2014/12/19 『井上芳雄シングスディズニー~ワン・ナイト・ドリーム!』取材会レポート

12月17日にディズニー・カヴァー・アルバム「井上芳雄・ミーツ・ディズニー~プラウド・オブ・ユア・ボーイ~」をリリースした日本ミュージカル界のトップスター井上芳雄さんが一夜限りのスペシャルコンサートを開催!!
2月のコンサートに先駆けてスペシャルゲストとしてご出演された「ディズニー・オン・クラシック~まほうの夜の音楽会 2014」の本番前に取材会が行われました。
ディズニーファン、ミュージカルファン垂涎のコンサートへの思いをうかがいました!



井上芳雄さん

-CD製作、そしてそこからコンサートを開催すると決まったときのお気持ちは。

井上)
最初はCD製作のみ、つまり形に残すものとして作っていましたが、その過程で「コンサートをやったら面白いんじゃないか」というお話をいただきました。僕自身これを人前で、舞台上でやるということは考えてなかったんですけどね。
でも、CD自体もディズニーの曲を集めただけでなく、それをひとつの物語として楽しんでいただけるように作ったので、その物語を生の舞台でお客様の前で表現できることは、「さらに面白くなるな」と感じ、そしてそんな素敵なことができることをとてもうれしく思いました。


-現時点で、どのような構成のコンサートにしたいと思っていますか。



井上)
基本的に2部構成で、1部はCDの内容に基づいた物語をお伝えしたいと思っています。CDにはブックレットがついていて、曲と曲の間にちょっとした台詞が挟み込まれています。それは演出家の小林香さんが作ってくださった物語で、さまざまな登場人物が会話しているような形です。コンサート1部では、その台詞も僕の声でお客様のお届けしたいと思います。

2部はゲストの坂本真綾さんと共にデュエットはもちろん、やはりディズニー好きという真綾さんの声でディズニーソングのあの曲、この曲を…僕からもリクエストしているので何か歌っていただく予定です。
また、第2部では舞台版のディズニーミュージカル音楽の魅力もお伝えできればと思っています。僕はミュージカル俳優なのでね(笑)。
実は「美女と野獣」でも「アラジン」でも、アニメ版には入っていないけど舞台版にはあるという名曲がたくさんありますし、「アイーダ」のように舞台版しかないディズニーミュージカルもあるので、いわゆる映画のディズニーファンの方も知らないかもしれない曲なども歌いたいと思います。


-東京国際フォーラム・ホールA、5000席のホールでの単独コンサートですがどの様な気持ちで臨まれますか。



井上)
周りの人に「今度、国際フォーラムでコンサートをするんですよ」と言うと、「ホールCだよね」って言われるんです(笑)。「ホールAです」と言うと、「え?まさか?」という顔をされますね。かく言う僕も、最初に聞いた時は「まさか」と思ったんですけど(笑)。

ただ、コンサートをやろうと言ってくださったみなさんが「ここ(ホールA)で!」と決めてくださったのはうれしいことです。もちろんリスクはあると思いますが、先に結果がみえる“このぐらいのところならいけるよね”よりも、ちょっと背伸びした“ここ行けるか?!”くらいなところを頑張って狙いたいと常日頃思っているので、大きなチャレンジではありますが、この素晴らしい大きな会場でやらせていただこうと決心をしました。実感は、まだあんまり…、僕自身はとにかく一生懸命歌うだけです。
今日、これから「ディズニー・オン・クラシック」に出させていただき、そこでまた勉強しながらコンサート本番に臨みたいと思います。

-井上さんのディズニーへの思いをお聞かせください。

井上)
本当にみなさんと同じように普通にディズニー好きだったんです。
そんないちファンだった僕はこの世界で15年活動してきましたが、それまで縁がなかったものがここ1,2年でこんなにディズニーと仲良くできるんだというのはうれしい驚きです。

また、製作の過程に参加すると、やはり同じエンターテインメントいう点では舞台やミュージカルなどと共通しているところはいっぱいあると感じました。
そしてディズニーには歴史があります。
夢と魔法の世界を作り、それを守っていくには本当に努力が必要ですし、それを間近で見ていると「ここまで徹底して作っていくんだ!」、そしてそれがお客様を熱狂させるんだなということがよくわかり、とても勉強になります。

その中で思ったのは、実は2日前くらいにふと思ったんですけど(笑)、自分もミュージカル界のミッキーみたいになりたいなと!
ディズニーにはミッキーという象徴的なキャラクターがいて、ミッキーはすごいんですよ!なんでもできるし、大変感じがイイし(笑)、しかも疲れ知らずで!

