2011年9月7日(水),8日(木),9日(金)ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」ゲネレポ&観劇レポ@赤坂ACTシアター
この夏、最後に打ち上がった大きな花火のような興奮、そして余韻を味わえるミュージカルです!
素晴らしい(としかいいようがない!!)楽曲にのせて、波のように押し寄せぶつかってくる若者達のエネルギー!
「若いエネルギッシュな出演者達を主体とした公演が大きなインパクとを産む」
「このキャスト、今にしかできないロミオとジュリエットをつくって行きたい」と、製作発表でおっしゃっていた潤色・演出の小池修一郎さん。
まさにそれを実感しました!
さて、今回は、写真満載レポになります。斬新な演出になっていますので、物語の鍵になる部分などはレポでは触れないようにしますね
ロミオ役はWキャストで、城田優さんと山崎育三郎さん。
まずは城田優さん。圧倒的な光を放つ存在感と甘い声、歌、トート閣下とはまるで違う役。歌い方も違えば、オーラも調整されてて(!?)お顔立ちといい、肌の白さといい、ロミオと呼ばれるにふさわしいこの容姿。
情熱の国スペイン人の血が半分ながれている城田ロミオにしか出せないこの熱。大きな身体で悩み苦しむ姿にロミオの幼さが出ているのがいいっ!!
そして山崎育三郎さんのロミオ!なんといっても、恋をしたときの瞳のキラキラ☆☆☆
甘く伸びやかな声♪♪♪ロミオの弱さや脆さ、ナイーブさがにじみでる演技。ジュリエットを見つめる山崎育三郎さんの愛おしそうな目にぜひキュンキュンして下さいね!
浦井健治さん演じるのはロミオの親友ベンヴォーリオ役!
新しい浦井さんです!マルチに光っておられます!場を和ませる役所であり、ロミオの一番の理解者。単独行動を好むロミオをいつも探してくれたり、チームモンタギューをさりげなくまとめたりも。
二幕の歌いあげは、何度でも聴きたい♪全力のダンスもお楽しみに!!
マーキューシオ役は、良知真次さんと石井一彰さんのWキャスト。このお二人演じるマーキューシオは、それぞれに持ち味が全然違います!
良知真次さんは、かみつきそうな目がすっごくいい!動きも軽やかでバク転も!ロミオとベンヴォーリオとマーキューシオ3人並ぶといいですよね~
石井一彰さんは、血走った、ジャンキーなマーキューシオ。すぐにカッとキレそうな、見事な役作り!
そしてジュリエットが育ったキャピレット家の跡継ぎである甥っ子、ティボルト。ティボルトもこれまたWキャストで、こちらは上原理生さん。赤い派手なお衣装が似合います!レミゼラブルのアンジョルラス役の時は、台詞にすべて音楽がついているのでストレートな"台詞"を聴いたのは初めてでしたが、低く素敵な声で、なんともいえぬ色気がございますっ!
歌になると”苛つきと寂しさ”がにじみ出るような歌いっぷり。
ティボルト的ラストシーンの素晴らしい演技、”目”にもご注目下さい!
もう一人のティボルト役は平方元基さん。今回、初ミュージカルの平方さんは長身のイケメン!感情を内に秘める感じの、今時の若者ティボルトです!
そんなティボルトは、いとこのジュリエットが大好き。
かわいいジュリエットの父親キャピュレット卿を演じるのは石川禅さん。
この役作り、声作り、化粧、髪型…一ミリも手を抜かぬ全力さが大好きです。
キャピュレット夫人役には涼風真世さん。キャピュレット家の空気は涼風さんの目が語っています。
ジュリエットへ向かって歌うソロは圧巻!!
乳母役の未来優希さん。いやーびっくりしました。なんて乳母にぴったりな方でしょう。なんて空気をつくるのが上手な方なんでしょう。あのボリューム感もいい!舞踏会でのモコモコダンスも楽しい~♪
ジュリエット達を脇からガシッと支える石川禅さん、涼風真世さん、未来優希さんに猛拍手です!
