が、ただただどんな中川晃教を見たいのかを詰め込んだだけというところも(笑)。
──そこに多くの人の願望が詰まっているとも言えるかもしれませんね。仁井さん) そうなんですよ!誰もがニャオニャオ言う中川晃教の隣人になれる場所、それが“仁井劇場”なんです。
──ちなみに実際に例の曲を歌っていかがでしたか。中川さん)
めちゃくちゃ高い!アッキーなら全然大丈夫と聞いていたのですが、高いよ!自粛期間中のいいトレーニングになりました。ピアノを弾き、発声し、高いキーの曲にも挑戦。ラジオドラマが前向きなモチベーションになりました。笑いに走っているかと思いきや、かなり真剣な挑戦になりました!──“激情RADIO”今後の展望は。仁井さん) 「ミュージカルな彼氏」とは毛色の違うほっこりした話もいいかな。あっきーも私もおばあちゃん子、おじいちゃん子だったので、お盆の時期に合わせて「今年は帰省できないな」というエピソードなどはどうでしょう。
中川さん)
そんなふうにどの作品にも仁井さんのリアルな気持ちが詰まっているから、聴いている人の琴線にふれるんだろうな。裾の広く誰もが楽しめる、それが“仁井劇場”の魅力です!──これからも楽しみにしています!
おけぴ取材班:chiaki(インタビュー・文)監修:おけぴ管理人