目標とする人物、人じゃないですけど(笑) “ミッキーかな” と思うくらいディズニーから多くを学んでいます。


-井上さんが思うディズニー音楽の魅力、その秘密とは。

井上)
僕もそれ知りたいんです!
ディズニーの曲は独特の高揚感や幸福感がありますよね、コード進行に秘密があるのかと思ったのですが、作曲家もさまざまだし年代もばらばら、はっきりしたことはわからないんですよね。
そういった技術的なことはわからないのですが、ひとつ言えることはテーマははっきりしていますよね。ひたすら夢と魔法だし、ハッピーエンディングに向けて突き進んでいくという徹底した姿勢が聞いている人を幸せにするのではないかと。


<ここでCDのオーケストレーションを担当されたブラッド・ケリー氏が登場!この日の「ディズニー・オン・クラシック」の指揮者でもあります!>





-ブラッド氏にうかがいます。今日のコンサートで井上さんが♪プラウド・オブ・ユア・ボーイを歌われます。本番を前にした今のお気持ちは。

ブラッド・ケリー)
素敵なシンガーである井上さんとご一緒できること、そして初めて♪プラウド・オブ・ユア・ボーイをお客さまにお届けすることにワクワクしています。

-♪プラウド・オブ・ユア・ボーイのアレンジに際して気を配られたことは。

ブラッド・ケリー)
この曲はアラン・メンケン(作曲)と故・ハワード・アシュマンハワード(作詞)が一緒に作った最後の楽曲です。アレンジに際してはその背景、物語を知ることでより深い仕上がりになったと思っております。

-井上さんのこの曲への思いは。



井上)
僕はこの曲が大好きです。「誰も知らないだろうけど、僕はこの曲を本当に好きだ!」と何年も思っていた曲を、このように素晴らしいディズニーコンサートで、ディズニーファンの前で歌えるのはうれしいです。とにかくこの曲を知っていただけるというだけでうれしいんです!僕の曲じゃないんですけどね(笑)。

CD製作に関しても、好きな曲を書き出したリストをお渡しし物語を構成していただきましたが、その軸は♪プラウド・オブ・ユア・ボーイでとお伝えしました。


-では、最後に2月18日のコンサートを楽しみにされているみなさんにメッセージを!



井上)
僕一人がディズニーの曲を歌い続けるというコンサートは大きなチャレンジだと思います。ディズニーという素晴らしい魅力を借り、真綾さんの素晴らしいお声もお借してのタイトル通り「一夜限りの夢」になります。
そして、「一夜限りの夢」であるならばできるだけ極上の夢をみなさんと一緒に見られるようなコンサートにしたいと思います。


【ちなみに】


-CDでは「レット・イット・ゴー」も収録されていますが、コンサートでも歌われますか。

井上)
CDのまま歌うので英語で歌うことになるかと思います。CDの中では唯一すべて英語で歌った歌ですが、女性の歌詞なので物語の流れの中だと英語かなということで英語で歌いました。
ただ、物語を気にしなければそんなに変じゃないという話になり、ボーナストラックに日本語版を収録しました。
僕は「アナと雪の女王」の前の作品、「プレーンズ」に声優として参加しましたが、ひとつずれれば「アナと雪の女王」に出ていたんじゃないかと…男の人の役も面白い役があったので…出たかったな(笑)

でも、「プレーンズ」があったからこその、今回のCD、そしてコンサートですので、これでよかったと受け入れています(笑)。






【井上芳雄さんの今後の活動】
舞台:ミュージカル『モーツァルト!』 2014年11月-12月@帝国劇場、2015年1月@梅田芸術劇場
CD:ディズニー・カヴァー・アルバム『井上芳雄・ミーツ・ディズニー ~プラウド・オブ・ユア・ボーイ~』12月17日リリース
TV:NHK『ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2015』スタジオゲスト出演 2015年1月1日(生放送)
舞台:『SHOW-ism Ⅷ 【ユイット】』2015年2月@シアタークリエ
★コンサート:『井上芳雄 シングス・ディズニー ~ワン・ナイト・ドリーム!』2015年2月18日@東京国際フォーラム・ホールA
舞台:『正しい教室』2015年3月21・22日@Zeppブルーシアター六本木/4月@PARCO劇場

【関連記事】
♪『正しい教室』井上芳雄さんインタビュー



※メンケンとアッシュマン
アラン・メンケンとハワード・アッシュマンはディズニーミュージカルにおけるゴールデンコンビの一組。1986年の『リトルショップ・オブ・ホラーズ』後、『リトル・マーメイド』(1989)でアカデミー賞を受賞し、『美女と野獣』(1991)と『アラジン』(1992)を同時製作していた中、ハワード・アッシュマンはその完成を見ることなく91年3月に40歳の若さで亡くなりました。



おけぴ取材班:chiaki(文・撮影)監修:おけぴ管理人

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