そーしーてー、お待たせしましたジュリエット!ジュリエットもWキャスト。
まずは昆夏美さん♪華!ちいさくて、可憐で、本物の恋を求めるまっすぐな目。豊かな表現力と、受け止める力、高音まで透明度そのままの歌声に拍手!!(高い高いヒールで小走りする姿にもキュン)
もう一人のジュリエットはなんと現役高校生&現役モデルのフランク莉奈さん、スタイル抜群でございます!
メジャー初舞台どころか人生初舞台!ジュリエットの、初めて人を愛した戸惑いや、隠しきれない恐れ、喜びに溢れた様子が、等身大で伝わってきます!
さらにこのミュージカルでご注目いただきたいのが『死のダンサー』。こちらも中島周さんと大貫勇輔さんのWキャスト。一人別次元にいるこの『死』の芸術性は、この舞台に欠かせない存在です!
元東京バレエ団プリンシパルの中島周さん。どの瞬間で切り取っても芸術。気付くとロミオと同じ表情をしていることがあってゾッ。
もう一人の死のダンサーは大貫勇輔さん。まるで神の使いのような動物を連想させる『死』のダンサー。『死』に操られて逃れられないロミオ(山崎さん)の運命を強く感じる場面↓
各ダブルキャストが好対照なのに加えて、シングルキャストの安定感は抜群!
岡田亮輔さん(パリス役)、安崎求さん(ロレンス神父役)、大鳥れいさん(モンタギュー夫人役)、中山昇さん(ヴェローナ大公役)、ひのあらたさん(モンタギュー卿役)達もご出演です。
また、R&Jダンサーと呼ばれるダンサー達がたーっくさんご出演。ダイナミックな群衆ダンスから、いろんなところでの小芝居(小ダンス!?)までダンス的にも見所たっぷり!お気に入りのダンサーさんをぜひ見つけてみてください!
最後に初日前の囲み取材の様子を少しご紹介しますね。
城田優さん「今回、(ロミオ役が)ダブルキャストで、そしてそれが山崎育三郎くんで本当に良かった。」
山崎育三郎さん「他のミュージカル作品ではジャズダンスなどが多いのですが、この作品ではロックやヒップホップダンスなのですごく難しくて、(城田さんと)二人で居残って頑張りました。」
と、ロミオという役、そしてこの作品を一緒に作り上げたお二人の絆を感じました!そして、このロミオ役の二人がお話されているときも、じっと緊張して前を見つめているジュリエットたち。
そんなジュリエットたちの様子を見て、城田さんから
「緊張しなくていいですよとみなさんからも言ってあげてください」
と記者陣へのリクエストがあり、昆夏美さんが一生懸命言葉を選びながら話し始めると、ロミオのお二人が、とっても優しい眼差しで見守り、フランク莉奈さんも自然に表情がほぐれていきました♪
とにかく音楽最高で、キャストはとっても魅力的、キラキラ・メラメラ・ノリノリ・びっくり・ドキドキ場面等見所満載です!
斬新な演出にもびっくりされるかも!
(きっと見終わった後は、神父の行動につっこみいれたくなると思います)
浦井健治さんはじめ、相手の芝居を受けてどんどん変わっていけるキャストさん達なので、それぞれの組み合わせ、公演を重ねることによる進化もとても楽しみですね!
東京公演は
2011年9月7日(水)~10月2日(日)@赤坂ACTシアター
大阪公演は
2011年10月8日(土)~10月20日(木)@梅田芸術劇場メインホール
(公演プログラム、写真も美しく読み応えもあってオススメです(2000))
ゲネ前に行われた囲み取材ではガチガチに緊張していたジュリエット達もカーテンコールのときにみせたホっとした満面笑顔にこちらまで胸が熱くなってしまいました。
この作品、カーテンコールが楽しいのもいい~っ♪
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