舞台「配達されたい私たち」プロデューサー横井克裕さんと主演の一色洋平さんからメッセージが届きました

『私をスキーに連れてって』『波の数だけ抱きしめて』など、観るものの心をわしづかみにする作品を次々と世に送り出した、ヒットメイカー・一色伸幸さんの小説で、2013年には一色さん自身の脚本でTVドラマ化もされた『配達されたい私たち』が初の舞台化!

プロデューサーの横井克裕さんと、主演の一色洋平さんからメッセージが届きましたのでご紹介いたします!


写真左から:原作者・一色伸幸さん、プロデューサー・横井克裕さん、主演・一色洋平さん



<プロデューサー・横井克裕さんからのメッセージ>

当たり前に過ぎていく時間は当たり前ではないということを痛感したのは、阪神大震災の時の事でした。
ケンカをした二人が、意地を張り、「朝になったら仲直りをしよう」と思っていたにもかかわらず、突如襲った地震が生死を分け、仲直りができないままになってしまったことを強く後悔しているという手記を、辛い思いで読んだ覚えがあります。

以来、『最後だとわかっていたなら』などでも、「いつか、また会えるから」と、次の日が来ることを当たり前のように思っていたがためにタイミングを失って、大切な機会を失ってしまうことがあることを作品を通して訴えてきました。

「いますぐ許すんだ。相手を。そして自分を」という、以前、制作した「モリー先生との火曜日」の中の言葉で、僕自身がどれだけ救われたかわかりません。

今回の『配達されたい私たち』も、届いている事が当たり前だと信じていた手紙が届いていなかったことで、気持ちのすれ違いを生み、時間が広げてしまったその溝を、人は埋めることができるのかどうかというお話です。
いくつもの配達されなかった手紙が作ってしまった溝。そこに、生きる上で大切なものが見えていきます。

3年間この企画を温めていた大きな理由のひとつは、演出・脚本の野坂さんとご一緒したかったため。
彼は本当に素晴らしい演出家で、様々な仕掛けを芝居の中に盛り込むので、ともすれば単調になりがちな、この作品を想像以上に素晴らしい作品にしてくれました。
なお、野坂さんを知るきっかけをくれたのは、おけぴさんなので、おけぴさんには心から感謝しています。

また数多くの素敵なスタッフ。そしてキャストのスケジュールが空くのも待ちました。
中でも、主役は、原作者のご子息の一色洋平さんがつとめますが、彼に、出演の打診をした際に「僕は、父が大好きなんです。その父が病で苦しんでいるのを間近で見守るしかありませんでした。この作品は、その病気を克服した後で父が書いた大好きな作品です。僕が、そんな父を演じられるなんて最高に幸せです。家族の思いを、僕の24年間をかけます」と、思いをつなぐことを高らかに宣言してくれました。
僕も、彼の思いに応えるべく、全てを投入して、この作品にかけています。

なお、原作の一色伸幸さんが、鬱病と2年間闘ったのは20年も前の話。「心が弱い人がなるもの」と思い込んでいただけに、一色さんは自らの病気にとても驚き、心にも寿命があることを知ったと言います。すっかり治った今では、普通の生活が、より、きらきら輝いて見えるようになったとも仰っていますが、誤解されがちなこの病についても、この作品で理解を深めて戴けたら幸いです

今回の芝居は、原作とはエンディングも変更しています。
スタッフ・キャストが長い時間をかけて熟成させた作品を、どうぞ劇場で確かめてください。

1人でも多くの人に見てもらえたら幸いです。

「配達されたい私たち」プロデューサー 横井克裕




プロデューサー 横井克裕さん



演出・脚本は新進気鋭の若手演出家・野坂実さん(「東京ジャンケン」主宰。元「クロカミショウネン18」 主宰)。

横井さんのメッセージにもありましたが、今から7年ほど前に、クロカミショウネン18の公演「祝/弔」(野坂さん主宰・脚本・演出)を、私おけぴ管理人が横井さんを誘って一緒に観に行ったことが、横井さんと野坂さんが出会うきっかけになったとのことで、とてもうれしい思いです。
(あの時、終演後、劇場の外で横井さんが野坂さんに話しかけてた光景をまだ覚えています)

