この舞台を子どもたちのためだけではなく、
かつては子どもだった大人たちに届けたいと思う。選りすぐりのダンサーと豪華アーティストがダンスで紡ぐ『星の王子さま』の世界。2020年、独創的な世界観で観客を魅了し大空間を満員御礼とした本作に新たな出演者や創作が加わり、2023年1月21日、KAAT DANCE SERIES『星の王子さま-サン=テグジュペリからの手紙-』待望の幕が開けました。
演出・振付・出演の森山開次によるコメント、舞台写真をお届けいたします。
【演出・振付・出演:森山開次コメント】
カンパニーみんなが舞台を上演することの意義や、大変さ、苦しみを感じたコロナ禍でのクリエイションから2年、世の中の状況は大きくは変わっていないかもしれませんが、再演の舞台が開幕出来たことを、とにかく嬉しく思っています。
初演からまだ2年なので、初演の千秋楽の続きのような感じもあります。そこに新しい挑戦をしていることが喜びです。改めて、キャスト・スタッフ全員で、良い作品を創れたな、と感じています。
生涯やり続けられたらいいなと思う、テーマと舞台をいただいて、まだその途中にいて、旅を続けている感覚です。
横浜・KAATで幕を開け、そして滋賀・広島・熊本と各地の公演まで、旅を続けていきます。
お客さまも、僕たちと一緒に旅をしてもらえたら嬉しいです。
あらすじ
飛行士の「ぼく」は砂漠に不時着し1人の少年と出会う。
少年がある星からやってきた「王子」であることを知る。
王子の星は家ほどの大きさで、3つの火山と巨大なバオバブの芽と
1輪のバラの花があった。王子はバラの花を大切に世話していた。
ある日、バラの花とけんかしたことをきっかけに、
他の星の世界を見に行くために旅に出る。
そこで出会うのは
1.自分の体面を保つことに汲々とする 王様
2.賞賛の言葉しか耳に入らない 自惚れ屋
3.酒を飲む事を恥じ、それを忘れるために酒を飲む 呑み助
4.夜空の星の所有権を主張し、その数の勘定に日々を費やす 実業家
5.1分ごとにガス灯の点火や消火を行なっている 点燈夫
6.自分の机を離れたこともない 地理学者
といった、どこかへんてこな大人ばかりだった。
KAAT DANCE SERIES『星の王子さま-サン=テグジュペリからの手紙-』
撮影:宮川舞子
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました