【公演NEWS】ミュージカル『SINGIN' IN THE RAIN ~雨に唄えば~』日本特別公演 アダム・クーパー氏 オフィシャルインタビュー



SINGIN’ IN THE RAIN~♪
思わず口ずさみ、ステップを踏みたくなる!



 極上のエンタテインメント作品、ミュージカル『SINGIN' IN THE RAIN ~雨に唄えば~』、2022 年 1 月の日本特別公演には、2014 年、2017 年に日本の観客を魅了したウエストエンドオリジナルキャストのアダム・クーパー演じるドン・ロックウッドが戻ってくる!



 2022 年 1 月の公演に先立ち、『アダム・クーパー オフィシャルインタビュー』が届きました。素敵なお写真と共にご紹介いたします。来日公演を半年後に控えた 2021 年 7 月にリモートで行われたインタビューは、ロンドンの今と新しい SINGIN’カンパニーの様子、パンデミック下に何を思うか、そしてもちろん来日公演に向けた意気込みなど、盛りだくさんな内容です!


【気分が明るくなり自分の人生や生活へのインスピレーションを再び得られる様な作品】


──全世界が見舞われたこのパンデミックの中、非常に厳しい日々を過ごされたと思います。そして1年半ぶりにやっと、稽古が始まりましたが、今のお気持ちはいかがでしょうか?




アダム・クーパー)
 一番強く感じているのは、ワクワクしているのとほっとしているという感情です。実際に上演するということで。すべてが不確実な1年を過ごした後ですから。もしもコロナ前のスケジュール通りでしたら僕たちは既に日本での公演を終えていたはずなんです。 なのにあらゆるものがキャンセルされたり延期されたりしてきました。確実なものは何もないように感じられました。ですから皆と一緒に実際にスタジオ(稽古場)にいる、実際に作品を上演する、ということにとてもホッとしています。沢山の感情が湧いてきます、だって僕たち全員が自分が愛することを出来るわけでから。それにこの作品は喜びと愛に溢れているので、コロナ後にぴったりです。人々が今求めている作品の様に感じます、誰もが、気分が明るくなり自分の人生や生活へのインスピレーションを再び得られる様な作品を必要としていると思います、そしてこの作品はそれを与えてくれます。本当に、スタジオ(稽古場)に戻って来られて、ただただとてもハッピーです。


2020年9月〜の日本公演が予定されていた

──この1年半、舞台に立てない状況というのはアダムさんにとってどんな時間だったのでしょうか?

 そうですね、それはいつも大変です、特に戻ってきてすぐにこのような作品が待っている時は。この作品は多くのものを求めてきます、芝居も、歌も、踊りも。特に踊りはとても大変なので、稽古前までに自分のコンディションを最高の状態にしておく必要があります。なので僕たち全員、コンディションを整え続けるのはとても大変でした。稽古の1週目には皆が、今回はいつもより大変だ、と言っていました。単純にいつもしてきた事を出来ない状態がずっと続いたからです。ですが個人的には、この1年半、僕は休まずトレーニングを続けてきました。この作品を何度も経験したので、この作品に出演するためにはそれなりの体づくりをしておかなくてはならない、と分かっていましたから。ですから気をつけながらトレーニングを続け、今は準備万端だと感じています。ですが、ずっと何も出来ない状況が続いた後で、この作品をやるのはそれでも大変です。でも出来るというのは本当に素晴らしいことです。


【全員がここに、稽古場にいます】




──イギリスはワクチン接種が順調に進み、6月にはほぼ日常を取り戻しつつあります。おそらく皆さんのお気持ちも上昇しているのではと思います。そして稽古場にカンパニーメンバーが集まり稽古が始まりました。1年半ぶりに稽古場での稽古はいかがですか?

 不思議な感じです。お稽古初日、僕たちは検査の為に行列せねばならず、全員マスクを着けましたし、誰かの近くには座れず、部屋の壁に沿って2m以上離して椅子を並べています。普段の様に他の人の顔を見ることはできません。プリンシパルとアンサンブルのお稽古は基本別々で行って、それぞれのバブルから出ない様にしています。

 イギリスではワクチン接種が順調に進んでいて、人々も少し過ごしやすく感じ始めています。でもまだコロナに対する恐怖はかなり残っているとは思います。ですから僕たちもとても、とても、とても気をつけながら稽古をしています。今までに誰も経験したことのない、ユニークな稽古になっています。それでも全員がここに、稽古場にいます。他の作品の多くがズーム稽古をしたと聞いています(どうやったらそれが可能なのか分かりませんが)。とてもハッピーな気持ちとワクワクする気持ちと両方感じています。でも同時に安全でいられる様とても気をつけていますし、通常とはとても違った状況でもあります。この通常とは違う状況の中でも自分たちの仕事が出来ているのは嬉しいことです。稽古ができる、上演出来るというのは本当に素晴らしいです。





──『雨に唄えば』のロンドンでの公演は2013年以来でしょうか?

 最後のロンドン公演は2013年でした。5月か6月が千穐楽だったと思います。ですから最後のロンドン公演は8年前ですね。なのでまた上演できることは本当に楽しみです。もちろん子供たちは8年前のロンドン公演も観にきましたが、小さすぎてあまり覚えていないんです。なので今回子供たちに観てもらえるのもとても嬉しいです、もちろん家族全員ですが、特に子供たちがお父さんがどんなことをしているかを観るチャンスがあるのがとてもワクワクします。

 子供たちはユーチューブの動画(作品の一部だけの動画が上がっていて)をいくつか観たことはありますが、作品全部のことは覚えていないのです、だから子供たちが今回最初から最後まで通して観られるのが嬉しいです。



【新しいカンパニー】



──新しいカンパニーの雰囲気はいかがですか?

