★舞台写真を掲載しています。ご観劇前のみなさまはご注意ください★劇団旗揚げから四半世紀!
謎の記号「>」の謎を追って、妖狐に陰陽師、演劇人が入り乱れる、
虚実併せ呑みの奇譚大河物語!
劇団カムカムミニキーナ25周年記念舞台『>(ダイナリィ)』、
早速観てきた方達の感想と共に、開幕レポをお届けします!
舞台と客席が同次元に存在、役者が劇場中を走り回り、スタンバイから早替えまで“すけすけスケルトン(!)”で見渡せるカムカム十八番・シリーズ「サラウンド・ミニキーナ」の集大成でもあるこの公演。
いったいどういうこと?
と気になる貴方に、早速観てきた方の感想をご紹介!
◆何もない舞台。カムカムミニキーナも方向変えたか?と思ったら、
舞台下から出るわ出るわ。これでもか!と言う位色んな物が出てきた~。
役者の面々、身体全体から声を振り絞ってた~。
◆舞台を三方からの囲み客席。
舞台下がスケルトンで役者さんたちは舞台中も下で着替えたり待機したりで、通常の芝居と比べて圧倒的に気を抜ける瞬間がないのでホントに大変!
体力も使うであろうお芝居でした。
◆板張りの三方囲み舞台、しかも舞台の下が楽屋という不思議な空間。
ストーリーは狐にまつわる伝説を取り込みつつ、インプロっぽい劇中劇に表現規制委員会というシュールな役人が登場したりと、カムカムらしいヒネリの効きすぎた直球がバンバン繰り出されるので目が離せません。
席種ですが、作品そのものを楽しみたい方は一般席、舞台の上下を堪能したい方はSSS席がお勧めです。
横からだと楽屋がもろに見えるので、役者たちの着替えや休憩、小道具の片づけなど普段見ることのできない「裏側」が覗けます。
◆躍動という言葉がぴったり合う舞台です。舞台の上にいる役者だけで無く、
いない役者の姿も見え隠れするので、その仕掛けが一層躍動感を生み出しています。
◆現実なのかお芝居なのか、劇中劇なのかなんなのか?
混沌としてますが、でも目の前のお芝居だけを受け止めてれば大丈夫!
布を使ったり人力で場面転換していく様が楽しかったです。
◆とにかく不思議な空間で、役者の出入りも気になりそうですが意外と気にならず楽しめました。
今の自分も演劇というものに取り憑かれているんだなぁ、と実感して帰ってきました…。
◆物語は、演じるということに焦点を当てた、劇団創立25周年という節目に持ってこいの内容で、観劇好きな人にむしろお勧めしたい内容です。
◆清水宏さんの汗が凄い。一人だけ凄い汗の量です。お話もとても面白いのですが、
舞台装置とその周りの役者さんたちの動きもすごいのでぜひ注目しながら見て欲しいです。
◆カムカム初めて観劇しましたが、前衛演劇人の凄まじいパワーを頂き笑い、舞台下の楽屋?も色々観れて2倍楽しめました!出演は、テレビや映画で大活躍中、久々にカムカム舞台に戻ってきた山崎樹範さんをはじめ、
藤田記子さん、吉田晋一さん、作演出の松村武さんら劇団メンバ-に加え、
夕樹壽太さん、莉奈さん("フランク莉奈"から今年改名)、
そして近年ではコメディアンとして海外での活躍も目覚しい清水宏さんもご出演!
「古典、伝承を基に、時空を超えて日本人のルーツを遡及するカムカム大河」
「不等号記号大なり」と書いて「>」。
まるで狐の横顔のようなこの記号に隠された謎とは?
神出鬼没のおもしろキャラクターたち&囲み舞台!
目の前に迫る虚実カムカムワールドに圧倒されていらしてください!!
感想寄稿:おけぴレポ隊のみなさま
写真提供:カムカムミニキーナ