◆演出 白井晃
韓国で大ヒットしたミュージカルということもあり、それなりの重圧はありましたが、余りその事に囚われない様に、台本と楽曲から想起されるイメージを丁寧に積み重ねてきました。19世紀末のロンドン・ホワイトチャペルに想いを馳せながら、作品の中にある人間ドラマに重きを置いて創作を続けてきました。そして、ようやく日本版としてのオリジナルな世界が浮かび上がってきた様に思います。この様な状況下でのリハーサルは、決して容易いものではありませんでしたが、キャスト・スタッフの献身的な努力によって、より濃密な世界を作り上げる事ができたと思います。控えめに言っても、かなり手応えのある作品になっていると思います。どうぞ楽しみにしていただければと思います。◆ダニエル役 木村達成
初日が開幕します。この状況下、無事に幕が上がる事、本当に嬉しく思います。やはり舞台はお客様がいて成立する物です!このカンパニーに関わってくださっている全ての方に感謝し、舞台に立てている喜びをこの作品にぶつけていきたいと思います。皆様千穐楽まで応援よろしくお願いします!◆ダニエル役 小野賢章
皆さんに安心して観ていただけるよう感染予防対策も徹底しつつ、稽古してきたことを舞台上でしっかりお見せできるよう頑張りたいと思います。物語が進んでいくにつれてダニエルが変わっていく様というか、ひとつの出会いをきっかけに物語がどんどんエスカレートしていって気が付いたらとんでもないところに来ている、そんな様子を見ていただけたらなと思います。◆アンダーソン役/ジャック役 加藤和樹
予想通りアンダーソンとジャックの切り替えがなかなか難しいなと思いつつも、全く違った魅力のある二役ですし、この「ジャック・ザ・リッパー」という作品においてはものすごく重要な役どころなので、改めてこの役のやりがいを感じております。もちろん僕の役だけじゃなくてこの世界の中に生きる人間たちの姿、模様というものを感じていただけるよう、とにかく全力で、最後まで演じ切りたいと思います。◆アンダーソン役 松下優也
日本のキャストでは初演ということで、キャスト・スタッフ一同気合いが入っています。感染防止対策もしっかりやってきたので、無事に初日を迎えることができとても嬉しいです。コロナ禍ではありますが、少しでも皆さんに元気になってもらえるように、僕らも一生懸命精一杯、この「ジャック・ザ・リッパー」の世界を演じたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。とにかくジャックがめちゃくちゃかっこいい!ライブ感のあるナンバーもあるので、ぜひそちらも楽しみにしていてください!◆ジャック役 堂珍嘉邦
日本版「ジャック・ザ・リッパー」の初演でタイトルロールを演じさせていただき、このダークファンタジーの世界に参加することができて、非常に光栄です。フィクションとノンフィクションが交錯し、謎解きを含んだ事件簿のような要素もあるので、ぜひそこを楽しんでいただきたいです。キャストも皆さん個性的で、ダブルキャストの組み合わせでまた違った「ジャック・ザ・リッパー」をお楽しみいただけると思います。ぜひご覧いただき、この作品を大好きになっていただけたら嬉しいです!◆グロリア役 May’n
無事に初日を迎えることができ、嬉しく思います。グロリアは強さや可愛らしさ、苦しさや葛藤もありとても難しい役ですが、ダニエルとの大きな愛と共に生きたいと思います。積極的に「来てください!」と大きな声で言えない世の中ですが、実際に足を運んでくださったお客様に「来てよかった!」と思っていただかないと!と出演者の1人として強く思っています。私自身、劇場の空気が震える瞬間がとても好きです。ぜひ一緒に1888年のロンドンを生きましょう!◆ポリー役 エリアンナ
何よりもこの日を迎えられたことが本当に良かったなと思っています。本番のセットや衣裳で稽古してみて、やっと白井さんの思い描くロンドンの空気が作れたかな、パズルの1ピースがまたはまったかな、と。ここにお客さんが入って、やっとそのパズルが完成するんだなと思うとワクワクが止まりません。マスクを外して舞台稽古をした時、自分自身も含め、みんなこんな表情でやっていたんだ!という新たな発見もあって、楽しみでしかありません!お客様にも安心して安全に、そして楽しくご覧いただけるよう、まだまだこれからもブラッシュアップしていきたいと思います。◆モンロー役 田代万里生
ついに日本初演の幕が上がります!パワフルでパンチがありながらも大人で繊細さも併せ持つ本作のロックサウンドは、抑圧された今の世の中を吹き飛ばしてくれるかのよう。非日常的なドラマでありながら、観る人誰もがどこか心当たりのある想いを抱くシーンの数々。切り裂きジャックの特ダネを狙うロンドンタイムズの記者モンローとして、この作品を大きく、そして時に強引に揺れ動かしていきます。日生劇場でお待ちしております!【あらすじ】
1888年ロンドン。
刑事のアンダーソン(加藤和樹・松下優也)は娼婦だけを狙う、“ジャック・ザ・リッパー”と呼ばれる殺人鬼(加藤和樹・堂珍嘉邦)を追っていた。残忍な犯行で解決の糸口も見えないため、マスコミを排除し非公開で捜査を進めようとする。しかしロンドンタイムズ紙の記者、モンロー(田代万里生)はスクープ記事のネタを狙ってアンダーソンに近づく。モンローは、麻薬中毒者で金が必要なアンダーソンの弱みにつけこみ、情報提供の取引に応じさせてしまう。
4度目の殺人現場で、アンダーソンの前に男が現れ「犯人を知っている」と告白する。「そいつの名前はジャックだ」と。彼は、7年振りにアメリカからロンドンにやってきた外科医ダニエル(木村達成・小野賢章)。7年前、ダニエルと元娼婦のグロリア(May’n)はジャックと出会っていた。
犯行が重ねられ事件は混迷を極めていく一方。アンダーソンはダニエルの告発に基づき、おとり捜査を計画するが、ロンドンタイムズ紙はジャック・ザ・リッパーの殺人予告記事の号外を出してしまう。そして、アンダーソンと彼のかつての恋人だったポリー(エリアンナ)までもが事件に巻き込まれる。
果たして、殺人鬼“ジャック・ザ・リッパー”の正体とは…?
そして、本当の目的とは…?