 皆とにかくワクワクしています。東京に行くのをとても楽しみにしていると思います。東京は多くのイギリス人が行きたいけれど中々行くチャンスがない場所の一つなんです。なので訪日出来ることをとても楽しみにしていると思います。キャシー・セルドン役のシャーロット(・グーチ)は『トップ・ハット』の公演で日本に行ったことがあるので日本のことを知っています。もちろんロバート(・スコット(音楽監督))と僕はまた日本を訪れるのが待ちきれません。長い間待ちましたら。長すぎです! 最後に行ってから4年が経っているなんて!ですから、また戻れるのがとても楽しみです。



──感染予防策など、稽古場はどのように進んでいくのでしょうか?検査もこまめに行われるのですか?

 はい、毎週、月曜、水曜、金曜に検査を受けます。1日おきにコロナに感染していない事が確認できるわけです。マスクをせずに稽古をしたり、シーンの中で相手役と近づくことがあっても安心感が増します。ですからそれだけ頻繁に検査があるのは良い事だと思っています。その方がみんなずっと安全に感じられると思います。

──このような日々の努力とともに、お客様に素敵な舞台を届けていくんですね。

 もちろんそうなれば良いな、と思っています。先ほど言った様に、今回のカンパニーはとてもとても素晴らしいです。だから今までで一番の公演になると思っていますよ。




──ロンドン初演はパレスシアターですが、今回の「雨に唄えば」はアダムさんとも親和性の高いサドラーズ・ウェルズでの上演となりますが、今回の上演に際して何か特別なモチベーションや思いはあるのでしょうか?

 サドラーズ・ウェルズで上演出来るのはとても素晴らしいです。僕はあの劇場で2004年に『雨に唄えば』の別プロダクションに出演しましたし、数多くのダンス作品に出演しました。ある意味僕にとってはロンドンのホームの様な劇場です(劇場はどこもそうですが)。ですからこの作品をサドラーズで上演出来るのが待ち遠しいです。劇場のお客さんもこの作品をとても気に入ってくれると思います。今の予定では客席100%で上演できるはずなので、それも素晴らしい事です。お客さんが劇場に戻ってきたい、僕たちをまたサポートしたいと思ってくださっていることを願っています。そして先程も言いましたが、この作品はこの大変な時期を過ごした後に上演するには完璧な作品です。お客様が劇場に来てこの作品を観たいと思って下さったら嬉しいです。こんなに元気の出る作品は他にないと思うので、ロンドン公演にも素敵なお客様が沢山来てくだされば、と思っています。



【東京公演に向けて】

──来年の公演は4年半ぶりの日本公演となります。東京公演に期待していること、お客様に期待していることはありますか?

 この作品に2回、それに他にも日本で沢山の作品出演した経験があるので、日本のお客様がこの作品をまたとても気に入って下さるというのは分かっています。既にソーシャルメディアを通してファンから「日本に是非来て下さい!」というメッセージを沢山受け取っています。この作品の再演へのお客様の期待が大きいのを感じますが、それは僕にとっても同じです。これまで日本での公演の度に日本のお客様からとても素晴らしい反応を頂いてきたので、日本での経験は本当に特別だと感じているからです。そして今回は世界中の誰もが同じ経験してきた状況があるので、今までよりも更に素晴らしいものになると思っています。お客様とカンパニーの間で、今までに無かった様な本当の「喜び」の感覚-ついに通常の生活に戻れた、ついにまた何かを祝福していい時が戻ってきたという-を共有できるのではないかと、誰もがそれを必要としているのではないかと思っています。とにかく僕は日本のお客様は本当に素晴らしいと思っているので、また日本に行くのが本当に待ちきれません。

取材日:2021年7月 zoomにて




【作品紹介】

あの名作映画が舞台上に蘇る、そこに降り注ぐのはあっと驚くボリュームの本水。

 『雨に唄えば』は、ハリウッド映画がサイレントからトーキーへと進化変貌する時代を描き、ブロードウェイを目指す作家と俳優のサクセス・ストーリーと映画制作の舞台裏をコメディタッチで描いたミュージカル映画の名作。ジーン・ケリーが雨の中で歌い、踊るあの名シーンも印象的。ハッピーなエンタテインメント作品は、世界中で繰り返しミュージカル舞台として製作されてきました。

 その決定版ともいえるミュージカルが誕生したのは、2012年ロンドンのウエスト・エンド。14トンのどしゃ降りの雨の中で華麗に舞い、歌うのはスーパーダンサー、アダム・クーパー! 2017年の日本公演の大成功を受け、英国名門のサドラーズ・ウェルズ劇場とともに、あらたに結成されたカンパニーによる英国公演後に日本で上演されるミュージカル『SINGIN' IN THE RAIN ~雨に唄えば~』をお見逃しなく。
【公演情報】
ミュージカル『SINGIN' IN THE RAIN ~雨に唄えば~』日本特別公演
2022年1月22日(土)~2022年2月13日(日)@東急シアターオーブ

<スタッフ>
演出:ジョナサン・チャーチ
振付:アンドリュー・ライト

<キャスト>
アダム・クーパー
シャーロット・グーチ 他
※やむをえない事情により出演者等が変更されることがあります。

生演奏/英語上演/日本語字幕付

公演HP:https://singinintherain.jp/

オフィシャル素材提供:ホリプロ

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