シネマ歌舞伎最新作 『野田版 桜の森の満開の下』
歌舞伎として生まれ変わった伝説の舞台が 再びスクリーンに!
2019年4月5日(金)公開決定! 昨年8月、歌舞伎座で上演され、連日満員の客席を大いに沸かせた舞台『野田版 桜の森の満開の下』をシネマ歌舞 伎第33弾作品として公開いたします。
現代演劇界を代表する奇才 野田秀樹が坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を下敷きに書き下ろした伝説の舞台『贋作・桜の森の満開の下』。1989 年に“劇団 夢の遊眠社”により初演されて以来、安吾作品のエッセンスを随所に散りばめた壮大な戯曲、恐ろしいほど妖しく圧倒的に美しい世界感が多くの演劇ファンの心を奪い、常に上演を望む声が聞かれる作品です。そんな伝説の舞台が、昨年ついに歌舞伎として新たに生まれ変わり、この度 再びシネマ歌舞伎として全国のスクリーンに登場することとなりました。
野田秀樹 作・演出の歌舞伎がシネマ歌舞伎となるのは中村勘三郎主演の『野田版 鼠小僧』、『野田版 研辰の 討たれ』といずれも今なお多くの観客の心を掴んで離さない2作品に続く3作目。これまでは古典の原作を“野田版” として歌舞伎化してきましたが、今回は野田作品を歌舞伎化したまさにファン待望の作品です。また、野田秀樹と勘三郎が歌舞伎として上演することを約束していた作品でもあります。
耳男には2019年大河ドラマ「いだてん」で主演をつとめる中村勘九郎、三名人の一人オオアマには今年1月親子三代襲名披露をした松本幸四郎(当時:市川染五郎)、また耳男が心奪われる妖しく美しい夜長姫には9月にパリでの歌舞伎公演へ出演する中村七之助、そして中村扇雀、坂東彌十郎をはじめとして多彩な出演者が揃いました。
9 月から11月にかけては現代劇『贋作・桜の森の満開の下』が妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太ら日本演劇界を代表するキャストで日本のみならずパリの国立シャイヨー劇場で上演されることも決定し話題になっています。まさに日本が桜に包まれる2019年4月、シネマ歌舞伎としてさらにその魅力を色濃くして全国の映画館に登場いたします。
《あらすじ》
深い深い桜の森。時は天智天皇が治める時代。ヒダの王家の王の下に、三人のヒダの匠の名人が集められる。その名は、耳男、マナコ、そしてオオアマ。ヒダの王は三人に、娘である夜長姫と早寝姫を守る仏像の彫刻を競い合うことを命 じるが、実は三人はそれぞれ素性を隠し、名人の身分を偽っているのだった。そんな三人に与えられた期限は 3 年、夜長姫の16 歳の正月まで。やがて 3 年の月日が経ち、三人が仏像を完成させたとき、それぞれの思惑が交錯し…。
シネマ歌舞伎『野田版 桜の森の満開の下』収録公演:2017年8月歌舞伎座公演 本編尺:120 分(予定)
坂口安吾作品集より 野田秀樹 作・演出
出演:中村勘九郎 市川染五郎(現・松本幸四郎) 中村七之助 中村梅枝 坂東巳之助 坂東新悟 中村児太郎 中村虎之介 市川弘太郎 中村芝のぶ 中村梅花 中村吉之丞 市川猿弥 片岡亀蔵 坂東彌十郎 中村扇雀
鑑賞料金(税込):一般 2,100円/学生・小人 1,500円 特別鑑賞券(1,800円)は11月3日より発売
【シネマ歌舞伎とは?】
高精細カメラで撮影した歌舞伎の舞台公演を、映画館で上映し楽しんでいただく映像作品。「美」と「臨場感」に徹底的にこだわり、劇場で生の歌舞伎を観ているかのような感覚を再現することを目指す。2005 年に 第 1 作を公開以降、これまでに 30 作品以上にも及ぶ作品を公開。
この記事は公演主催者からの提供により、おけぴネットが製作しました