2013/05/16 Top Hat @ Aldwych Theatre

こんにちは、おけぴロンドン支部特派員のマスギです！
今回はミュージカル「Top Hat」のレポートをお届けさせていただきます。
イギリスの数ある演劇賞の中でも最も知名度の高いOlivier Awardsで、
今年度のBest New Musical賞を受賞した作品です。
元々はハリウッドのミュージカル映画だったものが、
去年５月にウエストエンドで舞台化に至りました。

今回の劇場はこちら、Aldwych Theatre！


最寄り駅はCovent Garden、Holborn、Charing Crossと色々ですが、
この日はCovent Garden駅から。Covent Gardenの広場を東側に抜け、
「チャーリーとチョコレート工場」がもうすぐ始まるDrury Laneを横目に
通り過ぎると間もなく見つかります。


中に入るとすぐお土産ショップがあります。


マグカップなども可愛らしくていいのですが、
お薦めはTop Hat特製ミネラルウォーター（£2.50)。


多分ラベル張り替えただけなのでしょうが、何とも言えず
スペシャル感がにじみ出ております。

さて、肝心の舞台ですが、タイトル「Top Hat」が表す通り
徹頭徹尾セレブでエレガントなすれ違い系ラブコメディでした。
(Top Hatとはシルクハットの中でも特に上流階級の紳士に
好まれる最もフォーマルな帽子なんだそうです。）

原作の映画と同じくタップをメインにした振り付けで、
ブロードウェイ、ロンドンの高級ホテル、そして最後は
ベニス、と目まぐるしく変わる華やかな舞台セット、衣装と一緒に
あんなシーンや


こんなシーンを


お楽しみいただけます。

個人的見所は、一幕でJerryが「No Strings (I'm Fancy Free)」です。
ホテルで主人公Jerryが「結婚はいいものだ」と話すプロデューサーHorace
に独り身の気楽さを歌いながら、部屋中を使って、
タップダンスを披露します。このダンスの騒音の苦情を言いに
下の階のDaleがJerryの部屋を訪ねる事で、二人の恋は始まります。
二幕にDaleと恋敵Albertの結婚を阻止するのもまた、
このタップダンスの騒音なのです。

一幕の「Isn't This A Lovely Day (To Be Caught In The Rain?)」も
またお薦めです。突然激しい雨に見舞われたJerryとDaleが
逃げ込んだ先の公園でデュオのタップダンスを踊って心を
通わせるシーンなのですが、二人の対称的なダンスが非常に面白い！
Jerryがとことん優美さを追求した社交ダンス的なダンスだとすれば、
Daleはその勝ち気な性格を表すような超男前なタップダンスを
見せてくれます。

各キャラクターも非常に個性的で愛らしく、
写真上のかかあ天下なHorace＆Madge夫妻が二幕で歌う
「Outside Of That, I Love You」や、


巻き舌英語なイタリア人のAlbertの愛ゆえの暴走、
そして最後にDaleとAlbertoの結婚式を止める最大のポイントに
なる、Horaceの執事Batesのはっちゃけっぷり、などなど
それぞれに見せ場も沢山あります。
オフィシャルムービー（http://www.youtube.com/watch?v=gZNq88yGY90)
を見るだけでも大分楽しいんですが、ここは是非直接劇場で観ていただきたいところです。

今回のチケットは平日昼の部を開演２時間前位にLeicester SquareのTKTSにて
割引価格で購入しました。Olivier Awardsの後だったので、
チケットが取れるか心配していたのですが、座席は真ん中より少し前位の
ほぼセンターの席で非常に満足のいくものでした。
TKTSではほぼ毎日安定して割引チケットが出ているようですので
そちらをご利用されるのをお薦めします。

それでは今回はこの辺で、Have a nice time at theatre!

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おけぴロンドン特派員：マスギ