今回の舞台のお話の主人公は現代社会に急増している「うつ」。

といっても、決して重く暗い話ではありません。
7つの手紙に秘められたエピソードに、ポロポロ泣けて、時には笑えて、心がほんのり温かくなり、最後には元気になって劇場を後にできる、そんなお話です。

主演は、先日のこまつ座「小林一茶」や年末の「漂流劇 ひょっこりひょうたん島」にもご出演される一色洋平さん

一色さんからもメッセージが届きましたのでご紹介させていただきます!


<主演・一色洋平さんからのメッセージ>


今作で一番お客様と共有してみたいことは、劇中の台詞にも登場いたします「人は変わるし、変わるのが人だ」ということかもしれません。

ポジティブな意味にも、ネガティブな意味にもとれますよね。

ただ、僕自身今作の主人公を演じていて早くも痛感しているのは、「人は変われるし、それは救いだ」ということです。
是非、今作に会いにいらして下さい。

一色洋平



一色洋平さん



このほか、花組芝居座長の加納幸和さん、元宝塚トップ娘役の麻乃佳世さん、元劇団四季の広瀬彰勇さん、同じく元四季の飯野めぐみさん、黒テントの宮崎恵治さん、つかこうへい劇団出身の永峰あやさん、モデル出身でCMなどでもご活躍の宮ゆいさんと、いろいろなジャンルから集まった素敵な方たちがご出演♪


上段左から:演出家 野坂実さん、宮崎恵治さん、広瀬彰勇さん、加納幸和さん、宮ゆいさん
下段左から:飯野めぐみさん、麻乃佳世さん、一色洋平さん、永峰あやさん


以前、横井さんがプロデュースされた「モリー先生との火曜日」は、おけぴでも何度かレポしてきましたが、企画した横井さんの熱意やお人柄が反映されたような、本当に上質で、感動が身体にスーっと染み入ってくるような音楽朗読劇でした。

今回はストレートプレイですが、永山尚太さんの音楽もあいまって今ちょっと生きる気力を失いがちになっているような、そんな人たちへの応援歌的な舞台になると思います。

そして、この公演でもきっと素敵な出会いがうまれる予感がします!

公演は10/27から11/1の6日間。ぜひお見逃しなく!

こちらで、キャストの皆さんが総出演されたustream放送の様子がご覧いただけます。ぜひおききください♪

T's project presents
舞台「配達されたい私たち」
2015年10月27日(火) 19:00
2015年10月28日(水) 14:00/19:00
2015年10月29日(木) 14:00
2015年10月30日(金) 19:00
2015年10月31日(土) 14:00/19:00
2015年11月1日(日) 13:30
中野ザ・ポケット

<出演>
一色洋平/ 加納幸和/ 広瀬彰勇/宮崎恵治/飯野めぐみ/永峰あや/宮ゆい/麻乃佳世


<スタッフ>
原作: 一色伸幸
演出・脚本: 野坂実
音楽:永山尚太

<チケット>
前売/当日:5000円

<お問い合わせ>
03-5532-8688
info@tsproject.biz

<あらすじ>
ジャーナリスト志望だった澤野は、ただひたすら、死ぬことを考えている。
る日、死に場所として入った近所の廃屋で、偶然見つけた手紙の束。それは、過去に、郵便局員に破棄された手紙の束だった。
彼は思いつく。「オレが全部配達してやる。配達し終えたらそのご褒美として、ラクになろう・・・」
彼は死と、その痛みを先延ばしする口実を、朽ちた廃屋で見つけたのだった。

そして、届かなかった手紙が作ってしまった何年もの心や時間の溝。
そこに込められる出会いと別れの悲喜劇に遭遇した時、彼は心の揺らぎを感じ、それまでの、生きる事に対し持っていた漠然とした思いが塗り替えられてく・・・

http://www.tsproject.biz/news/index.html

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